01月11日 10時35分
清元節三味線の演奏家で、人間国宝の清元榮三さんが、去年12月、亡くなりました。
清元榮三さんは「名古屋をどり」の伴奏音楽の中心としても知られ、名古屋でも大勢の人と親交がありました。
江戸時代から伝わる清元節三味線は主に歌舞伎の伴奏音楽として知られ、澄んだ柔らかい音色が特徴です。
清元榮三さんは、15歳のときに三世清元榮次郎に入門して三味線を学び、昭和28年に初舞台を踏み、その後、数々の舞台や演奏会で活躍したほか、後進の育成にも力を入れてきました。
平成15年には重要無形文化財の保持者=いわゆる人間国宝に認定されました。
「名古屋をどり」の公演でも、長年、伴奏の中心的な役割を務め、名古屋の人たちとも親交を深めてきました。
家族によりますと、去年4月の東京での演奏会が最後で、去年12月31日、すい臓がんのため東京都内の病院で亡くなりました。
80歳でした。
「名古屋をどり」の西川流、四代目家元の西川千雅さんは「ことし9月の70回目の記念公演では、ぜひ、伴奏をお願いしたいと思っていたところだったので、急に亡くなられて非常に残念です」と話しています。
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