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【大リーグ】

米国、WBC初優勝へ自信満々 公式サイトで侍を格下扱い

2017年1月11日 紙面から

 侍ジャパンは米国代表より格下!? 大リーグ公式サイトは9日、3月に開催されるWBCの米国代表を特集。過去3大会に比べて戦力が充実しており、悲願の初優勝も十分に期待できると分析した。同サイトが優勝候補の本命に挙げたのは、米国とドミニカ共和国で、日本は対抗馬扱い。この日は米国代表のエース格であるナショナルズのマックス・シャーザー投手(32)の故障欠場が決まったが、それでも、WBC優勝2度を誇る日本より戦力は上との自信は揺るがないようだ。

 WBCの過去3大会で、決勝に進んだことさえない米国代表の鼻息が荒い。大リーグ公式サイトは米国代表を特集。「過去の大会よりはるかに多い全国区のスター選手を擁し、金メダルを持ち帰る最大のチャンスだ。現時点では、ドミニカ共和国と並ぶ優勝候補。ここに挑むのは優勝2度の日本とプエルトリコ、ベネズエラだが、投手力、打力、守備力のどれを取っても米国の戦力が勝る」と、『上から目線』で評した。

 この日舞い込んだ悲報も何のそのだ。昨季2度目のサイ・ヤング賞を獲得した右腕シャーザーは、昨年8月から違和感があった右手薬指の関節が疲労骨折と判明し、「春季キャンプまでには回復する予定だが、WBCはプレーできない。残念だ」と声明を発表。それでも、同サイトは「シャーザーの穴は(1次メンバーに選出されている)プライスが埋めてくれるはずだ」と、いまだ出場を明言していないレッドソックスのエース左腕に期待をかけた。

 優勝を確実にする補強点として挙げられたのは、外野陣と先発左腕。外野はRソックスのベッツとブラッドリー、先発左腕はドジャースの「現役最強左腕」カーショーとジャイアンツのバムガーナーを加えれば理想形だとした。

 これまでは、メジャー球団がスター選手のWBC派遣に消極的だったこともあり、米国はベストメンバーに程遠かった。だが、今回が最後の大会となる可能性が伝えられる中、一度も優勝できなかったとあっては末代までの恥。「野球発祥国」の意地をかけ、スーパースターをかき集めて初の栄冠を狙う。

 ◆米国代表の陣容 9日時点で投手5人、野手11人の出場が確定している。野手は、昨季ゴールドグラブ(GG)賞の好守強打ポージー捕手を中心に粒ぞろい。一塁ゴールドシュミットは2013年に本塁打と打点の2冠。二塁マーフィーは15年にポストシーズン新記録の6試合連続アーチ。三塁アレナドは昨季2年連続で本塁打と打点の2冠。遊撃クロフォードは昨季2年連続GG賞。外野陣も俊足巧打のマカチェンとイエリチが控える。投手陣では、昨季インディアンスをワールドシリーズに導いた「最強リリーバー」左腕ミラーが控える。エース格は昨季9勝のアーチャーで、今後は先発投手の確保が最優先課題だ。

 

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