反日はどこからくるの

反日を追っています。そして守るべき日本とは何か考えています。

タグ: 鮫島浩

福島第一の原発所員、命令違反し撤退 吉田調書で判明=おわびあり
木村英昭 宮崎知己2014年5月20日03時00分

〈おわび〉
 朝日新聞は東京電力福島第一原発事故の政府事故調査・検証委員会が作成したいわゆる「吉田調書」を、政府が非公開としていた段階で独自に入手し、今年5月20日付朝刊で第一報を報じました。その内容は、「東日本大震災4日後の2011年3月15日朝、福島第一原発にいた東電社員らの9割にあたる約650人が吉田昌郎所長の待機命令に違反し、10キロ南の福島第二原発に撤退した」というものでした。吉田所長の発言を紹介して過酷な事故の教訓を引き出し、政府に全文公開を求める内容でした。

 しかし、その後の社内での精査の結果、吉田調書を読み解く過程で評価を誤り、「命令違反で撤退」という表現を使った結果、多くの東京電力社員らがその場から逃げ出したかのような印象を与える間違った記事だったと判断しました。「命令違反で撤退」の表現は誤りで、記事を取り消すとともに、読者及び東電のみなさまに深くおわびいたします。(2014年9月11日)

 東京電力福島第一原発所長で事故対応の責任者だった吉田昌郎(まさお)氏(2013年死去)が、政府事故調査・検証委員会の調べに答えた「聴取結果書」(吉田調書)を朝日新聞は入手した。それによると、東日本大震災4日後の11年3月15日朝、第一原発にいた所員の9割にあたる約650人が吉田氏の待機命令に違反し、10キロ南の福島第二原発へ撤退していた。その後、放射線量は急上昇しており、事故対応が不十分になった可能性がある。東電はこの命令違反による現場離脱を3年以上伏せてきた。

■所員9割、震災4日後に福島第二へ
 吉田調書や東電の内部資料によると、15日午前6時15分ごろ、吉田氏が指揮をとる第一原発免震重要棟2階の緊急時対策室に重大な報告が届いた。2号機方向から衝撃音がし、原子炉圧力抑制室の圧力がゼロになったというものだ。2号機の格納容器が破壊され、所員約720人が大量被曝(ひばく)するかもしれないという危機感に現場は包まれた。

 とはいえ、緊急時対策室内の放射線量はほとんど上昇していなかった。この時点で格納容器は破損していないと吉田氏は判断した。

 午前6時42分、吉田氏は前夜に想定した「第二原発への撤退」ではなく、「高線量の場所から一時退避し、すぐに現場に戻れる第一原発構内での待機」を社内のテレビ会議で命令した。「構内の線量の低いエリアで退避すること。その後異常でないことを確認できたら戻ってきてもらう」

 待機場所は「南側でも北側でも線量が落ち着いているところ」と調書には記録されている。安全を確認次第、現場に戻って事故対応を続けると決断したのだ。

 東電が12年に開示したテレビ会議の録画には、緊急時対策室で吉田氏の命令を聞く大勢の所員が映り、幹部社員の姿もあった。しかし、東電はこの場面を「録音していなかった」としており、吉田氏の命令内容はこれまで知ることができなかった。

 吉田氏の証言によると、所員の誰かが免震重要棟の前に用意されていたバスの運転手に「第二原発に行け」と指示し、午前7時ごろに出発したという。自家用車で移動した所員もいた。道路は震災で傷んでいた上、第二原発に出入りする際は防護服やマスクを着脱しなければならず、第一原発へ戻るにも時間がかかった。9割の所員がすぐに戻れない場所にいたのだ。

 その中には事故対応を指揮するはずのGM(グループマネジャー)と呼ばれる部課長級の社員もいた。過酷事故発生時に原子炉の運転や制御を支援するGMらの役割を定めた東電の内規に違反する可能性がある。

 吉田氏は政府事故調の聴取でこう語っている。

 「本当は私、2F(福島第二)に行けと言っていないんですよ。福島第一の近辺で、所内にかかわらず、線量が低いようなところに1回退避して次の指示を待てと言ったつもりなんですが、2Fに着いた後、連絡をして、まずはGMから帰ってきてということになったわけです」

 第一原発にとどまったのは吉田氏ら69人。第二原発から所員が戻り始めたのは同日昼ごろだ。この間、第一原発では2号機で白い湯気状のものが噴出し、4号機で火災が発生。放射線量は正門付近で最高値を記録した。(木村英昭)

     ◇

 〈吉田調書〉 政府事故調が吉田氏を聴取した内容を一問一答方式で残した記録。聴取時間は29時間16分(休憩1時間8分を含む)。11年7月22日から11月6日にかけ計13回。そのうち事故原因や初期対応を巡る聴取は11回で、事務局に出向していた検事が聴取役を務めた。場所はサッカー施設Jヴィレッジと免震重要棟。政府事故調が聴取したのは772人で計1479時間。1人あたり約1・9時間。原本は内閣官房に保管されている。

     ◇

■全資料公表すべきだ
 《解説》 吉田氏が死去した今、「吉田調書」は原発事故直後の現場指揮官が語る唯一の公式調書だ。肉声がそのまま書き残され、やりとりは録音されている。分量はA4判で400ページ超。事故対応を検証し、今後の安全対策にいかす一級の歴史的資料だ。

 ところが、政府事故調は報告書に一部を紹介するだけで、多くの重要な事実を公表しなかった。中でも重要な「9割の所員が待機命令に違反して撤退した」という事実も伏せられた。

 事故の本質をつかむには一つひとつの場面を具体的な証言から再現・検証する必要がある。国は原発再稼働を急ぐ前に、政府事故調が集めた資料をすべて公表し、「福島の教訓」を安全対策や避難計画にいかすべきだろう。

 吉田調書にはこのほかにも国や東電が隠している事実が多く含まれ、反省材料が凝縮されている。私たちは国や東電の事故対応の検証を続けていく。(宮崎知己)
朝日新聞DIGITAL2014.5.20
http://www.asahi.com/articles/ASG5L51KCG5LUEHF003.html


葬られた命令違反 吉田調書から当時を再現=おわびあり
木村英昭 2014年5月20日03時05分
(おわびは上記記事と同じものであるため省略:筆者)
福一命令違反の経緯

 東京電力福島第一原発の9割もの所員がなぜ、所長の待機命令に違反して現場を離脱したのか。「吉田調書」などをもとに当時を再現する。

■公開を覚悟し証言
 吉田調書には、第一原発所長だった吉田昌郎氏が第1回聴取で「お話しいただいた言葉はほぼそのままの形で公にされる可能性がある」と通告され、「結構でございます」と即答したことが記録されている。吉田氏は自らの発言が公になることを覚悟していたのだ。
(※調書非公開を求める吉田昌郎氏による上申書
 :http://www.cas.go.jp/jp/genpatsujiko/20140523_jyoshinsyo/jyoshinsyo.pdf:筆者)

 2011年3月14日午後6時28分、吉田氏は免震重要棟の緊急時対策室にある円卓の自席で、2号機への注水に使っていた消防車が燃料切れで動かなくなったという報告を聞いた。

 原子炉の圧力がやっと下がり、冷却水が入れられるようになった矢先のトラブル。原子炉格納容器が壊れる恐れがあり、吉田氏は「1秒1秒胸が締め付けられるような感じ」と聴取で振り返っている。廊下に出て誰もいないことを確認し、PHSの番号を押した。

 「9109……」。一番つながりやすかった東電本店経由でかける方法だ。本店の頭越しにかけた電話の先は、細野豪志首相補佐官だった。

 「炉心が溶けてチャイナシンドロームになる」

 チャイナシンドロームとは高温で溶けてどろどろになった核燃料が鋼鉄製の格納容器に穴を開けることで、全てを溶かして地球の裏側へ進む架空の事故を題材にした映画の題名が由来だ。

 吉田氏は続けた。

 「水が入るか入らないか賭けるしかないですけども、やります。ただ、関係ない人は退避させる必要があると私は考えています」

 「1号、3号と水がなくなる。同じようなプラントが三つでき、すさまじい惨事ですよ」

 細野氏は「所長の言う緊急事態というのはよく分かりました。ただ、まだあきらめないで頑張って下さい」と言った。

 吉田氏は「退避を考えた方がいい」と東電本店にも電話で伝えた。

 「2号機はこのままメルト(炉心溶融)する」

 「放射能が第二原発に流れ、作業できなくなる」

 吉田氏からの深刻な報告に、東電本店は撤退準備を急いだ。福島第二原発への撤退のタイミングなどを盛り込んだ「退避基準」の作成や、緊急時対策室を第二原発へ移す検討を始めた。

 吉田氏は聴取で「清水(正孝)社長が撤退させてくれと菅(直人)さんに言ったという話も聞いている」と証言している。

 吉田氏も事故対応とかかわりの少ない人の撤退には動いた。下請け作業員を帰らせ、第二原発に移動するバスを手配した。「樋口君という総務の人員」を呼び、「運転手は大丈夫か」「燃料入っているか」「(バスを)表に待機させろ」と指示したという証言が吉田調書にある。

 福島第二への撤退準備は着実に進んでいた。後はタイミングだった。

■線量上昇せず、待機命令
 翌15日も事態は好転しなかった。2号機の核燃料が壊れているという試算も伝えられた。午前3時12分には中央制御室の伊沢郁夫当直長から「炉への注水はできていないと推測している」と報告が届いた。

 そして、午前6時すぎ。衝撃音が緊急時対策室に響いた。吉田氏は白い防災ヘルメットをかぶった。

 2号機の格納容器下部の圧力抑制室の圧力が「ゼロになったという情報」と「ぽんと音がしたという情報」が、中央制御室からほぼ同時に入ってきた。

 2号機格納容器の爆発が疑われる事態だった。

 計器を確認させると、格納容器の上部側の圧力は残っていた。吉田氏は「(格納容器が)爆発したということはないだろうな」と思ったが、圧力計が壊れている可能性は残るため、「より安全側に判断すれば、それなりのブレーク(破損)して、放射能が出てくる可能性が高い」と考えた。

