Q 人事について。利益相反の批判がある。
A 素晴らしい人材がそろった。これまでで最高の閣僚を集めた。いま議会で承認質問を受け、素晴らしい受け答えをしている国務長官(候補)のレックス・ティラーソン氏は素晴らしい人間だ。エクソンモービルの最高経営責任者として勤務しているときに、周りから「彼のような人間はビジネス業界どこを探してもいない」との称賛を聞いた。こういう人間が欲しいのだ。
最近われわれの貿易交渉は全くうまくいっていない。毎年毎年何千億ドルも損ばかりしている。(政府にはビジネス界の)成功者が必要なのだ。
Q オバマケアをどうするのか。
A オバマケアは完全なる失敗策だ。われわれは何もせずにただ批判だけしていることもできた。しかし医療・保健を担当する長官指名が承認されると同時に現行の保険制度を廃止し、新しいものを導入することにした。1日の間に廃止と導入をすることができるだろう。これまでより負担が軽く、内容が充実したものを提供する。
Q 企業人との会合や企業減税について。
A 雇用がとにかく最優先だ。(空調機器大手の)キヤリアは(工場の維持で)千人もの職を救った。われわれが多くの企業人と会っているのはこのためだ。メキシコに工場を移し、ミシガンやオハイオの労働者を解雇することはもう起こさせない。エアコンから自動車まで、もし外国で製造するなら国境には強固な壁が立ちはだかることになる。外国で製造する企業には国境で高額な税を商品に課す。外国に出て国内の労働者に犠牲を強いている企業からは巨額の税を徴収する。
Q 国境の壁について。ロシアの個人情報ハッキング報道に絡みツイッターに投稿した「ナチスの時代か」というコメントについて。さらに最高裁判事について。
A 国境に壁は作る。正式な手続きと合意にかかる1年半を待つことはできない。我々が作ったあとでメキシコがその代金を払う。壁はとにかく作り始める。
メキシコ政府もメキシコの人々も尊敬している。私のためにメキシコ人が働いてくれた。彼らを責めるつもりはない。ただ我が国の政治家がもっと頭がよく、メキシコに上手をとられなかったら問題は少なかったのにと言いたい。
最高裁判事は既に20人の候補リストを出した。何人もの候補に既に会った。偉大な判事のスカリア氏のあとを担える人物を指名する。就任式の2週間以内になるだろう。自分が強く信じるものに基づいた人選をする。国民は最高裁の中で起きていたことを見たくないと思っていたろう。
Q (トランプ氏に関する不名誉な情報をロシアが入手したとする)機密文書が漏洩したことについて。
A 非常に恥ずかしいことだ。諜報機関がニセの情報を流した。これはナチスだったらやったことだ。情報が全く間違っていたことはみっともないし、こんなニセ情報が公に流れるなんてあり得ないことだ。(文書の全容を報道した)バズフィードは報いを受けることになるだろう。(概要を報じた)CNNも立ち直るのは大変だろう。
(文書に登場し、ロシア関係者と密会したという疑惑が浮上している)うちで働いている有能な弁護士のマイケル・コーエン氏もいまさら同名の違う人間だとの報道が出始めた。彼はその時期に米国から出ていないことがわかった。まずコーエン氏に謝罪すべきだろう。
Q メディアを攻撃ばかりしている。質問の機会を与えないのか。
A 黙れ。おまえに質問の機会はやらない。ニセのニュースを流す機関だからな。
Q ロシアのハッキングが明らかになったとき、オバマ大統領がロシアに対し制裁を発動した。これはやりすぎか。
A オバマ大統領がやり過ぎたということはない。
Q ニセニュースも含め大統領選中にメディアにたくさんの問題が出たが、改革のアイデアはあるか。
A 改革を提案する気はない。モラルの指針を持つことを勧める。この前列に座っているメディアの中にも不正直な人間がいる。わたしの唯一の優越性は反撃できるということだ。メガホンを持ち反撃できない人はつぶされてしまう。全く不公平だ。