1 :
名無しで叶える物語(神宮)@無断転載は禁止
2016/12/05(月) 20:13:57.40 ID:y36FMJXj
凛次姉「うん、急に私に言ってきたんだよ」
凛長姉「こりゃ、デートだね」
凛次姉「なんでも、かよちゃんとお出かけなんだって」
凛長姉「それはそれは。……あの子も色気付いたもんだねぇ……」
凛次姉「その調子で、もうちょっと成長してくれたらねぇ……」
凛「な、なんの話してるの2人とも!」
なんてやりとりが見たかったような
2 :
2016/12/05(月) 20:15:24.76 ID:FM70vYqe
いいぞ
3 :
2016/12/05(月) 20:15:34.92 ID:vyJnxOE3
ほう
4 :
2016/12/05(月) 20:17:22.36 ID:y36FMJXj
高海三姉妹とは違って、終始2人の姉にいじられたりする凛ちゃん可愛いと思う
5 :
2016/12/05(月) 20:20:03.48 ID:1lBv50hr
お姉ちゃん二人はお母さん似のオラオラ系なんですの?
6 :
2016/12/05(月) 20:21:34.83 ID:JUa8cwo2
くくく、奴は凛四姉妹の中でも最弱
7 :
2016/12/05(月) 20:21:58.87 ID:y36FMJXj
8 :
2016/12/05(月) 20:30:11.47 ID:y36FMJXj
凛長姉「ねえ凛、明日かよちゃんとデートだってえ?」ニヤニヤ
凛次姉「いいご身分ですなあ」ニヤニヤ
凛「で、デートじゃないよ! 遊びに行くだけだもん!」
凛長姉「それを世間はデート、って言うんだよ」
凛次姉「そんで? あのスカート、どう合わせよう、って言うの?」
凛「……へっ?」
凛次姉「あのスカートさ、確かに可愛いけど、トップスきちんと選ばないと、スカート浮いちゃうよ?」
凛長姉「上もそうだけど、足元もきちんとしないといけないねえ……」
凛「上上……下下……?」
凛長姉「あーダメだ、凛の頭がショート寸前だ」
凛次姉「しょーがない、私らで凛をコーディネートしますか」
凛長姉「お、いいねえ。とびっきり可愛くしてかよちゃん驚かそう」
凛「……凛は着せ替え人形じゃないよ!」
9 :
名無しで叶える物語(馬刺し)@無断転載は禁止
2016/12/05(月) 20:31:54.56 ID:gjsYrLW3
いいぞぉ!!!
10 :
2016/12/05(月) 20:36:45.17 ID:vyJnxOE3
これは素晴らしいスレ
11 :
2016/12/05(月) 20:39:42.78 ID:FM70vYqe
できる神宮を初めて見た
12 :
2016/12/05(月) 20:42:20.93 ID:abjl39mm
このお姉ちゃんたち立ちながら会議シュバッて感じで音速で解散しそう
13 :
2016/12/05(月) 20:43:50.43 ID:y36FMJXj
ーーーそして1時間後
凛長姉「なんということでしょう!」
凛次姉「あんな男の子っぽかった凛が」
凛長姉「一気にガーリーなふいんきに早変わり!」
凛次姉「我ながら、よくぞここまで可愛くできたもんだ」
凛長姉「自画自賛だね、こりゃ」
凛「……ねえ、ほんとに、ほんとのほんとに、凛、似合ってる……?」
凛長姉「似合ってなきゃ、こんなベタ褒めしねーよ」
凛次姉「そーそー」
14 :
2016/12/05(月) 20:48:03.75 ID:y36FMJXj
凛長姉「凛に、あんたはもうちょっと、自分に自信持ちなって」
凛次姉「あんたは、私らの妹だよ? 素材はピカイチなんだから、こんだけやりゃあ更に可愛くなる、ってものだよ」
凛「……自惚れも大概にゃ……」
凛長姉「あ゛あ゛んっ?」
凛次姉「牙向かないの、おねえ」
凛「……ありがと、凛も、これくらいできるように、これからは頑張るよ」ニッコリ
凛長姉「……わかればよろしい」
15 :
2016/12/05(月) 20:48:37.22 ID:22FY/ZQo
いいぞ
16 :
2016/12/05(月) 20:57:03.44 ID:y36FMJXj
凛次姉「そんで、明日はどこ行くのさ?」ニヤニヤ
凛「え、映画見に行くの……」
凛長姉「お、もしかして、それは『君のーーー』」
凛「ジャッキー」
凛次姉「……ジャッキー?」
凛「……ジャッキーが出るやつ、見に行くの……」
凛長姉「あんた、もうちょっとかよちゃんのこと考えなさい!」
凛「だって凛見たかったんだもん! かよちんもOKしてくれたもん!」
凛次姉「今から見る映画変えなさい、『ファンビ』でもいいから!」
凛「やだー!」
17 :
2016/12/05(月) 20:58:03.19 ID:y36FMJXj
終わり
18 :
名無しで叶える物語(さくらんぼ)@無断転載は禁止
2016/12/05(月) 20:59:10.67 ID:l4nICeTq
にゃあ
19 :
2016/12/05(月) 20:59:14.04 ID:vyJnxOE3
素晴らしかった
20 :
2016/12/05(月) 20:59:42.80 ID:X28ccG7r
おい馬鹿野郎続けろください
21 :
2016/12/05(月) 21:00:06.26 ID:j44cS65v
控え目に言っても素晴らしい
最後の3文字が見えない
22 :
2016/12/05(月) 21:06:04.30 ID:y36FMJXj
凛「ねえ、今日って、パパとママ、夜遅いんだよね」
凛長姉「結婚記念日で、外でご飯でしょー」
凛次姉「まあ、その後もきっと流れに身を任せて……」
凛長姉「凛に妹か、弟ができたりしてねー?」
凛「そ、そんなことまで聞いてないよ!」
凛次姉「お、ウブなリンちゃんには刺激が強すぎたかなー?」ニヤニヤ
凛「う、うるさいにゃーっ!」
23 :
2016/12/05(月) 21:06:42.26 ID:vyJnxOE3
くっそかわいい
くっそかわいい
24 :
名無しで叶える物語(馬刺し)@無断転載は禁止
2016/12/05(月) 21:07:37.45 ID:gjsYrLW3
いいですわぞぉ〜
25 :
!softbank060107018129.bbtec.net はなよアンチ (地図に無い場所)@無断転載は禁止
2016/12/05(月) 21:09:54.52 ID:Ri2i0s0Q
せめて星空姉にするか名前つけろよ
かもめちゃん
26 :
2016/12/05(月) 21:13:13.45 ID:y36FMJXj
凛「凛はそういう意味で聞いたんじゃないの! 今日の夜ご飯どうするの、って聞きたかったの!」
凛長姉「なんだよ、もう夕飯の時間かよ……んー、たまには3人、どこかに食べに行く?」
凛次姉「おねえが出すならどこだって構わんよー」
凛「凛も同意見にゃ」
凛長姉「……私にそんなお金があるとでも?」
凛次姉「……そういや、こないだめちゃ買い物してたもんね」
凛長姉「おかげで次の給料日まで金欠なんだよ、私は」
凛次姉「じゃあ、なんで外で食べる提案したんだよ?」
凛長姉「……あんたに奢ってもらおうかな、って……」
凛次姉「うっわ、最低の姉だ」
凛「ドン引きしちゃうにゃ」
凛長姉「うるっせ、噛み付くぞコラ」
27 :
2016/12/05(月) 21:17:17.44 ID:oFRHwXBg
長女 なんちゃん
次女 シカコさん
異論は認める
28 :
2016/12/05(月) 21:20:32.41 ID:y36FMJXj
凛次姉「……まあ、おねえの甲斐性ゼロなのはともかく、私も実はお金が無くてね」
凛長姉「私と一緒じゃん」
凛次姉「私は計画立てて浪費してんの!」
凛長姉「結果使ってるなら一緒でしょーが!」
凛次姉「なんでも衝動買いするおねえと一緒にするな、っての!」
凛長姉「……なんだとっ!?」キシャーッ
凛次姉「やんのかコラァっ!」キシャーッ
凛「ちょ、ちょっと喧嘩はやめてよ! 凛は今日の夜ご飯、どうするのか聞きたかっただけなのに!」
29 :
2016/12/05(月) 21:25:29.71 ID:y36FMJXj
凛長姉「……」フーッ
凛次姉「……」フーッ
凛「……落ち着いた?」
凛長姉「……まあね」
凛「それで、今日の夜ご飯は、家で食べる、ってことでいいよね?」
凛次姉「……構わないよ」
凛「で、誰が作るの?」
凛長姉「……」
凛次姉「……」
凛「なんでこっち見るの!?」
30 :
2016/12/05(月) 21:26:15.59 ID:vyJnxOE3
ダメ姉二人最高か
31 :
2016/12/05(月) 21:29:51.60 ID:y36FMJXj
凛長姉「リン、アンタスエッコ」
凛次姉「リンイチバンシタ」
凛長姉「イチバンシタ、ハタラクノ、アタリマエ」
凛次姉「ワタシタチノタメニ、メシ、ツクレ」
凛「なんでカタコトで話すの!? 凛、インスタントのラーメンぐらいしか作れないよ!?」
凛長姉「構わん、作れ」
凛次姉「はよう作れ」
凛「妹使いが荒いにゃ……」
32 :
2016/12/05(月) 21:40:33.80 ID:y36FMJXj
凛「……わかったよ。その代わり文句は無しね」
凛長姉「うむ」
凛「えーっと、ママ、ラ王買いだめしてたよね……」ガソゴソ
凛長姉「……エプロン姿の妹を見て、あんたどつ思うよ?」
凛次姉「感慨深いねぇ……。ちょっと前まで、チンチクリンだったのに」
凛長姉「なんだかんだ、成長するんだね、人って」
凛次姉「まあね……」
凛「よっし、お湯沸かすにゃ」シュボッ
凛次姉「……いま火柱上がんなかった?」
凛長姉「火災警報器鳴ってないから大丈夫、大丈夫……」
33 :
2016/12/05(月) 21:42:07.47 ID:+Wdtfn6H
1がジョルノでわろた
34 :
2016/12/05(月) 21:46:49.29 ID:y36FMJXj
ーーーそして、10分後
凛「できたよー、凛特製ラーメンにゃ」
凛長姉「インスタント茹でただけでしょが」
凛次姉「まあまあ、文句は言わない約束……」
凛次姉「凛、あんた、具は……?」
凛「こないだ、にこちゃんたちと行ったラーメン屋さんで、『かけめん』ってメニューがあって、それにインスパイアされて作ってみました」
凛次姉「具の無いラーメンはラーメンじゃないわよ! せめてハムでも入れなさいよ!」
凛「ごめん、ハムはこの間食べちゃって……」
凛次姉「あんたの仕業かい」
35 :
名無しで叶える物語(笑)@無断転載は禁止
2016/12/05(月) 21:47:09.69 ID:10YHaFUI
cvは誰で想像すべきか…
36 :
2016/12/05(月) 21:51:54.00 ID:y36FMJXj
凛長姉「落ち着け落ち着け、あんた、文句は言わない約束でしょうが」
凛次姉「……開口一番、おねえ文句言おうとしたじゃない……」
凛長姉「腹減ってんだから、大人しく食わせろ、って」
凛次姉「あー、はいはい」
凛「それじゃ、お手を合わせて……」
凛長姉「頂きます……」ズルズル
37 :
2016/12/05(月) 21:55:05.08 ID:y36FMJXj
凛「……」ズルズル
凛長姉「……」ズルズル
凛次姉「……」ズルズル
ーーーそして10分後
凛長姉「……ご馳走様でした」
凛次姉「……ご馳走様でした」
凛「……お粗末!」
凛長姉「どこで覚えたそれ」
38 :
2016/12/05(月) 22:00:39.12 ID:y36FMJXj
凛次姉「……なんていうか、味気無かったわね……」
凛長姉「それな」
凛「ちょっと! 文句は無し、って約束だよ!」
凛長姉「文句では無い、これは感想よ」
凛次姉「もしくは意見具申、的な」
凛「……難しい言葉を使うにゃー!」
凛次姉「難しくないわよ!」
39 :
2016/12/05(月) 22:06:38.45 ID:y36FMJXj
凛次姉「とりあえず、お腹の虫は泣き止んだけど……」
凛長姉「それな」
凛次姉「なんか足りないわね……」
凛長姉「それな」
凛「さっきからそればっかにゃ………」
凛長姉「……あっ、そういえば」
凛「どうしたの?」
凛長姉「こないだママのへそくり見つけたんだった」
凛次姉「なぜこのタイミングで思い出した」
凛長姉「空腹が一応満たされたかんな、脳が活発に働き始めたんだよ」
40 :
2016/12/05(月) 22:12:05.35 ID:y36FMJXj
ガサガサゴソゴソ
凛長姉「ほれ」
凛次姉「おお、普段読みもしないハードカバーの本から、我恋しき諭吉さま……、凛、とりあえず土下座よ土下座」
凛「……ははーっ」
凛長姉「この肖像画が目に入らぬか、ってなあ」
凛「でも、勝手に使っていいの?」
凛長姉「いいっしょ」
凛次姉「バレたらバレた時に考えんべ」
凛長姉「今はただ、豪遊することだけかんがえりゃいーの」
41 :
2016/12/05(月) 22:12:19.02 ID:j44cS65v
続けてくれて本当にありがとう
42 :
2016/12/05(月) 22:16:13.49 ID:y36FMJXj
凛「で、で、その諭吉様でどこ行くの!? 」
凛長姉「……そうだな、肉喰いいっかー!」
凛次姉「お、おねえ太っ腹ぁ!」
凛長姉「ママの金だけどな!」
凛次姉「よっしゃー凛、肉喰いまくんぞー!」
凛「やったーっ!」
ーーー後日、ママにへそくりを使ったことがバレて大目玉を食らう三姉妹でした
43 :
2016/12/05(月) 22:17:44.30 ID:y36FMJXj
終わり
44 :
2016/12/05(月) 22:23:17.06 ID:y36FMJXj
凛姉ズも気になるけど、凛パパの存在も気になる
45 :
2016/12/05(月) 22:23:38.51 ID:j44cS65v
終わりが見えない
乙
46 :
名無しで叶える物語(馬刺し)@無断転載は禁止
2016/12/05(月) 22:36:18.47 ID:gjsYrLW3
かよちんとのデートをこっそり尾行して凛ちゃんの成長に胸熱くしながら爆笑してる姉ぇちゃんズくださぃ!!!!!!!
47 :
2016/12/05(月) 22:41:58.13 ID:FM70vYqe
素晴らしかった
48 :
2016/12/05(月) 22:44:25.95 ID:y36FMJXj
ーーーある日の日曜日
凛「……さっきのジャッキー、アクションがほんと良かったにゃ!」
花陽「……そうだね」
凛「特に椅子を使ったアクションがほんの最高! 真似しちゃいたくなるよね!」
花陽「ま、真似しちゃダメだよ流石に!」
49 :
名無しで叶える物語(もんじゃ)@無断転載は禁止
2016/12/05(月) 22:47:47.35 ID:FH05mDZK
いいぞいいぞ
50 :
2016/12/05(月) 22:49:09.55 ID:y36FMJXj
花陽「……ねぇ、凛ちゃん」
凛「どうしたの、かよちん?」
花陽「……や、やっぱりなんでもない……」
凛「そう? なんでもないならいいけど」
花陽(……言えない、こんなこと言えるわけないよ……)
花陽(今朝から、凛ちゃんのおねえちゃんの並々ならない気配を感じる、ってこと……)
凛姉ズ「……」
51 :
2016/12/05(月) 22:55:56.77 ID:y36FMJXj
凛次姉(……ねえ、これかよちゃん絶対気づいてんぞ、おねえ)
凛長姉(るっせー、凛にバレてなきゃいいんだよ)
凛次姉(あの子、案外鈍いのな……)
凛長姉(かよちゃんの前だかんな、気を緩めてんだよきっと……)
凛次姉(……で、当初の目的はなんだったっけ……)
凛長姉(決まってんだろ、かよちゃんとのデートを見守ってんだよ。私たちがあんだけおめかししたんだぜ? 見届けたいじゃん)
凛次姉(……本音は?)
凛長姉(暇つぶし)
凛次姉(ですよねー)
52 :
2016/12/05(月) 23:02:35.44 ID:y36FMJXj
凛「……ジャッキーもいいけど、サモハンのヘタレっぷりも良かったにゃ!」
花陽「……サモハン?」
凛「えー、かよちんちゃんと見てなかったのー? あのデブいやつだよー」
花陽「ごめんね、ちょっと気がつかなくって……」
花陽(だって、凛ちゃんのおねえちゃんたちが、すごい視線飛ばしてくるから……)
凛長姉(なにやってんだよあいつ、ジャッキーの話はもういいんだよ!)
凛次姉(だから『ファンビ』にしとけとあれほど……)
53 :
名無しで叶える物語(馬刺し)@無断転載は禁止
2016/12/05(月) 23:03:13.13 ID:gjsYrLW3
ありがとうございますありがとうございます!!!!!!
54 :
2016/12/05(月) 23:05:57.56 ID:FM70vYqe
かよちんの男が試されるな…
55 :
2016/12/05(月) 23:12:56.91 ID:FFkkVKQ5
56 :
2016/12/05(月) 23:14:10.38 ID:y36FMJXj
凛長姉(それにしてもさ)
凛次姉(改まって、どうしたのさ、おねえ)
凛長姉(凛って、可愛いよなぁ……)
凛次姉(まあ、私たちの妹だかんね……)
凛長姉(あのパステルカラーのスカート、似合ってるよなあ……)
凛次姉(似合ってるけど、あれ、元は私のだからね)
ブロロロロロ
凛長姉(……って言ってるそばから、トラックがデカイ水たまりを通る!)
凛次姉(やばい、水しぶきがかかるぞ、このままじゃ!)
57 :
2016/12/05(月) 23:20:53.36 ID:y36FMJXj
花陽「……ハッ、凛ちゃん危ない!」
凛「……かよちん?」
ブロロロロロ
バシャッ
凛「かよちん! 大丈夫!?」
凛長姉(大丈夫じゃねーだろーが! しぶきがかよちゃんのスカートにかかってるだろーが! なにしてんだあいつは!)
凛次姉(……とりあえず、私のスカートにかからなくて良かった……)
凛長姉(ホッとしてんじゃねーよお前は!)
凛次姉(うるっせ、あれ割と高かったんだよ!)
58 :
2016/12/05(月) 23:27:39.00 ID:y36FMJXj
凛「か、かよちん大丈夫?」
凛次姉(テンパってんなあ、さっきと同じこと聞いてるぞ……)
花陽「私は大丈夫だよ、それより……凛ちゃんの服に掛からなくて、良かった」
花陽「そのスカートすごく素敵だもん、汚すわけには、いかないもんね」
凛「かよちん……」
凛姉ズ(こんなん惚れてまうやろー!)
凛長姉(なんでかよちゃん女の子なんだよ、あれ男の口説き文句じゃんか……)
59 :
2016/12/05(月) 23:32:57.66 ID:hfZpG5fX
じょるしかで再生される
60 :
2016/12/05(月) 23:34:10.95 ID:y36FMJXj
凛「ご、ごめんね、凛、夢中で話してて……何にも気付かなくって……」
花陽「もう、私は大丈夫だから。またお洗濯したら綺麗になるから」
凛次姉(かよちゃんにフォローされすぎだろ……かよちゃん、ほんといい子だなあ……)
花陽「そういえば、あのクレープ屋さん、米粉の生地を使ったクレープが美味しいんだって! あれ食べよっ」
凛「……うん!」
61 :
2016/12/05(月) 23:40:20.51 ID:y36FMJXj
店員「いらっしゃいませー」
凛「えーっと、どれにしようかな……かよちん、どれにする?」
花陽「えーっとね……」チラチラ
凛次姉(なんかこっちに視線送ってきてるんだけど! 多分どれにすればいいのか迷ってるんだよ!)
凛長姉(デカいやつ! 2人で一緒に食べられるやつ!)
凛長姉(デカいやつ! デカいやつ!)パクパク
凛次姉(口パクでわかるかよ! いっこく堂じやねーんだから!)
花陽「……この、ジャンボサイズのクレープ1つください。凛ちゃん、一緒に食べよ?」
凛「うん、いいよ!」
凛姉ズ(奇跡だーっ!)
62 :
名無しで叶える物語(馬刺し)@無断転載は禁止
2016/12/05(月) 23:41:44.25 ID:gjsYrLW3
お姉ちゃんも花陽ちゃんもいいキャラで書いてくれるし
凛ちゃんくそかわいいしほんとありがてぇ
63 :
2016/12/05(月) 23:44:57.73 ID:FM70vYqe
あぁ^〜
64 :
2016/12/05(月) 23:46:44.42 ID:KqR7iRV5
有能オブ有能
神宮先生がんばれ
65 :
2016/12/05(月) 23:47:40.62 ID:y36FMJXj
店員「お待たせしました、ジャンボサイズです。ごゆっくり〜」
花陽「うわっ、本当にジャンボだ!」
凛「クリームがはみ出してるにゃ!」
凛「かよちん、あそこのベンチ空いてるから、座ろうよ」
花陽「そうだね、クレープこぼさないように、そ〜っと行かないとね」
凛次姉(ねえ、おねえ……)
凛長姉(言いたいことはわかる)
凛次姉(あとでウチらも買おうぜ)
凛長姉(……割り勘な)
凛次姉(ジャンボじゃねーよ、それぞれ一個ずつでいいでしょーが)
66 :
2016/12/05(月) 23:54:40.37 ID:y36FMJXj
花陽「はい、凛ちゃんからお先どうぞ♪」
凛「あーん」パクーッ
凛「むふーっ、クリーム甘々で美味しいにゃ〜」ムグムグ
凛「次、かよちんあーん♪」
花陽「あーん」パクーッ
花陽「……米粉の微かな甘みが、クリームと一緒に舌でコーラスして、口内で拍手喝采を、受けてまふ〜」モグモグ
凛「かよちんのグルメレポは、多分このまま芸能界でも通用しそうにゃ〜」
花陽「そ、それは言い過ぎだよぉ……」
67 :
2016/12/05(月) 23:54:59.90 ID:jBC+58GZ
|c||^.-^||
68 :
2016/12/06(火) 00:03:54.50 ID:YkdvORKD
花陽「凛ちゃん、ほっぺにクリームついてるよ?」
凛「ん? ……ほんとだ」ヒョイッ
パクーッ
凛「むふふー」
花陽「……お行儀悪いよ、凛ちゃん」
凛「そういえかよちんのほっぺにも、チョコソースがついてるよ」
花陽「え? ……本当だ、気付かなかった」ヒョイッ
ペローッ
花陽「えへへ」
凛「かよちんもお行儀悪いにゃ」
花陽「お互い様、ってことで」
りんぱな「……えへへへへ」
凛次姉(……なんか、おねえ、私目覚めそう)モグモグ
凛長姉(……目覚めんのはいいけど、とりあえず今食べてるバナナチョコ、少し分けてよ。イチゴやっからさ)モグモグ
凛次姉(ヤダよ)モグモグ
69 :
2016/12/06(火) 00:14:25.78 ID:YkdvORKD
ーーークレープを食べ終えた凛と花陽は、アパレルショップに入ると、洋服を見始めました
花陽「凛、このワンピース似合うと思うなあ。前ね、テレビで凛ちゃんと同じくらいのスタイルのアイドルが着てて、すっごく可愛かったんだよ!」
凛「そ、そうかな……。でも、このヒラヒラ、流石に凛には……」
花陽「そんなことない! 凛ちゃんにはすごく似合う!」
凛「こ、怖い顔しないでかよちん……」
花陽「ハッ、ご、ごめんなさいっ……」
店員「一度、試着されては如何ですか?」
70 :
2016/12/06(火) 00:16:30.93 ID:YkdvORKD
花陽「凛←×」
花陽「凛ちゃん←◯」
流石に呼び捨てにしたらアカン
71 :
2016/12/06(火) 00:22:23.55 ID:YkdvORKD
ーーー試着室に入って5分後、カーテンが開きました
凛「ど、どうかな……?」
凛姉ズ&花陽「か、可愛い!」
凛「ん? ……なんか声が大きかったよ……?」
花陽「それはね……余りに素敵だったから、私ついつい声を大きくしちゃったの!」
凛「そんな、照れちゃうにゃ……」
凛次姉(てめぇ、もう少し音量下げろや! バレるだろうが!)
凛長姉(うるせえ! 可愛いもんを可愛いって言って何が悪い!)
凛次姉(TPOわきまえろ、っての!)
72 :
2016/12/06(火) 00:26:48.76 ID:Of7QmuUV
つまんな
73 :
2016/12/06(火) 00:27:45.04 ID:bKPlUsSv
かわいい
74 :
2016/12/06(火) 00:29:48.42 ID:JffOZRim
大変興味深い
75 :
2016/12/06(火) 00:31:39.25 ID:YkdvORKD
凛「……かよちん、このカチューシャつけてみてよ」
花陽「……ちょっと、私には派手すぎるかなあ……」
凛「全然大丈夫だよ、ほら! この白いお花なんか、かよちんにピッタシにゃ!」
凛「だから……着けてみてよ、かよちん」
花陽「凛ちゃんがそこまで言うなら……」
スッ
花陽「ど、どうかな……」
凛『店員さん、これを1つ、彼女にプレゼントしたいんだが……いいかな?』
店員「もちろん!」
花陽「なんでいま声低くして言ったたの!?」
76 :
名無しで叶える物語(もんじゃ)@無断転載は禁止
2016/12/06(火) 00:40:22.57 ID:17dk/5md
77 :
2016/12/06(火) 00:42:04.83 ID:YkdvORKD
凛「そのカチューシャは、さっきを凛を守ってくれたお礼にゃ」
花陽「さっきって、……あの水たまりのこと?」
凛「うん。ほんとなら、凛が変わりにならなくちゃいけなかったのに……」
花陽「もう。落ち込まないで、凛ちゃん」
花陽「凛ちゃんのプレゼント、私ずーっと大事にするからね」
凛「ありがとう、凛もかよちんが選んだこのワンピース、ずっと大切にするにゃ……」
りんぱな「えへへ……」
凛次姉(っしゃーっ!)
凛長姉(凛、汚名挽回だコラァ!)
凛次姉(おねえ、汚名は挽回しちゃダメ!)
78 :
2016/12/06(火) 00:47:28.28 ID:YkdvORKD
凛「ごめん、凛ちょっと……お花行ってくる!」
花陽「うん、行ってらっしゃい。ここで待ってるね」
ピューン
花陽「……お姉さん方、とりあえず、出てきても大丈夫ですよ」
スッ
凛長姉「いやー、今日は一日、見物させてもらったよ」
凛次姉「なんとか凛にバレなくて良かった……」
花陽(私にはバレても良かったんだ……)
79 :
2016/12/06(火) 00:54:30.01 ID:YkdvORKD
凛長姉「ごめんねぇ、かよちゃん。スカート汚させちゃって。クリーニング代出すからさ、こいつが」
凛次姉「なんでだよ」
花陽「そんな大した汚れじゃないですし、大丈夫ですよ。それよりも……もし凛ちゃんのスカートが汚れてたら、凛ちゃんすごく悲しんだと思うから……それを防げて、良かったです」
凛次姉「……かよちゃん、今すぐウチに来なって、パパもママも喜ぶからさ」
花陽「ま、まだ高1ですから、無理ですよ!」
花陽「そういうのは、然るべき順序をとってから……じゃないですか?」
凛姉ズ「ヒューヒュー!」
花陽「ちゃ、茶化さないで下さい!」
80 :
2016/12/06(火) 01:06:53.83 ID:YkdvORKD
凛「……あれ、お姉ちゃんたち! どうしたの、奇遇だね!」
花陽(今日1日本当に気づいて無かったんだ……)
凛次姉「ちょっと買い物してたら、たまたま……ね?」
凛「へえー、凛はてっきり、ストーキングでもされてたのかなあ、ってちょっと思っちゃった」
凛次姉(バレかけじゃねーか! あっぶなー……)
凛長姉「断じてお姉ちゃんたちはストーキングしてないからな! ……よーし、いまからかよちゃんも一緒に、夕ご飯行こうぜ!」
花陽「え、そんな私はいい、ですよ……」
凛長姉「美味しい白飯出すところ、知ってるんだ♪」
花陽「行きます!」
凛長姉「よっしゃ、今日は前祝いってことで……パーっとやるぞー!」
凛次姉「おねえ、財布大丈夫なの?」
凛長姉「パパのへそくり見つけたから、大丈夫!」
凛次姉「トレジャーハンターかよ!」
凛「……前祝い?」
花陽「……深い意味は無いよ。凛ちゃんといつまでも一緒にいられることの、お祝い、かな?」
凛「……なんだかよくわかんないけど、かよちんが一緒ならなんでもいいにゃー!」
81 :
2016/12/06(火) 01:07:24.25 ID:YkdvORKD
終わり
82 :
2016/12/06(火) 01:08:23.66 ID:YkdvORKD
この投げやり感よ、単発でスレ立てしたはずなのになんやこれ……
83 :
2016/12/06(火) 01:40:35.65 ID:uUzjhUsA
文句なしの一品であった
84 :
2016/12/06(火) 01:44:31.56 ID:Od/8eBWm
すげー面白い。続きよろしく
85 :
2016/12/06(火) 02:05:22.48 ID:I/6BROd1
素晴らしかった神宮おつおつ
86 :
名無しで叶える物語(うどん)@無断転載は禁止
2016/12/06(火) 02:40:29.71 ID:g3Y0uHtd
終始ニヤケが止まらんかった
ありがとう
87 :
2016/12/06(火) 02:53:29.55 ID:T6CS5ESj
文句なしですありがとうありがとう
続き期待
88 :
2016/12/06(火) 03:14:52.45 ID:fGe/JRYO
これりんぱなSSとしてもレベルたけーな
89 :
2016/12/06(火) 03:17:23.23 ID:j16fZ4qx
南三姉妹もみたいな
90 :
2016/12/06(火) 03:54:58.77 ID:67erg6Cw
星空三姉妹!そういうのもあるのか…
91 :
2016/12/06(火) 04:25:22.64 ID:iEO/6FUC
乙
92 :
2016/12/06(火) 06:11:09.22 ID:PnUBp0Th
これは神宮大先生
乙ですにゃ
93 :
2016/12/06(火) 06:41:26.08 ID:YkdvORKD
……やっぱ、SSにレスもらえるって、なんだかんだ嬉しいものですなあ……
94 :
2016/12/06(火) 07:31:37.37 ID:dSrHfYf+
乙〜
読みやすかった
95 :
名無しで叶える物語(四国地方)@無断転載は禁止
2016/12/06(火) 07:35:26.24 ID:sBwR9xrF
描かれていない末っ子がいるかもしれない
96 :
2016/12/06(火) 07:51:41.11 ID:YkdvORKD
凛長姉「……ただいまー」ドアガチャ
凛「おかえりー」
凛次姉「お、ナイスタイミング」
凛長姉「……どうしたの? 風呂桶なんか持って」
凛「いまから銭湯行くところだったんだ」
凛長姉「……銭湯? なんで銭湯? ウチら銭湯大好き民族じゃねーじゃん」
97 :
名無しで叶える物語(もんじゃ)@無断転載は禁止
2016/12/06(火) 07:56:41.23 ID:nUC1RvEV
98 :
2016/12/06(火) 08:04:17.00 ID:YkdvORKD
凛次姉「……おねえ、ずっと既読になってなかったから、やっぱ気付いてなかったんだな……」
凛長姉「何、私に連絡くれてたの?」
凛「あのね、ウチのお風呂、壊れちゃったんだよ」
凛長姉「……なぬっ」
凛次姉「修理のおっちゃん、明日にしか来れないらしいから、風呂入りたい人は今日だけ銭湯に行かなきゃなんねー訳よ」
凛長姉「なるほど」
凛次姉「で、おねえはどうするの? シャワーは大丈夫みたいだけど、ウチらは入りに行くぜ」
凛「今日はお風呂にドップリ浸かりたい気分だからねー」
凛長姉「……もちろん、私も行きたいに決まってんじゃん」
凛次姉「……それじゃあ、今から30秒で支度しなっ!」
凛長姉「オリジナルより短っ!」
99 :
2016/12/06(火) 08:19:35.78 ID:afTbGzxF
ちょっとどこで見たか忘れたけど幼凜が1万回リフティングした二次マンガの姉2人との関係すげえよかった
誰かわかる人いる?
100 :
2016/12/06(火) 08:22:38.92 ID:YkdvORKD
ーーー言葉通り、30秒で支度を終えると、3人は近所のスーパー銭湯に向かうのでした
凛長姉「あー、銭湯なんてほんと、久しぶりだわー」
凛次姉「ほんとなー。なかなか思い立って行くことないもんなー」
凛「ジャグジー風呂空いてたら嬉しいなあ〜」
凛次姉「……あんた、意外と好き者なんだね」
101 :
2016/12/06(火) 08:29:06.44 ID:YkdvORKD
ーーーそして、スーパー銭湯に到着しました
凛長姉「さすが平日だけあって、空いてるなあ」
凛次姉「この人の数なら、ゆっくり浸かれそうだね」
凛「……」
凛長姉「……どうしたの?」
凛「『女風呂、ジェットバス故障中』って貼り紙が……」
凛次姉「……そりゃ残念だ」
102 :
2016/12/06(火) 08:38:59.03 ID:YkdvORKD
チャポーン
凛「はー、ビバノンノンにゃー」
凛長姉「う゛ー、極楽極楽ー」
凛次姉「ババくせえなあ、おねえ」
凛長姉「うるっせ、こっちは働いてきた後なんだ。仕事の疲れを癒したいの!」
凛次姉「まっ、こんだけ人が少ないんだ、羽伸ばしたくなるのも、わかるわ」
凛「ねえ、お姉ちゃん。あの電気風呂ってなんだろうね?」
凛次姉「気になるんなら、入ってくればいいべ」
凛「ええ、でもなんか怖いにゃ……」ブクブク
凛長姉「女は度胸、なんでも試してみるもんさ」
凛「わかったよ、入ってみる!」ザパーン
103 :
2016/12/06(火) 08:47:24.06 ID:YkdvORKD
凛長姉「……あいつ、ほんと起伏のない体だよなあ」
凛次姉「……小学生がそのまんま大きくなっちゃった、的な」
凛長姉「おかげで、変な虫がつくことは無いんだろうけどさ」
凛次姉「……フェロモンなさ過ぎて誰も寄り付かないかも知れないぞ、このままじゃ」
凛長姉「そんときは、かよちゃんに貰ってもらえばいいんだよ」
凛次姉「最終手段が唯一の方法な気がしてならないな……」
凛長姉「お、凛、電気風呂から上がってきたぞ」
凛「この電気風呂すごいよ! まさにジャグジー風呂のお兄さん!」
凛次姉「……何言ってんの、あんた」
104 :
2016/12/06(火) 08:53:10.58 ID:YkdvORKD
凛「とにかく、すごいんだよ! 入んなきゃわかんないから、とにかく入ってみてよ!」
凛長姉「……随分煽るじゃん」
凛次姉「そこまで言うなら、入ってみようじゃんか」
ザプーン
凛長姉「おおおおお、これははははは……」
凛次姉「未知の快感アワワワワ……」
凛長姉「64の振動パック以来の衝撃だだだだ……」
凛次姉「しぃびぃれぇる……」
凛「すっごいアホ面してるにゃ……」
105 :
2016/12/06(火) 09:01:17.27 ID:YkdvORKD
ーーー3人は、脱衣場に戻ってきました
凛長姉「ほええ、でんきしゅごい……」
凛次姉「なんかピカチューな気分……」
凛「ねえ、ちゃんとタオル巻こうよ! だらしないよ!」
凛長姉「またはいりたいね……でんきぶろやばい」
凛次姉「おねえ、電気で脳やられてんじゃん。語彙力低下してんじゃん」
106 :
2016/12/06(火) 09:17:25.21 ID:YkdvORKD
凛長姉「ほれ」ヒョイッ
凛次姉「おねえ、牛乳瓶投げんなって」パシッ
凛長姉「ほれ、凛」ヒョイッ
凛「ありがとっ!」パシッ
凛長姉「……これは私のオゴリだ、気にせず飲み給え」
凛「ゴチになります!」パシュ
凛次姉「こんな牛乳一本でえらそうにされてもねえ……ありがたいけど」パシュ
ゴクゴクゴクゴク
凛&凛姉ズ「プッハーっ!」
107 :
2016/12/06(火) 09:24:42.88 ID:YkdvORKD
ーーーそして、銭湯からの帰り道
凛長姉「電気風呂ほんと、良かったなあ……」
凛次姉「ほんと、それに尽きるね」
凛「でも、アホ面晒すのは勘弁してもらいたいにゃ、妹としては……」
凛長姉「うるっせ、あんなのエクスタシー感じても仕方ないわ」
凛「……タクシー?」
凛次姉「とりあえず帰ったら辞書引きな、凛」
108 :
2016/12/06(火) 09:31:13.66 ID:YkdvORKD
凛長姉「……また、行こうな」
凛次姉「……そうだね」
凛「……うん!」
ラーメンラーメンハイカガスッカー♪
凛「あっ、チャルメラの音!」
凛長姉「屋台のラーメンか……よっし、私がオゴるから、湯冷めしないうちにラーメン食おうぜ!」
凛次姉「いつになく羽振りがいいじゃんか」
凛長姉「たまには、年上らしいこともさせろ、ってーの!」
凛「ゴチになります!」
109 :
2016/12/06(火) 09:31:23.90 ID:YkdvORKD
終わり
110 :
2016/12/06(火) 09:45:34.52 ID:R5PMvNOu
111 :
2016/12/06(火) 09:47:23.48 ID:9DsSQRwi
良いぞ
112 :
2016/12/06(火) 09:57:16.20 ID:BnB7ZXGZ
最高
ここまで続けてくれたならまた次も期待してしまう
113 :
2016/12/06(火) 10:30:12.11 ID:sMHU7ib9
なんか続いてて草
114 :
2016/12/06(火) 11:59:28.33 ID:l4tLB/oy
最高か
115 :
2016/12/06(火) 13:19:18.17 ID:aGeK50CN
星空家と縁戚になって年に2度くらい顔を合わせたかった
116 :
2016/12/06(火) 13:25:47.96 ID:sly0GXpg
いいよいいよ
お母さんあんなに若々しいんだし美人三姉妹なんだろうなあ
続き待ってる
117 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@無断転載は禁止
2016/12/06(火) 13:33:27.14 ID:wHe2M/RX
なんだよ最高かよマジ感謝
118 :
2016/12/06(火) 13:41:24.09 ID:ZHs1x++G
,.. -‐…・・・…‐- ..,
/: . : . : . : . : . : . : . : . : \
. : . : . : . |: . : . : . : . : . : . : . : ..ヽ
/: . : . :/: . |: . : . : ./\.: . : . : . : . :..,
/: . : . :/: /|: . : . : ′ ヽ: . : . : . : ..:′
′ : .../:./ .|:..|: . :j| ,. ‘。 }: . : . : ...i
i: . : |: { / \│:|: . :j|_/ ‘。: . : . : .l:|
|: . : |:../,x==ミV{: ./リ x==ミ、゚: . : . : .|:|
j⌒y'^:,! :..:.:|:{《 _)爪} ∨ / _)爪 》 }:.:.:.:.:.r‐.y‐ 、 にゃんにゃんにゃーん😹♪おいコラ!そこのアキバレポーターこと前川みく!
r‐j⌒し' し' r┐:..{:{ 乂ソ 乂ソ ′ :.:.:|し' し'⌒! 凛の口癖をパクるにゃ😼!このヴォケッッ!!
じし′ ,ノ 〉、:.:ヘ ⊂⊃ ’ ⊂⊃ イ: . : ノ ) し⌒! 保守代わりの凛はチャーシューン!
} ,. '⌒ ,ハ: \ミ ーf⌒iー' /:./{ ^ー し'
∧ゝ.,__ __,ノ \ト | | ー=彡イ入______ ィ}、
. /ニムヘ /} ,,ニニニニ>. ゝノ イニ|ニニニニニ∧ー― ´jハ
/ニニニ\ーイ./={ニ二|{ ̄`ヽ≧≦ ̄ ̄ }|=ニニニ/ニ{\_____/ ∧
./ニニ=o=/ニ/ニ二|ニニニL}:.:.:.:.:.--{_}-- 、:.:.:{l」ニニニ/ニ.∧ニニニニニ∧
ニニニo=/ニ/ニニニニ|ニニニニ}/:.:.:.:.:ハ:.:.:.:.:\!二ニニ′二∧ニニoニニ∧
ニニニニニニ/=ニニ二|二二く:.:.:.:.:.: / ‘,:.:.:.:.:.:/ヽ=ニニ|ニニ二∧ニニoニニ∧
ニニ二二/ニニ二二|ニニ二} \:.:∧ ./:\/=/ニ二|ニ二二∧二二二ニ
=ニニニ/ニニニニニ?|ニニニニ\ニニニ∨ニニニニイ===ニ{ニニニニ∧ニニニニニ
119 :
2016/12/06(火) 14:22:30.50 ID:YkdvORKD
ドアガチャー
凛長姉「ただいまー。……って、なんか今日靴多いな」
凛母「おかえり。今かよちゃんと真姫ちゃんが遊びに来てるのよ」
凛長姉「ほー……」
凛長姉(……真姫ちゃんって、誰だ?)