 吉田氏は一方で、構内や緊急時対策室内の放射線量はほとんど上昇していないという事実を重くみた。様々な情報を総合し、格納容器は壊れていないと判断。現場へすぐに引き返せない第二原発への撤退ではなく、第一原発構内かその付近の比較的線量の低い場所に待機して様子を見ることを決断し、命令した。

 ところが、その待機命令に反して所員の9割が第二原発へ撤退した。吉田氏は「次の指示を待てと言ったつもりなんですが、2F(第二原発)に行ってしまいましたと言うんで、しょうがないな」と思ったとも聴取で語っている。

 吉田氏が驚いたのは、第二原発に離れた中にGMと呼ばれる幹部社員がいたことだ。東電の社内規則は過酷事故発生時に原発の運転員を束ねる当直長に助言する支援組織を立ち上げ、部長級の所員やGMがメンバーに入るとしている。そのメンバーが離脱していれば規則違反だ。

 吉田氏は連絡を入れ、こう命じた。

 「まずGMから帰ってきてくれ」

■公式見解、切り張り
 吉田調書に基づく当時の再現は、東電の公式見解が都合の悪い事実に触れていないことを示している。

 朝日新聞が入手した東電の内部資料には「6:42 構内の線量の低いエリアで退避すること。その後本部で異常でないことを確認できたら戻ってきてもらう(所長)」と記載がある。吉田調書と同じ内容だ。命令の少し前に「6:34 TSC(緊急時対策室)内線量変化なし」と報告があったとの記載もあった。

 東電は自らの事故調査報告書で、同じ内部資料から「一旦(いったん)退避してパラメーターを確認する(吉田所長)」「最低限の人間を除き、退避すること(清水社長)」「必要な人間は班長が指名(吉田所長)」という部分だけを引用し、次のような公式見解を示した。

 《吉田氏が一部退避を決断→清水社長が確認・了解→約650人が第二原発へ退避し、約70人が残留》

 これは、適正な手続きで第二原発へ撤退したという印象を与えるものだ。

 しかし、吉田氏が最終的に「すぐに現場に戻れる第一原発構内へ一時退避して待機する」よう命じたことを、東電は報告書に記さなかった。幹部社員を含む所員9割の「命令違反」の事実は葬られたのだ。
 
    ◇

■東電「第二も視野に入れた指示」

 東電広報部は、第二原発に撤退した中にGMがいたことを認めた上で、「一時退避した所員の具体的な内訳は集約していない」として具体的な役職など詳細は明らかにしなかった。吉田氏の待機命令に違反したことについては「吉田所長の指示は、構内に線量の低いエリアがなければ第二原発も視野に入れて退避せよというもので、第二原発への一時退避は指示に違反していない」とし、吉田調書と異なる回答をした。

 政府事故調の畑村洋太郎・元委員長は「外に出すべきものは報告書にみんな入れたつもりだ。報告書に載せたこと以外は口外しないのが約束だ」と取材に答えた。
 
    ◇

■担当記者はこう見た
 暴走する原子炉を残し、福島第一原発の所員の9割が現場を離脱したという事実をどう受け止めたら良いのか。吉田調書が突きつける現実は、重い課題を投げかけてくる。

 吉田氏は所員の9割が自らの待機命令に違反したことを知った時、「しょうがないな」と思ったと率直に語っている。残り1割の所員も原子炉爆発の場合の大量被曝を避けるため、原子炉を運転・制御する中央制御室でなく、免震重要棟2階の緊急時対策室にほぼ詰めており、圧力や水位など原子炉の状態を監視できない時間が続いた。

 吉田調書が残した教訓は、過酷事故のもとでは原子炉を制御する電力会社の社員が現場からいなくなる事態が十分に起こりうるということだ。その時、誰が対処するのか。当事者ではない消防や自衛隊か。原発事故に対応する特殊部隊を創設するのか。それとも米国に頼るのか。

 現実を直視した議論はほとんど行われていない。自治体は何を信用して避難計画を作れば良いのか。その問いに答えを出さないまま、原発を再稼働して良いはずはない。(木村英昭)
朝日新聞DIGITAL2014.5.20
http://www.asahi.com/articles/ASG5M5RS6G5MUUPI00R.html

週刊新潮・新聞協会賞 「手抜き除染」キャンペーンに自作自演の闇がある! 続き
「手抜き除染」報道に自作自演疑惑 補足資料

週刊新潮2014.10.23号
p48~50
証拠メールで「朝日新聞」反論の嘘がばれた!
「自作自演」は無反省!
「手抜き除染」に新聞協会賞の資格があるか!

 朝日新聞の「手抜き除染」キャンペーン。昨年度の新聞協会賞を受賞した一連の記事に自作自演があったことは、先週号で報じた通りである。朝日は慌てて反論したが、それが真っ赤な嘘であるのは「証拠メール」からも明らか。やはり無反省がお家芸のようで。

 10月9日、朝日新聞の慰安婦報道を検証する第三者委員会の初会合では、委員から「朝日は都合のいい事実だけ拾って報道し、都合の悪いものは無視する体質だ」という声が上がったという。自らの体質を少しは自覚しているのかもしれない。だが、一歩踏み込んで、「都合のいい事実」を「自作自演」しているとまで指摘されると、おいそれとは認められないようだ。
 本誌が先週号に掲載した特集記事「新聞協会賞『手抜き除染』キャンペーンに自作自演の闇がある!」に対し、朝日新聞は8日付朝刊で「事実誤認」と反論するとともに、本誌編集長に宛てて「抗議書」を送ってきた。とりわけ後者は、
<「自作自演」などと決めつけ、報道機関としての朝日新聞社の名誉と信用を著しく毀損するもので到底看過できません>
 などと強い調子で書かれているが、むろん「決めつけ」ではない。それどころか、<朝日新聞社の名誉と信用を著しく毀損>しているのは、朝日新聞とその記者自身ではないのか、と問い返したいが、それは追って詳述する。その前に、朝日の「手抜き除染」キャンペーンと、そこに浮上した疑惑を報じた本誌記事を振り返っておかねばなるまい。
 新聞協会賞を受賞したキャンペーンの概要は、本誌への反論が掲載された8日付の朝日から引用する。
<本誌は2013年1月4日付朝刊で「手抜き除染横行」(東京本社版)の見出しで、環境省が福島県で進めている除染作業で、汚染物質が回収されずに現場周辺の山や川に捨てられている実態を報じました。(中略)取材班は12月11~18日に除染現場にのべ130時間にわたって張り込み、環境省ルールに沿わない手抜き作業を13か所で確認し、写真や動画に記録しました。さらに週刊新潮が取り上げた元作業員を含む約20人から、手抜きに関わったとの証言を得ました>
 ところが、朝日に証言した元作業員、梶村圭一郎氏(31)によれば、朝日の取材には自作自演があったという。それを梶村氏の実名による告発として報じたのが、先週の本誌記事だった。現在、横領罪などで拘置所に収監されている梶村氏から寄せられた150枚を超える手紙に加え、直接の面会で得られた証言によって、朝日の”手口”を具体的に暴いたのである。
 たとえば、梶村氏の手紙から、こう引用した。
<記事では、作業員が勇気を持って、録音を自身で決意した等となっていますぅが、実態はA記者からICレコーダーを手渡され、録音を依頼されましたlしかも、現場監督が不法投棄している部分という注文付きでした。同記者は、多少誘導的になっても良いから、現場監督の録音が欲しいと言って来ました>
 13年1月4日付の朝日の記事には、「20代男性」すなわち梶村氏が、現場監督から汚染物質を「捨てていい」と指示されたとしたうえで、
<男性は納得できなかった。(中略)これで除染したと言えるのかー。/作業開始から1カ月余りたった11月27日、男性は現場監督にただした。そしてそのやりとりを録音した>
 と書かれている。が、現実には、朝日による”マッチポンプ”だったと梶村氏は訴えるのだ。これに対し朝日は反論記事に、
<記者に、元作業員から「録音する機械を貸してくれれば、作業の指示を記録する」と提案があったため、記者はICレコーダーを渡しました>
 と書き、さらに「抗議書」ではこう言い切る。
<ICレコーダーで音声を録音したのは、取材協力者の意思によるもので、記者からの依頼によるものではありません>
 そこで本誌は、あらためて梶村氏に面会したが、
「A記者と初めて会ったとき、”お近づきの印に”とクリームパンとICレコーダーを渡されました。”多少、誘導してもいい””と言われたのは事実だし、”作業員でなく現場監督の声欲しい”とも言われた」
 と明言するのである。

「お渡ししたいものが」
 それでも朝日は、自身の情報源であった梶村氏をウソツキ呼ばわりするのかもしれないが、彼は以前、こうも語っていた。
「(同僚作業員の)木田裕太君(仮名)に渡すICレコーダーを、A記者と2人でいわき市内の家電量販店に買いに行きました。A記者は、木田君はブランド好きだから”ソニー^がいい”と言って、ソニー製を買って渡していました」
 そこで木田氏に尋ねたところ、こう証言するのだ。
「A記者は、除染の下請け会社社長の発言や会話を録音してほしいと、私にICレコーダーを渡してきました。一方的に”録音してくれ”と渡されました」
 しかも、12年12月10日の、A記者と木田氏の間のEメールによるやりとりが残されていた。

A記者<あとでお渡ししたいものがあるのですが/お会いできませんでしょうか??>
木田氏<渡したい物とはボイスレコーダーか何かですか?>
A記者<わ、すごいカンですね(^-^;/ご自身の身を守っていただきたくて>

