広告企画♪
2017年1月12日
|
甘酒は宇宙。
森永製菓の甘酒担当から「甘酒が最高においしい環境があるので飲みにきませんか」というお誘いをいただいた。 森永の工場はチョコのにおい指定された森永製菓の工場にやってきました。
指定されたのは横浜にある森永製菓の工場。門をぬけるとほんのりチョコレートの香りがして目に見えるもの全てがおいしそうである。
敷地の中にはグラウンドや池なんかもあり、たしかに環境はよさそう。でも甘酒を飲むのに適した環境とはどこなんだろう。 期待して待っていると研究員の方がやってきて僕をほの暗い廊下の先へと誘導した。 こちらへどうぞ〜。
ピンときた。たぶんあれだ、最新のVRだ。
視聴覚室みたいなところに入るとそこはバーチャル空間で、ボタン一つで星空になったり砂漠になったりするのだ。そこで甘酒を飲めばたしかに美味いに違いない。 森永製菓め、お菓子メーカーだと思っていたらずいぶんと進んだことをしているな。 ずいぶん厳重な入り口である。開発段階だろうか。見せちゃっていいのか。
でもマイナス28℃って書いてあるな。
それではこちらでお待ち下さい!と室内に誘導され、外からドアを閉められた。
ええっと、VRは……と いやいやいやいやおまえらここ冷凍倉庫だから。
森永製菓「マイナス30℃の冷凍倉庫を撮影用に確保しました!ここで甘酒飲んだら安藤さん、さぞ美味しいかなと思って!」
まてこら。マイナス30℃ってマグロ凍らす温度だろう。死にそうになったらどうしたらいいのか。 「中から助けを呼ぶと外の回転灯が点灯するので大丈夫です!」
極寒の地で甘酒について聞くじたばたしてもすでに倉庫のマグロである、なすすべがない。甘酒を飲むまで帰れなさそうなのでさっさと終わらせたいと思う。
甘酒が温まるまでの間、ここで甘酒担当田仲さんに話を聞くことになった。せめて温めておいてくれ、という僕の心の叫びはきっと外には聞こえない。 僕とふたりで冷凍倉庫に閉じ込められた甘酒担当の田仲さん。担当だからってこういう仕事は断っていいと思います。
田仲さん「森永の甘酒について知りたくないですか」
――これ知りたいって言わないと出られないやつですよね。知りたいですよ。でも手短にお願いします、寒いので。 田仲さん「はい!甘酒は地域によって酒粕から作られるものと米麹から作られるものがあるんですが、森永の甘酒はみなさんに楽しんでいただけるよう、それぞれの原料をブレンドして作っているんです。」 「2種類の原料をブレンドしています!」
――なるほど。ちなみに田仲さんは酒粕と米麹、どっちの甘酒が好きなんですか。
田仲さん「ええっと、わたしはちょっと、、」 ――嫌いなんですね、甘酒。 「正直、苦手でした。」どうなってんだ森永。
田仲さん「でも今は飲めるようになりました。甘酒の担当になって1年なんですが、この前はじめて自主的に飲みたいなって思えて。」
田仲さんはじつは甘酒が苦手で、別の部署にいた頃は1缶飲みきったことがなかったのだとか。正直でいいと思います、僕も子どもの頃は苦手だったので。 ――でも今は飲めるんですよね? 田仲さん「はい!甘酒って私みたいに子どもの頃にダメで、そのイメージのまま大人になっても手を出さない人がわりと多いんですよね。好意度調査とかすると3割とか、ものすごい低い数字をたたき出す不思議な飲み物なんですよ。」 ちなみにココアで好意度テスト(好きかどうか聞くテスト)をすると9割くらいが好きと答えるのだとか。甘酒は最近になって美容と健康に効果があるとテレビなんかでとりあげられて人気になったが、それまでずいぶんとしいたげられてきた飲み物なのだ。 あつあつの甘酒が届くここで扉のロックが外され、甘酒が届いた。出ましょう!今のうちに
田仲さん「さあ、あつあつですよ!」 たしかにあったけえけど!
温かい甘酒の缶が手に感触を蘇らせる。かつて甘酒が苦手だった田仲さんも、このマイナス30℃の環境ならばいっそう美味しく飲めることだろう。
でもこんなのうまいに決まってますよね。
僕たちは広告企画としてこれを書いている手前、安易に「うまい!」とか言わないようにしているんだけれど、しかしマイナス30℃の部屋で飲むあつあつの甘酒がものすごく美味しかったのは本当です。
これで目的は達したでしょう。外に、外に出してください。 仕事を終えて外へ。温度差でレンズが曇る。
極端に寒い環境で飲む甘酒はたしかに美味しかった。あの環境でならばココアでもみそ汁でも、温かければなんでも美味しいのでは、とも思うが、それはそれこれはこれである。
|
|||||||||||||
|
| ▲デイリーポータルZトップへ |