屋久島通信員・武田剛
2017年1月11日19時12分
鹿児島県の屋久島に生息するヤクシマザルの雄が、雌のヤクシカに対して交尾のような行動をしている映像を日仏の研究チームが撮影し、論文が10日、霊長類学の国際学術誌プリマーテスに掲載された。雄ザルが雌ジカの背中に乗って腰を振る様子などがとらえられ、「極めて珍しい異種間の性行動」としている。
論文を発表したのは、国内でサルの研究をしている帝京科学大の島田将喜准教授と仏ストラスブール大の研究者ら4人。映像は2015年11月、島西部の世界遺産地域でフランス人メンバーの1人が撮影した。
島田准教授らが映像を検証したところ、交尾には至っていないが、発情した雄ザルが雌シカの背中の上で射精したり、雌ジカに近づこうとする他の雄サルを追い払ったりするなど、通常の交尾の際に見られる行動が確認されたという。
種が異なる生物の間での交尾の…
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