 余談だが、翌11日にはこんなやり取りもしている。

A記者<女平の道路の高圧洗浄は、今日はやってますでしょうか?>
木田氏<今日は行わないようです>
A記者<ありがとうございます!写真、もし危険がなければお願いします。危険がなければ、で!>
木田氏<どういった写真が欲しいのですか?>
A記者<ピンクのひもの向こう側に木とか葉っぱとかぽいっとしてるところを。やらせでなく、通常作業で。すみません>

 録音ばかりか、写真まで作業員に”依頼”しているが、写真は<のべ130時間にわたって>張り込んだ記者が記録したのではなかったのか。しかも、わざわざ<やらせでなく>と断るとは、意味深である。
 本誌先週号の内容に戻る。朝日の動画サイトや「報道ステーション」で流された自身へのインタビューについて、梶村氏は、
<少なくとも私の発言内容は、A記者が作成した内容です。私が、不法投棄の現場を案内した際、一枚のメモ帳を渡され、「これを読んでいる所を、録画させて頂いても良いですか」といわれましたので、「はい」と答えて応じました>
 と手紙に綴っていた。これに朝日は反論記事で、
<記者はメモは渡しておらず、インタビューの元映像にも何も手に持たずに話す場面が記録されています>
 と主張するが、梶村氏の反論はこうだ。
「細長いメモ帳に走り書きしたQ&Aを渡され、撮影前にA記者に返しました。だから、映像に映っているわけがないのです」
 それに、そもそも梶村氏が「手抜き除染」について”台本”なしに的確に喋れるのか、と疑う声があることにも触れておきたい。7万円を横領されたとして梶村氏を刑事告訴した元除染作業員は、こう語る。
「朝日の記者と接触したとき、梶村はまだ10月に現場に来て1カ月も経っていなかった。現場の指揮系統だってよく分かっていないやつが、この除染が手抜きだなんて判断できるわけがないんだ」
 さて、先週の記事の山場は、A記者が梶村氏を扇動し、「手抜き除染」の告発文書を環境省に送らせたというくだりである。
 概要はこうだ。12年12月16日、A記者に「環境省の担当者と話してほしい」と頼まれた梶村氏は、A記者のハイヤーに同乗した。A記者は車中から環境省の担当者に電話し、梶村氏に替わった。梶村氏はA記者に指示されるまま不法投棄の実態を説明。その後、A記者がパソコンで環境大臣宛ての告発文を作成し、「梶村君の実名で出してくれるよね」と頼んだ。それを渡そうと環境省に向かうが、多忙の担当者には会えず、A記者は渋谷のコンビニからファックスで送信した。さらに、梶村氏によれば、
「郵送したとも聞きました。告発文書にかかわる費用はすべてA記者持ちです」

「朝日新聞社記者に頼まれ」
 このお手本のようなマッチポンプに、朝日は、
<環境相への文書を出したのも元作業員の意思によるものです。/文書は、記者が元作業員から頼まれ、話を聞きながらパソコンでまとめました。手抜き除染の実態や本人の本籍地など、記者が知り得ない内容が含まれています>
 と記事で反論し、「抗議書」でも同様に訴える。そこで梶村氏が言う。
「自分の意思だったら、環境省に自分の携帯で電話するはずだし、A記者がそばにいるわけないじゃないですか。自分の意思なら自分で行きますよ。それに”記者が知り得ない内容”って、12月2日の時点で私はA記者を現場に案内しているし、以後もA記者と寝食を共にしてプライベートの話もしている。本籍地だって、妻と暮らす住所を書くのが嫌で、それにしたんです」
 この日、梶村氏がA記者と行動を共にしていたことは、くだんの環境省の担当者も記憶している。
「私宛にA記者の携帯から電話があって”不法投棄の恐れがある事案を作業員が告発したい”と言うんです。A記者の隣に梶村さんがいたようで”電話を替わるから話を聞いてくれ”と言われ、梶村さんと話しました。私は”資料があればファックスしてほしい”と伝え、その晩にファックスが来て、後日、郵送でも届きました」
 この”情報提供”がもとで翌13年1月10日、梶村氏は環境省のヒアリングを受けた。その模様について、同省の手になる「除染適正化プログラム」①には、こう記されている。
<情報提供者が、大日本土木の現場監督から指示されて草木を投棄したこと、朝日新聞社記者に頼まれて指示の様子を録音した、との回答があった>
 朝日は「抗議書」で、
<ICレコーダーで音声を録音したり、環境省に通報文書を贈ったりしたのは、すべて元作業員の意思で行われたものです>
 と断じるが、ここまで記してきた一連の経緯のいったいどこに<元作業員の意思>が見出せるというのだろうか。ちなみに、梶村氏の”正直な”発言が掲載された右の「プログラム」を環境省が発表したのちのことを、梶村氏はこう手紙に綴っていた。
<上司に厳しく注意された、とA記者に怒られました>
 元朝日新聞編集委員の川村二郎氏が言う。
「除染作業員と一緒に環境省に行ったり、録音を頼んだりするのは、取材活動を超えているのではないでしょうか。録音を頼まれた作業員が張り切って、記者の意向に沿うようなことを言わせようとしたのも、無理ないと思います」
 実際、梶村氏の同僚だった元作業員に聞いても、
「梶村がICレコーダーを持ち、写真も撮っていたのは知っています。でも、現場の木戸ダム上流は風が強く、葉を集めてもすぐ側溝に溜まってしまう。現場監督がそれを”落としていい”と言ったことがあるかもしれないが、意図的に不法投棄したなんて感覚は現場にはありませんでした」
 手を抜かずに”除染”すべきは、火のないところに煙を立たせる朝日新聞の体質ではないのか。<著しく毀損>された同紙の<名誉と信用>を回復するには、自作自演の”やらせ”記事を取り消し、新聞協会賞を返上するほかあるまい。


記事中の赤字:朝日新聞の反論記事部分
参考→「手抜き除染」報道、朝日の反論

「除染適正化プログラム」
環境省「除染化適性プロブラム」2013.1.18
→http://josen.env.go.jp/tekiseika/pdf/torikumi_130118.pdf
p18~21
② 楢葉町本格除染

(a)指摘・通報の内容
 12月26日深夜、石原環境大臣あて、除染作業に従事していた作業員から、除染で出た枝葉等について違法性が疑われる投棄が行われていたと、FAX(後に郵送)で情報提供があった。「作業員は、10月2日から木戸ダム周辺(大日本土木が担当している現場)で、除染作業に従事しており、木戸ダムをはさんで上流5キロ、下流5キロほどでモニタリングに係る作業をしていた際、大日本土木の現場監督より、草木を崖や斜面の下に投げるよう指示を受けた。10月20日ごろから、木戸ダム上流5キロ区間で除染の作業をしていた際、大日本土木の監督者より、枝葉を崖や斜面の下に投げるよう指示を受けた。11月27日には、大日本土木の監督者からの指示を録音した。現場には投棄された草木の山があるはずであり、ネットが落ちるはずのない場所にネットが落ちている(写真あり)。」

 同様の内容について、1月4日付の朝日新聞朝刊に掲載。「草や落ち葉を崖下に捨てるよう大日本土木の現場監督から作業員に指示があり、それに作業員が従った。11月27日に現場監督からの指示を録音、年末に投棄させられたことを環境省に通報。」

 また、11月頃、環境省本省担当宛に、除染に従事していた作業員と思われる方から情報提供あり。「特殊勤務手当が払われていない。環境省の対応が悪いと、現場で起こっている事案を暴露する。」

 11月19日には、コールセンターに、除染に従事していた作業員と思われる方から情報提供あり。「元請は前田建設、一次下請はユタカ建設、三次下請は藤建の現場にて作業を行っていた。除染の仕方も、あれは除染と呼べないやり方。現場の監督は『ガイドライン通りやらなくてもいいから、早く見栄え良く、やったように見せておけ。』と言っている。今月中にきちんと特殊勤務手当が作業員に支払われないなら、今まで撮影していた除染風景などをネットで流したり、マスコミに情報を渡したりする。」

 また、11月21日には、コールセンターに、除染に従事していた作業員と思われる方から情報提供あり。「楢葉町ではただ草を刈って見栄えを良くすればいいと監督から指示が出ている。草刈機で刈って袋に詰めて終わり。邪魔な枝等はゴミの奥に捨てていいと言われ、スピードを早くしろ、予算削減しろとの指示が出ている。特殊勤務手当について全然改善されていない。町での除染作業も全部動画で撮っているし写真もあり、マスコミに流してもよい。」

(b)事業者からの報告
 10月下旬から11月末までに女平工区で行われていた除染作業について、作業を指示した現場監督に聞き取りを行ったところ、報道された作業員に対する投棄の指示またはこれを容認した事実は判明していない。投棄されたネット及び枯葉等について、事業者が行った12月25日以降の調査でも該当する事実は確認されていない。以上から、現時点(1月11日)の調査では、不法投棄に関する事実は確認されていない。

(c)環境省の見解
ア)調査内容
 指摘当日の状況につき、作業日報を確認した。1月7日に監督職員が、9日に秋野大臣政務官及び監督職員が、現地調査を行った。さらに、1月11日、13日には、調査範囲を広げて、監督職員が現地調査を行った 。

 1月13日、15日に、情報提供にあった現場監督者(大日本土木)にヒアリングを行った。また、1月10日に、情報提供内容の詳細を確認するため、情報提供者へのヒアリングを行った。さらに1月17日に当該現場に係る作業指揮者へのヒアリングを行った。同日、情報提供者と同じ現場に従事した元作業員へのヒアリングを実施しようしたが連絡が取れなかった。

