JR肥薩線の100年以上の歴史を紹介する企画展「明治の文献から見る肥薩線の歩み」が、人吉市の「人吉鉄道ミュージアムMOZOCAステーション868」で開かれている。31日まで。
肥薩線開通当時の写真や資料を展示している企画展=人吉市
肥薩線は1909(明治42)年に全線開通し、八代(八代市)-隼人(鹿児島県霧島市)間を走る。2015年5月にオープンした同ミュージアム初の企画展で、人吉市と肥薩線の共同研究を進める県立大文学部の米谷隆史教授(50)が展示品を提供した。
開通当時の球磨川の風景や第二球磨川橋梁[きょうりょう](球磨村)、矢岳第一トンネル(宮崎県えびの市)を収めた写真集、開通記念の絵はがき、開通式の案内状などを並べている。
「肥薩鉄道工業者同盟規約書」は、敷設工事の作業員の賃金や請負業者間の紛争時の協議方法などが記してあり、「鉄道関係の古い文献が残っているのは珍しい」と米谷教授。企画した市は「開通当時の地元住民の盛り上がりを感じてほしい」と話している。
入場無料。午前9時~午後5時。水曜休館。同ミュージアムTEL0966(48)4200。(西島宏美)
「くまにちコム」に掲載の記事、写真等の無断転載は禁じます。著作権は熊本日日新聞社または、各情報提供者にあります。
Copyright Kumamoto Nichinichi Shimbun