外相 一時帰国の大使らから報告受ける 今後の対応は首相と協議1月11日 21時08分

岸田外務大臣は、１１日夕方、慰安婦問題を象徴する少女像が新たに設置されたことへの対抗措置として一時帰国させた長嶺大使らから報告を受けた後、記者団に対し、今後の対応は安倍総理大臣とも協議して決める考えを示しました。

１１日、外国訪問から戻った岸田外務大臣は、韓国プサン（釜山）の日本総領事館の前に慰安婦問題を象徴する少女像が新たに設置されたことへの対抗措置として一時帰国させている、韓国駐在の長嶺大使と森本プサン総領事から、夕方、外務省で韓国国内の状況などについて報告を受けました。
岸田大臣は、長嶺大使らと韓国政府への働きかけなど今後の対応も協議したものと見られます。

岸田大臣は、協議の後、記者団に対し「今後の対応は安倍総理大臣も含めてしっかりと検討していきたい。これからだ」と述べ、安倍総理大臣とも協議して対応を決める考えを示しました。

政府は「慰安婦問題を象徴する少女像の新たな設置は、問題を最終的かつ不可逆的に解決することを確認した日韓合意に反する」などとして、ソウルの日本大使館の前に設置された少女像も含めて撤去を求めていく方針で、韓国政府の対応を見極めながら長嶺大使らを韓国に戻す時期を判断することにしています。