イ)調査結果
 作業日報(参考資料②(1)-1)によれば、11月27日に女平工区で森林・法面除染を実施していたとされている。

 1月7日、9日、11日及び13日の現地調査で、以下の事項を確認した(参考資料②(1)-2)。
・ 情報提供にあったネットが落ちている写真と同一と思われる箇所(以下「情報提供箇所」という。)が存在した。
・情報提供箇所付近は、道路と崖に挟まれた法面が存在し、道路沿い延長約20m区間では、道路から約20mの除染実施範囲を超えて、崖までの残り最大10m程度の範囲(以下「除染対象外区域」という。)で刈払いが行われていた(この約20m区間を除く道路沿いの法面では、除染実施区域以外の刈払いは行われていない。)。
・ 除染対象外区域における刈払いでは灌木の途中で切断されているのに対し除染実施範囲の刈払いでは灌木が根元で切断されている等、その状況が大きく異なっていた。
・情報提供箇所に係る崖途中の小段に周辺状況とは異なる1立方メートル程度の一団の落枝群が存在し、その中には切断面が比較的新しい枝が存在した。
・ 除染対象外区域における灌木の切断面と一致すると思われる切断面を有する落枝を落枝群中に発見した。

 1月10日、情報提供者へのヒアリングにおいて、事実関係の詳細を確認した。情報提供者が、大日本土木の現場監督から指示されて草木を投棄したこと、朝日新聞社記者に頼まれて指示の様子を録音した、との回答があった。その証拠の提供を求めると、朝日新聞記者に渡したので、そちらに話をしてほしい、との回答があった。

 1月13日、現場監督2名へのヒアリングにおいて、朝日新聞が指摘事項について録音記録を持っていることを踏まえたうえで、朝日新聞が今回の投棄ととらえられる可能性のある指示をしたかどうかを確認したところ、1名は、指示をした記憶はないと回答し、もう1名は、指示をしていない、投棄については事実無根との回答があった。

 1月15日の現場監督1名へのヒアリングにおいて、除染対象外区域の刈払いを指示したかどうかについて確認したところ、当該場所付近は、除染作業範囲外として指示しており、除染することは考えられない、との回答があった。

 また、1月17日の作業指揮者へのヒアリングにおいて、除染対象外区域の刈払いを行ったかどうかを確認したところ、除染対象外区域の刈払いを行ったことはない、との回答があった。

ウ)環境省の見解
 情報提供箇所に係る崖下の一団の落枝群は除染対象外区域における刈払いにより発生した落枝が人為的に投棄されたものであると考えられる。

 現場監督及び作業指揮者からのヒアリングによれば、除染対象外区域の刈払いは行っていない旨の回答を得ていること及び同一の班が行ったこの区間以外の区間では除染対象外区域の刈払いは行われていないこと並びに除染対象外区域と除染実施区域の刈払い等の実施状況が大きく異なることから、当該除染対象外区域の刈払いを事業者が行ったものであると断定するには至らなかった。

 以上を総合的に考慮すると、何者かが情報提供箇所に係る崖付近の灌木を刈払いし、それによって発生した枝を崖下に投棄したことはほぼ確実であると考えられるが、今回の調査では、その投棄した者を特定するには至らなかった。


(´・ω・`)つくづく思うのは
朝日の調査力<<<<<<新潮の調査力
でございますね
環境省の調査報告書を見るに
スクープニダ~新聞協会賞ニダ~とホルホルするに値しないと思います

 23手抜き除染反論48
23手抜き除染反論49
23手抜き除染反論50
 

週刊新潮・新聞協会賞 「手抜き除染」キャンペーンに自作自演の闇がある! 
に対する朝日新聞の抗議記事

「手抜き除染報道」巡る記事、週刊新潮に事実誤認と抗議

 朝日新聞社は7日、週刊新潮の10月16日号に掲載された「新聞協会賞『手抜き除染』キャンペーンに自作自演の闇がある」の記事に事実誤認があるため、同誌編集部に抗議しました。その内容について、読者のみなさまに説明します。

 同誌の記事は、本紙が2013年1月4日以降に報じた福島県の放射性物質除染作業の手抜き問題を告発する元除染作業員の取材協力者の行動について、記者が元作業員に指示していたかのような内容になっていますが、そうした事実はありません。

 同誌の記事では、手抜き除染の現場のやりとりについて、元作業員は「記者からICレコーダーを手渡され、録音を依頼されました」としています。

 しかし元作業員は、12年11月、手抜き除染や除染手当不払いなどを自ら電話で本社に伝えてきました。この際、「作業風景などの写真が提供できる」と提案がありました。その後、折り返し電話した記者に、元作業員から「録音する機械を貸してくれれば、作業の指示を記録する」と提案があったため、記者はICレコーダーを渡しました。

 同誌の記事には、元作業員が記者のインタビューを受ける動画撮影の際、「一枚のメモ帳を渡され、『これを読んでいる所を、録画させて頂いても良いですか』と言われました」という記述があります。しかし、記者はメモは渡しておらず、インタビューの元映像にも何も手に持たずに話す場面が記録されています。

 元作業員が12年12月26日に環境相に送った、手抜き除染を指摘する文書について、同誌の記事では記者が提出を指示したかのような記述があります。しかし、元作業員は文書を出す以前から自ら環境省に手抜き除染や除染手当未払いなどを指摘する電話をかけており、環境相への文書を出したのも元作業員の意思によるものです。

 文書は、記者が元作業員から頼まれ、話を聞きながらパソコンでまとめました。手抜き除染の実態や本人の本籍地など、記者が知り得ない内容が含まれています。

 元作業員は12月中旬、複数の本社記者と福島県内の除染現場の取材に同行しています。同誌には、この際、記者が除染作業員らに「ギフトカードなどを手渡すこともあった」と書かれていますが、そうした事実はありません。

 当時取材した作業員に改めて確認したところ、「ギフトカードなど金券はもらっていない」と話しています。

 これまで本社は、報道機関から取材を受けても、取材経緯を明らかにしてきませんでした。しかし、同誌に事実に反する内容が元作業員の実名による話として報じられたため、経緯を説明しました。

■報道の経緯
 本紙は2013年1月4日付朝刊で「手抜き除染 横行」(東京本社版)の見出しで、環境省が福島県で進めている除染作業で、汚染物質が回収されずに現場周辺の山や川に捨てられている実態を報じました。

 取材を始めたのは、12年9月に本社記者と旧知の除染作業員から手抜き作業があるという情報がもたらされたからでした。取材班は12月11~18日に除染現場にのべ130時間にわたって張り込み、環境省のルールに沿わない手抜き作業を13カ所で確認し、写真や動画に記録しました。さらに週刊新潮が取り上げた元作業員を含む約20人から、手抜きに関わったとの証言を得ました。

 本紙報道を受け、石原伸晃環境相(当時)は13年1月6日に「除染適正化推進本部」の設置を指示しました。同本部が18日にまとめた調査結果では、取材班が伝えた事例を含め、5件で手抜きがあったと認定しました。環境省はこれらについて行政処分や指導を出し、除染の監視態勢を強化するなどの再発防止策を策定しました。
朝日新聞デジタル2014.10.8
http://www.asahi.com/articles/ASGB77VF6GB7UUPI00D.html 
http://www.peeep.us/f2bf962b

参考
作業員H氏→反原発工作員でした 

週刊新潮・新聞協会賞 「手抜き除染」キャンペーンに自作自演の闇がある! 補足資料

「手抜き除染」横行 回収した土、川に投棄
手抜き除染の現場

 東京電力福島第一原発周辺の除染作業で、取り除いた土や枝葉、洗浄に使った水の一部を現場周辺の川などに捨てる「手抜き除染」が横行していることが、朝日新聞の取材でわかった。元請けゼネコンの現場監督が指示して投棄した例もある。発注元の環境省は契約違反とみて調査を始めた。汚染廃棄物の扱いを定めた特別措置法に違反する可能性がある。

     ◇

 環境省は昨夏以降、福島県内の11市町村を除染特別地域に指定し、建物や道路、農地などから20メートル内の本格除染を始めた。それ以外に広げるかどうかは今後の課題だ。これまで4市町村の本格除染をゼネコンの共同企業体(JV)に発注した。楢葉町が前田建設工業や大日本土木など(受注金額188億円)、飯舘村が大成建設など(77億円)、川内村が大林組など(43億円)、田村市が鹿島など(33億円)。

 環境省が元請けと契約した作業ルールでは、はぎ取った土や落ち葉はすべて袋に入れて回収し、飛散しないように管理しなければいけない。住宅の屋根や壁は手で拭き取るかブラシでこする。高圧洗浄機の使用は汚染水が飛び散るため雨どいなどごく一部でしか認めていない。洗浄に使った水は回収する決まりだ。

 取材班は昨年12月11~18日、記者4人で計130時間、現場を見て回った。楢葉、飯舘、田村の3市町村の計13カ所で作業員が土や枝葉、洗浄に使った水を回収せずに捨てる場面を目撃し、うち11カ所で撮影した。また、作業員約20人から、ゼネコンや下請け会社側の指示で投棄したという証言を得た。「作業ルール通りやればとても終わらない」との声も相次いだ。

 楢葉町の道路沿いの山林で働いた下請け作業員は11月27日、大日本土木の現場監督から刈り取った草木の一部を崖下に捨てるよう指示されたと証言。取材班はこの際の録音記録を入手した。大日本土木や前田建設は取材に回答していない。同町では12月17日、2人が屋根やベランダを高圧洗浄機で洗い流し、水が飛び散る場面も撮影した。

 田村市で働いた4人は11月16、17日、下請けのリーダーから落ち葉や土を熊手で川にかき落とすよう指示されたと証言。取材班は同市の別の現場で12月14日に下請けのリーダーが自ら川岸にたまった落ち葉を足で蹴って川に落とす場面を撮影した=写真。鹿島は「事実関係を調査中」としている。

 飯舘村では12月18日、駐車場の路面の高圧洗浄で使った水がそのまま側溝に流れ、川に注ぎ込んでいくまでを撮影した。大成は「確認中」としている。

 除染作業中に土や枝葉を捨てる行為は契約違反にとどまらず、放射性物質による環境汚染への対処に関する特措法が禁じる廃棄物の投棄(5年以下の懲役や1千万円以下の罰金)に触れる可能性がある。環境省は「事実なら重大な問題だ」とし、ゼネコン各社から事情を聴く方針だ。(青木美希、鬼原民幸)