120 :
2016/12/06(火) 14:26:38.80 ID:YkdvORKD
凛次姉「あぁ、おねえ、おかえリンゴ」
凛長姉「ただいマンゴー……なあなあ、今凛の友達が来てるんだって?」
凛次姉「凛の友達、って……。普通にかよちゃんと、真姫ちゃんが来てんの」
凛長姉「真姫ちゃんって、誰?」
凛次姉「……おねえ、知らなかったの?」
凛長姉「知ってたらこんな反応しねえよ」
121 :
2016/12/06(火) 14:40:25.48 ID:YkdvORKD
凛次姉「西木野病院のところの娘、西木野真姫ちゃん」
凛長姉「西木野病院って……あの、御茶ノ水の!?」
凛次姉「そー」
凛長姉「セレブとか芸能人御用達の、あの西木野総合病院!?」
凛次姉「そーそー」
凛長姉「病室がホテルのスイートルーム並みに綺麗で豪華、ってテレビで取材されてた、あの西木野総合病院!?」
凛次姉「それは知らんわ」
122 :
2016/12/06(火) 14:43:19.81 ID:5rPIz41P
ワロタ
123 :
2016/12/06(火) 14:47:30.47 ID:YkdvORKD
凛長姉「何それスーパーセレブじゃん。何あの子、いつの間にお金持ちと人脈作ってんだよ」
凛次姉「まあそんなセレブの子が、オトノキに入って一緒にアイドルしてんのがすげえよね」
凛長姉「……なあ、どんな子だった?」
凛次姉「私もチラっと見ただけだけど……なんか、オーラマジセレブだよ」
凛長姉「マジかー。ガチ金持ちだもんなー……」
124 :
2016/12/06(火) 14:54:33.83 ID:YkdvORKD
凛長姉「……なあ、ちょっと、部屋覗きに行ってもいい?」
凛次姉「よしなって、なんか野次馬っぽいじゃん」
凛長姉「でもさー。どんな子なのか一目見たいじゃん。スーパーセレブとかウチ知り合いでいないもん」
凛次姉「そりゃ、私もいないけどさ……」
凛長姉「何も手ぶらで挨拶はしないよ? 相応しいお土産、今から買ってくるからさ」
凛次姉「相応しい、お土産?」
凛長姉「お金持ちに相応しいと言ったら……『ハーゲンダッツ』に決まってんべ?」
凛次姉(うわっ、発想が一般ピープルだ)
125 :
2016/12/06(火) 14:59:54.08 ID:68IsVUTB
>>123 オーラマジセレブwwwww今度使ってみよw
126 :
2016/12/06(火) 15:03:55.67 ID:YkdvORKD
ーーー2人はハーゲンダッツを買いに、コンビニまでやってきました
凛長姉「バニラとかストロベリーとかよりは……チョコとかなんか混ざったやつの方が豪華だよね?」
凛次姉「おねえの豪華の基準は知らんわ。それより、レディーボーデンの方が良くね?」
凛長姉「何言ってんの! レディーボーデンよりハーゲンダッツだろーが!あれサイズがでっかいだけで味普通なやつばっかだろ!」
凛次姉「セレブイコール変わった味ばっか好き、ってわけでもないでしょが! 」
凛長姉「いいや、絶対この『ティラミス味』とか好きに決まってる! 私は決めたよ! これにする!」
凛次姉「勝手にしろ!」
127 :
2016/12/06(火) 15:09:30.50 ID:YkdvORKD
ーーー自分たちの分を含めた5個のハーゲンダッツを買った2人は、星空家に戻ってきました
凛長姉「よし、それじゃコレ部屋まで持ってくか」
凛母「あんたたち、あんまちょっかい出すんじゃないよ」
凛次姉「顔だけ見たらまた1階戻るから大丈夫だって」
128 :
2016/12/06(火) 15:14:38.70 ID:YkdvORKD
ーーー凛の部屋のドアの前
アーヤラレタニャー
モウ、ゼンゼンダメジャナイ
リンチャンノカタキハワタシガトルヨ
凛長姉「じゃあ、ノックするわよ」
コンコンコン
ハイッテルヨー
凛次姉「うん、それは知ってる」
129 :
2016/12/06(火) 15:23:04.69 ID:YkdvORKD
凛長姉「おじゃま……」
凛次姉「いたします……」
ガチャリ
凛「いけっ、かよちん!」
真姫「早くジャンプして飛び移らないと!」
花陽「うーん、タイミングが合わなくて……」
凛「あーん、言ってるそばから落ちちゃったにゃ……」
真姫「次は私ね、花陽と凛の仇は私がとるわ」
花陽「うぅ……面目次第もございません……」
凛姉ズ(なんか普通にWiiでマリオしてる……)
130 :
2016/12/06(火) 15:28:20.48 ID:YkdvORKD
花陽「あ、こんばんわー」
凛次姉「かよちゃん、いらっしゃい」
凛長姉「あ、あのー。ここにアイス、置いときますので……」
凛「うん、ありが……、真姫ちゃん! パタパタにぶつかる!」
真姫「えぇっ! ちょっとどうすればいいのよ!?」
花陽「今は待った方がいいよ、真姫ちゃん!」
凛姉ズ「それでは、失礼します……」ゾロゾロ
131 :
2016/12/06(火) 15:33:41.49 ID:YkdvORKD
ドアガチャリ
凛姉ズ「……」
マキチャンダメダメニャー
シ、シカタナイデショ
アノパタパタサエイナケレバ……
凛長姉「……なんか、拍子抜けしちゃったな……」
凛次姉「あのマジセレブオーラはなんだったのか……」
凛長姉「あんたの気のせいだったんじゃね?」
132 :
2016/12/06(火) 15:40:45.64 ID:YkdvORKD
ーーー2階から降りてきた2人は、リビングでハーゲンダッツを頬張っていました
凛次姉「……やっぱハーゲンダッツうめえわ」モグモグ
凛長姉「それな、ハーゲンダッツ神だわ」モグモグ
トタトタトタトタ
凛「ジュースジュース、オレンジジュースー……」
凛「あ、お姉ちゃん。さっきはアイスありがと! 真姫ちゃんとかよちん、喜んでたよ!」
凛次姉「そっか、喜んでくれたんなら何より」
凛「でも、わざわざハーゲンダッツ買わなくても良かったのに?」
凛長姉「何言ってんの、スーパーセレブの真姫ちゃんもいるんだから、それ相応のものを……」
凛「真姫ちゃん、パピコとか好きだよ?」
凛姉ズ「マジか」
133 :
2016/12/06(火) 15:46:06.14 ID:YkdvORKD
凛「もしかして、気を使ってくれたの?」
凛長姉「まあ、多少はね」
凛「そっか……それはありがと!」
トタトタトタトタ
凛長姉「……」
凛次姉「ウチらが勝手に先入観で思ってただけで、あの子らにはお金持ちとか関係ないんだろうな」
凛長姉「ただの、仲良しの友達、ってやつかー……」
凛姉ズ「友達、大事にしろよ、凛」
134 :
2016/12/06(火) 15:46:17.67 ID:YkdvORKD
終わり
135 :
2016/12/06(火) 15:52:54.90 ID:2K/DdfHU
おつ
お姉ちゃん's妹大好きすぎる
136 :
名無しで叶える物語(SB-iPhone)@無断転載は禁止
2016/12/06(火) 16:38:15.40 ID:sMHU7ib9
乙
137 :
2016/12/06(火) 17:16:13.34 ID:ONiiIAtF
続いてたのか
いいな、長女は就職してるとして次女は学生?
138 :
2016/12/06(火) 17:27:47.33 ID:L2U3i95A
実に良い
139 :
2016/12/06(火) 17:30:54.51 ID:YkdvORKD
>>137 凛長姉→22歳(社会人)
凛次姉→19〜20歳(大学生)
と考えてます
140 :
名無しで叶える物語(泡盛)@無断転載は禁止
2016/12/06(火) 17:44:38.39 ID:CLE5H6yD
141 :
2016/12/06(火) 17:45:17.28 ID:ONiiIAtF
142 :
2016/12/06(火) 17:59:46.36 ID:5rPIz41P
長女はもらっていくわ
143 :
2016/12/06(火) 18:00:34.35 ID:5rPIz41P
つーか誰かこの2人のイラスト描いて欲しい
144 :
2016/12/06(火) 20:29:27.61 ID:3JSbN30U
SSの絵とか描いてるスレ無かったかな?
145 :
2016/12/06(火) 20:47:14.18 ID:Je9DDv48
146 :
2016/12/06(火) 20:57:10.28 ID:5qJYwEsJ
最高。その方向でもっとお願いします
姉ズのかよちゃん呼び良いね
147 :
名無しで叶える物語(馬刺し)@無断転載は禁止
2016/12/06(火) 21:20:52.95 ID:6anepQm4
148 :
2016/12/06(火) 23:27:15.09 ID:Od/8eBWm
149 :
2016/12/07(水) 01:43:36.32 ID:s3TfQ3n6
ーーーある日の、放課後の練習終わりのこと
ことり「なんとか、おねがい、できないかな……?」
花陽「ことりちゃんが、そこまで言うのなら……」
凛「かよちんが手伝うのなら、凛も手伝うにゃ」
ことり「……ありがとう! 花陽ちゃん、凛ちゃん!」
150 :
2016/12/07(水) 01:51:02.14 ID:s3TfQ3n6
ーーー所変わって、星空家
凛次姉「凛、あんた今度の日曜暇ー?」
凛「暇じゃないよ」
凛次姉「駒沢でラーメンフェスやるんだけどさー、一緒に行こうぜー」
凛「だから凛、今度の日曜暇じゃないよ」
凛次姉「東京初出店の……」
凛次姉「え、凛、暇じゃねーの!? 」
凛「そうだよ! さっきからそう言ってるじゃんか!」
151 :
2016/12/07(水) 01:59:01.64 ID:s3TfQ3n6
凛次姉「おいおい……マジかよ……こりゃ大変だ……」
凛長姉「おねえ、大変だ! マジ大変だ!」
トタトタトタトタ
凛「……?」
ドタドタドタドタ
凛長姉「おい凛、あんたラーメンフェス断ったんだって!?」
凛「わっ、なになに!?」
凛長姉「三度の飯よりラーメン好きの凛が……」
凛次姉「やべーよやべーよ、天変地異おこんぞ……」
凛長姉「槍降ってくんな」
凛次姉「いや、核爆発で世紀末突入だよ」
凛「ちょっと大げさだよ2人とも! 凛だって用事があるんだもん! 何にも無かったら行きたかったけどさ……」
152 :
2016/12/07(水) 02:05:49.26 ID:s3TfQ3n6
凛次姉「なんだよ、用事って」
凛「……アルバイトの、助っ人」
凛長姉「あ、アルバイト!? 凛が、アルバイト!?」
凛「凛、高校生だよ!? アルバイトぐらいするよ!」
凛次姉「で、なんのバイト?」
凛「ことりちゃんの働いてる……メイドカフェのメイドさん」
凛姉ズ「凛が、メイドさんすんの!?」
凛長姉「やば……テンション上がってきた……」
凛次姉「見てぇ……凛のメイド超見てぇ……」
凛「なんでそんなに興奮してるの!?」
153 :
2016/12/07(水) 02:11:53.89 ID:s3TfQ3n6
凛「どうしても人が足りないらしいから、凛とかよちんが助っ人としてその日だけ、ね」
凛次姉「かよちゃんもか!」
凛長姉「こりゃあ、是が非でも凛とかよちゃんのメイド見ないとな……」
凛「えー、別に見に来なくてもいいよー」
凛次姉「遠慮すんなって! 店で金も落とすからさ!」
凛長姉「どこのメイドカフェでバイトするんだよ? ほらほら、教えろって」
凛「いーやーだー! そこまで言われたら絶対教えない!」
154 :
2016/12/07(水) 02:21:07.08 ID:s3TfQ3n6
凛「凛お風呂先に入るからね! お姉ちゃんたち、早く部屋から出てってよ!」
凛姉ズ「お、おい凛……」
ドアガチャ
トタトタトタトタ
凛長姉「……見事にフラれたな」
凛次姉「……別に減るもんじゃねーのにな」
凛長姉「恥ずかしいのかな?」
凛次姉「えー、あいつそんなタマじゃないでしょ」
凛長姉「まあ、それはさておき……こっそり見に行くにしても、店がわかんねーとな……」
凛次姉「ふふふ……我に秘策あり」
155 :
2016/12/07(水) 02:29:33.85 ID:waesm7Rs
待ってたぞー
156 :
2016/12/07(水) 02:30:42.71 ID:s3TfQ3n6
ーーー小泉家
〜〜〜♪
〜〜〜♪
タップ
花陽「もしもし、花陽です」
花陽「え、今度の日曜日? 」
花陽「はい、凛ちゃんとメイドカフェのアルバイトの助っ人……ですけど……」
花陽「お店ですか?」
花陽「えっと、秋葉原の……」
タップ
凛次姉「……よっしゃ、作戦成功」
凛長姉「秘策でもなんでもねーじゃん、ただかよちゃんに聞いただけじゃねーか」
凛次姉「『将を射んと欲すればまず馬を射よ』って言うでしょ? つまりそういことなの」
凛長姉「いきなり難しい言葉使うなって」
157 :
2016/12/07(水) 02:51:48.93 ID:s3TfQ3n6
ーーー日は変わって日曜日
ーーー開店前のことりの働いてるメイドカフェ
ことり「おはよっ♪」
凛「おっはよーにゃ!」
花陽「おはようございます、今日はよろしくお願いします!」
ことり「本当に、今日は2人ともありがとう。細かいフォローはことりがするから、2人は笑顔いっぱいで接客してね♪」
りんぱな「はーい」
ことり「じゃあ、早速この衣装に着替えて……」
ことり「何枚か写真撮らせてね♪」
りんぱな「は、はい……」
158 :
2016/12/07(水) 03:17:23.11 ID:s3TfQ3n6
ーーーそして開店
ーーー店内は、沢山のお客さんで賑わっていて
ーーー店の外に行列ができるほどでした
ザワザワガヤガヤ
凛長姉「……なにこの長蛇の列」
凛次姉「こんな並ぶの!? メイドカフェって」
凛長姉「メイドカフェってすげえのな……」
凛次姉「……ん?」
凛長姉「おい、どーした?」
凛次姉「いや、あの列に並んでる……あの、黒のジャケットの……」
凛長姉「あぁ、あれか」
凛次姉「……なんか、どっかで見たことあるような、ないような……」
??「……」
159 :
2016/12/07(水) 03:27:39.92 ID:s3TfQ3n6
ーーー長い行列に耐え、ようやく入店できた凛姉ズ
イラッシャイマセー
コチラノセキニドウゾー
凛長姉「ようやく入れた……」
凛次姉「それで、凛とかよちゃんは……?」キョロキョロ
凛「……ご注文は以上でよろしいですか? かしこまりましたにゃー!」
凛「すぐにお持ちしまーす!」
花陽「えと……ご注文を繰り返します、ジンジャーエール1つと……」
花陽「あ、自家製ジンジャーエールですね! 申し訳ございません!」
凛長姉「マジ眼福」
凛次姉「ほんとそれな」
160 :
2016/12/07(水) 03:42:35.86 ID:s3TfQ3n6
ことり「いらっしゃいませ♪ ご注文はお決まりですか?」
凛長姉「えと……じゃあコーラで」
凛次姉「私はアールグレイのミルクティーとスコーンで」
凛長姉「お前、結構シャレたの選んだな」
ことり「コーラ1つとアールグレイのミルクティーと、スコーンですね、ご注文は以上でよろしいですか?」
ことり「かしこまりました〜♪」
凛長姉「……さっきの子が、ことりちゃん?」
凛次姉「ウチら、サングラスにマスクして、どう見ても怪しい格好してんのに、めちゃくちゃ笑顔で接客してくれたな」
凛長姉「ガチの天使じゃん」
凛次姉「そんな子がメイドやってんなら、そら列も作るわなー……」
161 :
2016/12/07(水) 03:44:19.04 ID:kkrT7liD
終わってないじゃん!
162 :
2016/12/07(水) 03:58:10.72 ID:s3TfQ3n6
ーーーしばらくして、凛姉ズのテーブルに頼んだメニューが、運ばれてきました
ことり「おまたせしました♪ コーラとアールグレイのミルクティーとスコーンでございます♪」
ことり「ごゆっくりおくつろぎくださいませ♪」
凛次姉「……これ、いい茶葉使ってるな。多分リプトンだわ」グビッ
凛長姉「おめえ、ぜってーわかってねーだろ」ズズッ
凛次姉「それにしても、さっきから見てると、凛のよく働くことな」
凛長姉「かよちゃんも、たどたどしい感じだけど、なんだかんだ頑張ってんな」
凛次姉(それにしても、あの黒ジャケット……もしかして……)グビッ
凛長姉「なぁ、スコーンって割とパサパサしてんのな」モグモグ
凛次姉「てめぇ何、人の頼んだの勝手に食ってんだよ!」
163 :
2016/12/07(水) 04:04:28.55 ID:s3TfQ3n6
??(……いい豆を使ってるなこのコーヒー、多分……ブルーマウンテンだな……)グビッ
??(……花陽……)グビ
花陽「……なんだか、視線を感じる……」
凛「どうしたの、かよちん?」
花陽「ううん、なんでもない……と思いたい……」
ことり「2人ともお疲れ♪ 休憩に入って?」
りんぱな「はーい」
164 :
2016/12/07(水) 04:21:31.09 ID:s3TfQ3n6
凛長姉「……あれ、凛とかよちゃん、いなくなったぞ」ズズッ
凛次姉「休憩でも入ったんじゃねーの?」
凛長姉「なあ、これからどうする?」
凛次姉「凛とかよちゃんのメイド姿見れたしなあ……とりあえず撤退っしょ」
凛長姉「そーだなー。あんま長居してるとバレそうだしなー」
凛次姉「最後に写メでも撮っておきたいよなあ……」
凛長姉「……すみませーん」ヒソヒソ
ことり「はーい♪」
凛次姉「何すんの、おねえ」
凛長姉「実は私ら、今日助っ人で働いてる星空 凛の姉でして……」ヒソヒソ
凛次姉「何カミングアウトしてんの!」
凛長姉「ぶしつけなお願いだとは思いますが、凛のメイド姿の写真を、内緒でどうしても欲しいのですが……」ヒソヒソ
凛次姉「他力本願かよ!」
ことり「……わかりました、少々お待ち下さい♪」
凛次姉「承るのかよ!」
165 :
2016/12/07(水) 04:33:07.00 ID:s3TfQ3n6
ーーーメイドカフェのバックヤード
ことり「花陽ちゃん、凛ちゃん」
花陽「はい?」
ことり「休憩が終わったら、次は外でチラシ配りをお願いしても、いいかな? 外の子たちと交代で♪」
凛「オッケーだよ! なんでもやるにゃ!」
ことり「ありがとう♪ それからもう1つ、このチェキで、もう1枚写真を撮らせてもらえないかな?」
凛「え、あ、うん……いいよ!」
ことり「ほら、花陽ちゃんも並んで?」
花陽「あ……はい!」
ことり「それじゃあ、はい、チーズ♪」
パシャリ
166 :
2016/12/07(水) 04:44:19.15 ID:s3TfQ3n6
ーーー5分後
ことり「おまたせしました♪ チェキの写真ですが……どうぞ♪」
凛長姉「マジ神対応……ありがたやありがたや……」
凛次姉「すみません、こんな無茶なんか言って……」
ことり「いえいえ、メイド姿の凛ちゃん、可愛いですもの♪ 写真にして、残したい気持ちもわかりますから♪」
凛長姉「これで思い残すことはないな……」
凛次姉「我が生涯に一片の悔い無し、的な」
凛長姉「それな」
ことり「あはは……」
167 :
2016/12/07(水) 04:54:31.93 ID:s3TfQ3n6
ーーーお会計を済ませ、外に出た2人は
ーーー秋葉原の街を、歩いていました
凛長姉「いやあ、ほんといいもの見れたわ」
凛次姉「なー、行列に並んだ甲斐があったよな」
凛長姉「……お、あれ凛じゃね?」
凛次姉「おー、かよちゃんとチラシ配ってんなー」
花陽「よろしくお願いしまーす」ピラッ
凛「ぜひ遊びに来てくださーい!」ピラッ
凛長姉「マジ健気だな」
凛次姉「ほんとそれな」
168 :
2016/12/07(水) 05:00:07.66 ID:s3TfQ3n6
凛「ふぅ、チラシ配りもなかなか大変にゃ……」
花陽「なかなかチラシ減らないね……」
凛「とりあえず、声をたくさんかけるしかないよね……」
花陽「うん、頑張ろ、凛ちゃん……」
凛長姉「おい、今すぐ全部もらうぞチラシ!」
凛次姉「全部もらったら意味ないだろうが! でもとりあえず助けるぞ! おねえは凛のチラシ、私はかよちゃんのチラシな!」
169 :
2016/12/07(水) 05:00:23.08 ID:lXXkY8RQ
妹好き過ぎワロタ
170 :
2016/12/07(水) 05:03:32.99 ID:s3TfQ3n6
凛長姉「……」スタスタ
凛次姉「……」スタスタ
凛「ぜひ遊びに……」
花陽「来てくださーい!」
スッ
りんぱな「あ、ありがとうございまーす!」
凛姉ズ「っしゃーっ!」ガッツポ
171 :
2016/12/07(水) 05:12:48.81 ID:s3TfQ3n6
凛長姉「よっしゃ、通行人のフリして見事ゲットだぜ!」
凛次姉「流石に2度はできないよな……。格好で怪しまれそうだ」
凛長姉「後は凛とかよちゃんが自分の力で配り終えるのを期待するしかないな……」
凛次姉「獅子の子を落とす、ってやつな」
凛長姉「さて、後は頑張んなさいよ、凛……」
凛次姉「おいおい、おねえ。なんか様子が変だぞ、あそこ……」
172 :
2016/12/07(水) 05:25:38.21 ID:s3TfQ3n6
凛「あわわ……ご、ごめんなさい……」
男A「おいおい、謝って済むなら警察はいらないんだって」
花陽「すみません、すみません……」
男B「どうしてくれんの、このアイスの染み。この服さあ、結構クリーニングに気を使わないといけないんだよね?」
りんぱな「う、うぅ……」
男A「どうしてくれんのさ、メイドさんたちよー?」
男B「Aくん、怒らすと結構怖いんだぜ?(笑)」
凛長姉「なんだあの真っ昼間からテンプレートなチンピラ」
凛次姉「おいおい、なんかヤバいよ、おねえ。助けに行かないと!」
173 :
2016/12/07(水) 05:29:46.60 ID:s3TfQ3n6
凛「ご、ごめんなさい! 本当にごめんなさい……」
男A「泣き言はいいからさ……。まっ、弁償は許してやってもいいけどさ」
男B「文字通りご奉仕してくれればね(笑)」
りんぱな「ひっ……」
男A「オラ、行くぞ」ガシッ
??「おい、その汚い手を離せ」
男B「……誰だよ」
174 :
2016/12/07(水) 05:40:13.33 ID:s3TfQ3n6
??「遠巻きから見てたが、あんたたちが2人にわざとぶつかっていったように見えたが……それでも彼女らに責任を擦りつけるのか?」
男A「何が言いたいんだよ……?」
??「とっとと失せろ、って言いたいんだよ」
男B「てめえ、そのサングラスとマスク、外しやがれよ」
男A「あんた、なんなんだ……?」
??「なんだかんだと聞かれたら……答えあげるが世の情け」
スチャ
花陽「お、お……」
花陽兄「どうも、花陽の兄です」
花陽「お兄ちゃん!」
凛「かよにい!」
凛次姉「やっぱあいつだったかーっ!!」
175 :
2016/12/07(水) 05:49:26.64 ID:BDRpv+26
かよにい期待
176 :
2016/12/07(水) 05:53:55.84 ID:s3TfQ3n6
男A「な、なんだよ『花陽の兄』って! 自己紹介にもなってねーじゃねーか!」
花陽兄「お前たちに名乗る名前なんて無いのさ。所詮その程度、ってことだよ」
男B「な、舐めやがって……」
花陽兄「おい花陽、凛ちゃん。早く行くんだ。ここはお兄ちゃんがなんとか納める」
凛「い、行けって言われても……」
花陽「足に力が入らないよぉ……」
男A「カッコつけやがってこの野郎!」
凛長姉「待ちなっ! ……男2人が、寄ってたかって格好悪いね……」
凛次姉「全くだ、草食以下のゲス野郎だぜ……」
凛「お、お姉ちゃんたち!?」
177 :
2016/12/07(水) 05:59:02.17 ID:s3TfQ3n6
凛長姉「星空三姉妹長女、妹のピンチに馳せ参じたぜ」
凛次姉「同じく星空三姉妹次女、以下同文だ」
凛「な、なんでこんなところに……」
凛姉ズ「なんだかんだと聞かれたら、答えてあげるが世の情け……」
凛姉ズ「凛のメイド姿見に来たんだコラぁ!」
凛「なんか恥ずかしいことカミングアウトした!」
178 :
2016/12/07(水) 06:05:26.24 ID:s3TfQ3n6
凛次姉「あんたもそうなんだろ?」
花陽兄「……恥ずかしながら」
凛長姉「………と言うわけだ。兄さん方、とりあえず今日は勘弁してくんねえかな……?」
凛次姉「何せ、自分の身内が関わってるからね……」
花陽兄「……何がどうなっても、保証はしないぞ……」
男B「……こいつら、野獣のようなオーラを放ってやがる……危険だ……」
男A「お前そんなのわかんの? (笑)とか使って馬鹿っぽく見えたのに」
179 :
2016/12/07(水) 06:11:31.63 ID:s3TfQ3n6
男B「やべぇ……ガチのマジでやべぇぞ……」
男A「……けっ、わかったよ! 帰るぞ」
男B「あぁ、どうせこのシャツ、ユニクロで買ったやつだからな……」
スタスタスタスタ
花陽兄「あーもう、怖かったあああ……心臓止まるかと思ったあああ……」
凛次姉「相変わらずかよちゃんのことになると一気に強気だな、お前」
180 :
2016/12/07(水) 06:22:16.70 ID:s3TfQ3n6
凛長姉「大丈夫? 2人とも?」
花陽兄「け、怪我は無いよな、な?」
花陽「……」フルフル
花陽兄「は、花陽?」
花陽「なんで……なんで黙って見にきたの……」フルフル
花陽兄「だ、だって教えてくれなかったから……今日だって、こないだの花陽の電話の会話を聞いて……」
花陽「……凛ちゃん行こう」
凛「か、かよちん待って……」
花陽「ありがとう、ございました……」
スタスタスタスタ
凛長姉「……こりゃ、あんた嫌われたな、かよちゃんに」
花陽兄「な、なんで……!?」
凛次姉「そりゃ黙って見に来られりゃあ、ねえ……」
花陽兄「それはお互い様だろ!?」
凛姉ズ「……ハッ!?」
花陽兄「今更かよ!」
181 :
2016/12/07(水) 06:31:56.47 ID:s3TfQ3n6
ーーーその夜
凛「ただいまー」ドアガチャー
凛長姉「……おかえり」
凛「なんで元気無いの?」
凛次姉「凛……今日はごめんな、黙って見に行って……」
凛「……もういいよ。それより……今日はありがとう、かよにいと一緒に助けてくれて」
凛「すごく……カッコよかったにゃ……」
凛姉ズ「……へへへ……」
凛「これ、今日のバイト代で買ってきた、ハーゲンダッツ……一緒に食べよ?」
凛姉ズ「あぁ……もちろん!」
182 :
2016/12/07(水) 06:36:12.49 ID:s3TfQ3n6
ーーー変わって、小泉家
花陽兄(あぁ、俺は花陽に嫌われたあ……)
花陽兄(花陽に嫌われた世界なんて、俺は生きていけない……)
花陽兄「そうだ、あの世行こう」
花陽兄(でも死ぬのも怖いよお……)
花陽兄「神様助けてぇ……」
コンコンコン
花陽兄「」ビクゥッ
183 :
2016/12/07(水) 06:44:28.68 ID:s3TfQ3n6
花陽「……お兄ちゃん、入るよ……」
花陽兄「あ、あぁいいよ……」
ドアガチャリ
花陽「……」
花陽兄「あのその……今日は、本当にすまなかった!」
花陽「……」
花陽兄「だって見たかったんだよ、花陽のメイド姿が! そりゃ最低な兄貴なのはわかるけども!」
花陽「……」
花陽兄「……そうだよな、こんなシスコンな兄貴、必要無いよな……。ごめんな……」
花陽「ごめんなさいっ!」ダキッ
花陽兄「!?」
184 :
2016/12/07(水) 06:48:51.49 ID:s3TfQ3n6
花陽「ごめんなさい、あんな態度をとって……」
花陽「本当はすごく、すごく嬉しかったし、格好良かったんだよ……」
花陽「でも、気が動転して、なんて言えばいいかわからなくて……」
花陽兄「花陽……」
ナデナデ
花陽「お兄ちゃん……今日は、ありがとう……!」
花陽兄「もう、泣くなよ……お兄ちゃんも、泣けてくるじゃないか……」
花陽「……でも、黙って来たことは許さないよ……」
花陽兄「ですよねー」
185 :
2016/12/07(水) 06:49:45.16 ID:s3TfQ3n6
終わり
186 :
2016/12/07(水) 06:50:15.02 ID:s3TfQ3n6
【悲報】いつの間にか朝になっていた
187 :
2016/12/07(水) 07:07:30.45 ID:waesm7Rs
有能神宮
188 :
2016/12/07(水) 07:10:27.16 ID:BDRpv+26
乙乙 続き気長に楽しみに待ってます
189 :
2016/12/07(水) 07:19:07.32 ID:GQ9jRMzM
乙乙
少し休んで良いぞ
190 :
2016/12/07(水) 07:35:32.63 ID:/JLX85EF
ああああああすばらしいんじゃあああ
もっと書けおつおつ
191 :
2016/12/07(水) 08:19:53.79 ID:LHAOZyrR
乙乙
192 :
2016/12/07(水) 09:21:09.42 ID:GwirOX84
>>186 【悲報】面白すぎて夢中になってたら仕事始まってた
乙
193 :
2016/12/07(水) 12:01:30.82 ID:dQlK/bbc
いいぞ
いいぞ
194 :
2016/12/07(水) 12:03:14.00 ID:R5VBNzBq
全然表に出てこないキャラなのに扱いがうまい
素晴らしい
195 :
2016/12/07(水) 12:05:31.71 ID:wC1vhNfV
凛姉と花陽兄…やはり可能性は無限か…
196 :
2016/12/07(水) 14:54:20.02 ID:UB2L0pFB
これは日光東照宮ですわ
197 :
名無しで叶える物語(うどん)@無断転載は禁止
2016/12/07(水) 17:31:40.75 ID:QGyQm/Wo
なんだこの神スレは…!!
198 :
2016/12/07(水) 19:39:57.43 ID:n/N2Kh5u
そこはかとないフルハウス感
199 :
2016/12/07(水) 23:23:32.58 ID:s3TfQ3n6
ーーー星空家 リビング
テレビ『おい、それアカンやつやん!』
テレビ『マジ危ないやつやん、ほんまにやるんかいな!?』
テレビ『こんな罰ゲーム聞いたことないって!』
テレビ『CMのあと、衝撃の展開が!!』
凛「ほんとに危なそうな罰ゲームだね、あれ」
凛長姉「なあー。紐なしバンジーだもんなぁ」
凛「芸人の人、すごいリアクションしてたもんね」
凛長姉「まっ、でもオイシイからいいんだよ」
200 :
2016/12/07(水) 23:24:10.13 ID:3T/71chC
待ってた
201 :
2016/12/07(水) 23:26:15.29 ID:s3TfQ3n6
凛次姉「うーん……」
凛「どうしたの?」
凛次姉「いやさ、トイレ行きたいんだけどさ……CMすぐ終わりそうだから、離れらんないんだよね……」
凛長姉「ピューッといってピャーッって出してこればいいんだよ」
凛次姉「そんなすぐに終われば苦労しねえって」
202 :
2016/12/07(水) 23:35:10.90 ID:s3TfQ3n6
凛「ねぇ、もうCM終わりそうだよ?」
凛次姉「マジかー。くっそー、衝撃の展開すっげー気になる……」ソワソワ
凛長姉「早く行ってこいって。戻って来たら箇条書きで衝撃の展開教えてやっからさ」
凛次姉「いや口頭でいいよ、箇条書きで書かれても困るわ」ソワソワ
203 :
2016/12/07(水) 23:43:51.98 ID:s3TfQ3n6
凛次姉「……ちょっくら行ってくる」
凛長姉「気をつけてなー」
凛「無事帰ってきてにゃー」
凛次姉「どこまで行くんだよ、私は。目と鼻の先のトイレだぞ」
スタスタスタスタ
凛「……あ、始まった」
テレビ『えー、これマジでやんのー。勘弁してくださいよー』
テレビ『ええから早よ飛べって!』
テレビ『ちょ、ちょっと待って、なんで俺なんだよ、おい……あああああ……』
凛「……まさかデガワのテッチャンが代わりにバンジーするなんて……」
凛長姉「言うほど衝撃か、これ」
凛「それにゃ」
204 :
2016/12/07(水) 23:51:37.46 ID:s3TfQ3n6
テレビ『……おーい、お前らはバカか? バカなのか?』
テレビ『いやいや、めっちゃオイシイですって』
凛長姉「デガワが写ってる時点で、何となく察しはついてたけどな」
凛「流石リアクション芸人の鑑にゃ」
凛長姉「オイシイとこだけ持っていくからな、あいつ」
ウギャアアア
凛「な、何!?」
凛長姉「トイレからか!?」
205 :
2016/12/07(水) 23:54:49.25 ID:s3TfQ3n6
バタバタバタバタ
凛次姉「あ、あああああ……」
凛「ど、どうしたの!?」
凛長姉「つーかおめえちゃんとズボン履けよ! パンツ見えてんぞ!」
凛次姉「そ、それどころじゃねーって……奴が現れたんだよ……」
凛次姉「Gがトイレに出た……」
凛「マジでっ!?」
206 :
名無しで叶える物語(馬刺し)@無断転載は禁止
2016/12/07(水) 23:58:11.79 ID:X4plXzBO
まだ続いてた!!!!
本当面白いし続編楽しみにしてたから嬉しいですぞ!!!
207 :
2016/12/08(木) 00:01:41.32 ID:9l1xFjPy
Gさん出て来た時は叫び声上げる余裕がない「ヒッ。」って硬直してまう。
208 :
2016/12/08(木) 00:03:13.66 ID:zX1k4Cg1
凛長姉「おいおい、嘘だろ……」
凛次姉「私だって嘘だと思いたいよ……でも見たんだよ……」
凛次姉「こう、私がトイレでンーって踏ん張ってる時にさ……」
凛「別に再現しなくてもいいにゃ……」
凛次姉「目の前を黒いのがサササー……って」
凛「うわぁ……悪夢にゃ……」
凛長姉「ところでお前……ちゃんと、拭いたよな?」
凛次姉「……ハッ」
凛長姉「マジかよ……姉ちゃんそこに驚きだよ……」
凛次姉「それは……多分……大丈夫なはず……」
凛長姉「なんで曖昧なんだよ、さっきの出来事だろーが……」
209 :
2016/12/08(木) 00:07:05.42 ID:tHVWrGbz
俺が拭きますよ姉さん!!
210 :
2016/12/08(木) 00:07:30.15 ID:zX1k4Cg1
凛次姉「……正直それは置いといてくれ」
凛長姉「いや、置いとかねーぞ私は」
凛「ねえ! 問題はそこじゃないよ!」
凛次姉「そ、そうだぜ、おねえ。……私はそのGを目撃しただけで」
凛「……退治したわけじゃ、ないんだよね……」
凛長姉「……ガチマジでヤベぇ……」
凛次姉「このままじゃ、トイレ篭れねーぞ……」
211 :
2016/12/08(木) 00:07:40.48 ID:tGgEdYjg
ちょっと臭うわね
212 :
2016/12/08(木) 00:10:56.99 ID:uGoO3IMs
さすがにこね
213 :
2016/12/08(木) 00:16:12.50 ID:zX1k4Cg1
凛「どうしよう……寝る前にトイレ入れないと、凛……」
凛次姉「このままじゃ、私たちのトイレライフが脅かされるばかりだ……」
凛長姉「『……黒い悪魔を叩いて潰す』」
凛「……お姉ちゃん!」
凛次姉「おねえ……」
凛長姉「『誰かがやらねば、誰かがやる』」
凛次姉「おう、それは当然のことだな。誰かがやらなきゃいけないからな」
凛「で、誰がやるの……?」
214 :
2016/12/08(木) 00:27:51.85 ID:zX1k4Cg1
ーーー星空家 キッチンルーム
凛長姉「……ま、ママぁ……」クネクネ
凛母「……どうしたのよ、猫なで声で」カチャカチャ
凛「ママなら……ママならきっとやってくれる……」
凛次姉「確かにウチで最強だけどさ……」
凛長姉「さっきね……トイレでGが出たんだって……」
凛母「ふーん……」カチャカチャ
凛長姉「私たち姉妹、か弱いでしょ? だから退治するのが怖くって……」クネクネ
凛次姉「よくもまあ、抜け抜けと嘘をつけるな、おねえ……」
凛長姉「ママに、Gを退治してもらいたいなあ、って……」クネクネ
凛母「洗い物で忙しいから、自分たちでやんな」ギロリ
凛長姉「で、ですよね〜……」
凛次姉「一蹴しやがった……」
凛「さすがウチで最強なだけあるにゃ……」
凛次姉「最恐、だな。この場合」
215 :
2016/12/08(木) 00:32:19.18 ID:zX1k4Cg1
凛長姉「……申し訳ない……」
凛次姉「元より期待はしてなかったから大丈夫」
凛長姉「こうなったら、私たちでやるしか……」
凛「……たかがGの1匹!」
凛長姉「凛、どうした!?」
凛「凛が追い出してやるにゃ!」
216 :
2016/12/08(木) 00:38:23.19 ID:zX1k4Cg1
凛次姉「正気か!?」
凛「星空 凛は伊達じゃないよ!」
凛長姉「……いま計算してみたが、凛の方がGを叩き潰せる!」
凛次姉「なんの計算だよ」
凛「星空 凛、行きまーす!」
217 :
2016/12/08(木) 00:39:21.49 ID:KJ7FoVf3
猫なら…猫ならできるはず…
218 :
2016/12/08(木) 00:43:06.35 ID:zX1k4Cg1
凛「元気のGは始まりのGにゃー! うぉー!!」
トタトタトタトタ
凛次姉「ゴキジェットライフルと新聞紙サーベルで出撃していったけど、大丈夫かな……」
凛長姉「凛、行けっ! 忌まわしき記憶とともに……」
凛次姉「なんだよそれ、仰々しすぎるわ」
219 :
2016/12/08(木) 01:04:35.07 ID:zX1k4Cg1
ーーー星空家 トイレ
ドアバタン
凛「……」
ーーーハァーッ
ーーーハァーッ
ーーーハァーッ
凛「……こういうとき、慌てた方が負けなんだよね……」
ーーーハァーッ
ーーーハァーッ
ーーーハァーッ
サササッ
凛「ピロリロリーン!」
ゴキジェットバシューン
サササッ
凛「ピロリロリーン!」
ゴキジェットバシューン
凛次姉「あいつ、なんかピロピロ言ってるぞ……」
凛長姉「……更にできるようになったな……」
凛次姉「誰目線の上から目線だそれは」
220 :
2016/12/08(木) 01:10:58.80 ID:zX1k4Cg1
ーーーそして3分後
ドアガチャリ
凛「……」
凛長姉「見事、撃墜できたか……?」
凛「……凛はガンダムになれない」
凛次姉「ダメだったみたいだね。あれだけピロピロ言っててもね」
凛長姉「っていうかトイレゴキジェットくせぇ!」
凛次姉「どんだけ無駄玉撃ったんだ……」
221 :
2016/12/08(木) 01:17:04.57 ID:zX1k4Cg1
ーーー星空家 リビング
凛次姉「どうすんだよ。G、いまだ健在だぜ……?」
凛「まだだ……まだ終わらないにゃ!」ゴキジェットスチャッ
凛次姉「ゴキジェットやめろ、あれ臭いからマジで」
凛長姉「もはや打つ手無し、か……」
玄関ガチャリ
凛父「ただいまー……うー、トイレトイレ……」ドタドタ
222 :
2016/12/08(木) 01:18:31.09 ID:KJ7FoVf3
お義父さん!
223 :
2016/12/08(木) 01:21:06.83 ID:zX1k4Cg1
凛「あ、パパおかえ……」
凛父「悪い、トイレ行かせてくれ! 漏れそうなんだ……」
ドアガチャリ
バタン
凛次姉「……G3ガスまみれのトイレに入ってったな……」
凛父「うおっ! なんかゴキジェットくせえぞ!」
224 :
2016/12/08(木) 01:30:28.04 ID:zX1k4Cg1
凛父「うおー、しかもなんかゴキまで出てきやがった!」
凛父「……はいだらーっ!」
凛次姉「なんでトイレに篭ってリビングまで声が鮮明に聞こえるんだよ、パパ……」
凛長姉「声がでかいよ、近所迷惑だよ……」
ドアガチャリ
凛父「ふー危なかった……。漏らしてたら危うく黒歴史だった……」
凛「パパ、G……大丈夫だった?」
凛父「あぁ、ゴキなら退治したぞ」
凛父「この……必殺GODフィンガーでな!」ミギテガシガシ
凛「え、もしかして……素手で潰したの!?」
凛父「仕方ないだろ、とっさに飛んだのが黄金の右手だったんだから」
225 :
2016/12/08(木) 01:34:52.08 ID:9l1xFjPy
はいだらー!懐かしいw
226 :
2016/12/08(木) 01:35:19.86 ID:zX1k4Cg1
凛父「あぁ、ちゃんともちろん手は洗ったからな! ハッハッハー!」
凛「……」
凛長姉「……」
凛次姉「……」
ーーー勝利者などいない、戦いに疲れ果てた星空家だった、とさ
227 :
2016/12/08(木) 01:35:29.63 ID:zX1k4Cg1
終わり
228 :
2016/12/08(木) 01:36:20.31 ID:zX1k4Cg1
凛ちゃん、ガンダムとか口走ったらダメだよ……ダメダメ
229 :
2016/12/08(木) 01:54:50.55 ID:FhBKhdbA
おつおつ
家族仲は悪くないようだ
230 :
2016/12/08(木) 06:00:21.29 ID:8T+XaHsI
パパン…
231 :
2016/12/08(木) 08:33:13.20 ID:NG48TLGI
乙ガンダム
232 :
2016/12/08(木) 10:27:01.13 ID:CXTYjskN
おつおつ
次女かわいい
233 :
2016/12/08(木) 15:54:38.28 ID:TZkHrEjJ
凛父の声が野原ひろしで再生される
234 :
2016/12/08(木) 17:41:05.59 ID:fFTqZDQi
神宮さん3人とも彼氏がいない星空姉妹の一日をください何でもしますから!!!!!!!
235 :
2016/12/08(木) 17:42:08.49 ID:fFTqZDQi
クリスマス直前の1日がいいです!!!!!
236 :
2016/12/08(木) 20:06:05.90 ID:XvrTn8/H
愉快な星空家すこ
237 :
名無しで叶える物語(馬刺し)@無断転載は禁止
2016/12/08(木) 22:42:55.78 ID:8qkVKokq
できれば園田姉の出番もくだしゃい!!!!
