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避暑地の猫

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連続4回、テレビ朝日 1988/09/01〜09/22 木曜21:00〜21:54放送

制作著作・テレビ朝日

演出・久野浩平、高戸晨一
制作・関口恭司
プロデューサー・千野榮彦
原作・宮本輝「避暑地の猫」
脚本・中島丈博
音楽・甲斐正人
エンディング・テーマ・錦城薫「赤い華」


CDアルバム「アヴェーナ」(錦城薫)
(NECアベニューN32C-8・現在品切れ)
エンディングテーマ「赤い華」を所収

出演

永島 敏行
高橋惠子、高橋良明
橘ゆかり、平幹二朗
淡路恵子、ケーシー高峰、小坂一也
二階堂千寿、木之原賀子
小林伸廣、渡辺祐子、中野慎、岡本まい子、高橋美樹、小川京子、西村貴子
田島悠介、やまび研、山口仁奈子、亀山助清、松原一馬
辻晴美、信漱石、中田恵子、いしだまさお、杉田とんき、野口寛
真鍋敏、滑川富士夫、小林正樹、阿久津昌市
西尾徳、木村翠、木曽秋一、新井量大、妹尾洸一
藤原和彦、河合要、藤敏也、平井哲也、木村和守、藤原啓治
飯島孝子、足立京子、山崎満、芦沢孝子、小宮じゅんこ
小川晃廣、島田果枝、船戸健行、立木文彦、長谷有洋
滝雅人、鈴木和也、藤嶋千広、山崎聡弘、青野由美子、外崎明彦
小野勉、藤田真文、川端智子、望月秀樹、佐藤篤
劇団白鳥座

第1回

人の心に潜む魔性が引き起こすサスペンス
避暑地・軽井沢で発生した連続殺人の謎!!

 宮本輝の同名小説をドラマ化。軽井沢の別荘で避暑を楽しむ財閥一家と、貧しい別荘番一家の間に生まれた憎悪と人間の心の内に潜む魔性を描く。脚本・中島丈博、演出・久野浩平ほか。出演・永島敏行、高橋惠子、平幹二朗ほか。4回。
 パチンコ屋の店員として働く久保修平(永島)の前に現れたのは絹巻刑事(ケーシー高峰)。修平を殺人犯として15年もの間追いつづけてきた。
 修平は別荘番の卓造(小坂一也)と加代(高橋)の間に生まれ、姉の美保(橘ゆかり)との4人家族。別荘の持ち主で東京の布施金次郎(平)一家は、毎年7月15日になると軽井沢を訪れた。金次郎の妻・美貴子(淡路恵子)は、久保家の4人をねちねちといじめ、修平は子供心に美貴子と布施家を憎みはじめた。そして修平(高橋良明)が17歳になった夏、最初の事件が起きた。
▼軽井沢ロケは雨でたびたび中断。人一倍元気な高橋良明も雨に待たされぐったり。お弁当の入っていた段ボール箱をくずし、濡れた土の上に敷き昼寝に入った。ところかまわず眠るのも役者の必須条件。

【「ザ・テレビジョン」1988/09/02号(角川書店刊)より引用】

きょうの主役・永島敏行  (新)避暑地の猫 夜9:00 テレビ朝日系

 殺人を犯しながら、15年間逃げつづけ時効を迎えた32歳の久保修平役。「精神的にかなり屈折した人間の役で、その心理描写をどうしたらうまく表現できるか悩んだ」。監督との打ち合わせを何回も繰り返したという。「誰でも心の奥に悪とかわがままな魔性をもっていると思ったら、修平が急に身近になった」と役との格闘を語る。

●本名同じ 31歳 180cm・73kg 天秤座 O型 千葉県出身 スカイコーポレーション

【「ザ・テレビジョン」1988/09/02号(角川書店刊)より引用】

わたしつくる人 千野栄彦プロデューサー

 人間の心の奥底にすむ魔性を描いたサスペンス『避暑地の猫』(1木夜9:00 テレビ朝日系)を担当。
 見た目にはさり気なく日常を過ごしている人々。が、その心の奥底には思いもよらぬ憎悪や嫉妬など悪の部分が潜んでいる。「活字で表現された心理描写を映像化するのは大変。でもセリフにプラスされた各人物の息づかいで感情がはっきり出ると思う。それには演技力も必要だけどね」。
 今回の作品は、3年ぶりのテレビ朝日制作ドラマ。「久々のドラマで、カメラなどの技術者や美術関係者には貴重な作品になった。それだけに熱も入りチームワークも最高だった」。
●慶大法学部卒。57歳。東京都出身。

【「ザ・テレビジョン」1988/09/02号(角川書店刊)より引用】

第2

修平の心に美貴子への殺意が芽生える

 美貴子(淡路恵子)は年をとるにつれ、加代(高橋惠子)と美保(橘ゆかり)に対する陰湿なイビリを増していった。金持ちを鼻にかけたいじわるな美貴子を修平(高橋良明)は憎みはじめ、ついに17歳の夏、事故を装って美貴子を殺してしまった。だが、この事件を機に久保・布施家の間に隠された醜い秘密があばかれていく。

【「ザ・テレビジョン」1988/09/09号(角川書店刊)より引用】

第3回

修平は姉の情事を目撃してしまう

 修平(高橋良明)は17歳の夏、別荘の地下室の奥にベッドが置かれていることを知った。さらに、金次郎(平幹二朗)の次女・志津(二階堂千寿)から衝撃的な話を聞かされる。金次郎と修平の母・加代(高橋惠子)、数年前からは姉の美保(橘ゆかり)が、そのベッドで関係を続けていたのだ。

【「ザ・テレビジョン」1988/09/16号(角川書店刊)より引用】

MUSIC on TV ドラマに負けまいと、錦城薫“謎っぽい”魅力

 宮本輝の同名小説をドラマ化した『避暑地の猫』(テレビ朝日系(木)夜9:00)は、人間の心に潜む魔性を描いたサスペンスドラマ。このエンディングで流れる「赤い華」が、謎めいた雰囲気を漂わせて、番組をよりいっそうシリアスに仕立てている。
 歌っているのは錦城薫(22)。2年前からグループ「ランデ・ヴー」で活動していた彼女のソロになって初めてのシングルだ。みずから作詞も担当、「原作を読んだとき、その内容と詞がひきあうように思えて強い縁を感じた」と、満足なようす。“無国籍”“無時代”そんなことばの似合う不思議感覚の彼女。なんでも、彼女に微笑まれると、花がこぼれおちるのを見たという錯覚にとらわれるとか…!? ん〜謎っぽい!!

【「ザ・テレビジョン」1988/09/16号(角川書店刊)より引用】


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