■画一的手法、再考を
 手抜き除染が露見し、少なくとも6500億円をつぎ込む国家プロジェクトへの信頼が揺らぐのは必至だ。「一日も早く戻りたい」と期待する住民だけでなく、巨額予算を支える国民全体への背信行為だ。

 実施範囲が決まった地域だけでも東京ドーム4千個分を超える。環境省は巨大事業のノウハウがなく、ゼネコンJVに市町村単位で一括発注する仕組みを採用した。作業ルールは環境省が定めたが、実際の作業はゼネコン任せだ。

 環境省は除染前後に放射線量を測るようゼネコンに求めているが、計測地点は限られ、除染がどこまで徹底されたか把握するのは難しい。作業員からは「計測地点周辺だけきれいにすればいいと指示された」との証言が相次ぐ。

 環境省の現場職員は「隅々まで監視するのは不可能」と認めている。除染の仕組みは機能していないというほかない。

 除染への地元の期待は大きい。一方で「同じ税金を使うなら生活支援を優先してほしい」との声もある。建物や道路から20メートル内の除染だけでも6500億円の税金が必要だ。ゼネコンに画一的に除染を任せる手法は住民ニーズに合うのか。巨額予算の使い方として妥当なのか。除染の範囲や方法を精査し、将来を見据えたあり方を再考する時だ。「アリバイ作り」の除染では意味がない。(多田敏男)
朝日新聞DIGITAL2013.1.4
http://digital.asahi.com/articles/ASG525DBXG52UEHF00K.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG525DBXG52UEHF00K

(´・ω・`)これが件の新聞協会賞(当時の新聞協会会長が朝日会長=秋山耿太郎氏www)の記事

環境省、手抜き除染情報を放置 ゼネコン業者の聴取せず
【多田敏男】福島第一原発周辺で手抜き除染が横行している問題で、環境省が昨年12月25日以降、詳細な手抜き情報を得ながらゼネコンを聴取せず、放置していたことがわかった。聴取を始めたのは、朝日新聞の報道を受けて除染適正化推進本部を発足させた今月7日だった。初動が遅れた結果、実態解明が難航する恐れがある。

 取材班は12月25日に現地本部の環境省福島環境再生事務所に、ゼネコン側の指示で草木が投棄されたことや洗浄水が回収されなかったことを日時や場所を特定して伝えた。手抜き現場の写真の一部も見せた。本省の幹部2人にも伝えた。

 26日には草木の投棄を指示された20代男性が実名で手抜き情報をファクスで本省と事務所に送った。取材を受けたゼネコン2社も28日までに洗浄水を適切に回収していない可能性があると事務所に報告した。
朝日新聞DIGITAL2013.1.10
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201301090533.html

(´・ω・`)何で手抜き除染告発が分かったのかなぁ~
やらせと考えると実につじつまがあうなぁ~

沈黙続ける石原環境相 手抜き除染発覚の日、登庁せず
手抜き除染報道の日登庁せず

 手抜き除染が発覚した4日に登庁しなかったことについて、石原伸晃環境相が沈黙を続けている。11日の定例記者会見も一方的に打ち切った。

 朝日新聞取材班の記者2人は11日の会見で最初に挙手したが、約17分間の最後まで指名されなかった。他の記者5人の質問で除染の話題はなかった。一方、石原氏が再生可能エネルギーの推進策について、5分間近く身ぶり手ぶりを交えて述べる場面もあった。

 環境省の中尾豊広報室長が会見を打ち切ろうとしたため、朝日新聞記者は「大臣、除染の件で聞かせて下さい」「4日は何をしていたのですか」と呼びかけたが、無言で立ち去った。記者は広報室に書面で改めて取材を申し込んだが、この日、返答はなかった。石原氏は4日の行動についてこれまでの取材に「覚えていない」と述べている。
朝日新聞DIGITAL2013.1.11
http://www.asahi.com/special/news/articles/TKY201301110363.html

(´・ω・`)せっかくスクープしたのに大臣が対応しないとは何事?けしからんキィ
ってとこでしょうか

「家庭にいた」とはどこですか? 石原環境相答弁で波紋

 【青木美希】「家庭」とは「自宅」のことですか――。石原伸晃環境相は15日の記者会見で、福島第一原発周辺の手抜き除染が朝日新聞報道で発覚した1月4日に「家庭」から事実関係の確認を指示したと説明した国会答弁の真意を聞かれ、「指示を的確に出した」とだけ答え、この日も居場所を明かさなかった。

 石原氏は今月12日の衆院予算委員会で、みんなの党の浅尾慶一郎政調会長から「1月4日はどこに居たのか」と問われ、「登庁せず家庭からご連絡させて頂いた」と答弁。浅尾氏は「自宅から連絡されたということですね」と受け止めていた。だが、石原氏は15日の会見で「自宅」と認めなかったため、4日の居場所問題は尾を引きそうだ。

 石原氏は衆院予算委で「除染作業員の8、9割は福島県民」とも答弁していたが、作業員は各地から集まっており、環境省担当部署によると、県民の割合を示すデータはないという。石原氏は15日の会見で「『だいたい9割』という話を聞いたが、データは役所が数えていればあるし数えてなければない」と述べ、明確な根拠はないと認めた。
朝日新聞DIGITAL2013.2.15
http://www.asahi.com/special/news/articles/TKY201302150145.html

(´・ω・`)しつこいなあ
(なぜみんなの党浅尾慶一郎議員だったんだろう)
金目発言は配慮に欠いていたけどそういう発言をわざわざ出すように追い込んだっていう面もあるわね
失言狙いの質問で得をするのは誰かなぁ
で、何ですか?環境大臣が変われば除染作業は進むんですか?

環境省「除染化適性プロブラム」2013.1.18
→http://josen.env.go.jp/tekiseika/pdf/torikumi_130118.pdf
p13~15
(6)事案 No.1-7、1-8

(a)指摘・通報の内容
12月25日午後8時頃、朝日新聞社から不適正な除染の事案として提供されたリストの中で、「12月14日午前10時40分頃、一般作業員が岩に積もった枯葉を川の縁に落とした(川には流れてはいない)。
 また、12月14日午前11時7分頃、班長作業員が川の縁に積もった枯葉を足で川に流していた。」と指摘。
 また、1月4日付の朝日新聞朝刊に、「12月14日昼休憩前、現場責任者と思われる者が、落ち葉の塊を両足で蹴って川に流した。」と掲載された。

(b)事業者からの報告
 14日の落ち葉の川への投棄については、1月9日、記事に掲載の作業員(二次下請かたばみ興業)と面談した結果、そのような事実がなかったと確認。当該作業員のヒアリングによると、「故意に川に流すことは、絶対にしておらず、作業員にも絶対行わないように指示をしている。
 記事に掲載された写真は、熊手が川に落ち、回収した時の写真だと思われる」とのこと。

(c)環境省の見解
ア)調査内容
 事業者から得た位置情報を元に、当該場所の12月14日の作業日報、写真を確認した。
 また、1月9日に井上環境副大臣、秋野環境大臣政務官が、現地確認を行うとともに、1月7日、11日、13日に環境省職員が現場周辺を調査した。
 さらに、1月11日に、環境省より、落ち葉を川に流したと指摘された作業員に対してヒアリングを行った。

イ)調査結果
 作業日報(参考資料①(6)-1)によれば、当日、当該場所で除染作業を行い、作業内容は除草であったとされている(作業用具として熊手が含まれうる)。
 ヒアリングにより、朝日新聞の指摘は、熊手を川に落としてしまい、それを拾うために川に入る際のものではないかとの見解を聴取。
 現地調査では、落ち葉を川に流したと指摘された作業員に当日の動きを再現させ、写真を撮影した(参考資料①(6)-2)。
 1月17日付け朝日新聞デジタルに関連する動画(該当部分は26秒程度)が配信されたが、当該動画によると、事業者の主張する熊手を回収するところは写っていなかった。また、川岸付近の落葉を川の中央に蹴り出したところが写っており、斜面の落葉を蹴り落としたという行為は写っていなかった。

ウ)環境省の見解
 指摘事項と作業員の主張は乖離しており、斜面の落葉が川に蹴り落とされたものと断定するには至らなかった

(´・ω・`)これだけ調査するのに手間も費用(税金)もかかるわけだが・・・
 
 
【youtube】★「調査報道とは何か」1  
【youtube】★「調査報道とは何か」 2 

 
【youtube】大竹まこと ゴールデンラジオ!「大竹メインデッシュ」(2014年3月10日放送)青木美希(朝日新聞 特別報道部記者) 

青木美樹プロフィール
http://blog.fujitv.co.jp/newhihyo/M201310.html

参考
鬼原民幸記者はインドネシア慰安婦記事にも関わっている
20年も前の「インドネシア慰安婦」を蒸し返して日本叩き! 補足資料 

週刊新潮2014.10.16号
p22~26
新聞協会賞 「手抜き除染」キャンペーンに自作自演の闇がある!