238 :
2016/12/08(木) 22:46:59.12 ID:qxeFkkfU
どうしても姉ズの声がCV高海美渡なんだが
239 :
2016/12/08(木) 23:51:46.47 ID:bZKyqr6c
240 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@無断転載は禁止
2016/12/09(金) 08:35:02.17 ID:GTkF7NZ1
期待
241 :
名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@無断転載は禁止
2016/12/09(金) 14:34:24.04 ID:1jwHIvQG
242 :
2016/12/09(金) 19:21:44.55 ID:HrslbX/9
最高です
243 :
2016/12/09(金) 22:30:26.56 ID:Nc3TrtTy
長女にボーナスタカろう
244 :
2016/12/09(金) 23:08:46.36 ID:ZcFRRMSj
姉二人がかよちゃん呼びしてんのすげーいい
245 :
2016/12/09(金) 23:40:56.88 ID:ZZOUAGVf
ーーー日もすっかり暮れ、寒風が吹き始めた帰り道
凛次姉「……うぅー、寒っ……」
凛次姉「帰ったら、くっそ熱いココア作って飲もう……」
凛次姉「お歳暮のバンホーテン、まだあったもんな……」
玄関ガチャリ
凛次姉「ただいま……、ん?」
ウゥ……
タスケテ……
凛次姉「……なんだ、この呻き声……リビングから聞こえるぞ……?」
246 :
2016/12/09(金) 23:46:51.31 ID:ZZOUAGVf
ウゥ……コノコエハ……
チイネエニャ……ママ……
凛次姉「凛と……ママの声か!」
凛次姉「一体……何があったんだよ……まさか倒れてんのか!?」
ドタドタドタドタ
ドアガチャッ
凛次姉「大丈夫か! 凛! ママ!」
247 :
2016/12/09(金) 23:49:22.87 ID:ZZOUAGVf
凛母「お、おかえり……」
凛「ちいねえ、助けて……」
凛&凛ママ「コタツに入ったらコタツから抜け出せなくなった……」
凛次姉「自業自得じゃねーか!」
248 :
2016/12/09(金) 23:50:05.08 ID:L81iWGAu
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
249 :
2016/12/09(金) 23:53:22.69 ID:ZZOUAGVf
凛&凛ママ←×
凛&凛母←◯
250 :
2016/12/10(土) 00:01:27.19 ID:wfetYpMX
凛次姉「何やってんだよ2人とも、私の心配返してくれよ……」
凛母「心配させたのは悪かった、けど助けて……トイレ行きたい……」
凛「凛も……自力で出られないにゃ……」
凛次姉「……ったくもう。それじゃ腕出して、今から引っ張りあげるから」
ズルズルズルズル
凛母「あ痛゛痛゛痛゛!もうちょっと優しく引っ張ってって! 私も若くないんだから……!」
251 :
2016/12/10(土) 00:09:23.82 ID:wfetYpMX
凛次姉「……まずはママを救出完了、次は凛ね」
凛「お願いしまーす……」
ズルズルズルズル
凛「……ほふぅ、なんとか出られたよ……ありがと、ちいねえ」
凛母「じゃあ私、先トイレね」
凛「早く出てよママ!」
凛次姉「とりあえず私はココア作るべ……」
252 :
2016/12/10(土) 00:17:30.86 ID:wfetYpMX
凛「……はー、危なかった……」
凛母「ジャストタイミングで帰ってきてくれて本当、助かったよ……」
凛次姉「いや、お礼はいいんだ。それより、お歳暮のバンホーテン、まだ残ってたはずだけど……もしかして……」
凛「全部……飲んじゃったっ」テヘペロ
凛次姉「グウゥ……私の密かな楽しみが……」
凛次姉「でも凛のテヘペロ、可愛かったから許すっ……」
253 :
2016/12/10(土) 00:22:31.08 ID:dBDVzpqB
シスコンだ
254 :
2016/12/10(土) 00:35:57.52 ID:wfetYpMX
ーーー結局、森永のココアを作りました
凛次姉「……」ココアグビーッ
凛母「今日あたりから冷え込む、って天気予報で言ってたからさ……コタツを用意して」
凛母「掃除と洗濯、買い物をして」
凛母「夕方にひと段落ついたから、ちょっと休憩のつもりでコタツに入ったら……」
凛次姉「……今の今まで出られなかった、と」
凛母「そーなのよー」
凛「凛も今日寒かったからさ、温まりたくって、帰ってきてすぐにコタツに入っちゃって」
凛次姉「……そしたら、今の今まで出られなかった、と」
凛「そーなのにゃー」
凛次姉「まあ、経緯はわかったよ……」ココアグビーッ
凛次姉「まあ、私が言えるのはただ1つ……」
ヌクヌクポッカポカー
凛次姉「コタツってマジ天国だよなー」グデーン
凛母「そうよねー」グダーン
凛「にゃー」ダラーン
255 :
2016/12/10(土) 00:51:22.43 ID:wfetYpMX
ーーー星空家 リビング コタツ
凛次姉「あぁ、冷えた体が温ままるぅ……」ヌクヌク
凛「……」ポチポチ
凛次姉「お、凛なんのスマホゲームしてんの?」
凛「キャラを並べてタップして消すゲーム、穂乃果ちゃんに教えてもらったんだ」
凛次姉「おもしろそうじゃん、なんて名前のアプリ?」
凛「えーっとねぇ……」
凛母「私にも教えて、っていうか凛アプリ取って」
凛「前も取り方教えたよ、ママ……」
256 :
2016/12/10(土) 00:58:55.08 ID:wfetYpMX
ーーーコタツに入った3人は
ーーーみんな必死に右指を動かして
ーーーハイスコアを目指していました
ポチポチポチポチ
凛「やったー! ハイスコアにゃー!」
凛母「ねぇ凛、このアイテムどう使うの?」
凛「んとねー、これはお金かかるアイテムだから、買わないとダメだよ」
凛母「お金って、ゲームのコインじゃなくて、本当のお金?」
凛「そうだよー」
凛母「それじゃやめとく」
凛次姉「……ところでさ、ママ」
凛母「どうしたの?」
凛次姉「……夕飯は?」
凛母「……ハッ! すっかり忘れてた……けどいいんじゃない別に?」
凛「そういえば、お腹空いてきたにゃ……」
257 :
2016/12/10(土) 01:06:24.14 ID:wfetYpMX
凛次姉「夕飯の支度忘れてたのかよ……私もお腹減ってきたぞ……」
凛「ねぇママ、晩ご飯どうするの?」
凛母「どうするもこうするも……コタツから出たくないんだよねぇ……、いやコタツから出る、というより夕飯の準備がもう嫌」
凛次姉「じゃあ、どうすんのさ?」
凛母「……宅配ピザ取らない?」
凛&凛次姉「さんせーい」
258 :
2016/12/10(土) 01:13:23.07 ID:RsYu+zOu
こたつむりん
259 :
2016/12/10(土) 01:21:58.87 ID:wfetYpMX
ーーー最寄りの宅配ピザ屋のホームページをスマートフォンで調べると
ーーー3人はメニューを選び始めました
凛「ねぇ、この期間限定ラーメンピザにしようよー」
凛次姉「絶対それハズレだって、テリヤキいこうぜテリヤキ」
凛母「ノーマルのやつがいいんだけど、私」
凛次姉「……埒があかねえぞ、このままじゃ」
凛「ジャンケンで決めようよ、もう」
凛母「あんたたち、たまにはママの好みに合わせてもいいでしょうが」
玄関ガチャリ
タダイマー
凛「あっ、でかねえの声にゃ」
ドアガチャリ
凛長姉「うぅ、寒か……って、何みんなコタツでヌクヌクしてんの!?」
260 :
2016/12/10(土) 01:26:54.52 ID:wfetYpMX
凛「おかえりー」
凛次姉「おかえり」
凛母「ジャストタイミングだね。いま夕飯どうするか決めてたんだけど……あんたも参加しな」
凛長姉「夕飯? もしかしてまだできてないの!?」
凛母「……なんか文句あんの?」ギロリ
凛長姉「……サーセン」
凛「……ほら、でかねえもコタツ入って」
261 :
2016/12/10(土) 01:34:18.17 ID:Ab1TXMWl
シマリス君みたい
あれはショーねえちゃんとダイねえちゃんか
262 :
2016/12/10(土) 01:41:30.91 ID:wfetYpMX
ーーー長女も帰宅し
ーーー改めて、どのピザにするか会議が始まりました
凛「期間限定ラーメンピザ!」
凛次姉「テリヤキ!」
凛母「ノーマルの!」
凛長姉「……辛いヤツ!」
凛次姉「なあ、おねえ。辛いヤツって、ちょっと抽象的じゃない? どのヤツだよ」
凛長姉「……この、ハラペーニョがのってるの」
凛「これ、本気で辛いヤツだよ! 火吹くヤツ!」
凛次姉「テリヤキ人気なんだから、テリヤキにしとこーぜ」
凛「やーだー! 期間限定ラーメンピザを食べないと凛、死んでも死に切れないにゃ!」
凛次姉「どんだけ気になるんだよ! 食えなけりゃ未練になるレベルかよ!」
263 :
2016/12/10(土) 02:01:40.17 ID:wfetYpMX
凛長姉「……なあ、閃いた」
凛「なあに、でかねえ?」
凛長姉「半分こずつ好きなやつ選べるピザにして」
凛長姉「2枚頼めば、オールオッケーじゃね?」
凛次姉「おねえ、天才」
凛「でかねえ、あったまいーにゃ!」
凛母「ママ、ちょっと感動しちゃった……」
凛長姉「おい私どんだけ期待値低いんだ」
264 :
2016/12/10(土) 02:12:02.23 ID:wfetYpMX
ーーーそして
ピンポーン
コンバンワーピザハットゥデース
凛長姉「……ねえ、誰が取りにいくの?」ダルーン
凛次姉「おねえ、ドアに近いんだからいってよ」グデーン
凛長姉「嫌だよ、寒いし。凛いってきてよ」
凛「凛はもう、コタツの魔力に囚われちゃったにゃ」ダラーン
凛長姉「えー……じゃマ……」
凛母「誰がお金払うのかわかってるの?」ギロリ
凛長姉「ですよねー……もう、私がとってくればいいんでしょ!」
凛母「わかればよろしい」
265 :
2016/12/10(土) 02:17:34.47 ID:wfetYpMX
凛長姉「ほれほれ、お待ちかねの夜ご飯でございますよー、っと」
凛「待ちかねたにゃー」
凛長姉「あとオマケのコーラつき」
凛母「立ったついでに紙皿と紙コップ、取ってもらえる?」
凛次姉「なんで、紙皿と紙コップ?」
凛母「使ったら捨てるだけでいいでしょ、今日はもう後片づけもメンドい」
凛次姉「完全ダラダラモードだな、ママ」
266 :
2016/12/10(土) 02:25:00.34 ID:wfetYpMX
凛母「それでは……頂きます」
凛&凛姉ズ「頂きます」
チーズビヨーン
凛次姉「お、出来立てだからチーズ伸び伸びじゃん」
凛次姉「おっほー、テリヤキうまうま……」モグモグ
凛長姉「辛ぇ……ハラペーニョ辛ぇ……」ヒーッ
凛次姉「おねえ、辛さで泣いてんじゃねーか」
凛長姉「私辛いのあんま食べないからさ、こういうの慣れてないんだよ……」ヒーッ
凛次姉「じゃあ何故選んだ」
267 :
2016/12/10(土) 02:35:07.72 ID:wfetYpMX
凛次姉「凛、あれほど食べたがってたラーメンピザのお味はどうだね?」
凛次姉「食の進みが悪いようだけど?」
凛「……全然ラーメン感がない!」
凛次姉「そりゃ、ラーメンとピザの異種交配だかんな。ラーメンではないぞ」
凛「ラーメン感あるのナルトだけにゃ……」
凛「ねえ、ちいねえ。テリヤキとちょっと交換しようよ?」
凛次姉「申し訳ないけど、あからさまに見えてる地雷は踏まねえよ」
凛「……ケチンボ!」
凛長姉「わ、私のと交換してやろうか、凛」ヒーッ
凛「辛そうだから絶対嫌!」ベーッ
凛「ねえ、ママ。凛のと少し……」
凛母「ちゃんと自分で食べな」モグモグギロリ
凛「……ううっ、期間限定の言葉に踊らされたにゃ……」
268 :
2016/12/10(土) 02:40:20.19 ID:wfetYpMX
ーーー結局凛はなんとかラーメンピザを完食
ーーー長女も、唇を真っ赤にして食べ終わりました
凛「ご馳走様でした……もうラーメンピザは懲り懲りにゃ……」
凛次姉「……ま、次からはもっとマシなの頼むんだな」
凛長姉「……そうだぞ、凛」
凛次姉「唇腫らかしてよく言うわ」
269 :
2016/12/10(土) 02:51:01.92 ID:wfetYpMX
凛「……あれ、ママ?」
凛母「……」スーッ スーッ
凛「寝ちゃってる……」
凛次姉「……どうやら、コタツの魔力の前に堕ちたようだな……」
凛「……後片づけ、捨てるだけなら凛がやるよ」
凛次姉「お、優しいな。凛」
凛「捨てるだけだからね……んしょ、んしょ……」
凛「コタツから出れないにゃ……」
凛次姉「またかよ」
270 :
2016/12/10(土) 02:51:59.04 ID:RsYu+zOu
^〜
271 :
2016/12/10(土) 03:06:42.42 ID:wfetYpMX
玄関ガチャリ
凛父「……ただいまー。うー、今日は寒かったなあ……」
ドアガチャリ
凛父「ん……?」
凛「……」クーッ クーッ
凛長姉「……」フガッ
凛次姉「……」スピーッ
凛母「……」スーッ スーッ
凛父「みんな、コタツで幸せそうな顔して寝てやがるなぁ……」
凛父「……いつまで経っても、可愛いな」
凛父「あれ、俺の飯がねえぞ!」
272 :
2016/12/10(土) 03:07:51.90 ID:wfetYpMX
終わり
273 :
2016/12/10(土) 03:10:04.47 ID:wfetYpMX
凛の「ちいねえ」「でかねえ」呼びは、特に意味は無いです
274 :
2016/12/10(土) 03:10:54.75 ID:E6q1l2OG
楽しい。ラーメンという言葉に踊らされる頭のわr・・・ノリの良さが凛だよな。
ところで父の夕飯は・・・?
275 :
2016/12/10(土) 03:25:08.48 ID:E6q1l2OG
書いてる間に更新が。
やっぱり飯なかったんだ・・・
276 :
2016/12/10(土) 03:29:14.75 ID:AkjmLst0
おつ
ほのぼのいい
277 :
2016/12/10(土) 07:49:09.82 ID:sRel0tXQ
星空家本当に好き
凛父…どんまい
278 :
2016/12/10(土) 08:35:07.02 ID:HqzfzS/f
【悲報】野原ひろし飯がなくて男泣き
279 :
2016/12/10(土) 08:36:33.54 ID:+/YrT18A
野原ひろしやめろw
280 :
名無しで叶える物語(うどん)@無断転載は禁止
2016/12/10(土) 09:09:38.86 ID:aEb69/3u
もう野原ひろしにしか聞こえないんだがwww
281 :
2016/12/10(土) 09:15:16.92 ID:bamF6jne
義父さん……
282 :
2016/12/10(土) 09:58:07.38 ID:FTaGEDMS
せめて星空ひろしにしてやれよ…
283 :
2016/12/10(土) 12:42:50.69 ID:uaQ3uJcM
星空ひろし(仮)と星空みさえ(仮)は年齢いくつぐらいなんや
284 :
2016/12/10(土) 12:46:33.06 ID:scgNRj4i
そりゃ35と29なんちゃうん?(適当)
285 :
2016/12/10(土) 12:50:37.95 ID:uaQ3uJcM
7歳で長女産んだのか(驚愕)
286 :
2016/12/10(土) 12:57:21.64 ID:xD1kZzfr
いつも通り最高
ちいねえすき
287 :
2016/12/10(土) 15:14:51.58 ID:JbvKsNwl
リクエストお願いしたい…「三姉妹の似てるとこ・似てないとこ」
288 :
2016/12/10(土) 22:20:32.78 ID:/SrqXIs/
289 :
2016/12/10(土) 22:26:50.83 ID:JbvKsNwl
>>288 あ、負担になるなら全然大丈夫です。
ネタに困ったときにでもお使い頂ければ…
290 :
2016/12/10(土) 22:27:41.87 ID:notlQkVO
ねーこはこたつで丸くなる
291 :
2016/12/10(土) 22:35:57.00 ID:notlQkVO
292 :
2016/12/10(土) 22:39:57.91 ID:RsYu+zOu
アングルと服が地味に合ってるのが草
293 :
名無しで叶える物語(新疆ウイグル自治区)@無断転載は禁止
2016/12/11(日) 16:18:34.88 ID:CxR4BcHa
ほ
294 :
2016/12/11(日) 21:09:59.12 ID:TRxTh7pn
ほ!
295 :
2016/12/11(日) 23:46:36.51 ID:KLEt+5gI
296 :
2016/12/12(月) 00:00:15.91 ID:zcGf0RXQ
297 :
2016/12/12(月) 09:33:58.70 ID:2DbgznHx
ほ
298 :
2016/12/12(月) 09:53:39.96 ID:U6SnRfGM
ーーー星空家 リビング
テレビ『ーーーこのイルミネーションは、クリスマスまでの期間限定で行われていますので』
テレビ『家族やお友達、恋人とぜひ楽しんでは如何でしょうか?』
テレビ『以上、クリスマスに楽しめるイベント特集でしたーっ』
テレビ『CMの後は必見! 明日食べに行きたくなるラーメ……』
ピッ
凛「あー! ちょっと、でかねえ! テレビ消さないでよ! 明日食べに行きたくなるラーメン屋さん気になるじゃんか!」
299 :
2016/12/12(月) 09:56:30.88 ID:U6SnRfGM
凛長姉「……」
凛「……でかねえ?」
凛長姉「……クーリスマスが今年もやーってくるー……」
凛「……どうしたの?」
凛長姉「楽しかった、出来事を」
凛長姉「消し去るように……」
凛「楽しい思い出消し去っちゃダメにゃ……」
300 :
2016/12/12(月) 10:02:30.76 ID:U6SnRfGM
凛「もう、なんてネガティヴなクリスマスソング歌うの!?」
凛長姉「はぁー……」
凛「でっかいため息までついて、凛もテンション下がっちゃうにゃ……」
凛「ちいねえ、なんか言ってやってよ、でかねえに!」
凛次姉「……クーリスマスがもうじきやーってくる……」
凛次姉「かなしさを隠せない、おねえと私……」
凛「ちいねえ……」
301 :
2016/12/12(月) 10:10:30.10 ID:U6SnRfGM
凛長姉「……あんた、クリスマスの日の予定は?」
凛次姉「バイトだよ……、人がいなくて、時給が上がるからな……」
凛長姉「そうか……」
凛次姉「おねえも、仕事だろ……」
凛長姉「うん……社会人にクリスマスなんて関係ないからな……」
凛次姉「……ウチら、働き者だよな……」
凛長姉「マジ真面目だよな……」
凛姉ズ「なんで報われねえんだろうな……」
凛「2人とも死んだお魚の目してるにゃ……」
302 :
2016/12/12(月) 10:15:55.75 ID:U6SnRfGM
凛長姉「……凛、お前も仲間に入れよ……」
凛次姉「一緒に、慰めあおうぜ……」
凛「凛、クリスマス予定あるもん」
凛長姉「そうかー……予定あるのかー……」
凛次姉「それなら仕方ないな……」
凛姉ズ「ハァッ!? 凛、クリスマス予定あんのかよ!」
凛「そんなに驚くことないでしょ!? 凛ショックだよ!」
303 :
2016/12/12(月) 10:35:03.88 ID:U6SnRfGM
凛長姉「なんだよ、……かよちゃんとデートか!」
凛次姉「ちょっと前までは、かよちゃんとみんなでパーティーしてたのにな……色気づいたな、凛も……」
凛「ち、違うよ! かよちんと過ごすんじゃないの! μ’sのみんなとクリスマスパーティーするの!」
凛長姉「……マジか」
凛次姉「……リア充じゃん、凛」
凛「ていうか、クリスマスの予定のことで、真っ先にかよちんの名前が上がるのってどうなの……」
凛長姉「でも、満更でもないだろ?」
凛「うん……」
凛次姉「お、顔が真っ赤っかだぞ」
凛「う、うるさいにゃーっ!」
304 :
2016/12/12(月) 10:44:33.98 ID:WVl/px9J
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
305 :
2016/12/12(月) 10:49:00.16 ID:U6SnRfGM
凛長姉「……凛もリア充の階段を上り始めたわけか……」
凛次姉「そしていずれ大人の階段もな……」
凛「虚ろな目をして何言ってるにゃ……」
凛長姉「……2年前の今頃に戻りたい」
凛次姉「……私は1年前だな……」
凛長姉「なんで……クリスマス前に別れ話を切り出したんだよ……」
凛次姉「『クリスマスは別の女(ひと)と過ごしたい』ってなんだよ、それ……」
凛姉ズ「……」グスッ
凛(な、泣いてる……昔のこと思い出して泣いてるにゃ……)
306 :
2016/12/12(月) 10:58:16.87 ID:zCrhQJA3
別れ方が引きづるやつだ
307 :
2016/12/12(月) 10:58:28.56 ID:U6SnRfGM
玄関ガチャリ
凛父「ただいまーっ」
凛「あ……パパだ」
ドアガチャリ
凛「パパおかえりー」
凛姉ズ「……」ズーン
凛父「おい、凛……お姉ちゃんたちやけに沈んでるけど……」
凛「……気にしない方がいいよ」
凛父「そ、そうか……」
308 :
2016/12/12(月) 11:09:57.49 ID:CzIO2Opx
姉ズはさすがにノンケか
309 :
2016/12/12(月) 11:11:41.70 ID:nexTJ22U
まるで凛ちゃんがレズみたいな言い方だな
310 :
2016/12/12(月) 11:15:33.35 ID:U6SnRfGM
凛母「あなた、お帰りなさ〜い♪」ルンルン
凛父「お、ただいまー。……はい、これチケット」
凛母「ありがと〜、パパ〜♪」ダキッ
凛父「ははは、チケット譲ってくれた後輩に感謝しないとな」テレテレ
凛「……チケット?」
凛父「クリスマスディナーショーのチケットを、もらったんだ」
凛「へえー、そうなんだ。ラッキーだね、パパ」
凛母「と、言うわけで、ディナーショーの日は私たちいないから♪」ルンルン
凛「あ、うん。りょーかいにゃ」
凛父「それじゃ、飯の前に風呂入るからな」
凛母「あなた、今日は『ビール』、ありますからね♪」
凛父「お、久しぶりに発泡酒じゃないんだな?」
凛母「当然よ♪」
凛父「はっはっはー、真面目に生きてりゃいいことあるんだなー」
凛姉ズ「……ウチらは真面目じゃないってか……」ズーン
凛(ヤバい、このままじゃなんかヤケを起こしそうなふいんきにゃ……)
311 :
2016/12/12(月) 11:23:14.61 ID:U6SnRfGM
凛(うーん、どうしたものかにゃ……)
凛長姉「……なあ、私閃いた」
凛次姉「……どうした、おねえ」
凛長姉「……パパもママもいない日に、みんなでウチでクリスマスパーティーすんぞ」
凛次姉「おねえ、天才か」
凛長姉「ささやかにワイワイやろうぜ、ていうかやらせろ。この寂しさ、どうにかしたい」
312 :
2016/12/12(月) 11:26:55.90 ID:iFTL52kA
星空家本当に愛おしい
313 :
2016/12/12(月) 11:34:18.15 ID:U6SnRfGM
凛長姉「クリスマスはともかく、クリスマスの前なら予定大丈夫だろ、凛」
凛「え、あ、うん。大丈夫だよ」
凛次姉「なあ、どうせなら、かよちゃんも呼んでさ、楽しくやろーぜ」
凛長姉「お、いいね。かよちゃんだけじゃなく、真姫ちゃんも誘って、やろーぜ!」
凛「なんかトントン拍子で話が進んでるけど! かよちんと真姫ちゃんはさすがに聞かないと分からないよ!」
凛長姉「明日学校で聞いてきな、凛」
凛次姉「やっべ、なんかこういうのめちゃくちゃテンション上がるよな……」
凛長姉「その日は私も定時で帰らないとな……」
凛次姉「ケーキとかどうする?」
凛長姉「とりあえず明日予約の電話いれて……」
アーダコーダアーダコーダ
凛「……ともかく、2人とも元気になって、良かったにゃ……」
314 :
2016/12/12(月) 12:10:21.01 ID:U6SnRfGM
ーーー翌朝
ーーー真姫の家まで向かう途中で
ーーー凛は花陽に昨日のことを話していました
花陽「……クリスマスの前に、クリスマスパーティー?」
凛「言葉的におかしいけど、お姉ちゃんたちどうしてもやりたいんだって」
花陽「昔は、みんなでやってたりしたもんね」
凛「そうだよねー。こういうのを、『童心に帰る』、っていうのかにゃ?」
花陽「私たち、まだそんなこと言えるくらい大人じゃないよ?」
凛「それもそうにゃ」
りんぱな「ふふふ……」
315 :
2016/12/12(月) 12:18:09.71 ID:U6SnRfGM
ーーー西木野家前
ピンポーン
凛「真姫ちゃーん、おっはよーにゃー!」
玄関ガチャリ
真姫「おはよう、……いつもながら、朝から元気ね、凛」
凛「元気が取り柄の凛だからね!」
花陽「おはよう、真姫ちゃん」
真姫「おはよう、花陽。……朝は、花陽の声のトーンの方が、私には心地が良いわ」
凛「ちょっとそれどういう意味なの!」プンスカ
316 :
2016/12/12(月) 12:26:18.41 ID:U6SnRfGM
ーーー3人は、並んでオトノキに向かいます
ーーー凛は、花陽と同じく、真姫にも昨日のことを話しました
真姫「……クリスマス前に、クリスマスパーティーをするの?」
凛「うん、お姉ちゃんたちがどうしても、って」
花陽「μ’sのみんなでクリスマスパーティーして、その前にも凛ちゃんたちのクリスマスパーティーして、なんだか今年のクリスマスは忙しいね」
真姫「……サンタさん、クリスマス前だけど来てくれるのかしら……」
凛「……多分サンタさんは来ないと思うから、安心して真姫ちゃん」
真姫「なんで安心しないといけないのよ」
花陽「ほ、ほら、クリスマスがサンタさんが一番忙しい時期だから、ね? 流石にクリスマス前から働かないの思うから……ね?」
317 :
2016/12/12(月) 12:35:12.23 ID:U6SnRfGM
凛「と、いうわけでさ……。かよちんと真姫ちゃん、予定は空いてる?」
花陽「終業式の日だよね? 私は大丈夫だよ?」
真姫「……私も、大丈夫よ」
凛「やったー! ありがとう、かよちん! 真姫ちゃん! お姉ちゃんたち、喜ぶにゃー!」
凛「さっそく連絡しとこう、っと……」ポチポチ
花陽「あ、歩きながらメール打つのは危ないよ凛ちゃん!」
真姫「……今年のクリスマスは、なんだか賑やかで嬉しいな……」ボソッ
凛「なんか言った?」
真姫「な、なんでもないわよ!」
318 :
2016/12/12(月) 12:47:24.62 ID:U6SnRfGM
ーーーそして
ーーー凛姉ズ主催クリスマスイブイブイブパーティー当日になりまして
ーーー夕方、花陽は大きな包みを持って
ーーー凛の家に向かっていました
玄関ガチャリ
花陽「こんばんわ」
トタトタトタトタ
凛「かよちんいらっしゃい! 真姫ちゃんも、もう来てるよ!」
凛「ところで……その大きな包みは?」
花陽「パーティーと言ったら……片手で食べられる料理がいるでしょ?」
花陽「なので……おにぎり、握ってきちゃいました!」
319 :
2016/12/12(月) 12:59:11.43 ID:U6SnRfGM
ーーー星空家 リビング
凛次姉「やっほ、かよちゃん、いらっしゃい!」
真姫「さっきぶりね、花陽」
花陽「これ、みんなで食べられるように、おにぎり握ってきちゃいました!」
凛次姉「お、悪いねえ、かよちゃん。飲み物とかお菓子とかあるからさ、適当につまんでよ」
凛「ケーキとチキンはでかねえが買ってくるんだっけ?」
凛次姉「仕事帰りにな、定時で終わってさっさと帰ってくるから、もうしばらく待ってな」
320 :
2016/12/12(月) 13:08:45.31 ID:U6SnRfGM
花陽「……この部屋の飾り付け、お姉さんがしたんですか?」
凛次姉「まあねー。100均で買い揃えて、昼ぐらいからコツコツ飾ってたんだ」
真姫「100円の商品ばっかりでこれだけできるのね……」
凛次姉「これが一般ピープルの知恵、ってもんよー♪」
凛「ちいねえ、暇持て余しすぎにゃ……」
凛次姉「……冬休みなんだから、いいでしょーが! 別に!」
321 :
2016/12/12(月) 13:16:08.95 ID:U6SnRfGM
ーーーそして
ーーーみんなのお腹の虫が鳴き始めた頃
ーーー玄関が開く音が、聞こえました
花陽「……来ましたっ!」
凛「おっそいにゃー!」
凛次姉「……待ちかねたぜっ、おねえ!」
凛長姉「ほれほれー、主役は遅れてやってくるもんさー。ケーキとチキンのご到着だぜー」
まきりんぱな&凛次姉「やったー!」
322 :
2016/12/12(月) 13:16:52.52 ID:duOgiRw7
パーティーで片手で食べられるからとおにぎり
流石だね!
323 :
2016/12/12(月) 13:28:29.00 ID:U6SnRfGM
ーーー凛たちのコップにジュースが注がれ
ーーー凛姉ズは自分たちのグラスにスパークリングワインに注ぐと
ーーーいよいよ、クリスマスイブイブイブパーティーの始まりです
凛長姉「それでは、僭越ながらこの私が、乾杯の音頭を取らせてもらいたいと、思います」
凛「そんなのいいから早く始めよーよー」
凛長姉「あれは2年前のクリスマスを目前に控えた日のこと、私のスマホに1通のメールが……」
凛次姉「おねえ、別れ話の下りはいいんだよ! テンション下がるっ!」
凛長姉「……冗談だよ冗談! それでは……皆さんグラスを高く上げて……」
凛「かんぱーい!」
まきぱな「かんぱーい」チーン
凛長姉「ちょっと凛、フライングだぞ!」
グビグビ
凛次姉「おー、なかなか美味いなこれ、安かった割に」
凛長姉「おめえも乾杯すらしてねえ!」
324 :
2016/12/12(月) 13:35:49.45 ID:W717q2rs
ついこないだ でかねぇと全くおんなじ替え歌を歌ったんだけど、もしかして俺って星空家の人間だったのか……?
325 :
2016/12/12(月) 13:53:53.22 ID:U6SnRfGM
ーーーこうして、一足早いクリスマスパーティーが始まりました
凛「かよちんのおにぎり、相変わらず美味しいにゃー!」モグモグ
花陽「えへへ……『お米が違うのだよ! お米がぁ!』……なーんて、ね」
りんぱな「うふふ……」
真姫「……ねえ、凛。フォークとナイフ、無いかしら。チキンを細かく分けて食べたいんだけど……」
凛「えー、細か過ぎるよ真姫ちゃん! こういうのは豪快にバクーッ! って食べるものでしょー?」
真姫「ちょっと、流石にそれは……皆の前で、恥ずかしいわよ……」
花陽「……」
ヒョイッ
バクーッ
凛「うおっ、かよちん豪快に食べたね!」
花陽「……」モグモグ
真姫「花陽……」
花陽「……私もね、骨つきのチキンを食べる時、ちょっと躊躇うことあるんだけどね……」モグモグ
花陽「……今日は、そんなこと気にしなくても良いと思うよ、真姫ちゃん」
真姫「……それもそうね、ありがとう、花陽」
ヒョイッ
カプーッ
凛「……なんだかんだでちょっと恥ずかしさの残る食べ方が真姫ちゃんらしいにゃ」
326 :
2016/12/12(月) 14:07:32.70 ID:U6SnRfGM
凛長姉「……あぁ、幸せな空間だな」グビグビ
凛次姉「なぁ、心が浄化されてくよな……」グビグビ
凛長姉「……ところで、アイツにはちゃんと連絡してあるよな?」
凛次姉「もちろん。そもそも二つ返事で了解してくれたんだぜ? 今更ドタキャンなんてしないだろ」
凛長姉「そうだな……。ふふっ、凛とかよちゃん、真姫ちゃんの驚く顔が眼に浮かぶぜ……」グビグビ
凛次姉「まっ、驚きはするだろうな、ある意味……」グビグビ
凛「ねえねえ、ケーキ食べようよ! ケーキ!」
凛長姉「よっしゃー、なんたって、今食べログで話題のケーキ屋さんで買って来たケーキだからな! 味は保証するぜ!」
凛「テンション上がるにゃー!」
327 :
2016/12/12(月) 14:20:25.79 ID:U6SnRfGM
ーーー凛長姉の買ってきた、大きなイチゴのショートケーキは
ーーー白いクリームは甘くフワフワで
ーーーイチゴの微かな酸味と
ーーー柔らかなスポンジケーキとの相性抜群
ーーー口に入れた瞬間に、頬っぺたが落ちてしまうほどの絶品でした
328 :
2016/12/12(月) 14:39:14.61 ID:U6SnRfGM
ーーー凛長姉が買ってきたチキンとケーキも
ーーー花陽の握ってきたおにぎりも
ーーーテーブルのお皿の上から姿を消し
ーーー5人は
ーーー凛が自分の部屋から下ろしてきたゲームを
ーーー楽しんでいました
凛長姉「うっしゃー! 目的地の出雲駅1番乗りー!」
凛「にゃあああっ! 凛にボンビーが付くのー!?」
凛長姉「出雲そば独占だぜ、これでー!」
花陽「凛ちゃん……かわいそうだけど、ここは心を鬼にして凛ちゃんとだけは擦れ違わないようにしますっ!」
真姫「そうね、凛の動きを封じるために、カード駅で邪魔する系のカード買ったほうがいいわね」
凛「うんちカードは勘弁してほしいにゃー……」
凛次姉「さて、次の目的地はー……っと」
ブルブルブルーッ
凛「ちいねえ、携帯震えてるよ?」
凛次姉「……準備できたみたいだな」
329 :
2016/12/12(月) 14:44:01.80 ID:U6SnRfGM
ーーーみんなが桃鉄に興じてるその時
ーーー凛の家のインターホンが鳴りました
凛次姉「はいはいはーい……」
凛「ん、パパたち帰ってきたの?」
凛長姉「いや、そんなはずはないぞー(棒読み)」
玄関ガチャリ
凛次姉「だ、だれなんだおまえはー(棒読み)」
??「ホーホーホー」
330 :
2016/12/12(月) 14:49:53.62 ID:U6SnRfGM
??「ホーホーホー」
凛次姉「そ、そのあかいふくは、まさかー(棒読み)」
ドアガチャリ
真姫「白いお髭と、その赤い服……も、もしかしてサンタクロース……」
??「ホーホーホー……」
ヒゲポイー
ボウシポイー
花陽「お、お……」
花陽兄「メリークリスマス、どうも花陽の兄です」
花陽「お兄ちゃん!」
凛「かよにい!」
真姫「え……花陽のお兄さんって、サンタクロースだったの……」
凛長姉「なんか、真姫ちゃんガチで驚いてるぞこれ」
331 :
2016/12/12(月) 14:57:57.16 ID:U6SnRfGM
真姫「嘘でしょ……まさか花陽のお兄さんがサンタクロースだったなんて……」
花陽兄「いやえっとその……この格好は花陽や凛ちゃんと真姫ちゃんを驚かせるために着てきたのであって……」
花陽「……お兄ちゃんっ!」
花陽兄「どうした? 花陽……うわっ!」
ドアバタン
凛次姉「なあ、真姫ちゃんマジで驚いてるけど、どういうこと?」
凛「……」ゴニョゴニョゴニョ
凛次姉「……マジかー」
凛長姉「え、もしかしてサンタさん信じ……」
凛次姉「おねえ、声がでけえわ!」
332 :
2016/12/12(月) 15:04:11.26 ID:U6SnRfGM
ドアガチャリ
凛「あ、かよにい戻ってきた」
真姫「ねえ、花陽、あなたのお兄さん、本当に……」
花陽兄「……俺はサンタさんではない」
真姫「!?」
凛姉ズ「あ、アイツ……!?」
花陽兄「サンタさんはクリスマスが一番忙しい時期だから、今はお休みしてて、今日はサンタさんに頼まれ代わりにやってきました。どうも、サンタ代行の花陽の兄です」
凛姉ズ(ちょっと苦しいぞそれ……)
真姫「……サンタさんに頼まれたのね? はぁー、びっくりした……」
凛姉ズ(聖夜を前に奇跡が舞い降りたーっ!)
花陽「……ほっ」
333 :
2016/12/12(月) 15:13:31.08 ID:U6SnRfGM
花陽兄「……というわけで、今日はサンタ代行として、3人にプレゼントを渡しに来ました」
ゴソゴソ
花陽兄「はい、花陽」
花陽「あ、ありがとう……」
ゴソゴソ
花陽兄「はい、凛ちゃん」
凛「……ありがとう!」
ゴソゴソ
花陽兄「そして、真姫ちゃん」
真姫「ありがとう……中身は何かしら……」
凛長姉「……開けてみろよ」ニヤニヤ
ガサガサ
まきりんぱな「ま、マフラーだ!」
334 :
2016/12/12(月) 15:20:50.61 ID:U6SnRfGM
真姫「色は違うけど……みんなデザインは同じマフラーだわ、これ……」
花陽兄「日頃μ’sの練習や活動で頑張ってる、1年生仲良し3人組へのプレゼントじゃ……」
花陽兄「……って、サンタさんが言ってたぞ!」
真姫「サンタさん……ありがとう!」
花陽兄「ホーホーホー……」
凛長姉「イメージカラーでお揃いのデザインのマフラー見つけるの、大変だったんだぜ……」
凛次姉「あれ、どこのやつ?」
凛長姉「無印」
凛次姉「良いの買ったな、おい」
335 :
2016/12/12(月) 15:28:41.62 ID:U6SnRfGM
花陽兄「あとこれもサンタさんからの伝言」
花陽兄「『いつまでも、3人仲良くするんじゃぞ』……って」
真姫「そんなの、言われなくたって……」
凛「ずーっと仲良しでいるもんね……」
花陽「……はい!」
花陽兄「うぅ……俺良いこと言ったな、おい……」グスッ
凛次姉「何、自分のアドリブに浸ってんだよ……」グスッ
凛長姉「……」グスッ
336 :
2016/12/12(月) 15:34:26.31 ID:U6SnRfGM
凛長姉「ちょっと凛、かよちゃん、真姫ちゃん……」
凛「どうしたの、でかねえ」
凛長姉「……あまりにも愛しいから、今からまとめてギュッ、てさせてくれないか」
凛「へっ? どういうこと……」
ギューッ
まきりんぱな「!?」
凛長姉「あーもう、みんな可愛いなーこんちくしょー!」
真姫「ちょっと、苦しっ……」
花陽「わわわ……」
凛「でかねえ、少しお酒臭いにゃ……」
337 :
2016/12/12(月) 15:37:17.75 ID:U6SnRfGM
凛長姉「サンタさんが言った通り! これからもずーっとずーっと、仲良くするんだぞ!」
凛長姉「喧嘩しようもんなら、許さないからな!」
まきりんぱな「……うん!」
凛長姉「……死ぬ日も一緒だからな!」
凛次姉「桃園の誓いかよ」
338 :
2016/12/12(月) 15:37:25.44 ID:U6SnRfGM
終わり
339 :
2016/12/12(月) 15:38:21.70 ID:U6SnRfGM
340 :
名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止
2016/12/12(月) 15:38:49.08 ID:SvDYAbSe
乙
341 :
2016/12/12(月) 15:43:17.25 ID:iFTL52kA
最高
342 :
2016/12/12(月) 15:52:30.49 ID:zCrhQJA3
はあかわいい
343 :
2016/12/12(月) 15:56:36.30 ID:W717q2rs
マフラー巻き巻きまきりんぱな
344 :
2016/12/12(月) 15:57:26.71 ID:Koq47oVV
期待に応える神宮流石だな
>>234 とは違う庭だけどいつもながら最高
良かった
345 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@無断転載は禁止
2016/12/12(月) 16:48:42.53 ID:B5KVWtZu
ほんと最高
346 :
名無しで叶える物語(うどん)@無断転載は禁止
2016/12/12(月) 17:36:14.89 ID:orgw4fTo
まきりんぱな可愛いし兄姉組のノリの良さよ…
マジで感謝だわこれ
347 :
2016/12/12(月) 18:19:06.79 ID:Gn6JZQqb
最高以外の言葉が見つからない
神宮isGOD
348 :
2016/12/12(月) 19:55:01.46 ID:cLFjakWK
長姉と次姉の絵が他のスレにあったけどまさにこれのイメージ通りですごいと思った
349 :
2016/12/12(月) 19:56:09.98 ID:U6SnRfGM
それな
350 :
2016/12/12(月) 20:17:22.65 ID:SvdpGmM4
ここが桃源郷か
凛姉と花陽兄のからみ(もとい悪巧み)がみたいですお願いします何でもしますから
351 :
2016/12/12(月) 20:27:02.80 ID:+n7yY/Lu
絵見てきたわ
やっぱちいねえ最高
352 :
2016/12/13(火) 00:41:55.23 ID:yxXJv561
作者と絵師に乙、これまでのまとめ
>1 ID:y36FMJXj
>22
>48 ID:YkdvORKD
>96
>119
>149 ID:s3TfQ3n6
>199 ID:zX1k4Cg1
>245 ID:ZZOUAGVf ID:wfetYpMX
>298 ID:U6SnRfGM
353 :
2016/12/13(火) 00:43:03.28 ID:m+OZ2T6B
素晴らしいとしか言いようがないな。
星空MASTERの称号を贈ります。
ところでクリスマスって何?
354 :
名無しで叶える物語(SB-iPhone)@無断転載は禁止
2016/12/13(火) 08:26:39.26 ID:wauPVqIj
残念ながら今年のクリスマスは日曜日……!
355 :
2016/12/13(火) 09:44:40.04 ID:h7H/CF39
神宮すごいわ
なにがすごいってなんとなく公式でもそんなに違和感なさそうw
356 :
2016/12/13(火) 13:37:58.88 ID:ucBifkl2
ただただ乙
357 :
2016/12/13(火) 15:49:06.50 ID:yxXJv561
すき焼きとかで肉を取り合う姉妹ネタとか楽しそう
358 :
2016/12/13(火) 16:07:22.24 ID:WYNj8UKA
なるほど
359 :
2016/12/13(火) 22:06:12.73 ID:WYNj8UKA
【重要】
凛姉ズ、名前必要?
360 :
2016/12/13(火) 22:08:43.62 ID:MuCK5tU1
ない方が良いな
あくまで設定を膨らませたものだし一歩間違うと浮遊しかねない
もちろんつけたいならつけていいと思う
361 :
2016/12/13(火) 22:08:51.88 ID:u7Gt1y3w
無くて良いんじゃない?
ちいねえ、でかねえ呼び好き
362 :
2016/12/13(火) 22:09:24.62 ID:hG5/S2pz
今まで通りちいねえ/でかねえでいいと思うよ
363 :
2016/12/13(火) 22:14:37.67 ID:WYNj8UKA
【解決】
では以降もちいねえ、でかねえと呼び方で
364 :
2016/12/13(火) 22:17:11.76 ID:X7put4JW
期待
365 :
2016/12/13(火) 22:48:52.58 ID:PqXreowd
ちいねえでかねえ支持 とても愛らしい呼称だと思う
366 :
2016/12/13(火) 22:56:21.98 ID:WYNj8UKA
結構ちいでかの愛称気に入られて草
367 :
2016/12/13(火) 23:13:55.83 ID:/0jqj11C
368 :
2016/12/13(火) 23:55:49.05 ID:aVCdfSqD
もし仮に名前が必要だと決まっていた時はどうしていたんだ?
