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 環境省は10日、日本最大のサンゴ礁域として知られる沖縄県の石西礁湖(せきせいしょうこ)を調べたところ、サンゴの9割に「白化現象」が広がり、死んだサンゴの割合は70%にのぼったと発表した。昨夏の高水温などが原因とみられている。

 白化現象は、サンゴに共生する藻類が体内から抜け出してしまい、色が白っぽくなって衰弱すること。サンゴが死ぬこともある。

 環境省は昨年11月から12月にかけて石垣島と西表島の間の海域の35地点を調べた。同9月から10月にも調査しており、比べると死んだサンゴの割合が56・7%から70・1%に増えた。

 石西礁湖では1998年や2007年などにも大規模な白化現象が起きた。地球温暖化が進むにつれて多発する恐れがあるという。(小堀龍之)