 火のないところに煙を立たせるのが、お家芸なのか。慰安婦虚報や「吉田調書」大誤報に留まらず、今後は、新聞協会賞まで受賞した「手抜き除染」記事でも自作自演の疑惑が浮上。朝日新聞にとって重要な情報源だった元除染作業員が、”やらせ体質”を実名告発する。

 メディアにとって、スクープ記事が必要不可欠であることに異論はない。社会的影響力を維持し、さらには部数増に直結しうるからである。
 しかし、特ダネを獲得するために、記者の取材活動はどの範囲まで許されるのか。
 実は、昨年度の新聞協会賞を受賞した朝日の『手抜き除染』キャンペーンに、大いなる疑惑が持ち上がっている。
 それは、『手抜き除染』の告発を行った元除染作業員の証言による、朝日に自作自演があったという批判である。
 元除染作業員の梶村圭一郎氏(31)は、1年以上にわたって150枚超の手紙を本誌に寄せてきた。そこには、<利用するだけ利用して、捨てられた気がします>、<自身の特ダネを得るために、取材者を唆して記事を作ります>などと、使い捨てにされた”情報源”の悲痛な訴えが綴られている。
 そもそも、新聞協会賞は、傍目には、業界内の論理で決められる、単なる”内輪ネタ”に映るかもしれない。とはいえ、日本新聞協会に加盟するマスコミ各社は、1957年の創設以来、その受賞をめざし、鎬(しのぎ)を削ってきた。
 とりわけ、朝日は2006年に特ダネを追う特別報道部を立ち上げ、常に、新聞協会賞に照準を合わせてきたのである。
 政府事故調による福島第一原発の故・吉田昌郎所長の調書を入手し、<所長命令に違反、原発撤退>(5月20日付朝刊)と根拠のない誤報を大々的に報じたのは、その特別報道部の取材班だった。朝日は、この『吉田調書』報道を新聞協会賞に応募したものの、今年度は9月3日、同じく朝日の東京社会部、特別報道部による<徳洲会から猪瀬直樹・前知事への5000万円提供>の記事が賞を獲得した。その後、『吉田調書』報道に、事実の歪曲が発覚し、記事そのものが取り消しになったのはご存じの通りだ。
 ともあれ、朝日としては、一昨年は福島第一原発事故をテーマにした連載記事『プロメテウスの罠』キャンペーンと、3年連続で新聞協会賞を獲得している。なかでも、『手抜き除染』は、いかにジャーナリズムの神髄である調査報道を実践した記事であるかを自画自賛し、朝日の就活サイトでも、リクルート事件を手掛けた”伝説の記者”とともに、特別報道部の取材班が取り上げられているほどなのだ。

誘導的になっても
 それは、どのような報道だったのか。
 朝日による『手抜き除染』キャンペーンは、13年1月4日から始まった。この日、朝日は1面トップに<手抜き除染 横行>、<回収した土、川に投棄>と大見出しを掲げ、社会面でも<これで除染か>などとセンセーショナルに報じた。
 その記事によれば、朝日の記者4人が前半の12月11~18日のあいだ、福島県の楢葉、飯館、田村の3市町村で除染現場に計130時間張り込み、決定的な”手抜き”場面を写真や動画で撮影することに成功。加えて、除染作業員約20人から、ゼネコンや下請け会社の支持で土や枝葉などをルールを破り投棄したとの証言を得たという。
「袋につめなければならない草木をここに捨てました」と話す、”20代の男性”も登場する。都内のハローワークで3次下請けの求人を見つけ、楢葉町で働く除染作業員だった。
 朝日のスクープ報道の根幹をなす証言を行っているのは、この”20代男性”なのである。
 記事には、次のように書かれている。
<大日本土木(編集部注・元請け会社)の現場監督は当初から、作業班約30人に「袋に詰め切れない分は捨てていい」「(除染区域を示す)テープの外の崖に投げていい」と指示し、作業員らは従った。(略)男性は納得できなかった。大きな袋を抱えて斜面を上り下りするのは確かに大変だが、これで除染したと言えるのかー>
 義憤に駆られた”20代男性”は、現場監督とのやり取りを録音し、朝日の記者に提供した。
 その一問一答が、
<男性「落としちゃっていいんですか」
 監督「うんうん、OK。しょうがない」>
 などという具合に掲載されている。
 つまり、『手抜き除染』が組織ぐるみでおこなわれていることを、”20代男性”が自らの証言と隠し録音によって暴いたのだ。
 朝日の『手抜き除染』キャンペーンは約半年間にわたって続けられ、結果、被災地の住民は憤慨し、発足したばかりの安倍政権はその対応に追われるハメになった
 実は、この大スクープ記事を支えた”20代男性”こそ、冒頭に触れた梶村氏なのである。
 彼はなぜ、朝日の記事に関わるようになったのだろうか。
 梶村氏の手紙によると、
<私が、除染作業を始めたのは、(2010年の)10月2日からです。場所は、楢葉町木戸ダム周辺で、前田JVの現場です。(略)実際、現場内では手抜き除染を含め、手当金未払い等もあり、士気は低下していました。環境省に電話しても解決せず、暗澹とした雰囲気の中、朝日新聞本社に電話をしました>
 すると、その日の夜、携帯電話に、Aと名乗る女性記者から連絡があったという。
<後日会って話を聞きたいと言われ、11月上旬頃にJRいわき駅で待ち合わせをすることにしました。当日、A記者は2時間位、遅刻をして、いわき駅に着きました。そして、駅近くの”まねきねこ”という、カラオケBOXに行きました。店内に入りましたら、「自宅近くの美味しいパン屋で買った」という、クリームパンを渡され、「お近付きの印に」等と言って、オリンパス社製のボイスレコーダーを渡されました>
 紙面を飾った現場監督とのやり取りは、朝日の記者からプレゼントされたボイスレコーダーで録音されたものだった。
 さらに、梶村氏は手紙にこう綴っている。
<記事では、作業員が勇気を持って、録音を自身で決意した等となっていますが、実態はA記者からICレコーダーを手渡され、録音を依頼されました。しかも、現場監督が不法投棄している部分という注文付きでした。同記者は、多少誘導的になっても良いから、現場監督の録音が欲しいと言って来ました>
 事実、朝日の記事になっていない部分の音声データには、現場監督から不法投棄の現地を取るべく、梶村氏が”捨ててもいいんすか?”などと執拗に問いかけている様子も記録されている。
 彼の手紙はさらに、環境省でのヒアリングについても触れ、
<今年(13年)1月10日深夜、A記者の紹介で環境省へ行き、同省職員のX等三名と話し合いました。その中でテープレコーダーの件を聞かされましたので、A記者に依頼されて、等と答えました。その後、環境省が発表した報告書の中に、私が述べた内容が載っていました。同記者は、「何で、あんな事を言ったの。環境省のXに抗議して」等と言って怒っていました。私は、Xから録音テープを是非聞きたいと言われていましたので、その旨を併せて伝えたところ、「絶対に駄目」と口止めされました>
 どうやら、A記者は誘導尋問させたことが露見するのを怖れていたようなのだ。

除染区域外
 おまけに、隠し録音をした5日後の12月2日、梶村氏はA記者を不法投棄の現場に案内しているのが、このときも”やらせ”と批判されかねない取材があったという。
<朝日新聞動画サイトや朝日系列の報道ステーション等で、作業員のインタビューの様子を流していましたが、少なくとも私の発言内容は、A記者が作成した内容です。私が、不法投棄の現場を案内した際、一枚のメモ帳を渡され、「これを読んでいる所を、録画させて頂いても良いですか」と言われましたので、「はい」と答えて応じました>
 台本通りに、A記者から「地元の人がこれを知ったらどう思いますかね?」と訊ねられ、「多分、憤られるんじゃないですかね」などと読み上げた。
 当然、”梶村証言”に基づく、朝日の報道に不審の目を向ける者もいなかったわけではない。
 環境省の当時の除染担当者によれば、
「環境省としても調査を開始し、朝日などから指摘のあった19件のうち、5件に手抜きがあったと認定しました。それでも、梶村さんのケースはなんとも不可解。というのは、県道から20メートル以上離れた”除染区域外”の灌木を刈り、なおかつ、”除染区域外”に投棄してあったのです。業者にとって、なんのメリットもない。ですが、朝日はそこを不法投棄現場だと報じていました」
 要するに、A記者は除染区域の範囲を知らずに記事にした疑いが否めないのである。
 実際、梶村氏も、
<(A記者は)明らかに作業員が捨てたゴミではない物までも、作業員の不法投棄だと言って、喜んで写真を撮っていました。実体験として、除染現場には様々な種類のゴミが捨ててあります。それを知ってか知らずか、作業員の不法投棄とするのは、A記者の偏向と言いますか、事実の捏造を感じます>
 と批判している。

だから、役人はダメなのよ!
 そして、一昨年の12月初め、朝日では『手抜き除染』を記事にすることが決まり、A記者の取材は本格化することになった。
<12月8日から16日までの間、A記者と一緒に、福島県いわき市に在る「わ可ば」と「鬼ヶ城」に宿泊して、取材をしていました。(略)この間の「衣・食・住」の費用は全て、朝日が出してくれました>
<四六時中、A記者と一緒に取材をしていて、賃金に不満を抱いている作業員を唆して、取材をしている印象を持ちました。特に、田村市の現場で働いていて、鬼ヶ城のコテージで寝泊まりしている作業員とは意味深な関係でした。(略)A記者の携帯に、「何処其処の現場で捨てています。早く来て下さい」と作業員から連絡があります。賃金やゼネコンに不満を抱いている作業員が、腹癒せに不法投棄のヤラセをしていました>
 確かに、朝日の紙面には、田村市の除染作業員が、落ち葉の塊を川に蹴り落としているシーンを撮った連続写真が掲載されている。
 A記者は、宿泊している旅館で除染作業員らにビールや中華料理を振る舞うだけでなく、ギフトカードなどを手渡すこともあったという。もしや、撮影に成功したのは、接待攻勢が功を奏したからか・・・・。
 さらに、なによりも”やらせ”批判に値するのは、梶村氏を扇動し、環境省へ『手抜き除染』の告発文書を送らせた取材手法である。
 それについて、梶村氏がこう語る。
「一昨年の12月26日、A記者から、”環境省の担当者と話して欲しい”と、電話がかかってきて、午後2時半に東京スカイツリー駅で待ち合わせをしました。ハイヤーに乗り込むと、A記者は環境省に電話をし、”元除染作業員と話してください”と言って、私に電話を替わった。私はA記者から指示されるままに、不法投棄が横行していることなどを説明しました」
 それから、2人は上野駅近くの喫茶店で、環境大臣宛ての告発文を作成した。
「A記者は、取材ノートを見ながら、ノートパソコンに文章を打ち込んでいました。途中、”梶村くんの実名で出してくれるよね”などと訊ねてきた。近くのプリントショップで文書を印刷し、そこに署名を求められました。私が、”妻と暮らしている住所は書きたくない”と言ったら”本籍地でもいいよ”と」
 すぐさま、ハイヤーで環境省に向かい、受付で除染担当者を呼び出した。
 その時に対応した、当時の担当者に話を聞くと、
「確かに、その日、A記者から面会を求められました。でも、会議があったので、”いきなり来られても・・・・”と断ると、”だから、役人はダメなのよ!”などと怒られたことを覚えています」
 すると、A記者は告発文書をファックスすることに決めたという。梶村氏が続ける。
「妻と渋谷で待ち合わせをしていると言うと、”じゃ、渋谷に行く途中のコンビニでファックスしよう”と言い出しました。結局、道玄坂のファミリーマートから環境省に送信し、あとで郵送したとも聞きました。告発文書にかかわる費用はすべてA記者持ちです」
 これでは、ほとんどA記者が告発したも同然。しかも、環境省の調査が進まずにいると、朝日は1面に<手抜き情報放置 除染業者を聴取せず>①とのタイトルを打ち、<26日には草木の投棄を指示された20代男性が実名で手抜き情報をファックスで本省と事務所に送った>のに、環境省が放置していたことがわかったと報じたのだ(13年1月10日朝刊)。
 まさに、マッチポンプ以外の何ものでもない。