スレ安価で決めるか、作者に構想があったのなら参考までにききたいな
369 :
2016/12/14(水) 00:01:51.89 ID:D85Glh9D
オマケ
トゥルルルルル
凛次姉「……もしもし、私だ」
花陽兄「どうしたんだよ、一体……」
凛次姉「お前、来週の火曜の夜、暇か」
花陽兄「暇、と言われたら……バイトは夕方には上がるけど……」
凛次姉「その時、ウチでクリパするんだけど、その時、サンタやってくれないか? 衣装はこっちで用意すっから」
花陽兄「いきなりなんだよ……。ていうか、クリスマス前にパーティーっておかしくないか?」
凛次姉「その辺は気にすんな。深い事情ってもんがあるんだ……」
花陽兄「大体、サンタの服はバイト先で嫌と着てるから、あんまり見たくないんだよ……」
凛次姉「頼む、この通り……無茶苦茶頭下げてっから、今……」
花陽兄「電話越しで分かる訳ないだろ……」
凛次姉「……マジで頼む、ちょっとしたサプライズなんだよ……」
花陽兄「どうせ、お前の友達連中なんだろ? 完全色物みたいじゃないか、俺……」
凛次姉「いや、身内でささやかにやるんだよ……かよちゃんも呼んでる」
花陽兄「わかった、ぜひやらせてくれ」
凛次姉(最初からこう言えば良かったんだな)
370 :
2016/12/14(水) 00:02:20.67 ID:D85Glh9D
終わり
371 :
2016/12/14(水) 00:03:58.22 ID:D85Glh9D
>>368 単に名前必要かな? って思っただけなんだ
かもめちゃんやら木陰くんやら、なんだかんだ名前ついてるキャラいるわけだし
372 :
2016/12/14(水) 00:13:35.75 ID:hNuL1kj2
花陽兄は世代的には次女に近いのかな
373 :
2016/12/14(水) 00:14:57.93 ID:D85Glh9D
同級生と考えてます
あと、お酒飲ませてしまったので、凛次姉と花陽兄は20歳でオナシャス
374 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@無断転載は禁止
2016/12/14(水) 01:51:00.01 ID:yMxGAQmJ
ちいねえでかねえに惹かれ始めてる俺がいる
375 :
名無しで叶える物語(もんじゃ)@無断転載は禁止
2016/12/14(水) 03:17:17.36 ID:ZyK2qCA2
376 :
2016/12/14(水) 07:29:54.34 ID:EqgSkswS
シスコン花陽兄好き
377 :
2016/12/14(水) 12:53:11.58 ID:GOiZtiSg
ほ
378 :
2016/12/14(水) 22:41:48.03 ID:SoPq8Jmj
ーーー星空家 脱衣所
凛父(……)
凛父(洗面台の鏡に、自分の全身を映して見る)
凛父(学生時代、豹、と例えもされた肉体は、今となっては見る影も無い)
凛父(幸い、着痩せするタイプだからなのか、他人からは余り指摘されることはないが、裸体になって改めて思うのだ)
凛父(二十数年の時を経た今、あの時鍛え上げた筋肉も衰え、下腹部の膨らみの方が大きく目立つ様になってきた)
凛父(贅の限りを尽くして出来た肉の錘を、俺は確かめる様に触ってみた)
ムニョ
凛父「……つまめる」
ガシッ
凛父「……掴める」
ボヨン
凛父「……持ち上げられる」
ボヨンボヨンボヨン
ボヨンボヨンボヨン
凛父「……なんてこった、デブの三段活用ができちまった……」
379 :
2016/12/14(水) 22:56:38.87 ID:SoPq8Jmj
凛父「あんまり直視はしたくなかったが……」
凛父「こりゃ、人間ドックで注意もされるわけだな……」
凛父(年の所為にしてたのは事実だ。モノと同じ様に、人間も年を重ねれば、劣化をしていく、という風に)
凛父(どこかで、これは運命なのだと、仕方のないことだと思っていた)
凛父(だが……)
凛父「……このままじゃ、ダサい親父のまま、定年をむかえちまいそうだな……」
凛父(このまま、堕落してはいけない、終わってはいけない)
凛父(3人の娘の、良きパパであり続けるためにーーーいつかできるであろう、孫たちの良き祖父であるために)
凛父「よっしゃ、ダイエットするぞー!」
380 :
2016/12/14(水) 23:02:55.71 ID:SoPq8Jmj
凛「ちいさーなシーグナル……」
ドアガラガラガラ
凛「リンリンリンガ……」
凛「あ」
凛父「……あっ」
凛「……」
ニャアアアアアッ
凛「もう! パパったら最低! 何裸で突っ立ってるの!?」
凛父「いや、これはだな、その……」
凛「いるなら、入る前にノックしてよ!」
凛父「それ逆ぅ! 凛がやる方だから!」
381 :
2016/12/14(水) 23:10:45.06 ID:SoPq8Jmj
凛「もうっ! 早くパンツぐらい履いてよ!」
ピシャッ
ドタドタドタドタ
凛父「……はぁ、意気込んでいきなりこれじゃ、なんか調子崩れるな……」
ドタドタドタドタ
ドアガララーッ
凛長姉「おいパパ! 凛にナニ見せやがった!?」
凛次姉「凛軽く涙目になってたぞ!」
凛父「なんで娘全員来んのー!? 早く行けって! パンツ履けないじゃねーか!」
382 :
2016/12/14(水) 23:23:15.93 ID:J5Dtqnhc
この姉達凛のこと好きすぎだろw
383 :
2016/12/14(水) 23:31:20.50 ID:VrrsZu3n
口調が少し荒くてもパパって呼ぶところ好き
384 :
2016/12/14(水) 23:34:14.55 ID:SoPq8Jmj
凛父(思い立ったらーーー、なんてことわざもあるが、そうは簡単に始められなかった)
凛父(何故なら、ママに昔のジャージーやランニングシューズを捨てられ、一から買い直さなければならなかったからだ)
凛父(翌日、俺は、特価品のジャージーとランニングシューズを、会社帰りに立ち寄ったスポーツ用品店で購入し、家に帰ってからあわせてみた)
凛父(真新しい服というのは、着るだけで気持ちが高揚するものだ。元スポーツマンの俺にとったら、ジャージーは尚更だ)
凛父(今にでも駆け出したい気分だったが、夜も遅かったからその衝動は抑え、明日の朝から始めようと決意した)
385 :
2016/12/14(水) 23:41:42.73 ID:Ev2n1Laz
凛ちゃんにそんなこと言われてみてえなあ
386 :
2016/12/14(水) 23:46:36.54 ID:SoPq8Jmj
凛父「んー、いい朝だ。ランニング始めにはもってこいだな」
凛父(寝室のカーテンを開け、俺は軽く伸びをして、朝の青空を眺めた)
凛父(何事も始めるに相応しい日、日柄というものがあるが、この土曜の朝はまさに、ランニングを始めるに相応しい日柄であろう)
凛父(パジャマを脱ぎ、ママに怒られないよう洗い物用の洗濯カゴに放り込むと、俺は真新しいジャージーに着替え始めた)
387 :
2016/12/14(水) 23:53:30.21 ID:UtTOZ0DC
あっ…がんばれー(棒
388 :
2016/12/15(木) 00:00:11.06 ID:MzEoDgxd
ジャージーって言い方がものすごくおじ様っぽい
凛パパ回期待
389 :
2016/12/15(木) 00:00:20.77 ID:lP04bfwb
凛父(着替えを終えると玄関に向かい、靴棚からランニングシューズを取り出す)
凛父(玄関で腰を掛けて、ランニングシューズを履いていた時だ)
凛父(階段を降りてくる足音が、聞こえてきたのだ)
トタトタトタ
凛「ふわわぁ、パパおはよ。……早いね」
凛父「お、おはよう。凛……」
390 :
2016/12/15(木) 00:09:08.28 ID:lP04bfwb
凛父「……お前も早いな。今日は学校、休みだろ?」
凛「学校はお休みだよ。でも、μ’sのダンスの練習があるからね、早起きしちゃったにゃ」
凛父「そうか……」
凛「パパの方こそ、こんな朝早くから、ジャージに着替えて……ランニング?」
凛父「ああ、その通り。ちょっと……ダイエットをな」
凛「そっかー。パパ、お腹ポヨン、ってしてたもんねー。こないだ見ちゃったから、凛知ってるよ」
凛父「そ、そうだな……」
391 :
2016/12/15(木) 00:25:32.90 ID:lP04bfwb
凛父(引きつった笑いで返す)
凛父(この間の脱衣所の一件以来、どうにも凛に話しかけづらいところが、俺にはあった)
凛父(思春期の娘に、何からナニまで見られたのだ、汚いものを見るような目で見られてもおかしくはない)
凛父(実際、長女は俺の裸を見たあと、しばらく話してくれもしなかったし)
凛父(次女は一時期、俺のことをゴミクズを見るような目で睨んでいた)
凛父(不可抗力とはいえ、流石に応えた俺は、よくママの胸の中で泣いたものだった)
凛父「……普通、ノックか確認くらいするだろぉ……」グスッ
凛母「もー、パパいい加減泣かないの」ヨシヨシ
392 :
2016/12/15(木) 00:27:31.69 ID:KRf5iYfX
ママの胸の中…あっ
393 :
2016/12/15(木) 00:32:50.21 ID:lP04bfwb
>>391 訂正
凛父(引きつった笑いで返す)
凛父(この間の脱衣所の一件以来、どうにも凛に話しかけづらいところが、俺にはあった)
凛父(思春期の娘に、何からナニまで見られたのだ、汚いものを見るような目で見られてもおかしくはない)
凛父(実際、以前長女と次女に俺の裸を見られた時は、長女はしばらく話してくれもしなかったし)
凛父(次女は一時期、俺のことをゴミクズを見るような目で睨んでいた)
凛父(不可抗力とはいえ、流石に応えた俺は、よくママの胸の中で泣いたものだった)
凛父「……普通、ノックか確認くらいするだろぉ……」グスッ
凛母「もー、パパいい加減泣かないの」ヨシヨシ
394 :
2016/12/15(木) 00:42:25.14 ID:lP04bfwb
凛父(そんな訳で、凛も俺のことを、蔑んだ眼差しで見てくるのかと思っていたが、そうでもなかった)
凛父(そこまで、気にはしてないのだろうか? 俺は恐る恐る聞いてみた)
凛父「なあ凛、お前はその、こないだのことは気にしてないのか……?」
凛「気にはしてるよ? だってパパの……見ちゃったわけだし。……あんなの見たら、誰だってパニクるにゃ」
凛父(あんなの呼ばわりされ、俺は少し泣きたくなった)
395 :
2016/12/15(木) 00:54:33.44 ID:lP04bfwb
凛「……でも、凛もノックしなかったのが、悪いんだもんね。だから……ごめんなさい」
凛父(……凛の一言で、この2日間の、一方的に感じていたわだかまりが溶けていくのを、俺は感じた)
凛父「いや、いいんだ……今度から「入浴中」の札でも……」
凛「ところで、今から走るんならさ」
凛父(食い気味に発言され、不意を突かれるような形になった俺はたじろいだ)
凛「凛も、一緒に走ってもいい?」
396 :
2016/12/15(木) 01:02:50.21 ID:+T9PwC4p
星空ファミリー良いなぁ
397 :
2016/12/15(木) 01:02:53.84 ID:lP04bfwb
凛父(娘からの、意外な提案だった)
凛父「お前も走るのか……?」
凛「凛も、パパのダイエットに協力するにゃー!」
凛父(いつからかつけるようになった、猫の鳴き声のような語尾をつけて決心したかと思うと、凛はまた2階の自分の部屋へと階段を駆け上っていった)
凛「凛もジャージに着替えてくるー!」
凛父「お、おう……」
398 :
2016/12/15(木) 01:04:41.24 ID:lP04bfwb
【悲報】眠い
399 :
2016/12/15(木) 01:07:53.09 ID:xFGctVM4
無理するよりはしっかり考えてほしい
400 :
2016/12/15(木) 01:08:49.29 ID:MzEoDgxd
>>398 無理しないでください。
いつまでも待っているから
401 :
2016/12/15(木) 01:12:24.97 ID:tNFTIMUB
いいぞ
素晴らしい
402 :
2016/12/15(木) 01:27:48.41 ID:+T9PwC4p
403 :
2016/12/15(木) 03:50:47.23 ID:FYYxCpFr
他所に比べてなんか優しいなお前ら
404 :
2016/12/15(木) 07:03:57.99 ID:lP04bfwb
凛「おまたせー」
凛父(しばらくして、凛は自室でパジャマから陸上部時代のトレーニングウェアに着替え、階段を降りてきた)
凛父(去年まで陸上部でスプリンターとして名を馳せていた凛だ、当然ながら、その姿は様になっていた)
凛「えへへ、このジャージもなんだか懐かしいにゃ……」
凛父(照れ笑いを浮かべる凛、俺からしたら1年前のことなんて、もう昨日のようなことだが、まだ15歳の凛にとっては、随分昔のことのように感じるのだろう)
凛父(アラフィフに近い俺には、もう二度と感じ得ることのない、時間の速さなのだろうと思った)
凛父「……さ、外で準備運動するぞ」
凛「うん」
凛父(俺たちは、玄関を開け、外に出た)
405 :
2016/12/15(木) 07:18:04.91 ID:lP04bfwb
凛父(外に出た俺たちは、家の前で準備運動を始めた)
凛父(久しぶりに運動をするのだ、念入りにやらないと足の筋を痛めてしまう)
凛父(現役時代を思い出して、俺は黙々と屈伸運動や、膝の伸びを行なっていた)
凛父「あ痛゛痛゛痛゛……」
凛「準備運動でそんな声出してたら、走ったら分解しちゃいそうにゃパパ……」
凛父(これが……若さというものか……)
406 :
2016/12/15(木) 07:35:36.19 ID:lP04bfwb
>>404 凛父「アラフィフに近い←×」
凛父「アラフィフの←◯」
407 :
2016/12/15(木) 09:23:17.48 ID:D0IRZm/E
良いなあ俺もアラフィフになれば凛ちゃんみたいな娘出来るかなあ
未婚アラフォーだけど
408 :
2016/12/15(木) 13:24:47.72 ID:xFGctVM4
ほ
409 :
2016/12/15(木) 20:54:53.81 ID:xFGctVM4
ほ
410 :
2016/12/15(木) 21:22:39.91 ID:3MfygIId
凛父(準備運動の段階で日頃の運動不足を自覚しつつ、俺は体をなんとかほぐした)
凛父(凛の方も、体が完全にほぐれた様で、いつでも走り出せる状態だった)
凛父「それじゃあ、スタートすっかー!」
凛「おーっ!」
凛父(そして俺たちは、まだ目覚めて間もない町を、走り出した)
411 :
2016/12/15(木) 21:59:19.04 ID:3MfygIId
凛父(休日の、朝の町を駆ける)
凛父(走り始めてわかったことがある。1つは、忘れかけていた自分の、陸上選手だったころの記憶だ)
凛父(足も存外軽く上がるし、意外と呼吸もきちんと行えている)
凛父(ホッ、ホッとリズムよく呼吸ができ、足も絡まることなく、前へ進めている)
凛父(昔取ったーーー、という言葉は伊達ではないな、と実感した)
凛「パパっ、大丈夫?」
凛父(隣を走る凛が、俺に話しかけてきた。凛の方は、まだまだ全然余裕といった感じだ)
凛父「はっ、なんの……!」
凛父(俺はそれを、笑って答えてみせた。俺の方だって、まだまだこれからだ)
凛「そっか。じゃあ凛、ちょっとだけペースを上げるね」
凛父(途端に、走るペースを早め、凛が俺の前に出た)
412 :
2016/12/15(木) 22:14:42.98 ID:3MfygIId
凛父(走り始めてわかった2つめのこと、それは陸上選手としての本能だ)
凛父(前を往く選手がいれば、是が非でも追い抜きたいという闘争心だ)
凛父「こんにゃろ……!」
凛父(負けじと、俺もペースを上げる。脚の回転を早め、腕を振るスピードを上げ、凛のペースについていこうとした)
凛父(自分の息が段々荒くなるのがわかった、だが、まだ大丈夫だと、自分を信じていた。いくら準備運動で悲鳴を上げたって、走り出したら現役の頃のような感覚に戻れているのだから)
凛父「……ふんぬっ……!」
凛父(俺は、娘に負けじと必死だった)
413 :
2016/12/15(木) 22:30:11.02 ID:3MfygIId
凛父(体が酸素を過剰に欲しがり、息が上がり始める)
凛父(一瞬俺と並走していた凛が、一歩飛び出して、また俺の前に出る)
凛父(追いすがろうと足を上げるも、足が言うことを聞かない。上がろうとしない)
凛父(駆け足が止まり、やがて早足に変わっていた)
凛父(体は最早、走ることを拒んでいた)
凛父(走り始めてわかったこと、3つめ)
凛父「……はぁ゛ー、はぁ゛ー……」
凛父(俺はやっぱり、運動不足のアラフィフの親父だということだった)
414 :
2016/12/15(木) 22:51:22.20 ID:3MfygIId
凛「……パパー、大丈夫?」
凛父「……だ、だ……」
凛父(走り疲れた老犬のように、ぜいぜい息を吐く。心配して駆け寄ってきた凛の問いかけにも、答えられない)
凛「ごめんね、凛が飛ばしたから……」
凛父(悪いのは自分のことを過大評価していた俺だ。凛は何も悪くない)
凛父「だ、だいじょ……ぶ……」
凛父(息も絶え絶えに、俺はなんとか返答した)
凛父「す、すまない……、もうすこし……ゆっくり、ゆっくりはしろう……」
凛父(なんとか息を整え、俺は凛に情けない提案をした)
凛「うん、了解にゃ」
凛父(俺にはその姿が、天使のように見えた)
415 :
名無しで叶える物語(関西地方)@無断転載は禁止
2016/12/15(木) 23:02:00.99 ID:1jhQmPBu
まぁ元々天使なんですけど
416 :
2016/12/15(木) 23:07:21.42 ID:3MfygIId
凛父(走るペースを落として、俺たちはランニングを再開する)
凛父(そもそも、日頃からスクールアイドルのレッスンで体を動かし、鍛えてる凛と張り合おうとした俺がいけなかったのだ)
凛父(何が昔取った杵柄だ。そんな杵柄、とうの昔に腐って折れていたというのに)
凛父(自分の身の程を改めて理解して、俺は走っていた)
凛父(ランニングというよりジョギングのスピードで走っていると、体にも足にもちょうど良い)
凛父(これなら、長く走れそうだと感じて、俺は隣の凛に笑って見せた)
凛父(凛も、俺の顔を見ると、ニッと笑顔で返してくれた)
417 :
2016/12/15(木) 23:11:11.55 ID:3MfygIId
地の文難しい
418 :
2016/12/15(木) 23:22:37.16 ID:RbNcK40O
りんちゃんまじえんじぇー
419 :
2016/12/15(木) 23:45:16.60 ID:6BW0D+LE
いいぞ好きなように書いてどうぞ
420 :
名無しで叶える物語(うどん)@無断転載は禁止
2016/12/16(金) 00:01:27.48 ID:r1/UL7RK
星空家最高かよ
421 :
2016/12/16(金) 00:39:49.22 ID:KA2Iz9G3
凛父(家の周りを、かれこれ20分近く走っただろうか。自分でも、足の上がりが悪くなってきたのを感じていた)
凛父(ペースを緩めて走っていたとはいえ、今日はもう限界なのだろう。恐らく序盤に無理をしたのもいけなかったのだろうが)
凛父「……もうそろそろ、家に帰ろう……パパもう限界だ」
凛「パパがそういうなら……もう戻ろっか」
凛父(まだ走り足りない、といった様子だったが、これ以上走れば、パパが今日1日動けなくなる可能性がある。初日はほどほどにしておきたい)
凛父(目の前の信号をUターンに、戻ろうとした時だった)
凛「……うわっ!」
凛父(突然、隣を走っていた凛の姿が消えたのだった)
422 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@無断転載は禁止
2016/12/16(金) 00:53:41.15 ID:AI5gOGIo
追い付いた
星空家ほんとすき
423 :
2016/12/16(金) 01:08:00.72 ID:KA2Iz9G3
凛父「り、凛どうした!」
凛「ごめん、ちょっと足捻っちゃった……でも、大丈夫大丈夫……」
凛父(右の足首を気にする凛、手をついてなんとか立とうとするのを、俺は静止させた)
凛父「やめろ、足に負担をかけるな。最悪折れてることだって……」
凛「えー、それは流石にオーバーだよ……」
凛父(オーバーなことを言ったつもりは無い。捻挫は怖い怪我だ。軽傷に見えても骨が折れてることだってある、そうすれば、後遺症だって残る場合もある)
凛「いくら凛が怪我なんてしたことないからって、自分の体くらい自分でわかるよ……」
凛父(今まで怪我らしい怪我をしたことがないから、こうも楽観視できるのか。尚更、このまま凛を放っておく訳にはいかない)
凛父「……ほら、おぶってやるから、早く俺の背中に乗れ」
凛父(俺は、凛に背中を差し出して言った)
424 :
2016/12/16(金) 01:16:46.90 ID:KA2Iz9G3
凛「おんぶなんて恥ずかしいよ……。ほんとに大丈夫なのに……」
凛父「大丈夫かどうかは、お医者さんに診てもらったから判断するんだ」
凛「今日、ダンスの練習なんだよ! 凛に休め、っていうの!?」
凛父「大事が無くても、今日明日は大人しくしてなさい、凛」
凛「大丈夫だって! こんなの怪我でも何でも無いもん!」
凛父「言うことを聞け、馬鹿野郎!」
凛父(俺は熱くなって、声を荒げてしまっていた)
425 :
2016/12/16(金) 01:56:17.36 ID:KA2Iz9G3
凛「パ、パパ……」
凛父「……すまん。とにかく無理はするな。今の時間なら人も少ないし、見られて恥ずかしいもんじゃないだろ。ほら、早く乗れ」
凛「……うん」
凛父(さっき怒鳴ったのが効いたのか、凛は大人しく、俺の背中に体を預けた)
凛父「よいしょ……っと」
426 :
2016/12/16(金) 02:10:24.11 ID:KA2Iz9G3
凛父(凛を背負うなんて、恐らく幼稚園のころ以来だろう)
凛父(10年前に比べれば、当然ながら身長も伸び体重も増えてるから、アラフィフの俺の足腰には正直辛い。ただでさえジョギング帰りだというのに)
凛父(だが、娘の足のことを考えれば、こうする他はないだろう)
凛父(俺はよろめきながら、なんとか歩き始めた。家までの距離なんて……正直わかりたくはなかった)
427 :
2016/12/16(金) 02:35:34.76 ID:KA2Iz9G3
凛「ねえパパ、凛、肩を貸してくれればそれでいいよ……。ケンケン足で帰れるから……」
凛父「馬鹿言うな。ケンケンだと捻った足に響くんだ。そうすると余計に治りも遅くなる」
凛「でも……すごく辛そうだよ、パパ……」
凛父「男に二言は無えんだ……。覚えとけ」
凛父(啖呵を切った以上、次の日ギックリ腰になろうが何になろうが、凛を無事、家まで運んでやらなければならない。凛が無事なら、それでも構わない)
凛父「……ふぅ、ふぅ……」
凛父(俺は、十字架以上の物を背負って、町を歩いていた)
428 :
名無しで叶える物語(もこりん)@無断転載は禁止
2016/12/16(金) 04:09:34.72 ID:LXqWMaxI
429 :
2016/12/16(金) 07:29:18.61 ID:KA2Iz9G3
ドアガチャリ
凛父「た、た、だいま……」
凛母「おか……ちょっと2人ともどうしたの!? 」
凛父「凛を抱えてやってくれ……足怪我してる……あそこの整形外科なら診てもらえるだろ……」
凛母「パパしっかりして!」
凛「パパーっ!」
凛父(俺は玄関先でママに凛を託すと、そのまま玄関マットを目掛けて倒れ込んだ)
430 :
2016/12/16(金) 09:26:23.19 ID:7Mr+Bem8
パパさん……お前はよくやったよ……
431 :
名無しで叶える物語(茸)@無断転載は禁止
2016/12/16(金) 10:26:46.90 ID:7Rcq/rOY
背中に柔らかい感触があるはz…いや、ないか
432 :
2016/12/16(金) 10:45:12.12 ID:K30Cbxz2
壮絶になっててワロタ
433 :
2016/12/16(金) 13:33:46.27 ID:JOq4xpl7
凛父「後は任せたぞ・・・ガクッ」みたいな茶番だよな・・・?
434 :
名無しで叶える物語(もこりん)@無断転載は禁止
2016/12/16(金) 15:35:24.15 ID:LXqWMaxI
435 :
2016/12/16(金) 21:28:28.96 ID:MBRInaTZ
>>431 微かに感じてやっぱり女の子なんだなぁ…ってのも悪くないと思います
436 :
2016/12/16(金) 21:32:24.93 ID:FXOgUoqB
437 :
2016/12/16(金) 21:43:27.47 ID:gaidCldJ
438 :
2016/12/16(金) 22:33:45.12 ID:KA2Iz9G3
ーーー星空家 キッチンルーム
凛次姉「……ふーん、それで?」
凛母「凛を下ろしてから玄関で倒れて、『腰が……腰が……』って苦しみ始めて……」
凛次姉「うんうん」
凛母「私がパパを寝室まで運んで、凛の足首をアイシングして、かよちゃんに練習休む連絡して……」
凛次姉「私が寝てる間にそんなことがね……」
凛母「本当、ドタバタだったんだから」
凛次姉「おねえが、凛をお医者さんに連れてったんでしょ?」
凛母「パパがあんなんだからね……」
凛次姉「……もしかして、おんぶして行ったの?」
凛母「いやお姫様抱っこで」
凛次姉「羞恥プレイかよ」
439 :
2016/12/16(金) 22:53:57.27 ID:KA2Iz9G3
凛次姉「まあ、でもパパすごいよな。……ジョギングの後で、凛を背負って家まで帰ってきたんでしょ? どれだけ走ってきたか知らないけど」
凛母「汗ビッショリだったから……それなりに走ってきたんじゃないかしら?」
凛次姉「パパももう40後半なんだぜ? 無理が効くってレベルじゃねーでしょ」
凛母「パパは細かいこと、考えないから……。多分その時は、凛をどうにかすることしか、頭に無かったのよ」
凛次姉「……ママが惚れるわけだ」
凛母「当たり前よ」
凛次姉「惚気かよ」
玄関ガチャリ
凛次姉「お、凛が帰ってきたみたいだぜ」
440 :
2016/12/16(金) 23:08:16.34 ID:KA2Iz9G3
凛長姉「ただいまー」
凛「ただいま」
凛次姉「おかえり」
凛長姉「お、てめー今頃起きてきたのか、全く……大変だったんだぜ?」
凛次姉「大変だったのはパパと凛だろーが。それで、凛。足はどうだったんだ?」
凛「……軽い捻挫、だって。骨も靭帯も大丈夫そうだけど、1週間は運動控えなさい、って」
凛次姉「ほー。まぁ、重傷じゃなかったのなら、不幸中の幸いだな」
凛「うん……。パパにも、報告してくるね」
トタッ トタッ トタッ
凛長姉「……ったく、凛ってば、歩いても問題ないから、って言われて、帰る時、お姫様抱っこ拒みやがったんだぜ? 」
凛次姉「まあ普通拒むわな」
441 :
2016/12/16(金) 23:20:26.47 ID:LZomoNca
お姫様抱っこに惚気とかすげぇにやにやしてしまう
442 :
2016/12/16(金) 23:31:19.96 ID:KA2Iz9G3
ーーー凛父母 寝室
凛父(汗で濡れたジャージーから着替えた俺は、部屋のドアを見つめる様な格好で、ベッドで横になっていた)
凛父(あぁ、腰が痛い。少しでも体をまっすぐにしようとすれば痛みが走る。少し腰を曲げた状態でないと、とにかく落ち着けなかった)
凛父(凛の診察には長女を付き添わせた。本当は俺が一緒に行ってやりたかったが、この腰の状態では、近所の整形外科でも、とても無理だった)
凛父(凛を家に運んで、俺は燃え尽きた)
凛「……パパ、入るよ」
凛父(目の前のドアを3度叩く音がして、凛の声が聞こえた)
443 :
名無しで叶える物語(関西地方)@無断転載は禁止
2016/12/16(金) 23:39:37.68 ID:9ZHN8yFM
凛ちゃんにパパとかお兄ちゃんとか言われたい人生でした
444 :
2016/12/16(金) 23:47:33.19 ID:KA2Iz9G3
ドアガチャリ
凛父「おかえり。足は……どうだった」
凛「軽い捻挫だって。歩いて大丈夫だけど、1週間は運動しちゃダメだ、って」
凛父「そうか……それなら良かった」
凛父(結局、俺の心配は杞憂だったみたいだ。だが俺は、杞憂であって良かった、と思った)
凛「あのね、お医者さんが、パパと同じようなこと言ってたよ。『捻挫は甘く見てると、靭帯を損傷していたりする怖い怪我だ』って」
凛父「そうか……」
凛「でも骨折と捻挫は別物なんだって」
凛父「それはうろ覚えだから、気にすんな」
445 :
2016/12/17(土) 00:14:04.29 ID:mNe++2IT
はよせーや
446 :
2016/12/17(土) 00:15:59.03 ID:CtC8a2og
凛父「……さっきは、ごめんな。あんな怒鳴り声を上げちまって」
凛「……凛のことを思って、怒鳴ったんでしょ? 確かに凄く怖かったけどさ……」
凛父「……ああいう怪我は本当にに怖いのさ。一見何も問題無くても、後々重傷に繋がる場合もあるからな」
凛「詳しいね、パパ」
凛父「……詳しくなるキッカケがあったのさ」
凛「……?」
凛父(俺の言葉に、凛は不思議そうな顔をしていた。昔負った脚の傷が、少しだけ痛んだ)
447 :
2016/12/17(土) 00:29:10.81 ID:CtC8a2og
凛父「……ま、ともかく何事も無くて何よりだ。俺も腰を痛めた甲斐があった」
凛「……ねえ、パパ」
凛父(そう言うと、凛は俺のベッドに近づいて、布団の上から、ちょうど腰のあたりに手を置いた)
凛「痛いの痛いの……飛んでけー! 」
凛父(俺の腰を布団越しからさすりながら、ママが昔、凛によくかけていた呪文を俺に唱えた)
凛父(俺が少し呆気に取られていると、凛はそれに気づいたのか、舌を出して、照れ臭く苦笑いを浮かべた)
凛「こんなことで、パパの腰の痛みは引かないよね……」
凛父「……何言ってやがる、最高の特効薬だ」
凛父(その瞬間、腰の痛みは引いたように俺は感じた)
448 :
2016/12/17(土) 00:29:55.80 ID:CtC8a2og
終わり
449 :
2016/12/17(土) 00:31:13.17 ID:CtC8a2og
凛パパのモノローグ的な感じで、地の文を意識で書いて見ました。
難しいな、と思いました(小並感)
450 :
2016/12/17(土) 00:35:15.73 ID:NlodgFmq
451 :
2016/12/17(土) 00:44:27.33 ID:J2nFTlSz
おつおつ
452 :
名無しで叶える物語(うどん)@無断転載は禁止
2016/12/17(土) 00:52:42.98 ID:/7IccOBz
まさかラ!板でこんな感動するとは…
453 :
2016/12/17(土) 10:18:53.14 ID:RuEbl94W
かわいい
454 :
2016/12/17(土) 12:53:55.14 ID:CqfXhsuK
大声で叱ったあたりでもうほんとにひろしにしか見えなくなってきた
455 :
2016/12/17(土) 15:59:15.03 ID:sOJ9Bcgx
星空ひろし乙
456 :
名無しで叶える物語(関西地方)@無断転載は禁止
2016/12/17(土) 20:30:38.40 ID:claD0I+N
457 :
2016/12/17(土) 22:30:36.22 ID:eXFSSzR9
すばらですっ!
458 :
2016/12/17(土) 23:35:52.72 ID:HdKZ3A72
オマケ
ーーー星空家 脱衣所
凛(……)
凛(洗面台の鏡に、自分の全身を映して見る)
凛(中学校時代、絶壁、と例えられた体は、今でも変わっていない)
凛(もともと華奢だからか、他人からは余り指摘されることはないけど、裸になって改めて思うのにゃ)
凛(15年の人生を生きてきた今、ほとんど変化のない胸の膨らみが、逆に目立つ様になってきた)
凛(ほぼ真っ平らの肉の壁を、凛は確かめる様に触ってみた)
スカッ
凛「……つまめない」
スカッ
凛「……掴めない」
スカッ
凛「……持ち上げられない」
スカッスカッスカッ
スカッスカッスカッ
凛父 「……なんてことにゃ、貧乳の三原則が成立しちゃったにゃ……」
459 :
2016/12/17(土) 23:36:25.03 ID:HdKZ3A72
間違えた
凛父←×
凛←◯
460 :
2016/12/17(土) 23:40:02.40 ID:4ysMZXak
パパァ!
461 :
2016/12/17(土) 23:48:45.01 ID:HdKZ3A72
凛「あんまり直視はしたくなかったけど……」
凛「これじゃ、にこちゃんにも言われる訳にゃ……」
凛(年の所為にしてたのは事実だ。身長と同じように、人間も年を重ねれば、胸は大きくなる、という風に)
凛(どこかで、まだまだこれからなのだと、希望があると思っていた)
凛(だけど……)
凛「……このまんまじゃ、平ら胸な大人になっちゃいそうにゃ……」
凛(このまま、絶望してはいけない、終わってはいけない)
凛(かよちんと並んでも、見劣りしないためにーーーいつかは、希ちゃんより大きなおっぱいになるために)
凛「よーっし! にこちゃん直伝の豊乳マッサージ始めるにゃ!」
462 :
2016/12/17(土) 23:54:03.79 ID:HdKZ3A72
フニフニフニフニ
フニフニフニフニ
フニフニフニフニ
フニフニフニフニ
凛父「ボインはー赤ちゃんのためにー……」
ドアガラガラガラ
凛父「あるんやでー……」
凛「あ」
凛父「……あっ」
凛「……」
ニャアアアアアッ
凛「もう! パパったら最低! 変態! ちゃんと入浴中の札掛けてあったでしょ!?」
凛父「いや、スマン! ……本気で見落としてた!」
凛「ていうか、入る前にノックぐらいしてよ!」
凛父「その通り! ほんとその通り!」
463 :
2016/12/17(土) 23:58:03.40 ID:HdKZ3A72
凛「もうっ! 早くあっち行って! 行ってったら!」
凛父「す、スマン!」
ピシャッ
ドタドタドタドタ
凛父「……はぁ、意気込んでいきなりこれじゃ、なんか調子崩れるにゃ……」
ドタドタドタドタ
ドアガララーッ
凛長姉「おい凛! 胸のことで悩んでるのか!?」
凛次姉「いいサプリあんぞ! 一緒に飲むか!?」
凛父「なんで2人とも分かるの!? もう早く行ってよ! パンツも履けないにゃ!」
464 :
2016/12/17(土) 23:59:28.59 ID:HdKZ3A72
また間違えた
凛父←×
凛←◯
465 :
2016/12/17(土) 23:59:46.01 ID:HdKZ3A72
終わり
466 :
2016/12/18(日) 00:00:28.92 ID:T9MH2u2X
なんじゃこりゃ
467 :
2016/12/18(日) 00:13:30.78 ID:QawBU2Ry
とりあえず
>>1は疲れてるなら休んだ方がいいぞ
凛父の連続には笑ったが
468 :
2016/12/18(日) 00:24:41.57 ID:J4I5Bmnk
姉二人も胸の大きさで悩んでいるのだろうか
469 :
2016/12/18(日) 00:26:30.62 ID:T9MH2u2X
多分平ら胸の一族なんでしょう
470 :
2016/12/18(日) 01:04:23.71 ID:Nn8q0Br4
星空家に巨乳などいる訳がない。
なお某えりうみ同人誌によれば園田家も似たような事情みたい。
471 :
2016/12/18(日) 01:18:04.50 ID:snHku4kI
凛乳
472 :
2016/12/18(日) 02:02:00.32 ID:WPHX08tn
乙乙
ゆっくり休んでまた続きを書いてくれ
473 :
名無しで叶える物語(四国地方)@無断転載は禁止
2016/12/18(日) 03:13:04.54 ID:q54LwfMn
>>461 その技を伝授した人は3年生で君以下なんだよなあ
474 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@無断転載は禁止
2016/12/18(日) 06:12:12.35 ID:uCA4/lVh
おつおつ
475 :
2016/12/18(日) 08:34:44.31 ID:NAfwIah0
唐突に凛父が「にゃ」とか使い始めたと思ってワロタ
476 :
2016/12/18(日) 11:39:16.70 ID:xoc63oyn
おつおつ
凛父はワロタ
477 :
名無しで叶える物語(うどん)@無断転載は禁止
2016/12/18(日) 16:55:32.44 ID:7/Mpep9G
野原ひろしが洗面所で豊乳化について考える光景
478 :
名無しで叶える物語(たこやき)@無断転載は禁止
2016/12/18(日) 20:43:48.35 ID:r4YAUFWY
479 :
名無しで叶える物語(もんじゃ)@無断転載は禁止
2016/12/18(日) 21:42:21.94 ID:R2zHO86o
素晴らしいスレ
480 :
2016/12/18(日) 22:16:28.47 ID:T9MH2u2X
小ネタ
ーーー星空家 リビング
テレビ『ボールがクリスティアーノロナウドに渡った!』
テレビ『1人、2人……鹿島のディフェンスを抜き去って……』
テレビ『ゴオオオル! クリスティアーノロナウド、決めました!』
凛&凛姉ズ「……」
凛「……すごい! 今のディフェンス陣を抜いていったドリブル、すごかったにゃ! 凛もあんな風にボールを操れたら、スクールアイドルとサッカー選手の二足のわらじを履けるのになあ……」
凛「ねえねえ、今のプレー凄かったよね! でかねえ、ちいねえ!」
凛長姉「ほんとなあ……」
凛次姉「それなあ……」
凛「ねっ、ねっ! やっぱり世界ナンバーワンプレイヤーは違うよね!」
凛長姉「ほんと、かっこいいよな、クリロナ……」
凛次姉「かっこよくて高給取りとか、無敵だよな、クリロナ……」
凛「目線が違うにゃ、2人とも……」
481 :
2016/12/18(日) 22:17:22.33 ID:T9MH2u2X
終わり
482 :
2016/12/18(日) 23:08:59.97 ID:2cNcrplB
凛ちゃんが呆れてるの好き
483 :
2016/12/18(日) 23:22:32.73 ID:m1UGqnnb
クリスマス前に男に逃げられちゃそりゃこうなる
484 :
2016/12/18(日) 23:43:10.54 ID:XidjFNAI
悲しいなぁ…
485 :
2016/12/19(月) 01:20:14.26 ID:EwrDhPAd
哀愁漂う凛姉ズ好き
486 :
2016/12/19(月) 01:46:33.55 ID:tIYTIO9j
レアルはまじでイケメン軍団
ロナウド、ハメス、クロース、ラモス
487 :
2016/12/19(月) 02:34:06.96 ID:H2gZL59W
クリスティア……クリスティア……う、頭がっ……
488 :
2016/12/19(月) 10:00:55.62 ID:cVDyp/wz
ーーー秋葉原 ハンバーガーショップ
凛「……にこちゃん! 凛の質問に答えてよ!」
にこ「……んー……」
花陽「……」ポテトモグモグ
真姫「……」ジュースズビーッ
凛「……にこちゃん、ってば!」
にこ「……凛」
にこ「実は私もそうなのよ、全っ然、大きくならないのよね」
凛「え、にこちゃんも!? っていうかにこちゃんが教えてくれた豊乳マッサージだよ!?」
489 :
2016/12/19(月) 10:10:00.75 ID:cVDyp/wz
にこ「確かに、私が教えたマッサージだけど……」ポテトモグモグ
にこ「おかしいわね、立ち読みした本の記事と、ネットでなんとなく調べたマッサージ方法をかけ合わせた、最速最短のにこにーオリジナル豊乳マッサージなのに……」ジュースズビーッ
凛「科学的根拠ゼロにゃ……」
花陽(……学校では話しにくいから、ってことでハンバーガー屋さんまで来たけど……)ジュースズビーッ
真姫(……理由が下らなさすぎよ……)ポテトモグモグ
花陽「……真姫ちゃん、ほっぺにケチャップついてる」
真姫「あら、ありがとう花陽」フキフキ
490 :
2016/12/19(月) 10:17:34.83 ID:cVDyp/wz
にこ「……つまり、改良の余地あり、ってことね」
凛「改悪の余地しかないよ、もう! にこちゃんを信じた凛がお馬鹿だったにゃ……」
にこ「なんですって!」ガバッ
花陽「わわっ、ちょっと、喧嘩はやめて……」
真姫「全く、下らないことで言い争って……デタラメを教えるにこちゃんもにこちゃんだけど、そのデタラメを信じる凛も凛ね……」
491 :
2016/12/19(月) 10:22:32.52 ID:cVDyp/wz
にこ「デタラメとは何よ!」
凛「凛も、ワラをもすがる思いだったんだよ!」
真姫「……そんな出どころの知れない情報より、もっと身近な人に確実な情報を聞けばいいじゃない」
にこ「……絵里や」
凛「希ちゃんに聞け、ってこと?」
真姫「その通りよ」ジュースズビーッ
にこりん「……へっ」
真姫「何が可笑しいのよ!」
492 :
2016/12/19(月) 10:36:54.10 ID:cVDyp/wz
にこ「あのね、真姫ちゃん。……それはアラブの大富豪に『お金の稼ぎ方教えて下さい』って、聞くようなものよ」
真姫「どういう例えなの、それ……」
にこ「……生まれた時から大金持ちの人間は、稼がなくてもお金を持ってるものよ!」
凛「大金持ちの人間に、貧乏人の気持ちがわかるわけないにゃ!」
真姫「訳わかんない……」
にこ「それに聞いたら聞いたで……」
絵里『え、胸を大きくする方法?(笑)』
希『ウチらそんなの気にしたことないもん(笑) だって元から大きいし(笑)』
にこ「……こんな感じで嘲笑されそうで……」シュン
真姫「随分な被害妄想ね……」
493 :
2016/12/19(月) 11:04:46.69 ID:cVDyp/wz
真姫「絵里や希に聞くのが嫌なら、μ’sトップ3の花陽に聞けばいいじゃない。花陽なら、気兼ねなく聞けるんじゃない?」
凛「……それは前にも1度聞いてるけど……」
にこ「……結局、原因解明に至ってないのよ……」
真姫「……そうなの」
花陽「あの、私……おっ、おっ、おっぱ……」
真姫「花陽、言うのが恥ずかしいなら『バスト』とかでいいんじゃない?」
花陽「……バストが大きいのは、私本当に何も特にしてなくて……、何にも参考にならなくて、ごめんなさい!」
真姫「……別に謝る必要無いわ。そもそも有益な情報を与える必要も無いんだから」
凛「なんでにゃー!」キシャーッ
真姫「だって、にこちゃんも凛も……小さくて、愛らしくて可愛いのがいいんじゃない……」テレテレ
にこ「真姫ちゃん……」
にこりん「でも、無いよりは有る方が……」
真姫「人のフォローを無駄にする気!?」
494 :
2016/12/19(月) 11:26:09.37 ID:cVDyp/wz
ーーー帰り道
凛「は〜あ、どうしたらおっぱい大きくなるんだろうなあ……」
花陽「ねえ、凛ちゃん。どうして、その、おっ……胸の大きさを、気にし始めたの?」
凛「……陸上やってた時は、気にならなかったんだけどね。少しでも軽い方がスピード出ると思ってたから」
凛「でも……μ’sの活動を始めて、他の学校のスクールアイドルの子とか、周りのみんなと比べると……凛のおっぱいって、やっぱり小さいなって感じるようになったんだ」
花陽「……凛ちゃん……」
凛「へへへ、だから今頃努力してるわけにゃ……」
花陽「ごめんね、私何も役に立てなくて……」
凛「謝んないでよ、かよちん。そもそも、うちは胸平たい族だもん」
495 :
2016/12/19(月) 11:33:14.24 ID:cVDyp/wz
凛「だから、こうやってデタラメでもなんでもやるしかないにゃ」フニフニ
花陽「あ、歩きながら触っちゃ駄目だよ……」
凛「……ハッ、もしかして」
花陽「どうしたの?」
凛「かよちんは好き嫌い無く、なんでも食べるからおっぱい大きいのかな?」
花陽「うーん……。確かに好き嫌い無く食べるけど……」
凛「凛はお魚好きじゃないから……おっぱいにDHAが足りないから大きくならないのかな……」
花陽(凛ちゃん、DHAは頭に効くんだよ……)
496 :
2016/12/19(月) 11:44:35.48 ID:/1dVXRcw
よし、DHAも必要だし一石二鳥だな!
