外務省は8日、長嶺安政・駐韓大使と森本康敬・釜山日本総領事が9日に日本に一時帰国すると発表した。

 長嶺氏らの一時帰国は、釜山の日本総領事館前に昨年12月30日、慰安婦を象徴する少女像が新設されたことへの抗議のため、日本政府が打ち出した4項目の対抗措置の一つで、期間は「1週間程度」(日韓筋)になるものとみられる。

 大使が一時帰国したケースとしては、2010年11月にロシアのメドベージェフ大統領が北方領土を訪問したことを受け、河野雅治・駐露大使が一時帰国した例や、12年8月に韓国の李明博イミョンバク大統領が島根県・竹島に上陸したことを受け、武藤正敏・駐韓大使が一時帰国した例などがある。