西村大輔=北京、牧野愛博=ソウル、福井悠介
2017年1月10日22時02分
中国軍の爆撃機など計8機が9日に東シナ海から日本海を往復したことに、日本や韓国は神経をとがらせている。米軍の迎撃ミサイルシステム配備を巡って韓国と対立しているだけに、政治的な意図があるとの見方は強い。中国初の空母を南シナ海に展開させた海上だけでなく、空の能力を誇示する狙いもありそうだ。
防衛省統合幕僚監部によると、中国軍の爆撃機「H6」6機と情報収集機、早期警戒機の計8機が、東シナ海から対馬の南を通り、日本海中部まで往復飛行した。日本の防空識別圏に入ったため、航空自衛隊の戦闘機などを緊急発進(スクランブル)させたが、領空侵犯はなかった。
中国軍機が対馬海峡を通過したのは昨年1月に2機、昨年8月に3機の飛行が確認されているが、8機は過去最多とみられる。
中国海軍の梁陽報道官は10日…
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朝日新聞国際報道部