独特な体質
 実を言えば、梶村氏は現在、ある地方の拘置所に収監中である。そのため、取材は主に手紙のやり取りになったわけだが、逮捕された理由を訊ねると、
「いわき市内の同じ寮で生活していた除染作業員から7万円の横領罪で訴えられ、昨年の4月中旬、警察に厄介になりました。被害者の除染作業員は面会に来たとき、”朝日の記事を取り下げたら示談に応じる”などと言い出した。”お前のせいで、現場の管理が厳しくなったし、たくさんの人間が苦労させられたんだ”と詰め寄られたのです」
 示談すれば不起訴になる可能性も高く、記事の取り下げも含めてA記者に連絡を取ろうとしたものの、ナシの礫だったという。
「A記者からは”ゼネコンなどから圧力がかかったら相談して”と言われていました。でも、いざ、そうなってみると、何のバックアップもしてくれなかった。むろん、私にまったく罪がないとは言いません。でも、”やらせ”と言っても過言でないくらい、取材に協力したのい、あまりの仕打ちです」
 しかも、横領に問われたことがきっかけとなって、離婚問題まで生じた。さらに、それに伴う親族間のトラブルによって窃盗事件でも逮捕されたという。
  さて、塀の中からの訴えに朝日はなんと答えるか。
「環境省に手抜き除染を通報する文書を送ったり、ICレコーダーで音声を録音したりしたのは、取材協力者の意思にもとづくもので、弊社記者の指示によるものではありません」(広報部)
 と、木で鼻を括ったような対応である。環境省へ告発文書を送ったときのファックス代、切手代などについても誰が負担したのかさえ明らかにしようとしない。未だに、不誠実な回答を繰り返しているのだ。
 京都大学の中西輝政名誉教授はこう指摘する。
「”サンゴ事件”しかり、”吉田調書”の誤報しかり、これほど自作自演記事が続発するのは、朝日の独特な体質に起因している。それは、自らの主張を押し通すためには事実を捻じ曲げることさえ厭わないという体質です。しかも、いかにメディアとしてのモラルが欠如しているか、ということに、朝日の記者はまったく気づいていないのです」
 いくら、誤報を繰り返しても、独善的な体質が改められることは期待できそうにないのだ。


<手抜き情報放置 除染業者を聴取せず>
朝日新聞『環境省、手抜き除染情報を放置 ゼネコン業者の聴取せず』2013.1.10
10
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201301090533.html
(何で告発したことが分かったのかなあ・・ってヤラセだとすると納得できる記事)

16手抜き除染記事やらせ22
16手抜き除染記事やらせ23
16手抜き除染記事やらせ24
16手抜き除染記事やらせ25
16手抜き除染記事やらせ26

参考
作業員H氏→反原発工作員でした 
朝日、誤報の“エリート集団”解体か 調査報道の花形「特報部」 
週刊新潮 ・今や針のムシロに座らされた「吉田調書」スクープ班が待つ処分 

朝日、誤報の“エリート集団”解体か 調査報道の花形「特報部」
 朝日新聞が、東京電力福島第1原発事故の「吉田調書」をめぐる報道を誤報と認めたことで、関係者の処分に注目が集まっている。朝日社内では、吉田調書報道を行った「特別報道部」(特報部)幹部の更迭だけではなく、同部の解体まで浮上している。「調査報道の朝日」を掲げる同社において、特報部は各部のエース級が集まる花形部署だったが、“誤報製造機”の烙印を押されてしまった形だ。

 「吉田調書に関する処分に関しては杉浦の解任。それから、関係者の処分、処罰は厳正に行います」

 朝日の木村伊量(ただかず)社長は11日夜の記者会見で、杉浦信之取締役編集担当の解職を明らかにするとともに、吉田調書の報道に関わった関係者を「厳正に処罰」する考えを示した。

 処罰される関係者として、社内で取り沙汰されているのが特報部だ。ある朝日記者は「特報部の部長とデスクが更迭されると聞いている」と明かす。別の同社記者は「特報部の解体もあり得る。現在所属している記者は全員、もともといた部署に戻されるのではないか」と語った。

 特報部は、隠された事実を独自に発掘する調査報道の専門部署だ。2006年に「特別報道チーム」として発足し、11年に部へ昇格した。政治部や社会部など、各部署の優秀な記者20人前後が集められているという。13年には、国が福島第1原発付近で進める除染作業の手抜きをスクープし、新聞協会賞を受賞した。

 朝日関係者は、特報部の特色について「ひたすらホームランを狙う。言い訳みたいなバントヒットは狙わない」と解説する。同社のホームページでも「主体的にテーマを決め、納得のいくまで調べるオフェンス専門の記者集団です」と説明されている。

 所属記者は出社義務をほとんど課されず、自由に取材することが許される。経費も余裕があり、「京都で湯豆腐なんか食べたいね、という話になって京都で会議をやったこともある」(同部OB)という恵まれた環境だ。

 更迭が噂される特報部デスクは「手抜き除染」報道でも代表者として新聞協会賞を受賞している①。政治部時代は、菅直人元首相や細野豪志元環境相に食い込み、菅氏が野党時代に衆院予算委員会で質問する前には、質問内容のアドバイスをするほどだった。

 このエリート集団が「手抜き除染」報道に続くホームランとして打ち上げたのが、吉田調書報道だった。

 今回の報道に関わった記者の人数について、前出の杉浦氏は「非常に流動的な取材班なので、何人と特定して人数をあげることはできない」と説明しているが、記事を書いた記者の署名の数をみると4、5人程度。中には福島第1原発事故時から一貫して取材に関わり、著書を出しているベテラン記者も含まれている

 「取材にあたった記者たちは福島原発事故の取材を長く続けている、いわば専門的な知識を有する記者でした。その結果、取材班以外の記者やデスクの目に触れる機会が非常に少なく結果としてチェックが働かなかった」

 杉浦氏は11日の記者会見でこう説明した。ベテラン記者やエース記者が集まる精鋭集団であったがゆえに、編集幹部のチェックが行き届かなかったとすれば、朝日は「関東軍」の暴走を止められなかったことになる。同社全体の構造的、組織的問題が浮かび上がる。

 社長ポストに居座った木村氏は「編集部門の改革を行い、速やかに進退について判断します」と強調しているが、外部の視線は極めて厳しい。

 時事通信でワシントン支局長や外信部長などを歴任した田久保忠衛・杏林大名誉教授は「朝日をまともな新聞の原点に戻すべきだが、改革は難しい。安保闘争のころから反体制でごりごりに凝り固まってしまった。だからこそ、反原発のイデオロギーに染まって今回の誤報になった」と語る。

 朝日がその特異な体質を見直さず、特報部解体という“トカゲの尻尾切り”だけで事態を収拾しようとするなら、再生への道は絶望的だ。zakzak2014.9.13
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140913/dms1409131528009-n1.htm

①「手抜き除染」報道でも代表者として新聞協会賞を受賞している
これは鮫島浩氏
記事を書いたのは青木美希氏
17
「吉田調書」誤報の影に「菅直人」元総理の昵懇記者 

 

週刊新潮2014.9.18号
p30
原発「吉田調書」誤報の影に「菅直人」元総理の昵懇記者

 朝日は、従軍慰安婦の”吉田証言”だけでなく、”吉田調書”の大誤報でも窮地に立たされている。しかも、その記事の陰には原発ゼロでスタンスを同じくする「菅直人」元総理の昵懇記者の存在があった。やはり、朝日は報道機関ではなく、プロパガンダ機関ではないのか。

 自らの主張を押し通すためには、史実を捻じ曲げることさえ厭わない。そんな朝日の企業体質は、原発事故報道でも遺憾なく発揮されている。
 朝日は5月20日、1面トップで<政府事故調の「吉田調書」入手><所長命令に違反、原発撤退>などと大々的に報じた。しかし、その後、”吉田調書”を同様に入手した産経、読売新聞などの各メディアによって、記事内容に疑いの目が向けられるようになったのはご存じの通りだ。
「そもそも、”吉田調書”は、菅直人元総理からリークされたのではないかと、社内ではもっぱらの噂になっています」
 と話すのは、朝日の中堅幹部である。
「というのも、その記事には、菅さんとベッタリの記者がかかわっていたからです。現在は、福島原発事故をテーマにした『プロメテウスの罠』という連載を担当する特別報道部の幹部を務めている。もともとは政治部の記者で、菅さんとは家族ぐるみの付き合いだそうです。現に、菅さんが総理だったとき、電話一本で話せる間柄であることを自慢するような記事を書いていました」
 さらに、菅リーク説の疑いをより深めるのが朝日の記事が菅元総理を援護射撃する内容だったことである。