497 :
2016/12/19(月) 11:52:02.78 ID:cVDyp/wz
ーーー星空家 リビング
テレビ『自分めっちゃ谷間見せてますやん!』
テレビ『えー、だって私ぃー、どんな服着ても谷間見えちゃうんですよぉー』
テレビ『わざと露出高い服着てますやん!』
ピッ
凛長姉「……けっ」
凛「ねぇ、でかねえ。ちょっと、いいかな?」
凛長姉「……おう、どうした凛」
凛「でかねえに、相談があるんだ……」
凛長姉「お、なんだなんだ?」
凛「あのね……どうやったらおっぱい、大きくなるのかな、って」
凛長姉「……豊胸ブラ、貸そうか?」
凛「……あれ効果が無いこと、凛知ってるよ」
凛長姉「私の胸見ながら言うんじゃねえ!」
498 :
2016/12/19(月) 11:59:30.07 ID:cVDyp/wz
凛長姉「……アイツの飲んでるサプリ、『ムネデカクナール』だっけか。あれ分けてもらえよ」
凛「あれも効果薄いの、凛知ってるよ」
凛長姉「……じゃあ、どうしろ、っていうの」
凛「でかねえ、年上でしょ! なんかこう……本当に効果のある方法、知らないの!?」
凛長姉「……知ってりゃ実践して今頃デカくなってるよ……」
凛「だよね……」
凛長姉「……あっ、1つあったわ」
499 :
2016/12/19(月) 12:02:39.45 ID:cVDyp/wz
凛「え、何それ!」
凛長姉「今の私と無縁だから、すぐ思い浮かばなかったわ……」
凛「ねえねえ、教えてよ、教えて!」
凛長姉「それはだな……」
凛「うんうん……」
凛長姉「好きな人に揉んでもらう、ことだ!」
凛「……え」
500 :
2016/12/19(月) 12:03:16.16 ID:/1dVXRcw
デーデッデー
501 :
名無しで叶える物語(もんじゃ)@無断転載は禁止
2016/12/19(月) 12:05:30.94 ID:aIkSZa3c
デーデッデー
502 :
2016/12/19(月) 12:07:19.23 ID:cVDyp/wz
凛「好きな人に……揉んでもらう……?」
凛長姉「少女漫画でもよくあるだろ? 好きな人に頭撫でてもらって、トキめくやつ」
凛長姉「アレの胸バージョンだよ」
凛「意味はわかるけど……凛、恋人とか好きな人なんていないよ……?」
凛長姉「いるだろ、1人」
凛「……?」
凛「か、かよちんのこと!?」
凛長姉「凛の場合はそれしかねえじゃねーか」
503 :
2016/12/19(月) 12:13:42.68 ID:cVDyp/wz
凛「待って、ちょっと待ってよ! 確かに凛はかよちんのこと大好きだけど……でも……」
凛「その……恋人とか、そういうのとは違うというか……」
凛「でも友達以上に想ってる、っていうか……」
凛「英語でいうとlike……love……うーん……」
凛長姉「凛……」
凛長姉「お前めちゃくちゃ満更でも無い顔してんぞ」
凛「え?」
504 :
2016/12/19(月) 12:21:09.83 ID:cVDyp/wz
凛「そ、そんなこと……!」
凛長姉「まあまあ、いいじゃねーか。かよちんに揉んでもらえば、多分大きくなるぜー。きっと」
凛長姉「人もおっぱいも、愛情を注がれてデカくなるもんだからな」
凛「何ちょっと上手いこと言ったの!」
凛長姉「っていうか、凛のかよちゃんに対しての気持ちがlikeなのかloveなのかはわかんないけどさ」
凛長姉「Lから始まって似たような意味合いなら、結局はおんなじなんだよ」
凛「そんな解釈始めて聞いたよ!」
505 :
2016/12/19(月) 12:22:33.88 ID:cVDyp/wz
間違えた
凛長姉「〜かよちんに」←×
凛長姉「〜かよちゃんに」←◯
506 :
2016/12/19(月) 12:31:05.10 ID:cVDyp/wz
凛長姉「あれだよ。魚の名前みたいにさ、魚編が付いてたら種類は違えど、結局は魚、ってことに変わらないのと一緒なんだよ」
凛「よくわかんないにゃ、その例え……」
凛長姉「……ま、私が言えるアドバイスなんてそんなくらいさ。頑張れよ、脱貧乳」
凛「……わかった、とりあえず、お風呂入ってくる」
凛長姉「ちゃんと入浴中の札、掛けとけよ?」
凛「……ちゃんとわかりやすく掛けとくにゃ」
トタトタトタトタ
凛長姉「……あーあ、好きな人かー……」
玄関ガチャリ
凛次姉「ただいまー」
507 :
2016/12/19(月) 12:45:52.59 ID:cVDyp/wz
ドアガチャリ
凛長姉「よ、おかえり。……この時間に帰ってきた、ってことは、コンパは一次会で終わったみたいだな」
凛次姉「……まあな」
凛長姉「メンツが最悪だった?」
凛次姉「メンツは良かった。1人タイプのやつもいた」
凛長姉「ほうほう」
凛次姉「ただ……友達の友達が連れてきた子に人気が集中して、私ら完全に蚊帳の外」
凛長姉「マジで?」
凛次姉「顔は私の方が可愛いんだけどさ……そいつ胸がめちゃくちゃデカくて、谷間を見せつける服着てきてさ」
凛長姉「……なるほどな、男どもは谷間に目が眩んだんだな」
凛次姉「結局、そいつと男以外は全員一次会で帰った訳よ」
凛長姉「……アンタが連絡先も聞かれなかったことは同情するわ」
508 :
2016/12/19(月) 12:51:08.30 ID:cVDyp/wz
凛次姉「はぁ……せっかくタイプのやついたのに……」
凛長姉「まあまあ、落ち込むなよ。チャンスはいくらでもあるぜ?」
凛次姉「マジイケメンだったんだよ……竹野内豊っぽい感じの」
凛長姉「逃した魚は大き過ぎるな、おい……」
凛次姉「おねえ、私悲しい……。この悲しさどうにかしたい」
凛長姉「おう、私の胸の中で泣けばいいさ。私こう見えて包容力に定評あっから」
凛次姉「餃子の皮ほどの包容力しか感じねーぞ、お姉の胸」
509 :
2016/12/19(月) 12:58:29.14 ID:cVDyp/wz
ーーー星空家 風呂場
凛「……」ブクブク
凛(好きな人に揉んでもらう、か……)
凛(かよちんに揉んで貰えば、凛のこのおっぱいも大きくなるのかな……)フニフニ
凛(確かに凛はかよちんのこと大好きだけど……でも……でも……)
凛(でかねえもなんてこと言ってくれたにゃ……)
凛「……」ブクブク
凛(……ダメ元で、聞いてみようかな……)
510 :
2016/12/19(月) 12:59:38.77 ID:cVDyp/wz
【用事】出掛けます
511 :
2016/12/19(月) 13:00:36.80 ID:WQp/nbe5
とりあえず乙です
512 :
2016/12/19(月) 13:28:36.97 ID:/SeM8lxt
でかねぇ(ただしデカいとは言ってない)
513 :
2016/12/19(月) 13:36:50.12 ID:jHiL4ryR
餃子の皮wwww
514 :
2016/12/19(月) 13:46:46.72 ID:/1dVXRcw
合コンあるあるすぎじゃないかにゃ…
515 :
2016/12/19(月) 15:37:22.26 ID:l8Z6W+f9
いいぞ
いいぞ
516 :
2016/12/19(月) 16:00:53.95 ID:cVDyp/wz
ーーーそして翌日
ーーー小泉家
ピンポーン
花陽母「花陽、凛ちゃん迎えに来たわよ」
花陽「あっ、ふぁい! うぐぐ……」
花陽母「もう、たくさん頬張って……はい、お茶」
グビグビ
花陽「い、行ってきまーす!」
花陽母「気をつけてね」
517 :
2016/12/19(月) 16:07:31.81 ID:cVDyp/wz
トタトタトタトタ
玄関ガチャリ
花陽「凛ちゃん、おはよう」
凛「お、おはよう、かよちん……」
花陽「……何だか元気無いね、どうしたの?」
凛「!? げ、元気だよ凛は! いつだって元気印にゃ!」
花陽「……そう? じゃあ、行こう?」
凛「う、うん……」
花陽「……」
518 :
2016/12/19(月) 16:15:11.42 ID:cVDyp/wz
ーーー登校中
花陽「今日の体育、バスケットボールだっけ。私嫌だなあ……、バスケットは苦手だから……」
凛「……」
花陽「凛ちゃんは得意だもんね。だから、また真姫ちゃんと3人でチーム組もうね、凛ちゃん」
凛「……」
花陽「……凛ちゃん?」
凛「……うわっ! えっと……何?」
花陽「今日の体育、凛ちゃんの好きなバスケットボールだから、一緒に頑張ろうね、ってお話」
凛「え、あ、うん! もちろん、凛が頑張ってシュートをたくさん決めるにゃ!」
花陽「……」
519 :
2016/12/19(月) 16:33:28.44 ID:cVDyp/wz
ーーーお昼休み
花陽「ごちそうさまでした。ふぅ、お腹いっぱいですぅ……」
真姫「花陽の食べっぷりは、相変わらず見てて気持ちのいい食べっぷりね」
花陽「えへへ……」
真姫「あなたもそう思うでしょ、凛」
凛「……」
真姫「……凛?」
凛「……うわっ! えっと……あ、うん、そうだね!」
真姫「もう、今日はあなた、上の空になってることが多いわよ。……昨日ちゃんとぐっすり眠ったの?」
凛「ね、寝たよもちろん! 猫ちゃんみたいにお布団の中で丸まって寝てたにゃ!」
真姫「それなら、いいけど……」
花陽「……」
520 :
2016/12/19(月) 18:44:11.64 ID:cVDyp/wz
花陽「……あ、そういえば、私お昼休みに先生の用事を手伝わないといけないんだった」
真姫「そうなの? 先生も生徒づかいが荒いわね、お昼休みに……」
花陽「次の授業で使う資料を運ぶから、って言われて。……凛ちゃんも、手伝ってもらっていいかな?」
凛「え? あぁ……いいよ」
真姫「私も手伝うわ」
花陽「いいの、真姫ちゃんは。私と凛ちゃんで大丈夫だと思うから……。それじゃ、行こう、凛ちゃん」
凛「う、うん……」
521 :
2016/12/19(月) 18:51:32.65 ID:/SeM8lxt
真姫ちゃん「」シュン
522 :
2016/12/19(月) 19:03:26.42 ID:cVDyp/wz
スタスタスタスタ
凛「……かよちん、職員室はあっちだよ?」
花陽「凛ちゃん。……一緒にトイレ行かない?」
凛「……?」
ーーートイレ
花陽「ごめんね、先生の用事は嘘なんだ。……ちょっと、凛ちゃんと2人きりでお話したくって」
凛「……もしかして、バレ……てた?」
花陽「朝から様子が変だったもの。なんとなく……ね」
凛「……そっか」
花陽「……私で良ければ、何でも言ってよ。ずーっと昔からの幼なじみなんだから、水臭いよ」
花陽「私だけじゃ無理なら、真姫ちゃんやみんなにも相談すればいいんだから」
凛「かよちん……ごめん、ありがとう……」
花陽「ふふっ、いいよ」
凛「あのね……」
凛「凛のおっぱい、揉んでくれないかな?」
花陽「……ん?」
523 :
2016/12/19(月) 19:09:13.82 ID:GpZgZmkw
キマシタワ-
524 :
2016/12/19(月) 19:30:19.00 ID:cVDyp/wz
花陽「えっと……、ごめんなさい。それは……どういう……」
凛「かよちんにね……凛のおっぱいを、揉んでほしいの……」モジモジ
花陽「……なんで、かな?」
凛「でかねえがね……、おっぱいを大きくするには、大好きな人に揉んでもらうのがイチバン、って言ってたから……」モジモジ
花陽「それは、昨日の話の……続き?」
凛「うん……」
花陽「あの、大好きな人、って……この場合の大好きな人、って恋人とかだと……思うんだけど……」
凛「そうだよ……でも、凛はかよちんのこと、大好きだもん。……かよちんなら、愛情をおっぱいに注いでくれる、って太鼓判押してくれたもん、でかねえ……」モジモジ
花陽(え、えぇぇ……。でかねえさん、なんてことを凛ちゃんに吹き込んだの……)
花陽(凛ちゃんのお悩み、できれば解決してあげたい、協力してあげたい……)
花陽(凛ちゃんのことは好きだけど、大好きだけど……でも……でも……)
花陽(この場合の、大好きな人、ってやっぱりニュアンスが微妙に違うよ凛ちゃん……)
凛「……かよちん?」
花陽(うぅ、そんな恥ずかしそうな目で見ないで……)
凛「……やっぱり、無理だよね。そもそも、女の子に揉ませるなんて、少しおかしい気もするし……」
花陽(う、うぅ……)
花陽(……えーい、こうなったらなすがままですっ!)
花陽「……わかりました、小泉花陽、凛ちゃんのお悩み解決に、ひと肌脱ぎましょう!」
凛「かよちん……!」
花陽(言っちゃったああぁ……)
525 :
2016/12/19(月) 19:39:11.53 ID:cVDyp/wz
凛「それじゃあ……今日の放課後、凛の部屋で」
花陽「うん……わかりました……」
ーーー1年生 教室
ドアガラララ
真姫「おかえりなさい……。あら、資料は?」
花陽「……先生が勘違いしてたみたい。資料は……使わないんだって」
真姫「骨折り損ね、先生もお手伝いを頼むなら、しっかりしてほしいわ」
花陽「うん、そうだね……」
真姫(……それにしても)
りんぱな「……」ソワソワ
真姫(なんで凛と花陽、こんなによそよそしいのかしら、……)
526 :
2016/12/19(月) 19:52:56.25 ID:FeNUlLCL
ああ^〜
527 :
2016/12/19(月) 19:53:42.24 ID:EwrDhPAd
相思相愛りんぱな
528 :
2016/12/19(月) 19:57:18.02 ID:GpZgZmkw
あら^〜
529 :
2016/12/19(月) 20:35:49.42 ID:cVDyp/wz
ーーーそして、放課後のμ’sの練習終わり
ーーー花陽は凛の家に来ていました
玄関ガチャリ
凛「ただいまー」
花陽「……こんばんわ」
凛母「あら、かよちゃん、いらっしゃい。もう、凛も、かよちゃん連れてくるなら、連絡くれればよかったのに……」
凛「ごめんごめん……」
凛母「かよちゃん、よかったら夜ご飯、食べてかない? いいお米買ったのよ〜」
花陽「あ、はい。ご馳走に、なります……」
凛「……いこう、かよちん」
花陽「うん……」
トタトタトタトタ
凛母「……なんか、よそよそしかったわね……」
530 :
2016/12/19(月) 20:49:51.33 ID:cVDyp/wz
ーーー凛の部屋
凛「……」
花陽「……」
花陽(うぅ、会話が……)
凛「……かよちん。そろそろ……始めよ?」
花陽「え、あ……はい!」
ヌギヌギ
花陽「え、シャツ脱いじゃうの!?」
凛「え、だって……直接の方が……」
花陽「せ、せめてシャツは……」
凛「わかった。……ブラだけ、取るね……」
花陽(それもそれでやめてえぇ……)
531 :
2016/12/19(月) 21:14:35.90 ID:cVDyp/wz
凛「……かよちん、いいよ。……きて」
花陽(うぅ……やっぱり、すごく気が引けるよ……。でも……)
凛「……」
花陽(凛ちゃん、顔赤くしてずっとこっちを見てる……)
花陽(……乙女に二言はありませんっ!)
花陽「始めるよ……。凛ちゃん!」
ムニッ
532 :
2016/12/19(月) 21:19:10.29 ID:oP4VCK97
ご飯が赤くなりそう
533 :
2016/12/19(月) 21:57:17.89 ID:cVDyp/wz
凛「……っ」
花陽が凛の起伏の少ない胸に触れた瞬間、凛は小さく声を漏らした
手のひらに収まるほどの、良く言えば愛らしく、悪く言えば小さな凛の胸を、花陽はゆっくりと揉み始めた
シャツ越しから伝わる胸の感触は、女性的な柔らかさというより、男性的な柔らかさに例える方が近く、花陽は、凛のコンプレックスの1つを、その両手で改めて実感した
強く掴みすぎて凛が痛がらないように、優しく、自分の愛情を伝播させるように、花陽は凛の胸を揉み続けた
534 :
2016/12/19(月) 22:02:09.67 ID:cVDyp/wz
花陽「り、凛ちゃん……いたく、ない……?」
凛「……」
花陽「凛、ちゃん……?」
凛「かよちん……対面で触られるのって、恥ずかしいにゃ……。背中越しで、触ってもらってもいいかな?」
花陽「う、うん……」
凛「それと、やっぱり……」
凛「直接の方が……いい、な……」
花陽「えぇ……」
535 :
2016/12/19(月) 22:07:00.68 ID:f/BcXmiD
あ^~
536 :
2016/12/19(月) 22:08:31.75 ID:cVDyp/wz
花陽「直接は……やめた方が……」
凛「お願い、かよちん……。なんだか、そっちの方が、いい気がするんだ……」
花陽「……わかりました、凛ちゃんがそこまで、言うなら……」
凛「うん……」
537 :
2016/12/19(月) 22:12:45.38 ID:7JEf4n/5
すみません。先ほどからパンツが行方不明なのですが?構いませんか?
538 :
2016/12/19(月) 22:18:58.28 ID:oP4VCK97
最初から無いものは行方不明にはならないんじゃないかな
539 :
2016/12/19(月) 22:37:46.38 ID:cVDyp/wz
花陽は凛の願いを受け入れ、凛の背後に回った。
そして、シャツの背中から両手を入れて、凛の愛らしい乳房に手を添えた。
シャツ越しのそれとは違い、凛の体温も、柔らかさもそのまま直に、手のひらに伝わるのを感じた。
凛「……お願い」
凛の言葉を皮切りに、花陽は恐る恐る、乳房を揉み始めた。
540 :
2016/12/19(月) 22:48:29.73 ID:cVDyp/wz
凛「……くっ……」
花陽が凛の乳房に力を加える度に、凛は小さく呻きを漏らす。
優しく触ってるつもりだが、直接触られるのは、さっきのシャツ越しから触られるのと違うらしい。
花陽は何度か手を止めかけたが、凛はそれを拒んで、「続けて」と懇願した。
花陽「触ってるところが……いけないのかな……」
花陽は手を離し、違う箇所を移動させようとした時だった。
凛の薄い胸の先端に、手が触れてしまったのだ。
凛「……あぁっ……」
花陽「り、凛ちゃん……!?」
541 :
2016/12/19(月) 22:58:49.48 ID:cVDyp/wz
固くなっていた胸の先端に触れた瞬間、凛の息は荒くなった。
花陽「だ、だいじょ……」
花陽が心配して凛に問いかけると、凛は紅潮した顔を振り向けた。
凛「……お願い……」
とろけ、すがるよう目で花陽を見つめる。
その目つきに花陽は息を呑み、思わず自身も頬を更に紅潮させてしまった。
凛「……やめないで……」
542 :
2016/12/19(月) 23:15:23.70 ID:cVDyp/wz
花陽は、止めていた手をまた動かし始めた。
極力、凛の胸の先端に触れないよう努めてはみたが、今の凛にはその努力も無駄であった。
一番敏感な部分を触られなくても、乳房の全体が過敏に反応してしまうようになっているのだから。
触れられる度に、声を漏らし、息を荒くする凛の後姿に、花陽は戸惑った。
花陽「も、もうやめよう……今日は……」
花陽が、凛の乳房から、手を放し、そっと引いた。
543 :
2016/12/19(月) 23:18:58.03 ID:cVDyp/wz
凛「……」
凛は肩で息をして、うつむいていた。
花陽「凛……ちゃん?」
花陽が凛の肩に触れ、振り向かそうとした時
凛「……!!」
凛は勢いのまま花陽を、ベッドに押し倒した。
544 :
2016/12/19(月) 23:29:24.04 ID:5drxZoV5
ごく自然な展開ですね
545 :
2016/12/19(月) 23:38:17.34 ID:cVDyp/wz
花陽を押し倒すと、凛は花陽のブレザーのボタンを開けた。続いてシャツのボタンに手を掛けると、それを1つずつ、外し始めた。
花陽「凛ちゃん……やめ……」
花陽の言葉を無視して、凛はシャツを開けた。
パステルグリーンのブラジャーに覆われた胸が露わになり、花陽は恥ずかしさから凛を引き剥がそうとした。
すると、凛はその手を止め静止すると、大粒の涙を、花陽の体にこぼし始めた。
546 :
2016/12/19(月) 23:46:37.77 ID:cVDyp/wz
花陽「……凛ちゃん?」
凛「ごめん……なさい……こんなこと、しちゃって……」
凛「大好きなかよちんに、おっぱい触られてたら……胸の奥がジンジンして……熱くなって……!」
花陽「凛ちゃん……」
凛「かよちんにも同じことをしたくなって……でも、大好きだったら、本当はこんなことしちゃいけないに……」
凛「ワガママだけど……凛のこと、嫌いにならないで……」
547 :
2016/12/19(月) 23:54:52.45 ID:cVDyp/wz
大好きな人に触られて、感じた性の衝動を泣きながら告白した凛。
その姿は余りにも可愛らしく、愛おしく、守ってあげたい、と思った花陽は
花陽「……おいで」
凛を、自分の胸にぎゅっと抱き寄せた。
凛「……許してくれるの?」
花陽「……だって、凛ちゃんだもの。もちろん、びっくりはしたよ?」
凛「ご、ごめん……」
花陽「だって、こういうのは、雰囲気とかムードって大事だもん」
548 :
2016/12/19(月) 23:58:58.38 ID:cVDyp/wz
玄関ガチャリ
凛次姉「ただいまー」.
凛次姉「お、靴が。かよちゃん来てるんだな……」
ーーー星空家 キッチンルーム
凛次姉「ただいま」
凛母「おかえりー。丁度ご飯できたとこなのよ」
凛次姉「お、ナイスタイミング」
凛母「凛とかよちゃん、呼んできてもらっていいかしら」
凛次姉「うぃーっす」
549 :
2016/12/20(火) 00:02:10.85 ID:kQfJUBKM
あっ…
550 :
2016/12/20(火) 00:05:01.74 ID:wETbu6RN
凛「かよちん……」
花陽「凛ちゃん……」
2人は抱き合っていた。別にそのまま行為に及ぶわけでもない、ただ純粋に、愛おしい人間を、間近で感じていたいだけだった。
それが、凛と花陽の愛情の形であった。
ドアガチャリ
凛次姉「おーい、凛、かよちゃん、ごは……」
凛次姉「あっ」
りんぱな「あっ」
凛次姉「……スマン」
ドアバタン
りんぱな「ま、待ってー!」
551 :
2016/12/20(火) 00:10:20.78 ID:wETbu6RN
ドアガチャッ
凛「待ってちいねえ! これは、えっと……その……」
凛次姉「わかる、わかるぜ……。私も彼氏ん家でそういう状況になったことがあるから……」
凛「だから違うって!」
凛次姉「とりあえず……かよちゃんの服、着させて降りてこいよな」
凛「……もーっ!」
トタトタトタトタ
凛「……ちいねえに、壮大な勘違いされちゃったにゃ」
552 :
2016/12/20(火) 00:14:10.60 ID:wETbu6RN
花陽「弁解のしようもないもんね……」
凛「うーん、メンドくさいにゃ……」
花陽「でも……満更でもない、でしょ?」
凛「……うん」
りんぱな「ふふふ……」
花陽「ねえ、凛ちゃん……ご飯をご馳走になって、こんなこと言うのもワガママだけど……」
花陽「今日、泊まっても……いいかな?」
凛「……もちろんにゃ!」
553 :
2016/12/20(火) 00:14:21.71 ID:wETbu6RN
終わり
554 :
2016/12/20(火) 00:14:51.79 ID:wETbu6RN
魔が差しました
555 :
2016/12/20(火) 00:16:19.00 ID:kQfJUBKM
賛否分かれるかもだがとてもよかったおつ
556 :
名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止
2016/12/20(火) 00:28:14.76 ID:0XiojIyj
ほのぼのが見たいんだが?
557 :
2016/12/20(火) 00:30:15.00 ID:wETbu6RN
こういうのは割と意見分かれるのか……
558 :
2016/12/20(火) 00:39:37.98 ID:JfuGOP+g
良かった。とても良かった。
559 :
2016/12/20(火) 00:44:57.70 ID:6XjAChkb
お泊りってことは「やったね!凛。明日はお赤飯だ!」ってことか・・・
>>554 魔が差したんなら仕方ないね。
560 :
2016/12/20(火) 00:52:08.07 ID:YU2ET2SP
いいんだぞ、もっと魔が差しても!
561 :
2016/12/20(火) 00:56:49.69 ID:hohWhis0
ガッツリは嫌だけどたまーに程々にいちゃこらしてるのは自分は好き
てか星空家は親子揃って声かけずに扉あけるなw
562 :
2016/12/20(火) 01:12:44.84 ID:wETbu6RN
今回は「微エロで純粋」がテーマでしたので
なるたけ頑張りました
563 :
2016/12/20(火) 01:14:05.44 ID:wETbu6RN
がテーマでしたので←×
をテーマにしたので←◯
564 :
2016/12/20(火) 02:45:45.41 ID:sKaD+qgn
乙
良かったけど、やはり星空家が主体であってほしいと思うよ。
りんぱなも尊いし好きだけど、りんぱなを微笑ましく見守る星空家が見たいというか…
穂乃果たちがほとんど出ず、半ばオリキャラの星空家でも荒れずに好評なのはそういうところだと思う。
565 :
名無しで叶える物語(四国地方)@無断転載は禁止
2016/12/20(火) 02:53:11.35 ID:dxg3Kn4z
泊まってナニをするんですかねえ
566 :
2016/12/20(火) 04:09:31.60 ID:Z+/Yz63x
魔が差したのなら仕方が無いな、あとちゃんとオチがあって安心した
567 :
2016/12/20(火) 06:14:28.39 ID:ZqTjjWys
魔が差したのなら大変良いと思います
568 :
2016/12/20(火) 06:35:57.17 ID:d/tF8ZQ5
ナニするでもなく、抱き合いながら寝るんだろうな、初々しい
569 :
2016/12/20(火) 09:16:28.75 ID:SmnlBWNw
少し作者の欲が出てきたかな
というのが正直な感想
570 :
2016/12/20(火) 15:00:56.48 ID:l5WOcAvf
うっ・・・ふぅ
こんなもの書いて何が楽しいん?(賢者
571 :
名無しで叶える物語(関西地方)@無断転載は禁止
2016/12/20(火) 16:36:46.55 ID:kGwDKu32
572 :
2016/12/20(火) 23:05:14.67 ID:LfazsuRb
こういう日常系のSSで微エロをやられると、チ○ポ生やしたエロSSより数倍エロいよな
573 :
2016/12/20(火) 23:19:44.24 ID:rnYMptR0
書きたいよう書けば良いと思うけど
えっちいのだったら他にもアルティールと言うだけ
574 :
2016/12/20(火) 23:27:10.07 ID:1fGc4zW/
既に嫁いで家を出た海未姉とかいう可能性の塊
575 :
2016/12/20(火) 23:36:35.27 ID:tYHShHQ2
そういえば海未ちゃん姉も居たな…
576 :
2016/12/20(火) 23:53:06.96 ID:ka/shHCA
続きも楽しみだ
ちいねえ好きだからもっとちいねえ見たい
577 :
2016/12/21(水) 00:55:46.29 ID:E/VHW6/x
お姉ちゃんズとμ's姉組の絡みが見たい
578 :
2016/12/21(水) 22:46:27.89 ID:4gjpJjVU
ほ
579 :
2016/12/22(木) 01:56:34.27 ID:giWDmsl+
【疑問】ちいでかの口調、荒すぎてない? それともちょうどいい?
580 :
2016/12/22(木) 02:09:12.53 ID:peI0K+5D
こんぐらい男勝りっぽい方がイメージに合ってる
581 :
2016/12/22(木) 02:35:58.20 ID:gQ9OG6OI
凛ママがそれくらい言いそうだもの
582 :
2016/12/22(木) 03:53:36.53 ID:YlzkbU9A
ちょうどいいと思います。続き楽しみ
583 :
2016/12/22(木) 08:27:49.98 ID:Mef3TUxj
過ぎなかった人や、憧れの人(誰かのママよか)の前になると緊張して、おしとやかになる凛姉ず、とかもいいと思います!
584 :
2016/12/22(木) 10:42:14.79 ID:ZjD9NmO+
家とか身内相手ならこれくらいじゃね
もし余所行きも見れるならぜひ
585 :
2016/12/22(木) 11:42:05.32 ID:QjwhhyLj
このくらいの微エロが一番ドキドキするよな
586 :
2016/12/22(木) 22:05:08.01 ID:28zqE8er
小ネタ
ーーー華やかな彩りや、聖夜を祝う曲が溢れ出すこの季節になると、私は1年前を思い出す
ーーー『クリスマスは別の女(ひと)と過ごしたい』と告げられたあの夜、どうして取り繕うことなく、受け入れてしまったのだろう
ーーーみっともなく泣きじゃくって一言『嫌』と伝えていれば、もしかしたら別れることはなかったのだろうか
ーーー悔しさと悲しさを隠すように、毅然と『わかった』と言って、彼の後ろ姿を見送った後、静かに頬を濡らしたあの夜を振り返る
ーーーあれから1年が経った
ーーークリスマスの夜、私はバイト先のレジカウンターに立っていた
凛次姉「……ありがとうございまーす」
587 :
2016/12/22(木) 22:25:07.28 ID:28zqE8er
なぜか規制がかかる
588 :
2016/12/22(木) 22:41:40.29 ID:aqVOiygq
規制解除まで待つか
589 :
名無しで叶える物語(たこやき)@無断転載は禁止
2016/12/23(金) 04:34:19.88 ID:stMDDKx4
590 :
2016/12/23(金) 06:27:10.64 ID:rJv1ETFK
ーーー秋葉原 某ドラッグストア
後輩「……たくさん売れましたね。アレ」
凛次姉「……サガミのやつな」
後輩「店長、めちゃ仕入れてましたもんね」
凛次姉「思惑通り、ってやつな」
後輩「それっすね、星空先輩」
591 :
2016/12/23(金) 06:53:28.82 ID:rJv1ETFK
後輩「もうそろそろ、蛍の光が流れる時間っすね。外のワゴン、片付けてきましょうか?」
凛次姉「んー、まあもうちょっと待とうよ。まだお客さん来るかも知れないし……あぁ、もしかして」
後輩「えへへ……」
凛次姉「……彼氏くんと会うんだな」
後輩「お恥ずかしながら」
凛次姉「……惚気かよ」
592 :
2016/12/23(金) 07:02:26.38 ID:rJv1ETFK
凛次姉「……彼氏くんと会って来るのに、今日バイトなんかしてて良かったの?」
後輩「あの子も今日は仕事で遅くなりますから。しょうがないっす」
凛次姉「ふーん……」
後輩「それに、今日は時給上がりますからね。私お金たくさん貯めて、あの子と海外旅行行きたいんすよ」
凛次姉「ほー。それは壮大な計画立てたんなぁ。でも、なんで海外旅行なの?」
後輩「……ぶっちゃけ、ハネムーン的な?」
凛次姉「アッツアツだな」
593 :
2016/12/23(金) 07:09:47.82 ID:rJv1ETFK
後輩「星空先輩は、今日はこの後どうするんすか?」
凛次姉「家帰るだけ……だな」
後輩「え、クリパとかしないんすか」
凛次姉「クリスマス前に、身内でやってる」
後輩「クリスマスの前にクリパっすか……。なんか、矛盾、っていうか……」
凛次姉「楽しかったから、いいの」
後輩「確かに、家族でやるクリパ、楽しいですもんね。私はほんとご無沙汰ですけど」
凛次姉「すごくいい……夜だったよ……」
後輩「……?」
594 :
2016/12/23(金) 07:26:20.57 ID:rJv1ETFK
何でこんな規制がかかるのか
595 :
2016/12/23(金) 07:29:13.26 ID:C0Zk6+Xj
スレの容量結構増えてきたし長文は弾かれるかも?
596 :
2016/12/23(金) 07:33:29.60 ID:YmU/j42+
後輩男?
597 :
2016/12/23(金) 07:35:47.78 ID:rJv1ETFK
ホモになっちゃいますがそれは
598 :
2016/12/23(金) 07:43:22.82 ID:rJv1ETFK
ドアガシャーッ
後輩「げ、閉店間際にお客さんが……」
凛次姉「げっ、とか言わねーの。いらっしゃいま……」
凛次姉「げっ……」
凛長姉「すみませーん、便秘薬探してるんですけど……」
599 :
2016/12/23(金) 07:44:31.72 ID:rJv1ETFK
凛次姉「おねえ、……何しに来た」
凛長姉「……仕事終わりに可愛い妹の仕事っぷりを見がてら、便秘薬買いに来た」
凛次姉「後輩ちゃん、こないだ店長が間違えて仕入れた、すげえ強力な下剤あるでしょ。あれ持って来て」
後輩「わかったっす、確か『スーパーナイアガラ』でしたね」
凛長姉「雑だな! 身内には接客雑だな、おい!」
600 :
2016/12/23(金) 08:06:43.72 ID:rJv1ETFK
仕事行って来ます
601 :
2016/12/23(金) 08:08:14.19 ID:YmU/j42+
いってらっしゃいー
よかった後輩ちゃんは女の子だったか
602 :
2016/12/23(金) 16:15:16.93 ID:GJBqKdig
ああああちいねえでかねえありがとおおおおおお続き待ってるぞ
603 :
2016/12/23(金) 21:25:51.34 ID:FaEzW8/K
凛長姉「ていうか私はね、便秘薬を探しに来たの、下剤を所望してねーの!」
凛次姉「出せれば一緒でしょーが」
凛長姉「確かに最後は一緒だけどさ……お腹に優しいのがいいの」
凛次姉「……わかったよ。後輩ちゃん、『ベンデールX』持って来て」
後輩「うぃっす。ちょっと待っててくださいねー」
604 :
2016/12/23(金) 21:38:09.42 ID:FaEzW8/K
凛長姉「『ベンデールX』……効くの、これ」
凛次姉「効果は私が保証する」
凛長姉「……身近な体験談ほど、心強いものはないな。んじゃ、これ」
凛次姉「毎度あり」
ピッ
後輩(……聖夜に便秘薬買う人、始めて見た気がする……)
605 :
2016/12/23(金) 22:02:56.07 ID:FaEzW8/K
凛長姉「なあ、もうすぐ終わるんだろ?」
凛次姉「そうだけど、片付けもあるからな……すぐには帰れないぞ……」
ワゴンガラガラ
店長「星空くーん、今日はクリスマスだから早く帰るよー。僕も子供が待ってるからねー」
凛次姉「まだ蛍の光も鳴ってないのに、早いっすよ! 店長!」
606 :
2016/12/23(金) 22:06:20.37 ID:FaEzW8/K
ーーーそして
店長「それじゃ、お疲れ様ー」
後輩「星空先輩、お疲れ様っすー。メリクリっすー」
凛次姉「おー、お疲れー」
スタスタスタスタ
凛長姉「……んじゃ、私らも行くかー」
607 :
2016/12/23(金) 22:21:57.06 ID:FaEzW8/K
スタスタスタスタ
凛次姉「なあ、おねえ……。こっちは家の方じゃねーぞ。駅の方向かってるけど……」
凛長姉「まあまあ、いいじゃねーか」
凛次姉「嫌だよ……もう、今日は疲れたんだから帰ろーぜ……」
凛長姉「どうせ帰ったって、テレビ見るだけだろ?」
凛次姉「……福士蒼汰の出るドラマ、やるけど」
凛長姉「……ぐ、ぐぅ……」
凛次姉「見たいんじゃねーか」
608 :
2016/12/23(金) 22:40:47.40 ID:FaEzW8/K
ーーーおねえに連れられ、私は秋葉原の駅前まで来ていた
ーーー煌びやかに着飾られた景色は、私の心のカサブタを、ゆっくりと剥がそうとしてくる
ーーー治りかけた1年前の傷を思い出させる、冷たい光の群れ
ーーー私は自然と目を伏せていた
凛次姉「……おねえ、なんでここで突っ立ってんだよ」
凛長姉「待ち合わせだよ」
609 :
2016/12/23(金) 22:50:40.63 ID:FaEzW8/K
凛次姉「誰と待ち合わせしてんだよ……」
凛長姉「お前も知ってるやつだよ。……おっ来た来た」
??「ラーストクリスマス アイ ギブユーフンフン……」
凛次姉「お、お……」
花陽兄「どうも、花陽の兄です」
凛次姉「……お前かよ」
花陽兄「バットザベリーフンフン……」
凛次姉「うろ覚えなら歌うなよ……」
610 :
2016/12/23(金) 22:58:34.06 ID:FaEzW8/K
凛次姉「おねえ……待ち合わせって、こいつだったのかよ」
凛長姉「まあな、お前に内緒で連絡してたんだ♪」
花陽兄「全く……俺だって、野暮用があったのに……」
凛長姉「どうせ大したことじゃないんだろ?」
花陽兄「……大したことだよ」
花陽兄「ムラムラを発散しに行こうとしてた」
凛次姉「野暮用以下じゃねーか」
611 :
2016/12/23(金) 23:03:26.34 ID:FaEzW8/K
花陽兄「仕方ないだろ! こんなにカップルがたくさん歩いていたら! 夜のことを想像したらムラムラが溜まって仕方がないんだよ!」
凛次姉「街行くカップルの情事を妄想して発情してんじゃねーよ!」
凛長姉「お前そういうこと、トチ狂ってもかよちゃんには絶対口走んなよ」
花陽兄「大丈夫だ。花陽の前ではいい兄でいたいからな……。お前らの前だから言えるんだ」
凛姉ズ「私らの前でも言うなよ」
612 :
2016/12/23(金) 23:15:37.52 ID:FaEzW8/K
凛次姉「……で、こんな夜にヌキに行こうとしてた童貞と」
花陽兄「……お、おおお俺は、ど、どど童貞じゃない……ぞ!」
凛長姉「うろたえ方でわかるわ」
凛次姉「……彼氏もいない、激かわで話題の三姉妹の長女と次女で」
花陽兄「自分で言うなよ」
凛次姉「何をしよう、って言うんだよ。……カップルへのやっかみか?」
凛長姉「……呑みに行こうぜ」
613 :
2016/12/23(金) 23:31:05.52 ID:FaEzW8/K
凛次姉「……呑み?」
凛長姉「パーティーはこないだやったし、私的には今年のクリスマスに未練はないんだけどさ……」
凛長姉「……まっ、こんな夜に、気心の知れた やつらで呑むのもいいかな、って思ってさ」
凛次姉「……なんだよ、それ」
凛長姉「……寂しい気持ちを無理くり誤魔化すなよ」
凛次姉「……バレてたのか」
凛長姉「何せ、長女だかんな」
614 :
2016/12/23(金) 23:35:41.59 ID:FaEzW8/K
凛長姉「1年経っても癒えない傷には……」
凛長姉「楽しくワイワイすんのが1番の治療薬だ」
凛長姉「……ドラッグストアの店員なら、覚えときな」
凛次姉「いいこと言ったっぽく聞こえるけど、私ただのバイトだからな」
花陽兄「ドラッグストアの店員って医者でも何でもないだろ……」
615 :
2016/12/23(金) 23:46:39.37 ID:FaEzW8/K
凛長姉「と、とにかく……ほら、行くぞ!」
花陽兄「……まっ、たまにはいいか」
凛長姉「おい、どうした早く……」
凛次姉「……」
ーーー冷たく思えた、街のイルミネーションが
ーーー暖かな光に変わっていった
凛次姉「……ありがとう、お姉ちゃん」
凛長姉「……いいってことよ」
616 :
2016/12/23(金) 23:51:38.57 ID:FaEzW8/K
凛長姉「ほれほれ、お前、真ん中歩け」
花陽兄「な、なんだよ……」
ギュッ
凛長姉「へへっ、今日だけ特別な」
花陽兄「う、腕に抱きつくなよ……!?」
凛長姉「お前もほら、左腕に抱きつけ」
凛次姉「……そうだな」
617 :
2016/12/23(金) 23:54:53.54 ID:FaEzW8/K
ギュッ
花陽兄「お、おまえら……」
凛次姉「これで……『両手に花』ってやつだな」
凛長姉「お、上手いこと言ったな」
花陽兄「り、両手にラフレシアの……間違えだろ!?」
凛姉ズ「うるせー。素直に感謝しろ」
618 :
2016/12/23(金) 23:59:35.91 ID:FaEzW8/K
ーーー煌びやかな街を3人並んで歩く
ーーー暖かな光を浴びて、私の心のカサブタが、綺麗に癒えていくのを感じた
ーーーメリークリスマス
619 :
2016/12/24(土) 00:00:02.45 ID:5ozF6eVh
これは万死に値するぞ
620 :
2016/12/24(土) 00:00:17.93 ID:FbinceHn
終わり
621 :
2016/12/24(土) 00:00:50.99 ID:FbinceHn
かよにいは残念なイケメンなんだと、個人的には思っております
622 :
2016/12/24(土) 00:25:35.47 ID:00cEvN6z
623 :
2016/12/24(土) 00:27:25.67 ID:FbinceHn
(胸が)残念な美人
624 :
2016/12/24(土) 01:50:51.06 ID:gAW+xDpG
くっそ羨ましいぜ
でもかよちんの兄なら仕方ないな
おまけも最高定期、おつ神宮ハッピーメリークリスマスイブ
625 :
2016/12/24(土) 09:00:27.67 ID:xMBF5U5v
かよ兄とか言う彼女は出来るが妹の話しかせず
すぐに振られる童貞
626 :
2016/12/24(土) 10:59:53.23 ID:khLh0DDu
他の女(星空家)の話も楽しそうにする童貞
627 :
2016/12/24(土) 13:18:00.43 ID:Jt6L2Pjg
あんな母娘を間近にしながら何もおきないぐう聖
628 :
2016/12/24(土) 13:28:57.42 ID:uRgonEog
この世界は同性愛がデフォなのかもしれない
629 :
2016/12/25(日) 02:13:02.82 ID:rr9HP2kv
630 :
2016/12/25(日) 19:49:49.62 ID:wlHA97bK
ほ
631 :
2016/12/25(日) 22:38:45.10 ID:7UGf5/TI
おつ神宮。最高のクリスマスだわ
632 :
2016/12/25(日) 22:44:14.62 ID:xRLEpQiX
凛ちゃんのサンタさんって凛父?姉s?
