2017-01-10

女ぶるのが恥ずかしかった

発育が良かった。子供の頃は周りからいつも頭一つ身長が抜けてた。

可愛いねぇよりもスタイルいいねぇ将来はモデルさんだねぇと言われた記憶がある。

母親趣味からふりふりの服を着ることはあまり無かった。

アメリカの子供みたいなオーバーオールとか帽子とか、男の子ファッションをしていた気がする。

あとセーラームーンではあみちゃんが好きだった。なのでピンクや赤ではなく青色を選んでいた。

髪の毛も短くしていた。これは何故かはよくわからないが、中学生になるまで男の子みたいな髪型だったと思う。

小学生になってあるとき親の趣味で赤いワンピースを着た。スカートも履いた記憶冠婚葬祭くらいしかなかったので少し「どうなんだろうこれ」という感情はあったが

その時大好きだったアニメ魔女の宅急便』に感化されキキ気分で赤いカチューシャをして街へ繰り出した。

同い年くらいの見知らぬ男の子が、私を見て言った。「男女」と。

私は酷く傷ついた。そしてまた同時期に背が高いことを同級生男子からかわれ、つらくなった。

それから私は制服以外でスカートを履かなくなった。ふりふりの服も着なくなった。

身体つきは成長して女らしくなるのも早かった。それが私のコンプレックスを加速させていった。

先ず胸を隠すように猫背になった。だぼっとした服を好むようになった。

女の子の選ぶような服は選ばなかった。男女兼用とか、とりあえず男の子っぽい服を選んだ。

でもずっと女の子みたいな服を着てみたかった。

似合うなら着たかった。だけど私には絶対似合わないと分かっていた。

高校卒業して、少しだけ環境が変わったこともあり、女の子らしい服装を着るようになった。でも似合ってないよなぁと思っていた。

ただこの時の私と言うのは元気と若さからくるもので、似合わなくてもいいやという感覚を持っていたと思う。

でも成人式は出なかった。スーツでも出ればよかったのかと思う。しかし私は同級生たちに可愛らしい振袖を着た姿を見られたくなかった。

その後の卒業式で袴を着ることになった。袴なら、まぁ。制服みたいなものだし。

でも気が乗らず、選びに行ったときはもう着たい袴は無くなっていた。

母親は私がそんなことを思っているとは知らないだろうが、どうも女の子らしい服装をしてほしいという欲はあったようで

母親のために着たくない袴を選んで、着て、写真を撮った。

写真も苦手だから、表情も固まっているなんとも酷い写真があがってきた。袴も似合っていない。

この時もう可愛らしい格好なんてするかと胸に誓った。

今はフリフリの服だけは着ていない。ザ・男の服もどうしても似合わなくなったので、カジュアルボーイッシュ無難な感じをさまよっている。

でもふと思うのだ。私は今じゃ誰がどう見ても女だし、私より身長が高い人はたくさんいる。

今ならザ・女の子の服を着ても誰も文句を言わないのではないかと。

それでも、多分自分文句をつける。似合ってない。私を見る人たちが私を笑っているのではないかと。

もうこうなってはどうしようもない。改善策も無い。私はこのコンプレックスを抱えて生きていくしかないのだ。

しかしわりと、いや結構つらい。いっぱい泣いたし、喜ぶような場でも自分服装ストレスを感じるばかりだ。

から今のうちに、子供がいる親には伝えてほしい。(経験上、からかうのはいつも男の子だった)

女の子性的外見にとやかく言わないでと。その子はきっと、一生をひきずるくらい傷つくからと。

せめて反面教師的になればいいと思うのです。

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    コスプレしようよ 自分じゃなくかわいい服を着てるキャラのマネをしよう! うちの奥さんは普段は女っぽくないけど、コスの時だけはかわいい服を着てるよ

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    こういう人達ってなんで女っぽい=フリルたっぷりの甘めファッションな発想になるのか不思議 仕事できる大人のお姉さん風なキレイ系じゃ駄目なの?

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