”おっさん”
 他社の政治部記者によると、
「菅元総理は、福島第一原発からの東電の全面撤退を阻止したと声高に主張していました。ただ、総理退任後、いくら”東電悪玉論”を唱えたところで、事故対応がお粗末だったから、反原発デモに参加しても”帰れ、帰れ”の大ブーイングに晒された。ですが、朝日の記事によって菅元総理の”成果”があらためて見直されることになったのです」
 挙げ句、菅元総理は自分の選挙区で、”原発事故について語ります”と題し、講演会まで開いている。
「しかし、”吉田調書”を読むと、吉田昌郎元所長は”撤退”を否定しているだけでなく、菅元総理を”おっさん”呼ばわりして、現場の混乱を招いた張本人だと槍玉に挙げていた。当然、”吉田調書”に基づく記事なら、産経や読売のように菅批判にも言及せざるを得ないのに、朝日はそれがゼロなのです」(同)
 要するに、”吉田調書”を曲解し、菅元総理を擁護したということなのか。
 菅元総理に聞くと、
「取材は無理」
 と言うのみ。
 政治評論家の屋山太郎氏がこう指摘する。
「朝日はもはやジャーナリズムを標榜できる組織ではなく、単なるプロパガンダ集団。自分たちの思想に誤りがあるとみとめられないのであれば、新聞を名乗る資格はありません」
 朝日のおごり、ここに極まれり。

18吉田調書菅直人30


件の記事を書いた記者は誰かというと
福山哲郎公式サイト『原発撤退、朝日新聞のスクープ』2014.5.20
20吉田調書木村英昭
http://www.fukuyama.gr.jp/diary/2014/05/20/10491/ (魚拓は下記)

「東電側は全面撤退ではなく、一部退避だと主張していましたが、それが命令違反の結果だったとは・・・。」

「「撤退要請」をあとになってから「一部退避であり撤退は考えていなかった」と強弁し続けた東電の相変わらずの隠蔽体質の問題です。」

結局東電が正しかったわけだが
(´・ω・`)陳さん東電のみに罪を負わせる気満々だな


木村英昭記者
朝日木村英昭早稲田石橋湛山賞http://www.waseda.jp/jp/news13/131114_wja.html
検索するとあちこちでの反原発集会や講演会に出て嘘ばらまきまくってるようです

さて、菅直人元首相が東電の撤退を止めたと言ってるのは本当なのだろうか?

【視線】
菅元首相の証言は信用に足るか 政治部編集委員・阿比留瑠比

 当事者の証言とは、どこまで信用するに足るものなのか。嘘やごまかしは論外としても、願望や思い込みによる意図せぬ事実とのズレも決して少なくない-。

 人から話を聞き、それを記事にまとめる記者職に就いて四半世紀近い。だが、馬齢を重ねるばかりで、一見簡単な作業に思える「事実を伝える」ことの困難さに時折、立ちすくみそうになる。

 政治家や官僚に対する日常的な取材の場では、相手の言うことを当然、全部信じているわけではない。インタビューや記者会見で彼らが本音を話すわけもなく、こっちも初めから割り引いて聞いている。

 ただ難しいのは、過去の大きな事件や事故、歴史問題の限られた当事者の証言が食い違い、あるいは、到底信じ難い内容を含む際にどう取り扱うかである。

 芥川龍之介が傾倒したフランスのノーベル文学賞作家、アナトール・フランスは歴史についてこう言い切っている。

 「歴史家がある証人を信用したり、他の証人を信用しなかったりするのは、感情上の諸理由にすぎないということである。歴史は科学ではない。芸術である」

 筆者は歴史家でも芸術家でもないが、戦後半世紀の平成7年に戦没者遺族取材班の一員として、延べ100人近い遺族に取材した際にあることを痛感した。

 それは、人は自分自身の体験を語る場合でも記憶は曖昧で、他の人の言葉や証言との混同は珍しくないということである。さらに、記憶はときに美化されていたり、全くなかったことを覚えていたりすることもあるということだった。

 戦後半世紀もたっての取材だったので、無理もないとも言える。とはいえ、そのどの部分までを確からしい事実として記事化するかに頭を悩ませたのも本当だ。

 そして、人の記憶はそんなに昔のことではなくても容易に薄れうつろい、それに連れて証言も変わっていく。その端的な実例を最近、目にした。

 政府は9月11日、東電福島第1原発事故をめぐる政府の事故調査・検証委員会による19人分の調書記録書を公開した。その中の菅直人元首相の調書を読んでのことだ。

 菅氏は平成24年4月3日の政府事故調による聴取に、東電が一時、第1原発からの「全面撤退」を検討していたと決めつけてこう証言している。

 「(23年3月15日未明に)私は清水正孝社長を呼んだ。清水社長は私が(全面撤退はダメだと)言ったときに『そんなことは言っていませんよ』なんて反論は一切なかった。やはり(全面撤退を)思っていたんだなと思う」

 一国の元首相の発言であり、本来ならば重く受けとめたいところだが、その約1年前には何と述べていたか。同年4月18日の参院予算委員会ではこう答弁している。

 「社長は『いやいや、別に撤退という意味ではないんだ』ということを言った」

 より菅氏の記憶が鮮明であるはずの1年前の答弁では、「反論は一切なかった」どころか清水氏が全面撤退を否定した部分にちゃんと言及しているのである。菅氏は同じ場面について後にこうも答弁している。

 「『引き揚げられてもらっては困るんじゃないか』と言ったら、『いやいや、そういうことではありません』と言って」(同年4月25日の同委)

 「『どうなんだ』と言ったら『いやいや、そういうつもりはないけれども』という話だった」(5月2日の同委)

 菅氏の発言を追うと、清水氏の全面撤退否定の言葉が日に日に弱まり、ついには反論は一切なかったことにされていったのが分かる。当事者の証言だからと、とても信用できたものではない。(あびる るい)
msn産経ニュース2014.9.29
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140929/plc14092911070008-n1.htm

時系列にすると・・
2011.4.18「社長は『いやいや、別に撤退という意味ではないんだ』ということを言った」(参・予算委)

2011.4.25「『引き揚げられてもらっては困るんじゃないか』と言ったら、『いやいや、そういうことではありません』と言って」(参・予算委)

2011.5.2「『どうなんだ』と言ったら『いやいや、そういうつもりはないけれども』という話だった」(参・予算委)

2012.4.3「(23年3月15日未明に)私は清水正孝社長を呼んだ。清水社長は私が(全面撤退はダメだと)言ったときに『そんなことは言っていませんよ』なんて反論は一切なかった。やはり(全面撤退を)思っていたんだなと思う」(政府事故調)

(´・ω・`)信用できるか!

追記2014.11.1
【菅直人氏インタビュー(上)】 東電は全面的に撤退するという話だった2012.6.12
菅直人インタビュー竹内啓二
http://astand.asahi.com/magazine/wrscience/special/2012061100007.html

追記2014.10.4

【youtube】【日いづる国より】高山正之、朝日新聞が昔から自作自演していた話[桜H26/10/3] 
15:21~
高山正之氏「朝日があの記事を抜いたグループっていうのは、鮫島浩っていうのをデスクにする特報部っていうのがあるんですけどその下に木村英昭っていう経済部から来た記者がついてるんですね。この鮫島っていうのが菅直人とツーカーの仲で、あの国会の質問書なんかも鮫島が書いてるくらいなんですよ。そのくらいね、もう腰巾着っていうかね、ま、私個人的に言うと見てると菅直人って爬虫類みたいな感じがしてあんまり好きじゃないんですけど、あんな人の質問書書いて喜んでる人の趣味がよう分からんな、ってそれはともかく、非常に菅直人に近いグループがあって、そこがあの吉田調書を抜いた。出ないはずの吉田調書が出た。で、しかも中を読んでみると木村英昭って記者が書いてるのはね、『プロメテウスの罠』って連載続いてますけど、あの時菅直人は極めて冷静だった、東電が撤退するというのを止めたんだ、という話になってんですよ。木村英昭って記者の全くの嘘。激怒して暴れ回って、福島の対応をあんな遅らせてしまった首相を庇いに庇って、なおかつ東電が撤退したみたいな既成事実を作り上げて朝日新聞で連載して、時の新聞協会長、秋山耿太郎、朝日新聞の会長ですよ。それが新聞協会賞出してる。去年・・おととしか。自作自演で自分達で嘘を作ってそれを自分達で誉め合ってね新聞食い物にしてる。新聞協会なんて本来は新聞社同志の親睦団体ですよ。こういう新聞協会舞台にしてこんなインチキ書いて協会賞まで持ってくって・・・ほんと許せないね。」

という訳で新潮の記事の指す昵懇記者は鮫島浩氏、ということかな・・?

asahi.com『朝日新聞社が協会賞受賞 「手抜き除染」報道で 新聞大会』2013.10.17
17
http://www.asahi.com/shimen/articles/SEB201310160060.html


参考
 
【youtube】【東京電力】平成20年度 原子力総合防災訓練【福島第一】  
この動画を見て茫然としましたよワタクシは
ここまで想定内だったとは

政府事故調報告書
http://www.cas.go.jp/jp/genpatsujiko/hearing_koukai/hearing_list.html

吉田昌郎所長上申書
http://www.cas.go.jp/jp/genpatsujiko/20140523_jyoshinsyo/jyoshinsyo.pdf

http://www.peeep.us/ee5ae921
http://www.peeep.us/d95fe282

朝日新聞吉田調書記事
http://www.peeep.us/78483669
http://www.peeep.us/fb079c68 

このページのトップヘ