633 :
2016/12/25(日) 23:03:46.60 ID:mKztGSPu
>>632 小ネタその2
ーーーそれはまだ、凛がサンタさんを信じていた頃のお話です
凛(当時5歳)「……」カキカキ
凛次姉(当時10歳)「お、凛、なに書いてるんだ?」
凛「サンタさんへのおてがみ!」
634 :
2016/12/25(日) 23:11:24.94 ID:mKztGSPu
凛次姉「なになに……『りんはキックボードがほしいです』。そっかぁ、凛はキックボードが欲しいんだな」
凛「うん! シャーッてはやくすべりたいんだ!」
凛「ちいねえちゃんは、おてがみかいたの?」
凛次姉「もちろん! 私は『DSのマリオが欲しい』って書いたぜ!」
凛「あとでいっしょにママにわたそう!」
凛次姉「おう!」
635 :
2016/12/25(日) 23:15:33.94 ID:mKztGSPu
凛「ママー、これサンタさんへのおてがみ!」
凛次姉「私の分もあるぜー!」
凛母(当時??歳)「あらー、もう書いたのねー。それじゃ、ママがサンタさんのお家にしっかり届けるからね」
凛「えへへ、おねがいね!」
凛次姉「楽しみだな、凛!」
凛「うん!」
636 :
2016/12/25(日) 23:24:02.71 ID:mKztGSPu
凛「……」イソイソ
凛次姉「……」イソイソ
凛長姉(当時12歳)「お、2人とも片付けしてる。どうしたの?」
凛「だって、いいこにしてないとサンタさんこないから……」
凛次姉「サンタさんからプレゼントもらえないだろ、お姉ちゃん」
凛長姉「馬鹿だなあ……。プレゼントはパ……」
凛長姉「……ハッ」
凛母「……」ギロリ
凛長姉「パ、パーティーの後でもらえるからな! うん!」
凛「でかねえちゃんもおかたづけてつだって!」
凛長姉「……しょうがないなあ……」
637 :
2016/12/25(日) 23:31:35.23 ID:mKztGSPu
ーーーそしてクリスマスイブの夜
凛父(当時30歳後半)「……2人はぐっすり寝たな」
凛母「ええ、すやすや寝てるわ」
凛父「さて、プレゼントを用意するか……」
凛母「……あんたはプレゼント、良かったの?」
凛長姉「お年玉奮発してもらえたらそれでいいよ」
凛母「……サンタさんの正体知ってから、あんたも現金になったものね」
638 :
2016/12/25(日) 23:34:38.18 ID:mKztGSPu
凛父「……よし、パパサンタはいまから2人のベッドに……」
凛母「……ねえパパ。そのプレゼント……」
凛父「ん? 『スケートボード』と『DSのワリオ』だけど?」
凛母「……手紙のプレゼントと違うわよ」ギロリ
凛父「な、なんだって!?」
凛母「煩いわよ! 凛達起きちゃうじゃない!」ギロリ
639 :
2016/12/25(日) 23:38:02.46 ID:mKztGSPu
凛父「お、俺としたことが間違えたとは……」シュン
凛母「どうするのよ! 2人ともすごく楽しみにしてるのに……!」
凛父「す、スマン……」
凛母「私に謝られても困るわよ!」
凛父「……2人に謝って、新しく買い直すか……」
凛長姉「……私、ひらめいた」
640 :
2016/12/25(日) 23:41:39.34 ID:mKztGSPu
ーーー翌朝
凛「ねえ! これキックボードじゃないよ! サンタさんまちがってる!」
凛次姉「私のもだ! マリオじゃねえ!」
凛長姉「……どうしたんだ? 2人とも」
凛「でかねえちゃん! ……あのね、りんのプレゼント、サンタさんまちがえてるんだよ!」グスッ
凛次姉「私のだって! ……テストあんなに頑張ったのにショックだ……」シュン
凛長姉「……あー、それはな」
641 :
2016/12/25(日) 23:49:59.07 ID:mKztGSPu
凛長姉「……私、昨日の夜サンタさんとバッタリ会ってな」
凛「え、あったの! りんもあいたかったのにの!?」
凛長姉「私もトイレに起きて偶然だったの! それで……少しお話をしてな」
凛次姉「……お話?」
凛長姉「『2人ともすごくいい子たちだから、キックボードやマリオよりもすごく流行るプレゼントを置いてきたよ』……って」
凛「はやる、ってなに?」
凛長姉「みんなから羨ましがられる、ってことだ。『かっこいい』とか『すごい』とか!」
642 :
2016/12/25(日) 23:52:11.64 ID:mKztGSPu
凛「りん、かっこいいの?」
凛次姉「私、すごいの?」
凛長姉「おう! もう既に私が羨ましがってるくらいだからな!」
凛&凛次姉「……サンタさん、ありがとう!」
643 :
2016/12/25(日) 23:55:25.87 ID:mKztGSPu
凛母「ありがとう、……上手く言ってくれて」
凛長姉「2人とも単純だかんね」
凛母「こういうときだけ、あんた知恵が働くんだから……」
凛長姉「う、うっさいなあ!」
凛母「……お年玉、奮発するからね」
凛長姉「……ありがと」
644 :
2016/12/25(日) 23:56:05.88 ID:mKztGSPu
終わり
645 :
2016/12/25(日) 23:57:54.37 ID:mKztGSPu
ということで、正解は『 パパサンタがプレゼントを間違える痛恨のミスを犯すも、それを凛長姉がナイスフォローする』でした
646 :
2016/12/26(月) 00:24:53.97 ID:9ioSBA4w
647 :
2016/12/26(月) 01:18:28.62 ID:UkXxTZB/
648 :
2016/12/26(月) 01:34:00.72 ID:boO+V9nM
素晴らしいな
おつ
649 :
2016/12/26(月) 02:22:03.65 ID:KtQ90D4V
微笑ましいぜ、乙
650 :
名無しで叶える物語(たこやき)@無断転載は禁止
2016/12/26(月) 13:27:51.39 ID:pOjqqSEQ
651 :
名無しで叶える物語(たこやき)@無断転載は禁止
2016/12/26(月) 19:48:23.78 ID:pOjqqSEQ
652 :
2016/12/26(月) 20:22:43.78 ID:D2uCgNqh
別ネタ
ーーーよく晴れた、ある日曜日のことです
(・8・)チュンチュン チュンチュン
ガバッ
ことり「……」
ことり「……ん〜っ……」カラダノビーッ
スタスタ
カーテンシャーッ
ことり「うん、予報どおり、いいお天気 ♪」
653 :
2016/12/26(月) 20:26:31.36 ID:D2uCgNqh
ーーー南家 キッチンルーム
ことり「おはよう、おかあさん」
ことり母「おはよう、ことり」
トテトテトテトテ
ことり末妹「……ことちゃぁんっ」
ムギュッ
ことり末妹「おはよっ」
ことり「おはよっ ♪」
654 :
2016/12/26(月) 20:31:05.95 ID:D2uCgNqh
ことり「今日は早起きさんだね ♪ えらい、えらい ♪」
ナデナデ
ことり末妹「えへへへ」テレテレ
ことり母「この子ったら、ことりとお出かけするの、よっぽど楽しみにしてたみたいね」
ことり末妹「ことちゃんとどうぶつえん、すっごくたのしみ!」
ことり「ことりもね、すっごく、楽しみにしてたんだよ ♪」
ナデナデ
ことり「さっ、朝ごはん食べよっ ♪」
ことり末妹「うん!」
655 :
2016/12/26(月) 20:39:18.90 ID:D2uCgNqh
ことり末妹「おかあさんのオムレツ、おいしい!」モグモグ
ことり「ふふっ、お口のまわり、汚れてるよっ ♪」
フキフキ
ことり末妹「えへへ……。あ、ブロッコリー……」
ことり母「好き嫌いはダメよ?」
ことり末妹「むー……」ホッペプクーッ
ことり「……ことり、好き嫌いする子と、動物園は行けないなぁ……」
ことり末妹「……むー……」
656 :
2016/12/26(月) 20:41:34.78 ID:D2uCgNqh
パクーッ
ことり末妹「……」モグモグ
ゴックン
ことり末妹「……わたし、ことちゃんとどうぶつえんいくもん!」
ことり「いい子、いい子 ♪」
ナデナデ
ことり母「いつもこうやって食べてくれたらいいのに、ねぇ」
657 :
2016/12/26(月) 20:42:52.40 ID:Hj2SdOv6
ことりちゃんの妹になりたいだけの人生だった
658 :
2016/12/26(月) 20:46:48.82 ID:D2uCgNqh
ことり&ことり末妹「ごちそうさまでした」
ことり母「お粗末様でした」
ことり「一緒に、歯、磨こっか ♪」
ことり末妹「はーい ♪」
ーーー南家 洗面所
ことり末妹「あたらしいプリキュアはにがきこ、つかう!」
ことり「それを言うなら、はみがきこ、だよ?」
659 :
2016/12/26(月) 20:54:32.90 ID:D2uCgNqh
シャコシャコ
シャコシャコ
シャコシャコ
オクチグチュグチュ
ガラガラガラーッ
ことり「ちゃんと、磨いた?」
ことり末妹「うん!」ニーッ
ことり「うん、きれいです! よくできました ♪」
ナデナデ
660 :
2016/12/26(月) 21:04:31.16 ID:D2uCgNqh
ことり「それじゃ、お着替えしよっか ♪」
ことり末妹「はーい ♪」
ーーーことりの部屋
ことり末妹「……このふく、ことちゃんがつくったの?」
ことり「うん、そうだよ ♪ μ’sの衣装と並行して作ってたから……遅くなって、ごめんね」
ことり末妹「このスカートのフリフリ! ミューズみたい!」
ことり「そうかな? あんまり考えてなかったけど……」
ことり末妹「わたしもこれでミューズだ! ミューズだあ!」ピョンコピョンコ
ことり「ほら、早く着替えないと風邪引いちゃうよ!」
ことり末妹「はーい」
661 :
2016/12/26(月) 21:06:49.65 ID:JzsqR3dT
やはりことりの遺伝子は最高に可愛いですね。
662 :
2016/12/26(月) 21:13:06.67 ID:D2uCgNqh
ことり「お着替え完了です ♪」
ことり末妹「ですっ ♪」
ーーー南家 玄関
ことり「それじゃあ、行ってきまーす」
ことり末妹「いってきまーす!」
パタパタパタパタ
ことり母「ちょっと待って、……これ持って行きなさい」
663 :
2016/12/26(月) 21:15:49.55 ID:D2uCgNqh
ことり「おかあさん、このバスケット……」
ことり母「サンドイッチ作ったから、お昼に食べてね」
ことり末妹「サンドイッチ! わーい!」ピョンコピョンコ
ことり「ありがとう、おかあさん」
ことり母「お休みの日くらい……母親らしいことしないと、ね」
ことり末妹「わたし、おかあさんのおべんとう、うまれてはじめて!」
ことり母「それは流石に違う、かな……」
ことり「あはは……」
664 :
2016/12/26(月) 21:20:11.63 ID:D2uCgNqh
ことり「行ってきまーす」
ことり末妹「おみやげ、たのしみにしててね!」
ことり母「はいはい、楽しみにしてまーす ♪」
玄関ガチャリ
ことり母「さて……今日はお母さん、お掃除洗濯張り切っちゃいますか!」
665 :
2016/12/26(月) 21:30:03.87 ID:D2uCgNqh
ことり「おてて、繋ごっか ♪」
ことり末妹「うん!」
ギュッ
テクテクテクテク
ことり末妹「パンダさんやキリンさん、たのしみ〜♪」
ことり「ことりも、パンダさんすっごい楽しみ ♪」
ことり末妹「てをふったら、パンダさんみてくれるかな?」
ことり「どうだろう……、でも、もしかしたら手を振ってくれるかも知れないよ?」
ことり末妹「それじゃ、がんばってたくさんてをふる!」
666 :
2016/12/26(月) 21:39:28.98 ID:b6kX+NbX
あくしてくださいまし
667 :
2016/12/26(月) 21:46:00.07 ID:D2uCgNqh
ーーー電車と徒歩で約10分ほどで
ーーー2人は動物園に到着しました
ヒトゴミザワザワ
ことり「人が多いね」
ことり末妹「みんなパンダさんみにきたのかな?」
ことり「パンダさん、人気者だからそうかも知れないね」
ことり末妹「……わたし、はやくみたい!」
ことり「ダメだよ、順番は守らないと」
ことり末妹「うぅ……」ホッペプクーッ
ことり「待ってる間、ことりと手遊び、しよ?」
ことり末妹「……うん!」
668 :
2016/12/26(月) 21:48:45.70 ID:boO+V9nM
^〜
669 :
2016/12/26(月) 21:49:15.90 ID:D2uCgNqh
ことり「グーチョキパーで ♪ グーチョキパーで ♪」
ことり末妹「なにつくろー ♪ なにつくろー ♪」
ことり「右手がグーで ♪ 左手がチョキで ♪」
ことり末妹「カタツムリさん!」
ことり「正解 ♪」
ナデナデ
ことり末妹「えへへ」テレテレ
670 :
2016/12/26(月) 21:55:25.72 ID:D2uCgNqh
ことり末妹「つぎわたし! グーチョキパーで ♪ グーチョキパーで ♪」
ことり「何つくろう ♪ 何つくろう ♪」
ことり末妹「みぎてがパーで ♪ ひだりてもパーで ♪」
ことり「ちょうちょ、かな?」
ことり末妹「ブッブー! せいかいは……」
ことり末妹「ちょうちょからの……ペンギンさん!」
ヨチヨチ ヨチヨチ
ことり「あー、ずるいよぉ! でも……可愛い ♪」
ムギューッ
671 :
2016/12/26(月) 22:02:31.84 ID:D2uCgNqh
ーーー手遊びで待ち時間を潰していた2人
ーーー行列は進み、いよいよ、パンダ舎は目の前です
ことり末妹「もうすぐ、パンダさんみれるね!」
ことり「パンダさんにたくさんおてて振らないとね」
ことり末妹「うん!」
672 :
2016/12/26(月) 22:07:56.40 ID:D2uCgNqh
ことり末妹「あー! パンダさん! パンダさん!」ピョンコピョンコ
ことり「今日は2匹、出てきてるね ♪」
ことり末妹「でもおしりむけてる……こっちみてくれないのかな……」
ことり「ほら、おてて振ってアピールしないと」
ことり末妹「パンダさーん! パンダさーん!」フリフリ
パンダ「」ノソーッ
ことり末妹「あ! こっちむいた!」
ことり「あ、ほらほら見て見て ♪」
パンダ「」ノソノソ
ことり末妹「こっちきてくれた!」
ことり「ことりたちに気づいてくれたんだね ♪」
673 :
2016/12/26(月) 22:15:57.97 ID:D2uCgNqh
ーーーパンダ舎の次はゾウ舎にやってきました
ことり末妹「ゾウさん ♪ ゾウさん ♪ おーはながながいのね ♪」
ことり「そうよ ♪ かあさんもなーがいのよー ♪」
ことり末妹「あれ、おおきいのとちいさいの、ゾウのおやこかな?」
ことり「きっとそうだよ ♪」
ゾウ「」パオーン
ことり末妹「やさしいおめめしてるね、ゾウのおかあさん」
ことり「うん、だってゾウの親子は仲良し親子だもん」
674 :
2016/12/26(月) 22:22:46.88 ID:D2uCgNqh
ーーーその次はライオン舎です
ライオン「」スヤスヤ
ことり末妹「ライオンさん、ねてるね」
ことり「いいお天気だもん。ライオンさんのベッドはポカポカで気持ちいいんだよ、きっと ♪」
ことり末妹「あ、おきあがった」
ライオン「」フワワァ
ことり「おっきなあくびだったね ♪」
ことり末妹「まるで、きんじょのミッケちゃんだね ♪」
ことり「うん ♪」
675 :
2016/12/26(月) 22:33:28.70 ID:D2uCgNqh
ーーー2人はホッキョクグマとアザラシの飼育されてるゾーンにやってきました
ことり末妹「シロクマさん!」
ことり「今から海に飛び込むのかな?」
ホッキョクグマ「」ノソッ
ザブーンッ
ことり末妹「すいすいおよいでる! シロクマさんはおよぐのとくいなんだね!」
ことり「あ、あっちの方でアザラシさんが顔を出してるよ ♪」
ことり末妹「え、どこどこ?」
アザラシ「」スーッ
スッ
ことり末妹「……もう、アザラシさんのいじわる!」ホッペプクーッ
676 :
2016/12/26(月) 22:38:01.85 ID:D2uCgNqh
ーーーあちこちの展示されてる動物を見て回った2人
ーーー既に時間は正午を回ろうとしていました
ーーー2人は、休憩所のベンチでお弁当を広げていました
ことり末妹「おかあさんのサンドイッチ、おいしい ♪」
ことり「うん、おいしいね ♪」
ことり末妹「わたしたまごのサンドイッチだーいすき ♪」
ことり「ことりも、おかあさんのたまごサンド大好き ♪」
ことり&ことり末妹「うふふふ」
ポツーン
ことり末妹「あっ、さいごのサンドイッチだ」
677 :
2016/12/26(月) 22:42:30.34 ID:D2uCgNqh
ことり「最後の1つ……あげちゃう ♪」
ことり末妹「でも、ことちゃんもすきなんでしょ?」
ことり「ことりは大丈夫だよ。ほら、食べて?」
ことり末妹「……」
チギリチギリ
ことり末妹「……サンドイッチ、はんぶんこしよ! ことちゃん!」
ことり「……ありがとう ♪」ニッコリ
678 :
2016/12/26(月) 22:56:29.85 ID:D2uCgNqh
ーーーお昼を食べた2人は
ーーーキリンの飼育エリアに向かいました
ことり末妹「あのキリンさん、ハッパたべてる!」
キリン「」モシャモシャ
ことり末妹「キリンさんも、おべんとうのじかんなのかな?」
ことり「きっと、そうだよ」
ことり末妹「キリンさん、あんなにおっきいのに、ハッパだけでおなかいっぱいになるのかな……?」
ことり「どうなんだろうね……」
キリン「」モシャモシャ
679 :
2016/12/26(月) 23:07:54.61 ID:D2uCgNqh
ーーーキリン舎の隣で、2人は不思議な動物に出会いました
ことり末妹「ことちゃん、あれシマウマさん?」
ことり「うーん。お馬さん、じゃないかな……」
ことり末妹「でも、あしはシマウマさんだよ?」
ことり「体はお馬さんなのにね……」
ことり&ことり末妹「なんだろう……」
オカピ「」ボケーッ
680 :
2016/12/26(月) 23:20:08.17 ID:D2uCgNqh
ーーー不思議な動物は、まだまだいました
ことり末妹「あのトリさん、クチバシおっきいね」
ことり「ペリカンさんの仲間かな?」
ことり末妹「……ねぇ、ことちゃん。あのトリわたしをみてるよ、こわいよ……」オドオド
ことり「ことりがいるから、怖くないよ」
ことり末妹「うぅ、そんなに、にらまないで……」
ハシビロコウ「」ジロリ
681 :
2016/12/26(月) 23:35:42.33 ID:D2uCgNqh
ーーーこうして、園内をゆっくり見学した2人
ーーーお土産を片手に
ーーー帰りの電車に揺られていました
ことり末妹「楽しかったね、ことちゃん!」
ことり「うん ♪ パンダさんも見れたもんね」
ことり末妹「……おねえちゃんにも、きょうのことおはなししたかったな……」
ことり「お姉ちゃんは、遠いところに行ってるから……」
682 :
2016/12/26(月) 23:37:00.11 ID:D2uCgNqh
間違えた
ことり末妹「楽しかったね!」←×
ことり末妹「たのしかったね!」←◯
683 :
2016/12/26(月) 23:39:43.38 ID:D2uCgNqh
ブルブルブルブル
ことり「……おかあさんから、メールだ」
ことり末妹「おかあさん?」
タップ
ことり「……お姉ちゃんが、今日帰国するんだって ♪」
ことり末妹「おねえちゃんにあえるの?」
ことり「うん、そうだよ ♪」
684 :
2016/12/26(月) 23:44:30.81 ID:D2uCgNqh
ことり末妹「じゃあ、きょうのこと、おねえちゃんにおはなしできるね!」
ことり「あと、今日はパーティーだって ♪ 帰国のお祝い ♪」
ことり末妹「やったー! パーティーだ、パーティーだ!」
ーーー何気ない日曜日の出来事ですが
ーーー話したいことは山ほどある、末娘なのでした
685 :
2016/12/26(月) 23:44:52.35 ID:D2uCgNqh
終わり
686 :
2016/12/26(月) 23:46:42.25 ID:D2uCgNqh
なぜあんなにことりちゃんは優しさの塊なのかと考えたら、多分ゲロ可愛い妹がいるからなのでは、と思うのです。
687 :
2016/12/26(月) 23:46:50.19 ID:aFXgxHyi
ほっこりする
688 :
2016/12/27(火) 00:17:49.56 ID:OlmCrz5g
南家の日常を垣間見る幸せ。乙です!
689 :
2016/12/27(火) 00:19:40.54 ID:CEGBQ77U
ことり姉妹はいい匂いがしそう
690 :
2016/12/27(火) 00:46:36.96 ID:juLJRxFy
みなみけいい…
この妹ちゃんは絶対ほのうみにも甘やかされてそうでかわいい…
お姉ちゃん編も見たい
691 :
2016/12/27(火) 01:11:14.17 ID:XsszXVzs
みなみけワロタ
いいぞ
692 :
2016/12/27(火) 02:57:35.32 ID:pUlZ5xh/
将来絶対美人になるだろうから今のうちに唾つけとこ
693 :
2016/12/27(火) 05:23:51.57 ID:avBhin9l
後でちゃんとディスプレイ拭いておけよ
694 :
2016/12/27(火) 05:28:04.56 ID:KHULml82
よくネタ続くねー
すごいな
695 :
2016/12/27(火) 07:11:42.44 ID:Oen90elG
別ネタ オマケ
ピンポーン
玄関ガチャリ
ことり長姉「たっだいまー!」
トタトタトタトタ
ことり末妹「おかえり、おねえちゃん!」
ムギューッ
ことり長姉「えへー、久しぶりー ♪」デレデレ
696 :
2016/12/27(火) 07:16:56.10 ID:Oen90elG
ことり「おかえり、お姉ちゃん ♪」
ことり長姉「ただいまぁ、こと ♪」
ナデナデ
ことり「えへへ」テレテレ
ことり末妹「おねえちゃん、にもついっぱい!」
ことり長姉「お土産たっくさん買ってきたんだよ〜 ♪ 」
ことり末妹「おみやげ! わーい!」ピョンコピョンコ
697 :
2016/12/27(火) 07:22:35.43 ID:Oen90elG
ことり末妹「おみやげ、みてもいーい?」
ことり長姉「うん、いいよ〜 ♪」
ガサガサ
ことり末妹「あー! パンダさんのぬいぐるみだ!」
ことり「お姉ちゃん、中国行ってたんだっけ」
ことり長姉「中国4000年間、体感してきたよ〜 ♪」
698 :
2016/12/27(火) 07:23:56.24 ID:Oen90elG
間違えた
ことり長姉「中国4000年間」←×
ことり長姉「中国4000年の歴史」←◯
699 :
2016/12/27(火) 07:26:04.33 ID:Oen90elG
ことり長姉「こんな写真も撮ってきたんだから〜 ♪」
スマホタップタップ
ことり末妹「わぁー! おねえちゃん、パンダさんにのってる!」
ことり「……本物だよね? どうやって撮ったの……?」
ことり長姉「な・い・し・ょ ♪」
700 :
2016/12/27(火) 07:31:18.65 ID:Oen90elG
ことり末妹「わたしもきょう、どうぶつえんいってきたんだよ! パンダさんみてきたよ!」
ことり長姉「そうなんだぁ、私と同じだねぇ」ニコニコ
ことり「お土産話は、ごはん食べながらしよう? 今日は帰国のお祝いパーティーなんだよ ♪」
ことり長姉「そうなんだ ♪ ……でも、また私海外行くんだけどね」
ことり末妹「また、いっちゃうの?」シュン
701 :
2016/12/27(火) 07:34:32.55 ID:Oen90elG
ことり「今度はどこ、行くの……?」
ことり長姉「……まだ決めてない」
ことり「それじゃあ……」
ことり長姉「しばらくは日本にいるつもり ♪」
ことり末妹「まだ、いかないんだね……うそつかない?」
ことり長姉「もちろん ♪ お姉ちゃん嘘つかないよ ♪」
ことり&ことり末妹「やったー!」ハイタッチ
702 :
2016/12/27(火) 07:37:12.81 ID:Oen90elG
ことり長姉「ていうか、私お腹すごく空いてるんだ。早く食べたいな、お母さんの料理久しぶり ♪」
ことり「お母さんも、今日は頑張ったんだって ♪」
ことり末妹「はやく、パーティーはじめよう!」
ーーー久しぶりに、姉妹3人揃った南家なのでした
703 :
2016/12/27(火) 07:37:23.06 ID:Oen90elG
終わり
704 :
2016/12/27(火) 07:38:50.90 ID:Oen90elG
ことり長姉は『渡り鳥』をなんとなくイメージしました
705 :
2016/12/27(火) 09:23:51.97 ID:ZtJDN6wn
じゃあ末妹はひよこかな
(とか考えてる自分がキモイ!)
706 :
2016/12/27(火) 13:57:17.96 ID:c93J96Nz
707 :
2016/12/27(火) 16:01:57.19 ID:/SOCKAXl
あぁ〜こころがちゅんちゅんするんじゃ〜リ^ヮ^)
708 :
2016/12/27(火) 21:07:25.40 ID:JG2tcKge
709 :
名無しで叶える物語(うどん)@無断転載は禁止
2016/12/28(水) 01:26:14.84 ID:TV2Wd0d9
心が浄化されていく…
710 :
2016/12/28(水) 18:00:32.51 ID:cUIv7kqW
ほ
711 :
2016/12/28(水) 18:08:14.38 ID:c/CsUWOY
いいぞ素晴らしい
712 :
名無しで叶える物語(ぎょうざ)@無断転載は禁止
2016/12/29(木) 17:45:26.08 ID:JplNTU98
ほ
713 :
2016/12/29(木) 19:33:44.18 ID:90xG9G6T
別ネタその2
ーーーことり末妹の通う幼稚園
ことり末妹「……」カキカキ
先生「あら? 何を描いているのかな?」
ことり末妹「ミューズ!」
先生「……ミューズ?」
ことり末妹「オトノキのアイドルだよ! せんせいしらないの?」
先生「ごめんね、先生そういうの、知らなくって……」
ことり末妹「むー、まだまだ、ちめいどがひくいのかなぁ……」シュン
先生「……『知名度』って言葉、よく知ってるね……」
714 :
2016/12/29(木) 19:42:59.89 ID:90xG9G6T
先生「それで……今描いてる女の子たちが、『ミューズ』のメンバー?」
ことり末妹「うん! これ、わたしのおねえちゃんの、ことちゃん!」ユビサシ
先生「いつも迎えに来てくれるお姉ちゃん、アイドルだったのね」
ことり末妹「こっちが……ほのちゃん! ほのちゃんちのおまんじゅうおいしいんだよ!」ユビサシ
先生「へぇ、そうなんだぁ……」
ことり末妹「それでこっちが……うっちゃん!」ユビサシ
先生(なんでこの子は芸人さんみたいな呼び方なのかしら……)
715 :
2016/12/29(木) 19:53:48.47 ID:90xG9G6T
ことり末妹「まだまだいるんだよ! えっと……」
スタスタスタスタ
園長「……お絵描きの途中、ごめんね。お姉ちゃんが迎えに来ましたよ」
ことり末妹「えっ、おねえちゃんきた! おねーちゃーん!!」
トタトタトタトタ
先生「こーら! クレヨンとお絵かき帳、お片づけしないとダメですよ!」
トタトタトタトタ
ことり末妹「……はーい」シブシブ
716 :
2016/12/29(木) 20:09:51.94 ID:90xG9G6T
ーーー幼稚園 エントランス
ことり末妹「おねえちゃん!」
トタトタトタトタ
ムギューッ
ことり長姉「ごめんね、待った?」
ことり末妹「ううん! おえかきしてたからだいじょうぶ!」
先生「あら、今日はいつものお姉ちゃんじゃないのね」
ことり長姉「こと……ことりは今日、遅くなるって連絡があったから代わりに私が ♪」
先生「あぁ、なるほど」
ことり末妹「せんせい、またあしたね!」オテテフリフリ
先生「えぇ、また明日」オテテフリフリ
先生(ほんと、見た目の雰囲気お母さんとそっくりだなあ、あの三姉妹……)
717 :
2016/12/29(木) 20:17:15.39 ID:90xG9G6T
テクテクテクテク
ことり末妹「きょうは、おねえちゃんがごはんつくるんでしょ?」
ことり長姉「そうだよー。たまには、私が作らないと、ね ♪」
ことり末妹「なにつくるのー?」
ことり長姉「そうだなあ……逆に、何がいい?」
ことり末妹「んー……おいしいのがいい!」
ことり長姉「もちろん美味しく作るに決まってるでしょ〜 ♪」デレデレ
718 :
2016/12/29(木) 20:20:33.92 ID:90xG9G6T
ことり長姉「それじゃあ……この前まで、中国に行ってたから……」
ことり末妹「おねえちゃん、ちゅうごくのごはん、つくれるの?」
ことり長姉「うーん……」
ヒラメキッ
ことり長姉「……うん、パエリアにしよう ♪」
ことり末妹「ねーねー、それちゅうごくのごはんなのー?」
719 :
2016/12/29(木) 20:26:31.62 ID:90xG9G6T
ことり長姉「中国は関係ないよ、でもすっごく美味しんだから ♪」
ことり末妹「すっごくおいしいの? わたしたのしみ!」ピョンコピョンコ
ことり長姉「美味しすぎてほっぺた落ちちゃうんだから ♪」
ことり末妹「え、ほっぺおちちゃうの……ごはんたべれなくなっちゃう……」オゾオゾ
ことり長姉「ごめんね、そういう例えなの。もうちょっと大きくなったらわかるから、ね?」
720 :
2016/12/29(木) 20:37:55.18 ID:90xG9G6T
ことり長姉「……それじゃ、いまからスーパーまで買い物に行こうっ ♪」
ことり末妹「ねー、おかしかってもいーい?」
ことり長姉「うーん……ダメぇ」
ことり末妹「えー、なんでー?」ジタンダ
ことり長姉「スーパーの帰りに穂むらでおまんじゅう買うから ♪」
ことり末妹「……ほのちゃんち?」
ことり長姉「そう、穂乃果ちゃん家 ♪」
ことり末妹「じゃあ、おかしがまんする!」
ことり長姉「いいこ、いいこ」
ナデナデ
721 :
2016/12/29(木) 21:27:12.93 ID:90xG9G6T
ーーー2人は、スーパーにやってきました
カートガラガラ
ことり末妹「ねー、パリエアってどんなごはんなのー?」
ことり長姉「パエリア、ね」
ことり長姉「なんていえばいいのかな……炒飯とも違うし、炊き込みご飯みたいな感じとも言えるし……」ブツブツ
ことり末妹「おねえちゃん?」
ことり長姉「……とにかく、おいしいごはん!」
ことり末妹「そっかー」
722 :
2016/12/29(木) 22:05:43.87 ID:jvmG1nWr
いいぞ
723 :
2016/12/29(木) 23:16:19.56 ID:qIehWSKc
神宮の投稿スピードすごい。最高。
724 :
2016/12/30(金) 00:51:33.94 ID:RGixeVZJ
このスレほんと好き
725 :
2016/12/30(金) 01:04:54.35 ID:0FpfHx28
ことり姉妹路線にかわったのかな?
726 :
2016/12/30(金) 03:31:36.21 ID:8aejoXh9
ことりちゃんの妹は穂乃果ちゃんと海未ちゃんにとっても妹みたいな感じだし海未ちゃんの姉は穂乃果ちゃんとことりちゃんからしても姉のようだし雪穂も海未ちゃんとことりちゃんのこと実の姉のように慕ってるんだろうな
727 :
2016/12/30(金) 03:39:14.23 ID:9DRk4USW
ことり長姉「まずは、エビさんとイカさんを探すよー ♪」
ことり末妹「はーい ♪」
カートガラガラ
ーーー生鮮食品売り場
ことり長姉「エビさん、エビさん……」
ことり末妹「あ! エビさんみっけ!」ユビサシ
ことり長姉「んー、あれは伊勢海老だから、ちょっとね……」
ことり末妹「でもおっきいよ?」
ことり長姉「予算オーバー、かな」
728 :
2016/12/30(金) 03:51:09.30 ID:9DRk4USW
ことり長姉「エビさん、みーつけた ♪」カゴイレー
トタトタトタトタ
ことり末妹「ほら! イカさんもってきたよ!」ミセー
ことり長姉「……確かにそれ、イカさんだけど……それ、スルメイカさんだから違うかな?」
ことり末妹「ちがうの? かたちはイカさんだよ?」
ことり長姉「それはお酒の肴だから、ね」
ことり末妹「イカさんなのに、おさかなさん?」
729 :
2016/12/30(金) 03:59:09.19 ID:9DRk4USW
ことり長姉「エビさんとイカさんを見つけたけど……あとはムール貝があれば……」
カートガラガラ
ことり長姉「流石に無いかな……」
ことり末妹「ねえ、あれじゃだめなの?」ユビサシ
ことり長姉「ハマグリ、かぁ……。うん、あれでも大丈夫かな。よく、見つけました ♪」
ナデナデ
ことり末妹「えへへぇ」ウキウキ
730 :
2016/12/30(金) 04:25:54.04 ID:9DRk4USW
カートガラガラ
ことり長姉「次はトマト缶と……」
ことり末妹「トマトと?」
ことり長姉「タマネギとパプリカを探します ♪」
ことり末妹「パプリカ?」
ことり長姉「んー……ピーマンの親戚みたいなの、かな?」
ことり末妹「……ピーマンなの? わたしピーマンやだ!」ムスーッ
ことり長姉「ピーマンの親戚だけど、ピーマンじゃないよ? それに……お姉ちゃんが美味しくお料理するから、心配しないで ♪」
ことり末妹「……ほんと?」
ことり長姉「お姉ちゃん、嘘つきません ♪」
ことり末妹「うそついたら、はりせんぼんだよ!」
731 :
2016/12/30(金) 04:44:40.68 ID:9DRk4USW
ーーー野菜売り場で、タマネギと赤と黄色のパプリカをカゴに入れ
ーーー缶詰コーナーで、トマト缶を見つけまして
ーーーこれで、お買い物は……
カートガラガラ
ことり長姉「……あー!」
ことり末妹「どうしたの?」
ことり長姉「サフラン忘れてた!」
ことり末妹「ソフラン?」
ことり長姉「それは柔軟剤ね」
732 :
2016/12/30(金) 04:59:58.97 ID:9DRk4USW
ーーー慌てて、香辛料の売られてる棚からサフランを探し
ーーー最後1つ残っていたサフランを、素早くカゴに入れました
ーーーこれで、パエリアの材料は揃いました
ことり長姉「これでお買い物はOK ♪」
ことり末妹「あとはピッ、ってしてもらったら……」
ことり長姉「穂乃果ちゃん家に」
ことり末妹「レッツゴー!」
ことり長姉&末妹「んふふふ」
733 :
2016/12/30(金) 05:04:54.14 ID:9DRk4USW
ーーーお買い物袋を手に提げて
ーーー2人は穂むらに立ち寄りました
ーーー穂むら
ガララッ
雪穂「いらっしゃいま……あっ」
ことり末妹「ゆきちゃん! こんにちは!」
ことり長姉「こんにちは ♪」
雪穂「こんにちは」ニコニコ
734 :
2016/12/30(金) 05:12:03.97 ID:9DRk4USW
雪穂「いつ、帰国されたんですか?」
ことり長姉「ついこの間、ね」
ことり末妹「あのね! きょうはおねえちゃんがよるごはんつくってくれるんだよ!」
雪穂「へえ、そうなんだ」ニコニコ
ことり末妹「ちゅうごくからかえってきたから……きょうは」
雪穂「中華料理、かな?」
ことり末妹「パリエアなんだよ!」
ことり長姉「パエリア、ね」
雪穂「それ、中国関係あります?」
ことり長姉「私が作りたかっただけ、かな?」
735 :
2016/12/30(金) 05:33:54.62 ID:9DRk4USW
ことり末妹「ねえ、ゆきちゃん。どのおまんじゅうがおいしいの?」
雪穂「うちのはどれも美味しいよ。そうだ、新作のおまんじゅうがあるんだけど、食べてみる?」
ことり末妹「え、いいの!」オメメキラキラ
ことり長姉「それは悪いわよ、雪穂ちゃん」
雪穂「いえいえ、別に減るものじゃないですから。ちょっと待ってて下さいね」
トタトタトタトタ
736 :
2016/12/30(金) 05:59:11.23 ID:9DRk4USW
ーーー店の裏に一旦引っ込んだ雪穂
ーーーしばらくして戻ってくると
ーーー白いお饅頭を2つ載せたお皿を持ってきました
ことり末妹「まっしろなおまんじゅう!」
雪穂「かるかん饅頭、っていうんだよ? はい、どうぞ」
ことり末妹「ありがとう!」ニッコリ
雪穂「はい、どうぞ」
ことり長姉「ありがとう、遠慮なく、頂くね ♪」
雪穂「どうぞどうぞ」
737 :
2016/12/30(金) 06:04:33.15 ID:9DRk4USW
アーン
パクーッ
ことり末妹「あまあまっ!」モグモグ
ことり長姉「もちもち〜 ♪」モグモグ
ことり長姉&末妹「ん〜、おいしい〜 ♪」
雪穂(2人とも、おんなじ顔してる……)クスクス
738 :
2016/12/30(金) 06:14:21.03 ID:9DRk4USW
ーーーかるかん饅頭を食べ終えた2人は
ーーー雪穂が出しくれたお茶を、飲んでいました
ことり末妹「おいしかったよ、かるかるまんじゅう!」
雪穂「かるかん饅頭、ね」
ことり長姉「これ、頂こうかな。ことの分と……お母さんの分の4つ ♪」
雪穂「はい、よろこんで」ニッコリ
739 :
2016/12/30(金) 06:20:51.68 ID:9DRk4USW
ことり長姉「おまんじゅうも買ったし、帰ろっか ♪」
ことり末妹「うん、ゆきちゃん、ごちそうさまでした!」
雪穂「また来てね」ニッコリ
ことり末妹「うん!」ニッコリ
ガララッ
雪穂「……いいなあ、あんな可愛い妹……」
雪穂「……お母さんにお願いしたら、もしかしたら……」
雪穂「……何言ってんだ、私……」カオマッカ
740 :
2016/12/30(金) 06:23:44.74 ID:9DRk4USW
ーーーそして
ーーー南家
玄関ガチャリ
ことり「ただいまー」
ことり「なんだろ、いい薫り……」クンクン
トタトタトタトタ
ことり末妹「ことちゃん、おかえりー!」
ムギューッ
ことり「ただいま ♪」
741 :
2016/12/30(金) 06:27:29.61 ID:9DRk4USW
ことり末妹「あのね、きょうはおねえちゃんがパリエアつくってるんだよ!」
ことり「パリエア?……多分パエリア、のことかな?」
ことり末妹「うん、それ!」
ことり末妹「それとね、ほのちゃんちでおまんじゅうかってきたんだよ! かるかるまんじゅう!」
ことり「……かるかるまんじゅう?」
ことり末妹「デザートであとでたべようね!」
ことり「何かわかんないけど……うん ♪」
742 :
2016/12/30(金) 06:40:43.66 ID:9DRk4USW
ーーー南家 キッチンルーム
ジュワーッ ジュワーッ
ことり長姉「こと、おかえり ♪」
ことり「ただいま ♪」
ことり長姉「待ってて、もうちょっとで、できるからね〜」
ジュワーッ ジュワーッ
ことり(いつもだと、お母さんが遅いから、ことりが作ったりするけど……)
ことり(今はお姉ちゃんが帰ってきてるから、お姉ちゃんが作ってくれるのって、すごく新鮮で……)
ことり(なんだか、うれしいな ♪)
ーーー姉のエプロン姿を見て、軽く微笑んだことりなのでした
743 :
2016/12/30(金) 06:41:38.95 ID:9DRk4USW
終わり
744 :
2016/12/30(金) 06:43:26.47 ID:9DRk4USW
>>725 みなみけ路線は別ネタの方向です
星空三姉妹もちゃんとやるから、許してお兄さん
745 :
2016/12/30(金) 06:46:43.07 ID:9DRk4USW
書いてる途中でこたつで寝落ちしちゃいました
746 :
2016/12/30(金) 07:37:38.27 ID:Yk9S3eiO
星空三姉妹でも南三姉妹でも微笑ましくて最高だよ
747 :
2016/12/30(金) 09:05:38.93 ID:L5AiUBrc
ほほえましい
にやにやする
748 :
2016/12/30(金) 13:42:05.35 ID:kQFMCkY3
出てくる子みんな魅力的で可愛い
749 :
2016/12/30(金) 17:02:16.06 ID:4GcD4OO9
不意打ちの雪穂ちゃんで悶えた
この感じ最高
750 :
2016/12/30(金) 23:08:16.44 ID:r7NBtm9c
南家って、お父さんについてなんかあったっけ?
