NY外国為替市場 円相場 一時114円台前半まで値上がり

11日のニューヨーク外国為替市場は、トランプ次期大統領の記者会見で投資家が期待した経済政策に関する具体的な言及がなかったことから、いったんドルを売って円を買う動きが強まり、円相場は一時、およそ1か月ぶりに1ドル=114円台前半まで値上がりしました。
11日のニューヨーク外国為替市場は、トランプ次期大統領が具体的な経済政策を示すという期待感からドルが買われ、会見が始まる前には円相場が1ドル=116円台後半まで値下がりしました。

しかし、会見で投資家が期待した減税の内容や貿易政策の方針などへの具体的な言及がなかったことから、これまで上昇傾向が続いたドルを売って円を買う動きが広がりました。

このため、円相場は一時、会見前と比べて2円以上高い114円台前半まで値上がりし、およそ1か月ぶりの円高ドル安水準となりました。

市場関係者は「投資家はトランプ氏が訴えてきた減税の幅やスケジュールなど景気刺激策の具体的な内容を期待していたためいくぶん失望している。また、アメリカの長期金利が低下していることもドルを売る要因になっている」と話しています。