01月11日 09時47分
愛知県は、新年度=平成29年度の予算案の編成を前にその概要をまとめ、県の税収は4年連続で1兆円を超えるものの、円高の影響で自動車産業などの業績の落ち込みが予想されるため7年ぶりに前の年度を下回ると見込んでいます。
愛知県がまとめた新年度予算案の概要によりますと、歳入の柱となる県税収入は円高の影響で自動車産業など輸出型の製造業の業績の落ち込みが予想されることから、今年度より780億円減って、1兆1700億円になると見込んでいます。
税収が1兆円を超えるのは4年連続ですが、前の年度を下回るのは、平成22年度以来、7年ぶりで、歳入全体も、今年度に比べて1650億円減って、2兆3600億円になるとしています。
一方、歳出は、医療費や介護費の負担金など義務的な経費の増加傾向が続くとして、全体で2兆5200億円になると見込んでいて、1600億円の財源不足が生じるとしています。
愛知県は、今年度の税収が当初の見込みより上回った増収分を財源にあてるとともに、経費を削減するなどして不足分を補いたいとしています。
愛知県の新年度予算案は、1月下旬から知事による査定が行われるなど編成作業が本格化し、2月中旬にまとまる見通しです。
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