矢澤さんち、みたいなお話しあったかしらん
751 :
2016/12/31(土) 07:55:39.80 ID:IkSzNakL
ことり長姉>凛長姉=花陽兄>凛次姉
年齢順はこんくらいで妄想してる
752 :
2016/12/31(土) 08:05:40.14 ID:VKGIzyI6
ーーー世間は年の瀬、今日は大晦日
ーーー星空家も年越しの準備の真っ最中でした
ーーーところが
ーーー星空家 凛父母の寝室
凛「ママっ、しっかりして!」
凛次姉「そうだぜ、ママ……」
凛長姉「ママ、大丈夫?」
凛母「……うぅ、まさか、大晦日に風邪引くなんて……」
753 :
2016/12/31(土) 08:09:36.13 ID:VKGIzyI6
凛母「あんたたち、心配かけてごめんね……」
凛「早く治ってね、ママ……」
凛次姉「全くだよ、ママが元気でいてくれないと……」
凛長姉「あぁ……」
凛&凛姉ズ「……おせちと年越しそば誰が作るの!」
凛母「……あんたたちが作りなさいよこのスカポンタンが!」ギロリ
凛父「うぅ、誰か俺のことも心配してくれよ……腰がぁ……腰がぁ……」
754 :
2016/12/31(土) 08:14:46.66 ID:VKGIzyI6
ーーー星空家 リビング こたつ
凛長姉「参ったな……、まさかママが大晦日に倒れるなんて」
凛次姉「ついでにパパも大掃除のときに腰ヤッちゃって……」
凛「うちで元気なのは凛たちだけにゃ……」
凛長姉「……さぁて、問題は……」
凛次姉「おせちと年越しそば、か……」
凛「どうしよう、難題だよ、これ……」
755 :
2016/12/31(土) 08:24:13.25 ID:VKGIzyI6
凛長姉「……おせちなんて作ったことないぞ」
凛次姉「おせちどころか、普段から料理しないからな、ウチら……」
凛「こういうときの女子力の低さに定評ある星空三姉妹にゃ……」
凛長姉「……通販のおせちって、今からでも頼めたっけ」
凛次姉「ああいうのは予約制だから、事前に頼まないと無理だぜ、確か」
凛長姉「マジか……、ったく、こういうニーズにも応えろよな……」
凛次姉「『ママが倒れたので急におせちが必要になった』ってケースのニーズなんて、些少すぎるだろ……」
756 :
2016/12/31(土) 08:35:20.03 ID:VKGIzyI6
凛「……」スマホタップタップ
凛「……ねえ、当日でも買えるおせち、あるみたいだよ!」
凛長姉「マジか! よっし、それを……」
凛「1人前1万円から、だって」
凛長姉「……ぉぅ……」
凛次姉「値段聞いて尻すぼみしたな、おねえ」
凛長姉「くぅ……足元見やがって……」
凛次姉「ニーズに見合う値段はそんなもんじゃね?」
757 :
2016/12/31(土) 08:43:23.03 ID:VKGIzyI6
凛次姉「どうする、1万のおせちを人数分買ってくるか」
凛次姉「それとも、料理不慣れなうちらでおせちを作るか」
凛長姉「……諭吉が新年を前に大量にいなくなるのは正直、キツい……」
凛長姉「……こうなったら、作るぞ」
凛次姉「……マジか」
758 :
2016/12/31(土) 08:51:29.08 ID:VKGIzyI6
凛「自慢じゃないけど、凛、家庭科の成績わるいよ……?」
凛次姉「私だって、家庭はずっと2だったぜ……」
凛長姉「私だってずっと2だったよ……」
凛長姉「だがな、私らは三姉妹。こういうときに力を合わせてこそだろ?」
凛「でかねえ……」
凛長姉「毛利のおっちゃんも言っていたぜ? 『1本の矢はマジ折れやすいけど、3本集まればマジパねぇ』って」
凛次姉「なんだそのおっちゃん呼びは……小五郎かよ」
759 :
2016/12/31(土) 08:56:29.82 ID:5kLdnL0+
おちつけー今からスーパー行ってもそろえられるぞーw
760 :
2016/12/31(土) 10:05:05.89 ID:VKGIzyI6
凛長姉「そうと決まれば、せっかくだ! 『アメ横』行くぞ!」
凛「え、アメ横って……あの!」
凛長姉「年末年始の風物詩、一度体感してこようぜ!」
凛「テンション上がるにゃー!」
凛次姉「……」リモコンポチー
テレビ『見てください、この人混み!アメ横は今年は例年になく大混雑しております!』ザワザワガヤガヤ
凛次姉「……これでも行く?」
凛「……テンション下がるにゃ……」
凛長姉「スーパーで揃えよっか……」
761 :
2016/12/31(土) 10:22:37.59 ID:VKGIzyI6
ーーーそんなわけで、3人はスーパーに行くことになりました
テクテクテクテク
凛「おせちって、何入れるんだっけ?」
凛長姉「えーっと、数の子だろ、栗きんとんだろ、黒豆だろ、伊達巻だろ……まあ、そんなもんじゃね」
凛次姉「少ねえな! まだあるよ、昆布とか、かまぼことか、田作りとか、あとレンコンの煮物だっけか……」
凛長姉「だって、昆布とか田作りとか、あんまり食べなくない?」
凛次姉「確かにあんま食べないけどさ……縁起物じゃん? 入れとかないと、一応」
凛長姉「一応レベルで入れられる田作りの存在意義が知りたい」
762 :
2016/12/31(土) 10:31:51.23 ID:VKGIzyI6
ーーーそんなこんなでスーパーに到着しました
ガヤガヤガヤガヤ
凛「すごい混んでるにゃ……」
凛次姉「まっ、大晦日だかんなぁ……」
凛長姉「よーし、ミッションスタートだ。みんなで探してくぞー」
凛&凛次姉「おーっ」
763 :
2016/12/31(土) 11:08:00.56 ID:VKGIzyI6
カートガラガラ
凛長姉「まずは数の子だなー。なるべくおっきいのが入ってるやつを探さないと」
凛「うーん……」ギンミギンミ
凛「あっ、これなんか大きいのが入って……」
パシッ
凛「あ……」
おばちゃん「……」
764 :
2016/12/31(土) 11:08:30.31 ID:FMKiMb85
美味いおせちが食いたいなあ
極貧独り身としては手出し辛いんだよなあ
765 :
2016/12/31(土) 11:12:37.99 ID:VKGIzyI6
凛「……おばちゃん、凛の方が先に選んでたよ。その手を離してよ」
おばちゃん「若いもんが譲るもんだよ、こういうのは」
凛「ぐぬぬぬ……」バチバチ
おばちゃん「ふんっ……」バチバチ
凛長姉「なんで火花散らすんだよ……。おっ、なんかこれ大っきいじゃん!」
ヒョイッ
カゴイレー
おばちゃん「くっ……次は負けんわよ……!」
スタスタスタスタ
凛長姉「勝ったぜ……」ドヤァ
凛「ナイスにゃ、でかねえ!」
凛次姉「なんの争いだ、今の……」
766 :
2016/12/31(土) 11:17:34.69 ID:VKGIzyI6
凛長姉「さぁ、数の子の次は……」
凛次姉「……」
ヒョイッ
カゴイレー
凛長姉「……なんで明太子入れた、お前」
凛次姉「私は数の子より明太子の方がテンション上がるんだよ……」
凛長姉「縁起物関係ないだろ……」
凛次姉「卵がたくさん入ってるんだ、そうそう数の子と変わんないよ……」
凛長姉「……そんじゃ、おせちに入れとくか……」
767 :
2016/12/31(土) 11:26:42.35 ID:G1ruR0X5
凛パパまだ腰治ってないのかと思ったらまたやったのかよwwww
768 :
2016/12/31(土) 11:28:20.26 ID:VKGIzyI6
カートガラガラ
凛次姉「確かさ、海老も縁起物じゃなかったっけ?」
凛「えー、凛、海老はテンション上がんないにゃー。エビフライがいいなー」
凛次姉「エビフライを入れるおせちがどこにあるんだよ」
凛長姉「なあ、海老よりも……」
ヒョイッ
凛長姉「……蟹じゃね?」
凛「テンション上がるにゃ!」
凛次姉「冴えてんなあ、おねえ」
凛長姉「よっしゃ、今日の夜は蟹食うぞ、蟹!」
カゴイレー
769 :
名無しで叶える物語(関西地方)@無断転載は禁止
2016/12/31(土) 11:37:38.51 ID:lkkd5LI0
こんな美人三姉妹いたらずっと見てるな
770 :
2016/12/31(土) 11:48:24.17 ID:VKGIzyI6
カートガラガラ
凛「栗きんとん……栗きんとん……あっ、あったよ!」
凛長姉「高いのと安いのがあるな……どっちにしようか……」
凛次姉「……高い方、2000円超えてるけど……」
凛長姉「うーん……」
ヒョイッ
凛長姉「……絶対、高い方のが美味しいよな……」
凛「金ぴかだもんね、栗が……」
凛次姉「……私もそっち食べてみたい」
凛長姉「そんじゃ、高い方な」
カゴイレー
771 :
2016/12/31(土) 11:56:22.06 ID:VKGIzyI6
カートガラガラ
凛次姉「あっ、伊達巻、最後の1個だぞ」
凛長姉「おーし、いけ、凛!」
凛「任せるにゃー!」
スタタッ
凛「とりゃーっ!」
おばちゃん「……」スッ
ヒョイッ
カゴイレー
凛「!? ……さっきの……おばちゃん!」
おばちゃん「ふん、遅いね……」
スタスタスタスタ
凛長姉「……くそっ!」
凛「これで1勝1敗……五分にゃ……」
凛次姉「だから、何争ってんの」
772 :
2016/12/31(土) 12:07:27.81 ID:VKGIzyI6
カートガラガラ
凛長姉「さー、黒豆探すぞー」
凛「……よし、黒豆マンに変身にゃ!」
凛「くろまめ まめまめ くろまめ まめまめ くろまめ まめてみろ〜♪」
凛次姉(そのCM知ってるやつ、どんだけいるんだろうな……)
凛「にゃーはっはっはー」
凛長姉「お、黒豆はっけーん」
ヒョイッ
カゴイレー
凛「……で、元に戻らないんです……」シュン
凛次姉「知らん」
773 :
2016/12/31(土) 12:27:43.52 ID:5kLdnL0+
774 :
2016/12/31(土) 14:07:27.70 ID:VKGIzyI6
カートガラガラ
凛長姉「なぁ、田作りって……もしかして、あの状態で売ってないの?」
凛「味ついた状態、ってこと?」
凛長姉「パックにたくさん入ったやつでしか売ってないのな」
凛次姉「家で作るしかないな」
凛長姉「クックパッドで調べるか……」
ヒョイッ
カゴイレー
775 :
2016/12/31(土) 14:19:51.95 ID:VKGIzyI6
カートガラガラ
凛長姉「……普通の紅白かまぼこと、このキャラクターの紅白かまぼこ、どっちがいい?」
凛次姉「リラックマの方が可愛くない?」
凛「えー、ピカチュウの方がいいよ」
凛長姉「普通の方がガン無視なのな。よし、2人でジャンケンな」
凛&凛次姉「……」ジャンケンポンッ
凛次姉「うっし、リラックマのかまぼこなー!」
凛「ピカチュウ……」シュン
凛長姉「……ったく、しょうがない、ピカチュウも入れるぞ」
凛「ピカチュウ!」パァッ
776 :
2016/12/31(土) 14:21:19.00 ID:0QtN3cy5
かわいい
ピカチュウのコスプレしてほしい
777 :
2016/12/31(土) 14:32:03.94 ID:VKGIzyI6
凛長姉「昆布巻きとレンコンの煮物、それと田作りは家で作るとして……」
凛「伊達巻、どうするの?」
凛長姉「……だし巻き卵なら売ってるんだけど、それじゃダメかな」
凛次姉「だし巻き卵になんの謂れがあるんだよ。ただ語感が似てるだけじゃねーか」
凛長姉「……作る? 卵焼きもまともにできないのに?」
凛「大丈夫だよ! 凛、家庭科の授業で卵焼き、上手に作れたから!」
凛長姉「こういうときに頼りになるなあ、凛……」ナデナデ
凛次姉「伊達巻もハンペンとか混ぜて作れるみたいだし、凛に任せてみようぜ」
凛「へっへーん、まぁ、泥舟に乗ったつもりでいてよ!」ナイムネポンッ
凛次姉「泥舟に乗らすな、泥舟に」
778 :
2016/12/31(土) 14:46:29.90 ID:VKGIzyI6
凛長姉「おっと、そういえば年越しそば忘れてたな」
凛次姉「おせちのことばっかで、すっかりだったな」
凛長姉「えーっと、おそばは何処……」
凛「……」チョイチョイ
凛長姉「どうした、凛」
凛「あのー、でかねえ、ちいねえ。今年の年越しそばは、ラーメンはどうかなあ、って……」
凛長姉「……年越しラーメンっていいの?」
凛次姉「年越しが近いから、そばを食べるんじゃなかった?」
凛長姉「……まぁ、正直私、そばよりラーメン派だからな」
凛次姉「私もだ。ほら、そういうことだから、そのラ王、カゴにいれちゃいな」
凛「やったっ!」
カゴイレー
779 :
2016/12/31(土) 16:45:41.08 ID:VKGIzyI6
ーーーさて、スーパーから帰ってきた3人は
ーーーエプロンに着替えて
ーーーおせちの準備に取り掛かろうとしてました
凛長姉「さあ、作るぞ、おせち!」
凛次姉「凛が伊達巻担当で……」
凛「ちいねえが田作りで……」
凛長姉「私が昆布巻きとレンコンの煮物だな」
凛「よーし、頑張るにゃー!」
凛姉ズ「おーっ!」
780 :
2016/12/31(土) 16:57:12.03 ID:WD7OYOeY
可愛すぎか
781 :
2016/12/31(土) 16:57:44.79 ID:VKGIzyI6
凛長姉「えーっと、クックパッドを参照して……」スマホタップタップ
凛長姉「まずはレンコンの皮を皮剥くやつで剥く……」
凛長姉「ほうほう、縦から引くように剥くといいのか……」ナルホド
凛長姉「……」ムキムキ
凛長姉「……」ムキムキ
凛長姉「……なんか、皮に実がめっちゃ着いて剥けてるけど、私は気にしないぞ……」
凛長姉「……」ムキムキ
凛長姉「……」ムキムキ
凛長姉「……よし、なんか外側の穴が欠けちゃってるけど、とりあえず良し」
782 :
2016/12/31(土) 17:07:16.22 ID:VKGIzyI6
凛次姉「さて、クックパッドを参照して……」
スマホタップタップ
凛次姉「ふむふむ、なんか田作りって結構簡単だな……」
凛次姉「耐熱皿に田作りを並べて……」ガサガサ
凛次姉「電子レンジで500ワットで3分加熱……」ピッピッ
凛次姉「……うちのレンジ、ちょっと暖めるの
弱いんだよなあ……」
凛次姉「……1000ワットで3分にしとくか」ピッピッ
ピーッ
783 :
2016/12/31(土) 17:15:57.34 ID:VKGIzyI6
凛「クックパッド、クックパッド……」スマホタップタップ
凛「えーっと、まずはハンペンと卵と調味料をフードプロッセサーに入れて……」
凛「……フードプロセッサー、フードプロセッサー……」ガサガサゴソゴソ
凛「……無いにゃ……」
凛「これ、自力でかき混ぜろ、ってことだね……やってやるにゃー!」
凛「うおおおお」ガシャガシャ
ビチャビチャ
凛次姉「おい凛! 飛んでるぞ汁が!」
784 :
2016/12/31(土) 17:27:02.87 ID:VKGIzyI6
凛長姉「……なんか焦げ臭くないか?」クンクン
凛次姉「うおっ、田作りが焦げてる!」
レンジガチャリ
凛次姉「あーあー……、真っ黒」
凛長姉「しみじみ言ってんじゃねーよ! 何分温めたんだよ!」
凛次姉「だってこのレンジ温め力弱えーじゃん! だから、500ワットのところ、倍の1000でやったんだよ!」
凛次姉「変な機転効かすなよ! 私ら家庭科2の役立たズだぞ!」
ーーー凛父母 寝室
凛母「なんか、下うるさい……」
凛父「何してんだ、あいつらは……」
785 :
2016/12/31(土) 17:42:37.39 ID:VKGIzyI6
凛長姉「えーっと、切ったレンコンを水につけて……」
凛長姉「鍋に水と砂糖と塩とほんだしを入れて……」サーッ
凛長姉「……水入れすぎたか、ちょっと醤油足して……」サーッ
凛長姉「……」ズズッ
凛長姉「なんか甘みが……砂糖足すか……」サーッ
凛長姉「やべっ、砂糖入れすぎた!」
凛長姉「……」ズズッ
凛長姉「なんだこの味……うん、多分レンコンと煮詰めれば大丈夫だろ……」
786 :
2016/12/31(土) 17:50:17.44 ID:VKGIzyI6
凛「よし、かき混ざったにゃ……」
凛「……なんか周りに飛び散っちゃってるけど、気にしちゃダメだよね」
凛「卵焼き用のフライパンに油を引いて、さっきかき混ぜた卵を流す……」ジュワーッ
凛「そして弱火で5分……」ジュワーッ
ーーーそして5分後
凛「よーし、お箸で焼き目を確かめるにゃ」
ソーッ
グチャッ
凛「にゃっ!? お箸でめくったらグチャってなった! これじゃ、スクランブルエッグにゃ……」
787 :
2016/12/31(土) 18:02:18.10 ID:VKGIzyI6
凛次姉「さて、今度は失敗しねーぞ、500ワットで3分加熱……」ピッピッ
ピーッ
凛次姉「その間に、絡める調味料を、作るべ……」
凛次姉「砂糖、醤油、みりんを皿に入れて混ぜる……」ガチャガチャ
凛次姉「……ちょっと辛味が欲しいな……」
凛次姉「一味入れとくか」パカッ
サッサッ
凛次姉「少し辛いけど、これくらいの方がいいな」
788 :
2016/12/31(土) 18:22:39.98 ID:VKGIzyI6
凛長姉「さぁ、レンコンを煮詰めていくべ」
凛長姉「鍋にレンコンを入れて……」ボタボタ
凛長姉「着火!」シュボッ
凛長姉「これでレンコンの方は、味がつくのを待つだけ……」
凛長姉「おっと、そういや昆布巻きのこと忘れてた!」
凛長姉「えーっと、この昆布を……げっ、水に戻さなくちゃいけないの!?」
凛長姉「酢昆布みたいにそのまま食べれるんじゃないのかよ……」
789 :
2016/12/31(土) 18:31:36.48 ID:VKGIzyI6
ピーッ ピーッ
凛次姉「お、田作り温まった……」
レンジガチャリ
凛次姉「さて、これをさっきの調味料と絡めて……」
凛次姉「ん?」
凛「ん?」
凛「……ちいねえ、凛が先にコンロ使おうとしてたんだから、どいてよ」
凛次姉「何言ってんだ、私が先だよ」
凛「嫌だよ! 凛が先!」
凛次姉「私だよ!」
凛長姉「おまえら喧嘩すんじゃねえって! レンコンもうすぐできっから!」
790 :
2016/12/31(土) 18:40:03.19 ID:VKGIzyI6
凛長姉「ん、いい感じにレンコン煮詰まったかな……」
凛長姉「……味見、してみる?」
凛&凛次姉「……」コクッ
凛長姉「ほれ、アーンしろ、アーン」
アーン
パクーッ
モグモグモグモグ
凛「……なんか」
凛次姉「甘ったるいぞ……」
凛長姉「そんなことは……」パクーッ
凛長姉「……ほんとだな……」モグモグ
791 :
2016/12/31(土) 19:10:33.01 ID:VKGIzyI6
凛長姉「ま、まぁ醤油かけたら食べられるでしょ、大丈夫、大丈夫」
凛次姉「煮物でなんで味の調整しなきゃなんねえんだよ……」
凛長姉「初めてなんだからいいだろ! ほら、コンロ空いたから、2人とも使え使え!」
凛「凛は今度はこそ、失敗しないよ……」
792 :
2016/12/31(土) 21:04:29.30 ID:VKGIzyI6
凛「……」ジュワーッ
凛「ゆっくり、ゆっくり焼き目を確かめて……」
ソーッ
凛「このまま、裏返して……」
ペロッ
凛「……やたっ、グチャってならなかった!」
凛次姉「……上手く返せたじゃんか、凛」
凛「えへへ、卵焼きは何故か上手にできたからね」
793 :
2016/12/31(土) 21:13:19.10 ID:VKGIzyI6
凛次姉「田作りを煮詰めた調味料と絡めて……」
凛次姉「いい感じに絡まったら、完成かな……」
凛「ねぇ、味見させてよ、ちいねえ」
凛次姉「ほら、アーンしろ、アーン」
アーン
パクーッ
凛「……なんか辛いにゃ……」
凛次姉「いいんだよ、こんくらい辛味があって」
凛長姉「ちょっと2人とも、昆布が戻ったから、巻くの手伝ってくれー」
凛&凛次姉「はーい」
794 :
2016/12/31(土) 21:20:44.18 ID:VKGIzyI6
ーーー凛の作った伊達巻も
ーーー凛次姉の田作りも
ーーーそして凛長姉のレンコンの煮物も昆布巻きも
ーーーなんとか出来上がり
ーーースーパーで買ってきたおせちの具材と合わせて、お重に詰めていました
凛長姉「ふぅ……」
凛次姉「なんとか……」
凛「完成したね……」
凛長姉「やればできるな、私らも」
凛次姉「全部クックパッドのおかげだけどな」
凛「それに尽きるにゃ」
795 :
2016/12/31(土) 21:25:32.35 ID:VKGIzyI6
凛長姉「うお、もう夕方じゃんか」
凛次姉「なあおねえ、夕飯の準備もしないと」
凛「蟹と年越しラーメン、用意しないと!」
凛長姉「ガキ使までに間に合わせるぞ、さぁ蟹解凍させんぞ! そんで年越しラーメンの準備だ!」
凛&凛次姉「了解!」
796 :
2016/12/31(土) 21:25:50.76 ID:OxbNgYjo
凛ちゃんの料理は本人曰く食べない方が良いとの評価だが姉sはどうなんだろ
797 :
2016/12/31(土) 21:35:06.51 ID:VKGIzyI6
ーーー凛父母 寝室
ドアガチャリ
凛「ママ、調子はどう?」
凛母「……1日寝てたからね、なんとか大丈夫、かな」
凛「パパは?」
凛父「動けるくらいにはなったよ……」
凛「あのね、ご飯できたよ。凛たち頑張って作ったんだよ。今日は蟹と年越しラーメンなんだよ?」
凛父「……なんでラーメンなんだ……」
凛「……みんなの総意」
798 :
2016/12/31(土) 21:39:28.04 ID:C0SZsMky
凛ちゃん去年紅白出てたんよなぁ…
799 :
2016/12/31(土) 21:40:14.31 ID:VKGIzyI6
ーーー星空家 キッチンルーム
凛母「あら、おせちできてるじゃない……」
凛長姉「ま、三姉妹力を合わせたら、ざっとこんなもんよ」
凛父「どれ、1つ摘まんでやろう……」
ヒョイッ
パクーッ
凛長姉「どう、レンコンの味?」
凛父「……」モグモグ
凛父「……ママの偉大さが改めてわかった」
凛母「嫌だ、パパったら……」テレーッ
凛長姉「おい、その惚気は許さねえぞパパ」
800 :
2016/12/31(土) 21:45:03.05 ID:VKGIzyI6
凛次姉「まぁまぁ、家族全員揃ったんだ。喧嘩すんなよ、おねえ」
凛「早くラーメン食べようよ、伸びちゃうにゃ」
凛母「そうね、冷めないうちに……」
凛父「……頂くか」
凛長姉「それでは、お手を合わせて」
星空家「……頂きます」
801 :
名無しで叶える物語(うどん)@無断転載は禁止
2016/12/31(土) 21:45:45.04 ID:yZedJwlH
控え目に言って神
802 :
2016/12/31(土) 21:49:20.77 ID:VKGIzyI6
ーーー年越しラーメンと大きなズワイガニを満喫した星空家
ーーー5人はリビングでテレビを見ていました
凛姉ズ「ガキ使見させろって!」
凛「凛、紅白がいい!」
凛父「パパ、ライジンがいい……」
凛母「あんたたち、大晦日までチャンネル争いするんじゃないの!」ギロリ
803 :
2016/12/31(土) 22:02:26.25 ID:3qVBZhDH
804 :
2016/12/31(土) 22:02:27.69 ID:VKGIzyI6
ーーー紅白とガキ使(とついでにライジン)を交互で見ていた大晦日の夜
ーーー時計の針は、0時を刺そうとしていました
凛母「……」スーッ スーッ
凛父「……」フゴゴ フゴゴ
凛「パパとママ、新年迎える前にコタツで寝ちゃったにゃ……」
凛次姉「あともうちょっとで、新年だなぁ……」
凛長姉「そうだな、今年も色々あったなぁ……」
凛「……凛、そろそろ初詣行くから、着替えてくるね」
凛長姉「凛」
凛「なあに、でかねえ」
凛長姉「……あのスカート、はいてけよ」
凛次姉「あぁ、こないだ買ったやつな。新年最初のオシャレだ、しっかり決めないとな」
凛「……うんっ!」
805 :
2016/12/31(土) 22:09:07.88 ID:OxbNgYjo
806 :
2016/12/31(土) 22:11:30.83 ID:VKGIzyI6
凛「いってきまーす!」
玄関ガチャリ
ーーー着替えを終えた凛は
ーーー元気に家を飛び出して行きました
凛長姉「……今年も色々あったけど……」
凛次姉「凛がああやって、スカートを履き出したのが、1番の出来事だな……」
凛長姉「もともとの可愛さに拍車がかかったな」
凛次姉「ほんとそれな」
凛長姉「お、除夜の鐘が聞こえる……」
凛次姉「テレビからだな、行く年来る年やってるし」
ーーー除夜の鐘を聞きながら、可愛い妹の成長を振り返る凛姉ズなのでした
807 :
2016/12/31(土) 22:12:11.98 ID:VKGIzyI6
終わり
808 :
2016/12/31(土) 22:12:50.33 ID:VKGIzyI6
最後の下りだけ書きたかったんです
809 :
2016/12/31(土) 22:26:13.51 ID:3qVBZhDH
乙
終わってしまったか……
810 :
2016/12/31(土) 22:28:26.21 ID:2bJrVOrc
これのことだったのかー!乙乙
811 :
2016/12/31(土) 22:31:00.57 ID:C0SZsMky
素晴らしかった
よいお年を
812 :
2016/12/31(土) 23:20:39.15 ID:zwEw8IBS
乙です
また来年に
813 :
名無しで叶える物語(うどん)@無断転載は禁止
2016/12/31(土) 23:23:35.87 ID:yZedJwlH
ありがとうありがとう
今年の最後に星空家を見られて良かった
814 :
2017/01/01(日) 00:49:25.54 ID:OGtQIJA+
あけおめ
作者と読者に良い一年でありますように
815 :
2017/01/01(日) 04:00:59.86 ID:SUrxqd5S
あけおめー
栗きんとんは穂むらで買えないのかな?
その絡みも見てみたかった
水を差してすまん、面白かったぞ!
816 :
2017/01/01(日) 08:40:17.19 ID:7VHcvypi
ーーー元日の朝 星空家 キッチンルーム
凛次姉「……」ミョーン
凛長姉「……」ミョーン
凛次姉「……ママのお雑煮美味しいな」
凛長姉「……そうだな」
凛母「あんたたちもそれくらい、作れるようになりなさい」
凛長姉「ウチら、おせち作ったじゃん」
凛母「……」
凛次姉「なんで目を逸らした、ママ」
凛母「……今年はお料理、上達するといいわね」
凛姉ズ「……うん」
817 :
2017/01/01(日) 08:44:37.04 ID:7VHcvypi
トタトタトタトタ
凛「ふわわぁ……」ムニャムニャ
凛長姉「お、凛。起きたな」
凛母「あけましておめでとう、凛」
凛「……ありがと、ママ」ムニャムニャ
凛次姉「別に凛のこと祝った訳じゃないかんな」
凛「ママ、もう平気なの?」
凛母「もう、すっかり。ほら、お雑煮食べちゃいなさい」
凛「うん、頂きまーす」ミョーン
818 :
2017/01/01(日) 08:49:25.45 ID:7VHcvypi
凛「2人とも、早いね」モグモグ
凛長姉「まあ、元日だからな」モグモグ
凛次姉「新年の最初の日くらい、早起きもするさ」モグモグ
凛「ふうん……」モグモグ
凛長姉「……これ食べたら初詣、行かね?」
凛次姉「おう、いいぜ」
凛姉ズ「……凛も行かない?」
凛「凛、数時間前に行ったよ? また行くの?」
819 :
2017/01/01(日) 08:57:48.31 ID:7VHcvypi
凛「今日はもう、お笑い見て初笑いしようと思ってるのに……」
凛長姉「別にいいじゃん、減るもんじゃないし」
凛次姉「初詣2回行っちゃいけない法律は無いんだぜ?」
凛「んー……」
凛長姉「……たこ焼き買ってあげる」ボソッ
凛「……」ピクッ
凛次姉「鈴カステラも買ってやるぞー」ボソッ
凛「……」ピクピクッ
凛姉ズ「甘酒、美味しいぞー」ボソボソ
凛「……しょうがないにゃー」
凛姉ズ「うっし」ガッツポ
820 :
2017/01/01(日) 09:09:19.73 ID:7VHcvypi
ーーーというわけで、お雑煮を食べた三姉妹は、初詣に行くこととなりました
凛長姉「んじゃ、ちょっと行ってくる」
凛母「はい、行ってらっしゃい」
トタトタトタトタ
凛父「ふわわぁ……。なんだ、みんなで初詣か」
凛「パパ、あけましておめでと」
凛父「おぉ、ありがとう」
凛「パパも初詣、行く?」
凛父「……寒さが腰に響くから遠慮しておく」
821 :
2017/01/01(日) 09:18:37.23 ID:7VHcvypi
テクテクテクテク
凛「……元日の朝って、空気が澄んでるように感じない?」
凛次姉「それな、なんでそう感じるんだろうな」
凛長姉「そりゃ、元日だからだろ? 新年最初の1日目だからな、気分も普通の日と違うんだよ」
凛次姉「おっ、おねえがまともなこと言ってる」
凛長姉「うるっせ」
凛「……凛、この空気結構好き」
凛長姉「私も」
凛次姉「……同じく」
822 :
2017/01/01(日) 09:27:07.22 ID:7VHcvypi
ーーーそして、三姉妹は神田明神に……
ガヤガヤガヤガヤ ガヤガヤガヤガヤ
凛長姉「……予想はしてたけど、やっぱ混んでんなあ……」
凛「夜中でも結構人がいたからね」
凛長姉「……やっぱ帰る?」
凛次姉「おい、言い出しっぺ。何、後ずさりしてんだよ」
凛長姉「いや、だって私の予想よりも多いし……」
凛次姉「何を今更……、ほら、並ぶぞ、並ぶぞ」
823 :
2017/01/01(日) 09:42:21.34 ID:7VHcvypi
ーーー三姉妹は、混雑する参拝者の列の最後尾に並びました
凛「……ちょっとずつ進んでるけど」
凛次姉「ほんと半歩ずつだな、いつ詣れることやら……」
凛長姉「……なあ、暇つぶしにしりとりしない?」
凛次姉「また懐かしいな、久しぶりだぞ」
凛「いいよ、凛だって、ボキャラブリー増えたところ、見せてあげるにゃ」
凛次姉「ボキャブラリー、な」
824 :
2017/01/01(日) 10:33:24.04 ID:7VHcvypi
ーーー三姉妹は、しりとりを始めました
凛長姉「それじゃしりとりの、『し』から行くぞ」
凛次姉「『り』じゃないのな」
凛長姉「順番は私、お前、凛な」
凛次姉「おぅ、わかった」
凛「バッチコイにゃー!」
凛長姉「し……『しにがみ』!」
凛次姉「めでたい元日でなんでそんな不吉ワードが出るんだよ」
凛長姉「う、うるっせーな!」
825 :
2017/01/01(日) 10:44:32.80 ID:xXNjlmlU
あけおめ
終わったと思ったら始まってた
826 :
2017/01/01(日) 10:45:33.02 ID:7VHcvypi
凛次姉「まぁいいや。み、み……『みらくる』
凛「う、『る』で攻めてきた……『るーおおしば』!」
凛次姉「人名いいの?」
凛長姉「……まあ、いいでしょ」
凛「さぁビッグねえ、ユーの番だよ!」
凛次姉「ちょっとルー大柴出したな、今」
凛長姉「ば……ば……『ばいあぅはぜぁーどぅ』」
凛次姉「……なんでネイティヴ発音なんだ」
凛長姉「次、『どぅ』だぞ!」
凛次姉「『ど』じゃないのかよ」
827 :
2017/01/01(日) 10:53:37.64 ID:7VHcvypi
凛次姉「どぅ……『どぅ・ら・めーる』」
凛「……なにそれ」
凛長姉「造語はよくねえぞ、造語は」
凛次姉「セレブ御用達のスキンクリームだよ。前に化粧品担当の人から聞いたんだ」
凛長姉「……」スマホタップタップ
凛長姉「マジだ……ほんとにあるのかよ……」
凛次姉「ドラッグストアアルバイト、舐めんなよ?」
凛次姉「ほれ、凛『る』だぞ、『る』」
凛「また『る』!? 」
828 :
2017/01/01(日) 11:04:16.78 ID:7VHcvypi
凛「る……る……る……『るねっさーんす』!」
凛次姉「髭男爵か、懐かしいな」
凛「ひぐちカッター! ひぐちカッター!」シュッ シュッ
凛次姉「混んでんだから手を振り回すな」
凛長姉「『す』だな。す……す……『すくーるあいどる』!」
凛「おぉ、でかねえ!」
凛長姉「ふっふーん……」ドヤァ
凛次姉「ドヤ顔すんなよ。……『るんば』」
829 :
2017/01/01(日) 11:15:31.54 ID:Ge9c1Xsz
初詣並んでる俺にはタイムリーな流れ
830 :
2017/01/01(日) 11:18:27.38 ID:7VHcvypi
ーーー壮絶(?)なしりとりは、列を進めながら続きまして
ーーー最後は
凛「る、る……『るーぶる』」
凛次姉「それ前言ったぞ」
凛「……『るーぶるびじゅつかん』! あっ!」
凛長姉「凛の負けだな」ニヤニヤ
凛「うぅ……『る』で攻めてくるなんて卑怯にゃ、ちいねえ……」グスッ
凛次姉「戦略と言いなさい、戦略と。まぁおねえも大概だったけどな。なんだよ、さっきの『いせたん……のかみぶくろ』は」
凛長姉「……伊勢丹ですっ」キメッ
凛次姉「COWCOWかよ」
831 :
2017/01/01(日) 16:59:39.53 ID:7VHcvypi
ーーーしりとりを続けている間に、いよいよ
ーーー三姉妹の参拝の順番となりました
凛長姉「ほれ、お賽銭」テワタシ
凛次姉「お、サンキュー。気前いいな」
凛「お正月から大雪降りそうにゃ」
凛長姉「バカやろ、私だって気前よく出す時くらいあるって」
832 :
2017/01/01(日) 17:19:20.61 ID:7VHcvypi
ーーー3人はお賽銭を賽銭箱に投げ入れ鈴を鳴らし
ーーー2回のお辞儀と、2回柏手を打ち
ーーー手を合わせてご祈願をしました
凛(うーん、なんてお願いしようかな。『ラブライブ優勝』は夜中に頼んでるし……)
凛「……」チラッ
凛長姉「……」カミサマァ
凛次姉「……」ムーッ
凛(……これだ)
凛「……」ナムー
833 :
2017/01/01(日) 17:30:47.11 ID:7VHcvypi
ーーー参拝を終えた三姉妹は、参拝者の列から離れました
凛長姉「最初は列が長くてどうなるかと思ったけど、なんとか詣れたな」
凛次姉「詣ったら一気に寒さが……甘酒欲しい……」
凛「ねぇ、でかねえとちいねえはなんてお願いしたの?」
凛長姉「ふふん、私は、これこそ神頼み、ってことをお願いしてきたぜ?」
凛次姉「なんだよ、それ」
凛長姉「初夢ジャンボが当たるように、ってな」
凛「確かに神頼みにゃ」
凛長姉「去年は年末ジャンボ買いそびれたからな……。今年は初夢ジャンボ買って、見事当ててやるよ!」
凛次姉「ま、夢はでっかくだもんな」
834 :
2017/01/01(日) 17:34:30.99 ID:7VHcvypi
凛「ちいねえは?」
凛長姉「彼氏欲しい、とかだろうな、多分」
凛次姉「そういうのは神頼みしなくても大丈夫だよ、私は。……私も、これこそ神頼み、ってやつだな」
凛長姉「ほうほう、それはなんだね」
凛次姉「……留年しないように」
凛長姉「お前、大丈夫かよ……」
凛次姉「念のためだ、念のため。……ほんと、念のための神頼みだかんな……」
凛長姉「お姉ちゃん、心配だぞ……」
835 :
2017/01/01(日) 17:35:04.21 ID:5YRFXKhv
836 :
2017/01/01(日) 17:38:38.24 ID:7VHcvypi
837 :
2017/01/01(日) 17:39:27.39 ID:7VHcvypi
凛長姉「凛はなんて頼んだんだよ?」
凛次姉「おう、聞かせろ聞かせろ」
凛次姉「かよちゃんとずっと一緒に入られますように、ってか?」
凛次姉「寒さを吹き飛ばすくらいのアッツアツっぷりだねぇ……」
凛「そ、そんなんじゃないよ! かよちんとは……神様にお願いしなくたって、ずっと一緒だもん……」カオマッカ
凛長姉「確かに、それは一理あるな」
凛次姉「うん、そうだな」
838 :
2017/01/01(日) 17:45:08.10 ID:7VHcvypi
凛長姉「ほれほれ、勿体ぶらずに話せ、話せ」
凛次姉「気になるじゃんかよ」
凛「……凛はね、……でかねえとちいねえと、いつまで仲良くいられますように、って」
凛長姉「……凛……」
凛次姉「……お前……」
凛姉ズ「バカだなあ、神様にお願いしなくたって、いつまでも仲良しだろ?」
凛「それも……そうにゃ」テレテレ
839 :
2017/01/01(日) 17:52:19.75 ID:7VHcvypi
凛長姉「……おっ、絵馬があるぜ」
凛次姉「μ’sのことが書かれた絵馬が多いな。おっ、凛のこと書いた絵馬もあるぞ」
凛「えへへ、照れるにゃ……」
凛長姉「よーし、ウチらも書くぞ」
凛次姉「よっしゃ、とびきり目立つやつ書いてやる」
凛長姉「すいませーん、絵馬2つくださーい」
凛「やめてよ、家族が書いたやつは流石に恥ずかしいにゃ……」
ーーーそう言いつつも、満更でもない凛なのでした
凛長姉「ヤベぇ、間違えてμ’sが『u’s』になっちまった!」
凛次姉「……『凛』の字、隣の編『さんずい』にはしちまった……」
凛「やっぱ恥ずかしいにゃ……」
840 :
2017/01/01(日) 17:52:37.67 ID:7VHcvypi
終わり
841 :
2017/01/01(日) 17:53:17.37 ID:7VHcvypi
なるべく長くダラダラにならないように、今年は心がけたいと思います
842 :
2017/01/01(日) 17:57:17.60 ID:qPaBSSIC
乙
843 :
2017/01/01(日) 18:22:04.88 ID:/c+lXf++
おつやね
もうすぐ完走しそうやん
844 :
2017/01/01(日) 19:56:19.21 ID:7VHcvypi
オマケ
ーーー花陽兄の勤めるバイト先のコンビニ
花陽兄「……お疲れ様です」
先輩「おー、お疲れ。……お前も災難だったな、バイトバックれたあいつの代わりに新年早々、出ることになって」
花陽兄「……バイト代、弾んでくれるらしいんで、大丈夫です」
先輩「まあ、あの店長、口だけは上手いからな……。バイト代のこと、あんま期待しない方がいいぞ」
花陽兄「えぇ……」
先輩「とにかくお疲れ、あとは任せとけ、小泉」
花陽兄(……はぁ)
845 :
2017/01/01(日) 20:04:46.42 ID:7VHcvypi
テクテクテクテク
花陽兄「……ったく、あいつめ……」ブツブツ
花陽兄「急にバイトに呼び出される俺の身にもなれ、っての……」ブツブツ
花陽兄「……おかげで、花陽と初詣に行きそびれたじゃないか……」ブツブツ
花陽兄「……まぁ、俺と初詣なんて、行ってくれるわけないか……」フッ
花陽兄「……帰って寝よ、今日は寝正月だ……」ブツブツ
子供「ねぇお母さん、あの人なんかブツブツ言ってるよ」ユビサシ
母「こら、指差しちゃいけません!」
846 :
2017/01/01(日) 20:12:10.69 ID:7VHcvypi
ーーー小泉家
玄関ガチャリ
花陽兄「ただいま……なんか靴が多いな。……そういや、今日は親戚が来るんだっけか……」
ダ、ダレカタスケテー
花陽兄「ん、この声は……花陽!」
トタトタトタトタ
親戚ガキ「まてええええ!」
花陽「ダ、ダ、ダ、ダレカタスケテー!」
花陽兄「は、花陽……」
花陽兄「どうした花陽! その振袖姿は!」ホレボレ
847 :
2017/01/01(日) 20:17:56.37 ID:7VHcvypi
花陽「お、お……お兄ちゃん!」ハァハァ
親戚ガキ「あ、おにいちゃん! おにいちゃんもいっしょにあそぼ!」
花陽兄「い、嫌だぞ、俺、今バイトから帰って……疲れてるんだ!」
親戚ガキ「じゃあはなよおねえちゃん、おいかけっこのつづきね!」
花陽「それも、やめてぇ……」ハァハァ
花陽兄「よ、よし、お年玉やろう。お年玉やるからそれで勘弁してやってくれ!」
親戚ガキ「おとしだま? わーい!」
花陽兄「ほら、お年玉だぞ! ポチ袋無しで悪いけど……」オサツヒラリ
親戚ガキ「わーい! おとしだまだー!」
トタトタトタトタ
848 :
2017/01/01(日) 20:27:38.84 ID:7VHcvypi
花陽「あ、ありがとう……お兄ちゃん」
花陽兄「全く、あいつも元気の塊だな。……それにしても、どうしたんだ、その振袖は」
花陽「これね、おばあちゃまがタンスから出してきたの。お母さんの着てたお古で……せっかくの機会だから、着てみない? って言われて……」
花陽兄「ほう、ほう……」
花陽「今日の深夜に、みんなで初詣に行ったとき、真姫ちゃんが着てたから……私も着てみたくなって……」
花陽兄「……」
花陽「着物って、やっぱり動きづらいね……」
花陽兄「……そうか」
花陽兄(おばあちゃん! そして真姫ちゃん! ありがとおおおおおおお!)ガッツポ
849 :
2017/01/01(日) 20:34:17.46 ID:7VHcvypi
花陽「お、お兄ちゃん……?」
花陽兄(イエス! イエス! 花陽の振袖ほんとイエス!)ガッツポ
花陽「お兄……ちゃん?」
花陽兄(くぅぅ、俺が新年早々バイト先に呼び出される不運があったのも、全てこの時のための布石だったんだな……)
花陽「……大丈夫? お兄ちゃん……」
花陽兄「なあ花陽、お兄ちゃんと今から初詣に行こう!」
花陽「え、えぇ……。私1回行ってるし……それに振袖で外に出るのってやっぱり恥ずかしいよ……」モジモジ
花陽兄「恥ずかしいものか! 似合ってる、似合ってるぞ花陽! 世界の誰よりも振袖が素敵だぞ!」
花陽「そ、それは言い過ぎだよぉ……」
850 :
2017/01/01(日) 20:46:13.04 ID:7VHcvypi
トタトタ
花陽婆「……あら、玄関が騒がしいと思ったら、帰っていたのね」
花陽兄「おばあちゃん! 花陽の振袖、おかしくないよな! 素敵だよな!」
花陽婆「ええ、もちろん。素敵だと思わなければ、花陽ちゃんに勧めないわ」
花陽兄「なのに……なのに花陽は、これを着て俺と初詣に行ってくれないんだよ!? 恥ずかしい、って言って!」
花陽婆「あらあら、それは勿体無い。せっかくの新年のおめでたい日なのに……。こういう時のための『晴れ着』なのよ? 花陽ちゃん」
花陽「おばあちゃま……」
花陽婆「お兄ちゃんともう一度行ってきたら? 晴れ着を着た花陽ちゃんを神様が見たら、きっとたくさんのご利益を頂けると思うわ」
花陽「……そこまで言うなら……、お兄ちゃん、一緒に……行こう?」テレテレ
花陽兄(おばあちゃんマジありがとおおおおお!)ガッツポ ガッツポ
851 :
2017/01/01(日) 20:51:55.97 ID:7VHcvypi
花陽婆「ちゃんと、エスコートしてやってね、お兄ちゃん」
花陽兄「もちろんだ! さぁ行こう花陽!」
ギュッ
花陽「お、お兄ちゃん……」
花陽兄「す、すまん、つい勢いで手を握ってしまった……」
花陽「……今日だけ、だよ?」
ギュッ
花陽兄「は、は、は……にぎりかえして……」
花陽「えへへ……」
花陽婆「あらあら、初々しいこと」オホホ
ーーーどうやら、1年の運を元日に使い果たしたらしい、花陽兄なのでした
852 :
2017/01/01(日) 20:52:06.32 ID:7VHcvypi
終わり
853 :
2017/01/01(日) 20:52:44.44 ID:7VHcvypi
魔が差しました
854 :
2017/01/01(日) 21:14:36.61 ID:VqSFbU/e
悪魔もいい仕事するじゃねえか
855 :
2017/01/01(日) 21:15:50.13 ID:Uky+h9kh
最高ですよ神
856 :
2017/01/01(日) 21:46:23.75 ID:cG8hRDPo
かよちんの兄って時点で他がどうであれ勝ち組だと思う
857 :
2017/01/01(日) 21:48:19.48 ID:7VHcvypi
だから公式から消されたという風潮、一理あります
858 :
2017/01/01(日) 22:01:16.43 ID:jqeQeUbc
魔がさしてええんやで
859 :
2017/01/02(月) 05:12:46.93 ID:YDz7axbw
かよちんの兄になりたい人生だった
860 :
2017/01/02(月) 11:32:39.70 ID:eEDvYxxF
>>853 魔が差したんなら仕方ないな。
おせち材料買いに行った時、蟹とか買い込んでたけど、星空3姉妹の金銭感覚・・・。
ああ、最初からでしたね。
861 :
2017/01/02(月) 11:47:38.92 ID:mDMcgH12
>>860 そういえば、凛長姉は衝動買いしてしまう性格なのをすっかり忘れてました
862 :
2017/01/02(月) 23:50:48.55 ID:mDMcgH12
小ネタ
ーーー星空家 リビング
テレビ『おい中田翔! ……今日は俺が、あんたをオモチャにしてやるよ!』
テレビ『え、左で打てって? ……いやいや、俺今日はマジだから、タカさんから右で打てって言われてるから……』
テレビ『……くそっ、やってやろうじゃねーか!』
オーイナニチョウハツニノッテンダヨー
ミテテクダサイ、クリヤマカントクッ!
凛&凛姉ズ「……」
凛「……毎年毎年、芸人顔負けの面白さにゃ」
凛次姉「いつも野球のやつに出てるけど、私この選手のプレーほとんど見たことないぞ」
凛長姉「確か控えなんだろ? こんだけテレビ出られるんだから、まさに芸は身を助ける、ってやつだな……」
凛次姉「芸の方が目立ってる感あるけどな」
凛「……日ハム戦、観に行ったら見られるかな……」
凛長姉「シーズンになったら行ってみる? 日ハム戦」
凛次姉「お、いいね」
凛「凛も賛成にゃ!」
カーンッ
テレビ『おっしゃー! 見ましたか、栗山監督! 俺、やりましたよ!』
863 :
2017/01/02(月) 23:51:28.81 ID:mDMcgH12
終わり
864 :
2017/01/02(月) 23:52:04.64 ID:mDMcgH12
【悲報】野球BAN見逃しました
865 :
2017/01/02(月) 23:58:44.06 ID:OFN90vld
鎌ヶ谷なら会えそうだけど…杉谷頑張れ杉谷
866 :
2017/01/03(火) 00:12:39.91 ID:KPPm25WL
たまに日ハムドームでやるからね…
見れるよそのうち…
867 :
2017/01/03(火) 00:19:05.28 ID:e0xg08q2
星空家とラーメン共和国行ったら大はしゃぎしそう
868 :
名無しで叶える物語(もこりん)@無断転載は禁止
2017/01/03(火) 00:35:54.30 ID:jlibh9h2
杉谷はやるときはやる男だぞ
869 :
名無しで叶える物語(新疆ウイグル自治区)@無断転載は禁止
2017/01/03(火) 14:34:24.77 ID:6gKR5FUb
870 :
2017/01/04(水) 01:32:45.85 ID:E5+5xJ85
ほ
871 :
2017/01/04(水) 10:11:34.26 ID:XAJ+1gN4
ほ
872 :
2017/01/04(水) 13:54:11.65 ID:JyMhc8e6
873 :
2017/01/04(水) 13:55:57.76 ID:mGm4z+Vr
874 :
2017/01/05(木) 08:07:32.32 ID:si86/dfL
ほ
875 :
2017/01/05(木) 17:18:12.40 ID:uvgXosMs
新作まだかにゃー?
876 :
2017/01/05(木) 23:17:33.04 ID:qdfzf3qB
小ネタ
ーーー星空家 キッチンルーム
凛長姉「……仕事行きたくない……」ズーン
凛母「スーツに着替えておいて今更何言ってんの、ほら、朝ご飯食べちゃいな」
凛長姉「スーツに着替えて途端、私のやる気スイッチがオフになっちまった……」ズーン
凛長姉「くっそぉ……学生の頃に戻りたい……」
凛父「全く、いつまでも駄々こねてないで、さっさとご飯を食べなさい」モグモグ
凛長姉「……パパは、もっと休みたいとか思わないの?」
凛父「……今年の冬休みは腰痛の思い出しかないから、とっとと仕事してそういうのを忘れたいんだよ……」モグモグ
凛長姉「なんて理由だよ……」
877 :
2017/01/05(木) 23:20:38.80 ID:qdfzf3qB
凛父「……ご馳走様、それじゃ、行ってくる」
凛母「行ってらっしゃい、パパ」
凛父「ママ……」
ンーマッ
凛父「……よし、今年も頑張るぞー!」
玄関ガチャリ
凛長姉「……未だに行ってきますのキスするんだから、すごいよなあの2人……」
878 :
2017/01/05(木) 23:25:06.06 ID:qdfzf3qB
ーーー朝ごはんをノロノロと食べ終えた長女
ーーー新年最初の出勤です
凛長姉「えーん、もうやだぁ……」グスッ
凛母「とっとと行ってきなさい、って!」
トタトタトタトタ
凛「……おはよ、ママ、でかねえ」ムニャムニャ
凛母「おはよう、ちょうどよかった。この子になんか言ってあげて」
凛「でかねえに?」
凛母「仕事行きたくない、って愚図ってるのよ……」
凛長姉「愚図ってるんじゃねえ、細やかな抵抗だよ……」グスッ
凛「……長いお休みのあとはいつもこうにゃ、でかねえ……」
879 :
2017/01/05(木) 23:30:17.64 ID:qdfzf3qB
凛「……でかねえ」チョンチョン
凛長姉「……なんだよ、凛」
凛「お仕事……ファイトだよ!」ルンッ
凛母「凛、あんたそんなので効果あるわけ……」
凛長姉「……っしゃー! 仕事頑張んぞオラーッ!」
凛母「やる気スイッチオンになったー!」
凛「へへへ、穂乃果ちゃん直伝のエールにゃ!」
ーーー長女は元気に会社に行ったとさ
終わり
880 :
2017/01/05(木) 23:30:38.95 ID:qdfzf3qB
(仕事行きたく)ないです
881 :
2017/01/05(木) 23:47:46.37 ID:FpdQVYct
行かずにずっと書いててもええんやで
882 :
名無しで叶える物語(庭)@無断転載は禁止
2017/01/05(木) 23:48:26.40 ID:T+GhIv0q
俺も星空家の一員になりたい
883 :
2017/01/06(金) 00:10:34.13 ID:wvybLoIS
やはり穂乃果ちゃんの後継者…
884 :
2017/01/06(金) 00:42:55.14 ID:k3h4Raj9
でかねぇからお年玉を貰いたい
885 :
2017/01/06(金) 07:11:52.37 ID:SOahn7g4
886 :
2017/01/06(金) 07:56:34.65 ID:XZ5Jl8iO
(仕事なんて)ないです
887 :
2017/01/07(土) 07:05:51.64 ID:LMqX5+Ws
ほ
888 :
2017/01/07(土) 18:26:04.94 ID:52paiWe1
ほ
889 :
2017/01/08(日) 12:52:19.77 ID:lZhbOqle
ほ
890 :
2017/01/08(日) 17:12:57.73 ID:UYLxdOup
待ってるぞ
891 :
2017/01/09(月) 09:08:12.06 ID:Ccc/E8lz
ほ
892 :
2017/01/09(月) 09:16:06.39 ID:QzTAE+Gf
Hello, 保守を数えて
893 :
2017/01/09(月) 09:31:36.58 ID:VGDqyLC7
保守空にゃ!
894 :
名無しで叶える物語(庭)@無断転載は禁止
2017/01/09(月) 17:19:42.57 ID:GJUrMpAE
ほ
895 :
2017/01/09(月) 18:01:26.17 ID:JOEGRb1a
小ネタ
テレビ『今日成人の日、各地で成人式が行われ……』
テレビ『新成人は晴れ着姿に身を包み、新たな大人の一歩を踏み出しました』
凛&凛姉ズ「……」
凛次姉「……去年は大変だったなあ……」
凛「ちいねえ、朝早くから準備してたもんね」
凛長姉「着付けは時間かかるんだよ。髪の毛盛ったりとかな」
凛次姉「振袖選んで前撮りして……数ヶ月がかりだったかんな」
896 :
2017/01/09(月) 18:05:00.93 ID:JOEGRb1a
凛次姉「凛は……4年後になるのか? 成人式」
凛「そうなるのかにゃ?」
凛長姉「凛が振袖着るのかー……」
凛次姉「髪の毛も盛ってな、メイクもして……」
凛姉ズ「やっべ、想像したらテンション上がるわ……」
凛「他人事でそこまでテンション上げられても困るにゃ……」
897 :
2017/01/09(月) 18:11:41.67 ID:JOEGRb1a
凛次姉「お前が20歳になったら、真っ先に一緒に酒呑んでやるからな、凛」
凛長姉「待て待て、お前抜け駆けは許さないぞ。私も一緒に呑むからな!」
凛「ありがと、でもどうせならかよちんや真姫ちゃんとみんなでお酒呑みたいにゃ」
凛次姉「かよちゃんはダメだろ、あの子1月が誕生日なんだから、そのときはまだ未成年じゃん」
凛「黙ってたらバレないよ」ニシシ
凛長姉「悪い大人にはなるなよな、凛」
898 :
2017/01/09(月) 18:15:22.22 ID:jwoUGms9
待ってた。あけましておめでとう
899 :
2017/01/09(月) 18:17:51.46 ID:JOEGRb1a
凛長姉「凛が20歳になる頃……私は27か……」
凛次姉「私は25だな」
凛姉ズ「……」
凛「……どうしたの、でかねえ、ちいねえ」
凛次姉「いや、四捨五入で三十路に突入しちゃうな、って……」
凛長姉「果たして結婚できるのかな……」
凛次姉「ほんと、それな……」
凛姉ズ「……」シンミリ
凛「だ、大丈夫だよ……! 根拠は無いけど」
凛姉ズ「根拠無いのかよ」
900 :
2017/01/09(月) 18:26:45.86 ID:JOEGRb1a
凛長姉「シンミリしてても仕方ねぇ……今年こそ、彼氏作らないとな」
凛次姉「同じくだ」
凛長姉「合コン街コン、なんでも参加すんぞ」
凛次姉「おう、私も一緒に行くぜ」
凛「果たして、2人ともできるのかな?」ニシシ
凛姉ズ「うるせー! 絶対作ってやるからな!」
凛父「……娘3人の振袖姿を見られる、って幸せ者だな。俺も」シンミリ
凛母「……まあね」フフッ
終わり
901 :
2017/01/09(月) 18:27:48.37 ID:JOEGRb1a
まきりんぱなが仲良く成人式に参加する姿、素敵だと思いませんか?
902 :
2017/01/09(月) 18:28:38.60 ID:QzTAE+Gf
素敵だと思います!
903 :
2017/01/09(月) 19:35:11.48 ID:3jT1oYon
なんだこの神スレ…もっと早く気づきたかった……
904 :
2017/01/10(火) 00:39:42.05 ID:YlL+IJ0N
>>901 素敵じゃないと思う理由が無い
まきりんぱなは最高に決まってるからな
905 :
2017/01/10(火) 01:08:35.02 ID:cKbbNKDC
ちいねぇ二十歳なんだから成人式今年では?設定変わった?
906 :
2017/01/10(火) 07:30:45.76 ID:iJqdXhvD
>>905 今年21の20歳ということで
年齢ガバガバで申し訳ないです
ちなみに凛長姉も今年23の22ということで
907 :
名無しで叶える物語(茸)@無断転載は禁止
2017/01/10(火) 16:22:12.23 ID:Ax8z4RW8
パジャマ凛ちゃんのUR出たしこれを題材に何か書いてほしいなぁチラッ
908 :
2017/01/10(火) 17:18:13.56 ID:VylBgEcP
いいですねぇ!
909 :
2017/01/10(火) 19:35:59.29 ID:DDle42y1
>>907 【超悲報】パジャマパーティー編のUR凛未取得
それでもよろしければ考えます
910 :
2017/01/10(火) 19:55:39.25 ID:DDle42y1
ーーー星空家 リビング
テレビ『それほんまでっか、先生!』
テレビ『本当です、ちゃんと統計も出ていますし……』
テレビ『ファーッ!絶対嘘やがなー!』
凛姉ズ「……」
凛長姉「……この番組の先生たちってさ、すっげえ肩書きの人らばっかなのに、なんでこう、胡散臭いんだろうな」
凛次姉「まあ、こういう番組に出てる時点でプンプン臭うけどな、胡散臭さ」
凛長姉「ほんと、それな」
トタトタトタトタ
凛「ふぅー、いいお湯だったにゃ〜」ヌクヌク
凛次姉「お、凛……」
凛長姉「可愛いパジャマだな、それ」
911 :
2017/01/10(火) 19:59:35.10 ID:DDle42y1
凛「え、そうでしょー。これね、この間、パジャマパジャマパーティーのPVを撮った時に着たやつなんだ」
凛次姉「パジャマパーティーのPVか」
凛長姉「それはそれは……」
凛次姉「そんなの撮影するなんて……」
凛姉ズ「まるでアイドルだな、凛」ニヤニヤ
凛「失礼な、凛はスクールアイドルにゃ!」プンスカ
凛長姉「冗談だよ、冗談」
912 :
2017/01/10(火) 20:00:04.60 ID:afZHqsdq
筆が早い
有能過ぎる
913 :
2017/01/10(火) 20:08:51.03 ID:DDle42y1
パジャマパジャマパーティー←間違い
パジャマパーティー←正解
凛「今度これ着てね、ほんとにパジャマパーティーするんだ〜」
凛長姉「ほう、マジのパジャマパーティーをか」
凛次姉「かよちゃんと……真姫ちゃんと、だな?」
凛「うん!」
凛長姉「ウチでやるのか?」
凛「ううん、かよちんのお家だよ」
凛長姉「ほー……」
凛次姉「いつだ、いつやるんだ?」
凛「今度の土日、だけど……」
凛次姉「そっか……」
914 :
2017/01/10(火) 20:17:08.18 ID:DDle42y1
凛姉ズ「……」ウズウズ
凛「……どうしたの?」
凛長姉「なあ……」
凛次姉「私たちも……」
凛姉ズ「パジャマパーティー参加したいっ! オネシャス!」
凛「えー、なんでにゃー!」
凛長姉「なんで、って……楽しそうだからに決まってるだろ!」
凛次姉「いいだろー、一緒に女子会しよーぜー!」
凛「2人とも……お友達いないの?」
凛長姉「いるに決まってるだろ!」
凛次姉「でもな、こういう楽しいイベント、首突っ込みたくないわけが無いんだ!」
915 :
2017/01/10(火) 20:28:42.36 ID:DDle42y1
凛「うーん……」ポリポリ
凛姉ズ「……」マジオネシャス
凛「かよちんに聞いてみるにゃー……」
凛姉ズ「……」パァッ
ーーー小泉家
〜〜〜♪
〜〜〜♪
タップ
花陽「凛ちゃん、こんばんわ。どうしたの?」
凛「かよちん、こんばんわ。あのね、今度のパジャマパーティーにね、でかねえとちいねえも、参加したいって言ってるんだ……」
花陽「え、2人が?」
凛「うん」
花陽「んー……」
凛「断ってもいいんだよ」ボソボソ
花陽「いいんじゃないかな? 私は大丈夫だよ」
凛「かよちん、心広すぎにゃー……」
花陽「凛ちゃん、近くにでかねえさんか、ちいねえさんがいるなら、変わってもらってもいい?」
凛「うん、オッケー、チョットマッテテー」
916 :
2017/01/10(火) 20:34:09.09 ID:lt8kBVk4
凛未取得が凛未 取得に見えて新しいカップリングか何かかと思った
もう900超えなんだなこのスレも
いつも更新が早くてかわいいしありがたい
917 :
2017/01/10(火) 20:41:03.80 ID:DDle42y1
凛長姉「もしもし、かよちゃん? こんばんわ!」
花陽「こんばんわ、でかねえさん」
凛長姉「凛から聞いたと思うんだけど、今度のパジャマパーティー、私らも参加したいなあって……」
花陽「いいですよ、大歓迎です」
凛長姉「マジで! ありがとう、かよちゃん……心が広いったらありゃしないね……」
花陽「あはは……私から真姫ちゃんにも、お話しておきますから」
凛長姉「うん、ほんとにありがとうね……」
花陽「それじゃ、おやすみなさい」
凛長姉「いい夢見てね、……バイバーイ」
タップ
凛次姉「……あの子、女神の生き変わりなんじゃないの?」
凛長姉「ほんとそれな、あいつの妹とは思えん」
花陽兄「え゛っぐしょん!……風邪でも引いたか……」ズズッ
918 :
2017/01/10(火) 20:52:13.38 ID:DDle42y1
凛「2人とも、かよちんに感謝してよ」
凛長姉「もちのろんだよ」
凛次姉「かよちゃん家に足向けて寝られないな」
凛長姉「全くだな」
凛「ふわわぁ……。凛はそろそろ寝るね……今日はねずみちゃんとグッスリにゃ……」
凛次姉「……ねずみちゃん?」
凛長姉「もしかして、ミ◯キーか、◯ッキー」
凛「違うよ、撮影の時に抱いてた、ねずみのぬいぐるみのこと! 可愛いから、そのままもらったの」
凛次姉「なんだよ、ぬいぐるみ抱いて寝るなんて……凛、可愛いじゃんか」ニヤニヤ
凛「違うの、ぬいぐるみが可愛いの!」プンスカ
凛長姉「くれぐれも、夢の中でモグモグするなよ、ねずみちゃん」ニヤニヤ
凛「可愛いから、そんなことは絶対しないよ」
凛「猫パンチで戯れるくらいはするかにゃ」
凛姉ズ「まんま猫じゃねーか」
919 :
2017/01/10(火) 21:14:39.30 ID:DDle42y1
ーーーそして、パジャマパーティーの当日になりまして
ーーーμ’sの練習後、帰ってパジャマパーティーの支度をした凛は、姉2人と花陽の家に向かいました
テクテクテクテク
凛「あ、前から真姫ちゃんが。おーい、まーきちゃーん!」オテテフリフリ
凛長姉「やっほー、まーきちゃーん!」オテテフリフリ
凛次姉「こっち見てー、まーきちゃーん!」オテテフリフリ
オーイ ヤッホー コッチミテー
真姫「なんで三姉妹揃って大声で呼ぶのよ……手まで振って、恥ずかしい……」カオマッカ
920 :
2017/01/10(火) 21:34:40.52 ID:DDle42y1
凛「真姫ちゃん、お久しぶりにゃー!」
真姫「さっきぶりでしょ、凛」
凛長姉「お久しぶり、真姫ちゃん」
凛次姉「ご無沙汰ぶり、真姫ちゃん」
真姫「どうも、お久しぶりです。お姉さん方」ペコリ
凛長姉「今日は、よろしくね」
凛次姉「一緒に、遅くまで夜更かししよーね」
真姫「……ねぇ、凛」ボソボソ
凛「どうしたの?」ボソボソ
真姫「あなたのお姉さんたち、お友達いないの?」ボソボソ
凛「……真姫ちゃんがそんな心配、するんだ」ニヤニヤ
真姫「い、いいでしょ、別に心配するくらい!」ボソボソ
凛長姉「おーい聞こえてんぞー」
凛次姉「言っとくけど友達はいるからなー。でも楽しそうなことに首突っ込みたい性分なんだよー」
921 :
2017/01/10(火) 21:45:31.81 ID:DDle42y1
ーーー小泉家 玄関
ピンポーン
凛長姉「ちわー、三河屋でーす」
凛次姉「古いな、おねえ」
玄関ガチャリ
花陽「えーっと、三河屋さん。お醤油とみりんと……」
凛次姉「ノリいいな、かよちゃん」
凛「こんばんちわ! かよちん!」
花陽「ふふ、こんばんちわ、凛ちゃん」
真姫「こんばんわ。お邪魔するわね、花陽」
花陽「どうぞ、上がってください ♪」
922 :
2017/01/10(火) 22:01:28.48 ID:DDle42y1
ーーー小泉家
ゾロゾロゾロゾロ
花陽爺「……ん、今日は随分賑やかだね、花陽」
花陽「おじいちゃま、今日は、私のお部屋でパジャマパーティーをするんだ」
花陽爺「ほう、それはハイカラな」
花陽「おじいちゃま、言葉が少し古いよ」
花陽爺「ほっほっ、まあ、存分に楽しみなさい。くれぐれも近所迷惑にならないように、ね」
花陽「うん、わかってるよ」
ゾロゾロゾロゾロ
花陽爺「はて、凛ちゃんと真姫ちゃんはわかったが……あともう2人は誰かな?」
花陽母「……お父さん、あの子たちは凛ちゃんのお姉さんたちよ」
花陽爺「ほう、そうだったのか。なるほど、確かに凛ちゃんに似ていたな……」
花陽母「嫌だわ、昔から遊びに来ていたじゃない、凛ちゃんと一緒に」
花陽爺「はっはっ、年を重ねるとどうも忘れがちだな」
923 :
2017/01/10(火) 22:14:47.49 ID:DDle42y1
ーーー花陽の部屋
花陽「では、パジャマパーティーを始める前に……」
凛「……」ゴクリ
花陽「『腹が減っては戦はできない』という諺があるので……」
真姫「……」ゴクリ
花陽「……たこ焼きパーティー、始めましょう!」
まきりん「レッツ、たこパ!」コブシ アゲッ
凛長姉「おっ、めっちゃくちゃテンション上がんなあ!」
凛次姉「早く、早く焼こうぜかよちゃん!」
真姫「……ほんと、凛のお姉さんね」
凛「……血は争えないにゃ」
924 :
2017/01/10(火) 22:23:56.06 ID:VylBgEcP
925 :
2017/01/10(火) 22:32:48.33 ID:DDle42y1
ーーー花陽は華麗な千枚通しさばきで、次々とたこ焼きを焼き上げ
ーーーそれを頬張る凛と真姫、そして年長者の姉2人
ーーーいつしかホットプレートのたこ焼きは無くなり
ーーー5人のお腹は満たされました
真姫「それじゃ、後片付けをして……」
凛「その後はみんなでお風呂タイムにゃー!」
花陽「流石にみんなでお風呂は無理だよ……」
凛長姉「なあ……私、閃いた」
凛次姉「どうしたの、おねえ」
凛長姉「みんなで片付けたら……スーパー銭湯行くぞ!」
凛「でかねえ、アッタマいいにゃ!」
凛次姉「冴えてんなぁ、おねえ」
花陽「お風呂屋さんなんて、久しぶりです!」
真姫「……すーぱー、せんとう? ……何かと、戦うの?」
凛長姉「おい、今超弩級のボケが出たぞ」
926 :
2017/01/10(火) 22:41:57.78 ID:DDle42y1
真姫「え、……【戦闘】じゃないの?」
凛「一体何と戦うつもりにゃ、真姫ちゃん」
花陽「【銭湯】だよ、お風呂屋さんのことだよ。真姫ちゃん」
真姫「お、お風呂屋さんなら……そう言いなさいよ……」カオマッカ
凛長姉「うーん、セレブですなあ……」ニヤニヤ
凛次姉「まあ、銭湯とは無縁っぽいもんな」
凛「スーパー銭湯、面白いよー。電気風呂があるからね!」
真姫「……でんき、ぶろ?」
花陽「渋いの好きだね、凛ちゃん」
凛長姉「あー、あれ私も好きー」
凛次姉「私も。とにかく、やみつきになっから」
真姫「……?」ハテナ
凛長姉「まっ、百聞は一見に如かず、だ。とにかく、片付けてみんなでスーパー銭湯だ!」
りんぱな&凛次姉「おー!」
真姫「お、おー……」
927 :
2017/01/10(火) 23:00:55.22 ID:DDle42y1
ゾロゾロゾロゾロ
花陽婆「あら、花陽ちゃん。これからお出かけかしら」
花陽「おばあちゃま。今からみんなでスーパー銭湯に行ってくるの」
花陽婆「あら、それは仲の良いこと。気をつけて行ってらっしゃい」
花陽「うん、行ってきます」
ゾロゾロゾロゾロ
花陽婆「……凛ちゃんと真姫ちゃんと、あとはどなたかしら……」
花陽母「……お母さん、あとの子は凛ちゃんのお姉さんたちですよ」
花陽婆「へえ、そうだったの。どおりで凛ちゃんに瓜二つなわけね……」
花陽母「もう、お母さんったら。昔から遊びに来てたんだから、忘れてはダメよ」
花陽婆「年はとりたくないわねぇ……」
928 :
2017/01/10(火) 23:08:46.90 ID:DDle42y1
ーーー5人は、並んでスーパー銭湯に向かいます
テクテクテクテク
凛「お風呂に浸かったあとは、牛乳一気飲みにゃ!」
花陽「私は、フルーツオレにしようかなぁ」
凛次姉「私、コーヒー牛乳にしよっ、と」
凛長姉「……私はビールにしよう、っと」
凛「まるでパパにゃ、でかねえ」
凛長姉「お前も成人したらわかるよ、風呂上がりのビールの美味さが、な」
真姫(お風呂入る前に、なんで入った後のこと考えるのかしら……)カミノケクルクル
929 :
名無しで叶える物語(やわらか銀行)@無断転載は禁止
2017/01/10(火) 23:19:16.93 ID:3/a9Cgft
ホント一人一人魅力的に描くよなぁ
930 :
2017/01/10(火) 23:25:57.15 ID:DDle42y1
ーーースーパー銭湯に到着した5人
ーーー土曜日の夜、ということもあって
ーーースーパー銭湯は、それなりに混んでいました
凛長姉「まっ、たくさん人が混んでようが……」
凛次姉「大浴場に入りきらない、ってことはないかんな」
花陽「凛ちゃん、嬉しそうだね。どうしたの?」
凛「……ジャグジー風呂、今日は大丈夫みたい!」
凛長姉「前は故障してたもんな」
凛次姉「電気風呂とジャグジー、どっちも楽しめるな」
凛「うん!」ニッコリ
花陽「本当に渋いの好きだね、凛ちゃん」
真姫(でんきぶろにジャグジー……どんなお風呂かしら……)
931 :
2017/01/10(火) 23:32:38.71 ID:DDle42y1
チャポーン
凛「あー、ビバノンノンにゃー」
凛長姉「ゔー、極楽極楽ー」
凛次姉「生き返るー……」
花陽「生命のお湯ですぅ……」
真姫「ねえ、凛。あなたの言っていたでんきぶろ、ってどのお風呂?」
凛「あっちの、お薬風呂の隣にゃ」
真姫「そう……あの、ちょっと、入ってきても、いいかしら?」ソワソワ
凛長姉「すっげえから、入ってきなよ」
凛次姉「ほんと、とにかくすっげえから」
真姫「語彙力が無さすぎて……意味わかんない」ザパーン
932 :
2017/01/10(火) 23:41:31.93 ID:DDle42y1
凛長姉「……なあ、真姫ちゃんって」
凛次姉「いい尻してんな、おい」
凛「変態オヤジにゃ、2人とも」
凛長姉「いやー、だってあの尻、いいサイズしてるぜ、あれ」
凛次姉「好きな人は相当好きな尻してるよ、うん」
凛「……今の発言、オフレコにしとくね」
凛長姉「……そういや、凛。お前、あれからおっぱいデカくなったか?」ニヤニヤ
凛「……え?」
凛長姉「前聞いてきただろ? おっぱい大きくする方法。確か私、かよちゃんに……」
凛「か、かよちん! サウナいこ!」ザパーン
花陽「う、うん、そうしよ凛ちゃん!」ザパーン
トタトタトタトタ
凛長姉「……何慌ててんだ、あいつ」
凛次姉「……」カオマッカ
凛長姉「お前、顔赤いぞ、もしかして、のぼせた?」
凛次姉「……」カオマッカ
933 :
2017/01/10(火) 23:45:44.70 ID:BPVSNKwp
このスレだけが癒しだわ…
934 :
2017/01/10(火) 23:47:28.82 ID:DDle42y1
凛長姉「お、真姫ちゃんが電気風呂から戻ってきた……」
テクテクテクテク
ザパーン
真姫「……」
凛次姉「どうだった、電気風呂の感想は?」
真姫「す、すごかった……です……」
凛長姉「ビリビリきたでしょ?」
凛次姉「ピクピクしちゃったでしょ?」
真姫「……」コクリッ
凛姉ズ「……反応が初々しいねえ」ニヤニヤ
真姫「意味、わかんない……」ブクブク
935 :
2017/01/10(火) 23:52:14.81 ID:RrHmSrjq
これはまきちゃん
936 :
2017/01/10(火) 23:53:09.69 ID:DDle42y1
ーーーその後、凛と花陽、姉2人も電気風呂に入り
ーーーゆったりスーパー銭湯を満喫しまして
ーーー脱衣所に戻ってきました
凛長姉「やっぱでんきしゅげぇ……」ヘナヘナ
凛次姉「ちょーやべぇ……」ヘナヘナ
凛「にゃぁぁ……」ヘナヘナ
花陽「ピャァァ……」ヘナヘナ
真姫「……せめて、タオルぐらいきちんと巻きなさいよ……」ジトーッ
937 :
2017/01/11(水) 00:03:03.01 ID:8H1ubdtB
凛長姉「ほれ、凛」ヒョイッ
凛「ありがと、でかねえ!」パシッ
凛長姉「ほいよっ」ヒョイッ
凛次姉「サンキュッ、おねえ」パシッ
凛長姉「……はい、かよちゃんと真姫ちゃん」テワタシッ
花陽「ありがとうございます」ペコリ
真姫「すみません、奢ってもらって……」ペコリ
凛長姉「いーの、いーの。それじゃ皆さん、腰に手を当て……」プシュッ
ゴクゴクゴクゴク
まきりんぱな&凛姉ズ「……プハーッ」
凛「不味い、もう一杯!」
凛次姉「青汁かよ」
938 :
2017/01/11(水) 00:20:00.86 ID:8H1ubdtB
ーーースーパー銭湯から出た5人は、花陽の家に帰る前にコンビニに立ち寄りました
凛長姉「さー、アイスなんでも選んでいいぞー!」
凛「凛、ジャイアントコーンにするにゃー!」
花陽「私は、雪見だいふくにしようかな……」
真姫「私はパピコにするわ」
凛長姉「おう、好きなの買えー」ニッコリ
凛次姉「んじゃ、私これー」
凛長姉「おめえ、何レディボーデン選んでんだよ!」
凛次姉「『好きなの選べ』って言ったのはおねえだぞ!」
凛長姉「少しは遠慮しろよ! 高ぇだろ、値段がそれ!」
凛次姉「うるっせ、少しは甲斐性見せろや!」
939 :
名無しで叶える物語(新疆ウイグル自治区)@無断転載は禁止
2017/01/11(水) 00:21:38.18 ID:hItMp8mK
940 :
2017/01/11(水) 00:38:32.15 ID:8H1ubdtB
少し寝ます
941 :
2017/01/11(水) 01:57:20.06 ID:YEZtz5tO
ええところで寝るなー
おつ
942 :
2017/01/11(水) 02:49:56.10 ID:ltN7zqPk
>>940 おやすみ
きっと凛姉'sの友達は彼氏持ちでデート優先しちゃうから泊りで遊ぶとかして貰えないんだろう。
943 :
2017/01/11(水) 06:48:12.41 ID:8H1ubdtB
ーーーアイスを買って、花陽の部屋に戻ってきた5人
ーーーお菓子とジュースとを開けて
ーーーいよいよ、パジャマパーティーのスタートです
凛長姉「パジャマパーティーと言ったら女子トーク……というわけで、こんなの買ってきたぞ」ガサガサ
花陽「サイコロだね」
真姫「目のところにいろいろ書いてあるわ」
凛「まるでごきげんようにゃ」
凛次姉「まさにごきげんようだな」
凛長姉「それじゃ、順番決めんぞー。じゃんけんなー」
まきりんぱな&凛姉ズ「さーいしょはグー、じゃーんけーん……」ポン
944 :
2017/01/11(水) 06:59:23.04 ID:8H1ubdtB
ーーーじゃんけんの結果
ーーー凛、凛次姉、真姫、花陽、凛長姉の順番になりまして
ーーートップバッターの凛が、サイコロを振ります
凛「よっし、サイコロ振るにゃー!」
コロコローッ
凛「何が出るかなー何が出るかなー ♪」
凛次姉「それ、歌う必要あるのか」
コロコロ……ピタッ
凛「どうでもいい話」
凛『もう……どうでもいいから好きにして! はい!』
凛次姉「小堺一機完全再現なのかよ」
花陽&凛長姉『もう……どうでもいいから好きにして!』
凛次姉「かよちゃんどうした、今日ほんとノリがいいな」
凛「真姫ちゃんもノッてくれないと困るにゃー!」
真姫「ちょっと流れを掴み損ねただけよ……!」
945 :
2017/01/11(水) 07:33:40.91 ID:8H1ubdtB
凛「どうでもいい話……うーん、そうだにゃー……」
凛「凛、ラーメンのトッピングは色々載せたりしちゃう派なんだけど……」
凛「前に、ラーメン屋さん行った時、何にも具の載ってない『かけそば』っていうのがあったから、それを頼んだの」
凛「出てきたラーメンは、麺とスープと、あとちょこっとネギが載ってるだけの、シンプルなラーメンで……」
凛「味はしょうゆのあっさり系で、コシのあるちぢれ麺にスープが絡んで、凛、一気に食べちゃったの」
凛「もちろん、美味しかったんだけど……食べ終わって思ったの」
凛「『あぁ、やっぱりメンマくらいは欲しいなあ……』って」
凛次姉「……おい、オチは」
凛「もうオチたにゃ」
凛長姉「すっげえどうでもいいな、おい!」
凛「だって『どうでもいい話』だよ! 間違ってないにゃー!」
真姫「……こんな感じのトークをしていくのね、花陽」
花陽「うん、出来れば面白おかしく、なんだけど」
946 :
2017/01/11(水) 07:46:30.65 ID:2un0cUeq
あくあく
947 :
2017/01/11(水) 08:04:23.87 ID:8H1ubdtB
【悲報】仕事 帰ったら書きます
948 :
2017/01/11(水) 08:44:29.91 ID:sgxNijJf
悲報過ぎる……
949 :
2017/01/11(水) 19:21:02.70 ID:S9nA4bO1
凛次姉「次は私だな」
コロコローッ
凛次姉「何が出るかなー ♪ 何が出るかなー ♪」
凛長姉「おめえもノリノリじゃん」
コロコロ……ピタッ
凛次姉「ここだけの話」
凛次姉『奥さん……ここだけの話なんだけど……。はい」ヒソヒソ
りんぱな&凛長姉『奥さん……ここだけの話なんだけど……』ヒソヒソ
凛次姉「……真姫ちゃん、ちゃんとノッてきてよ」
真姫「これ……復唱する必要あるの?」
花陽「お約束みたいなものだから、ね」
凛次姉「そんじゃ、もう一度、はい」
まきりんぱな&凛長姉『奥さん……ここだけの話なんだけど……』ヒソヒソ
真姫「……」テレテレ
950 :
2017/01/11(水) 19:35:26.16 ID:sgxNijJf
来てた
951 :
2017/01/11(水) 20:06:29.71 ID:S9nA4bO1
凛次姉「ここだけの話……そうだな、私の初恋話、すっかな」
花陽「恋バナですね!」ワクワク
凛長姉「お、期待すんぞ〜」ワクワク
凛「凛、暴露話とかがいいよー」ブーブー
真姫「文句言わないの、凛」
凛次姉「私の初恋は、小学3年生の時なんだけど……」
花陽「相手は同級生の男の子、とか?」
凛次姉「違うよ……当時の担任の先生」テレテレ
凛長姉「おー、あの先生か、思い出した。ていうか初耳だぞ」
凛次姉「ずっと秘密にしてたからな。おねえにも隠してたし」
凛長姉「水臭えなあ……」
花陽「その先生に、どんなアプローチをしたんですか?」ワクワク
凛次姉「先生の前でわざと転んで、構ってもらおうとしたり……、勉強熱心なフリして、職員室に行って質問したり……」
凛「ちいねえの性格と真逆にゃ」
凛次姉「少しでも気を引こうと必死だったんだよ」
花陽「それで……結局どうなったんですか?」ソワソワ
凛次姉「……その先生が、私が4年に進級すると同時に、他校に転任しちゃってね」シミジミ
凛長姉「そういや、そうだったっけ……」シミジミ
真姫「……悲恋、って訳ですね」
花陽「初恋は実らない、って言いますもんね……」グスッ
952 :
2017/01/11(水) 20:08:06.01 ID:S9nA4bO1
凛次姉「この話にはちょっと続きがあって、その先生と、つい最近たまたま会ってさ」
花陽「え、もしかして、恋の炎が再燃した、とか……!」ワクワク
凛次姉「いや、そんなことはなかったよ……」
真姫「なんで、ですか……」ゴクリ
凛次姉「その先生、すっかり禿げ散らかして、おまけに中年太りで昔の面影がゼロだったんだ」
凛長姉「100年の恋もそりゃ冷めるわ」
凛「髪の毛、って大事だね……」
凛長姉「体型もな」
凛次姉「昔はかっこよかったんだよ……、ほんと」
953 :
2017/01/11(水) 20:19:40.43 ID:S9nA4bO1
凛「次は真姫ちゃんだよ! さ、サイコロ振り振りにゃ!」
真姫「話しやすい話題が出るといいわね……」ゴクリ
コロコローッ
真姫「何が出るかな、何が出るかな……」テレテレ
凛長姉「お、頑張ってら」ニヤニヤ
コロコロ……ピタッ
真姫「……感動した話」
真姫「……凛、なんて言ったらいいの」ボソボソ
凛「……」ゴニョゴニョ
真姫「……」ゴホン
真姫『……感動したっ、……はい』カオマッカ
りんぱな&凛姉ズ『……感動したっ』
凛長姉「誰だっけ、これ」
954 :
2017/01/11(水) 20:57:55.38 ID:S9nA4bO1
真姫「感動した話……そうね。子供のころ、パパに買ってもらった望遠鏡で、初めて夏の大三角形を見つけた時の感動は……今も忘れられないわ」
凛長姉「なんだその素敵エピソード」
凛次姉「高尚過ぎるだろ……」
真姫「別に、天体観測ってそんな高尚な趣味じゃない、ですよ……」テレテレ
凛次姉「ウチら、苗字が『星空』なのに、星とかあんま見ないよな」
凛長姉「なんか、苗字で満足してる的な」
凛次姉「それな」
真姫「……意味わかんない……」
凛「真姫ちゃん、今度凛も天体観測連れてってよー。凛も、流星群とか見て見たいにゃ」
花陽「私も、星のことは詳しくないから……真姫ちゃんと一緒に見て見たいな」
真姫「……もちろん、いいわよ」カミノケクルクル
りんぱな「約束だよ!」
真姫「……えぇ」ニッコリ
凛姉ズ「……」ニヤニヤ
955 :
2017/01/11(水) 21:14:36.32 ID:S9nA4bO1
花陽「じゃあ、私の番だね。では、サイコロ振ります!」
コロコローッ
花陽「何が出るかな ♪ 何が出るかな ♪」
コロコロ……ピタッ
花陽「……激おこな話」
凛次姉「こりゃまた、かよちゃんとは縁遠そうな話題だな」
凛長姉「もし無いんだったら、振り直してもいいよー」
花陽「……」クワッ
花陽『堪忍袋の緒が切れた……今日の私は、阿修羅すら凌駕する存在だぁ! ……はい!』
まきりん&凛姉ズ『か、堪忍袋の緒が切れた……今日の私は、阿修羅すら凌駕する存在だぁ!』
凛「かよちん、……どうしたの?」
真姫「花陽らしくないわ……」
花陽「せっかくだから、この間あった激おこなことを、この場でお話します!」クワッ
凛長姉「なんていうか……ドスが効いてないから、迫力に欠けるな……」
凛次姉「ただただ、可愛いだけだな」
956 :
2017/01/11(水) 21:48:59.46 ID:S9nA4bO1
花陽「えっと、この前お兄ちゃんが、アルバイトのお給料が入ったから、って、ご飯を食べに連れて行ってくれたの」
凛次姉「ほう、あいつがね」
花陽「お兄ちゃんが、どこに行きたい? って聞いてきたから……私、中華料理屋さんが良いな、ってリクエストして、とある中華料理屋さんに入ったんです」
凛長姉「なんで、中華料理なの?」
花陽「……ある野望があったので」
凛「……野望?」
花陽「私とお兄ちゃんはカウンターに座って、メニューを開いて……私はあるメニューを、探していました」
真姫「ある、メニュー?」
花陽「やがて、お姉さんが伝票を持って、私たちの注文を聞きに来て……お兄ちゃんはレバニラ炒めの定食を頼んで、次に私が注文を聞かれたの」
凛次姉「ふんふん……」
花陽「メニューをパシン、って閉じて、私は頼んだんです」
花陽「『チャーハンライスを、お願いします』……って」
凛姉ズ「えぇ……」
まきりん「なにそれ……」
花陽「えぇっ!? 知らないの、チャーハンライス!」
957 :
名無しで叶える物語(たこやき)@無断転載は禁止
2017/01/11(水) 21:51:39.44 ID:3itpGITy
958 :
2017/01/11(水) 21:56:08.48 ID:3vfHuiZI
>>955 >花陽「せっかくだから、この間あった激おこなことを、この場でお話します!」クワッ
こんなん萌え死ぬ
959 :
名無しで叶える物語(地震なし)@無断転載は禁止
2017/01/11(水) 21:58:22.12
960 :
名無しで叶える物語(地震なし)@無断転載は禁止
2017/01/11(水) 21:58:43.36
961 :
名無しで叶える物語(地震なし)@無断転載は禁止
2017/01/11(水) 21:58:44.38
962 :
名無しで叶える物語(地震なし)@無断転載は禁止
2017/01/11(水) 21:59:01.49
963 :
名無しで叶える物語(地震なし)@無断転載は禁止
2017/01/11(水) 21:59:02.75
964 :
名無しで叶える物語(地震なし)@無断転載は禁止
2017/01/11(水) 21:59:15.59
965 :
名無しで叶える物語(地震なし)@無断転載は禁止
2017/01/11(水) 21:59:16.64
966 :
名無しで叶える物語(地震なし)@無断転載は禁止
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|/\| |X| 応援なんて全然もらえないかもしれない。 |X| |/\|
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