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かゆみ起こす源、九大がマウスで特定 アトピー薬に道

2017/1/9 20:47
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 アトピー性皮膚炎のかゆみを引き起こす源となるたんぱく質を、九州大・生体防御医学研究所のチームがマウス実験で突き止め、9日付の英科学誌電子版に発表した。チームは「将来、かゆみを根本から断つ治療薬の実現も期待できる」としている。

 これまでの研究で、かゆみを直接引き起こすのは「IL―31」というたんぱく質で、アトピー性皮膚炎患者の血中では健常者と比べて10倍以上多いことが知られていた。血中の免疫細胞が刺激されると大量に生じるが、その詳しい仕組みは解明されていなかった。

 チームは今回、皮膚炎を発症したマウスと健常なマウスで、免疫細胞のたんぱく質を詳しく解析。皮膚炎を患うマウスでは、たんぱく質「EPAS1」の量が5~10倍だった。

 EPAS1を健常なマウスの免疫細胞に注入してみると、IL―31は増えた。逆に、皮膚炎のあるマウスを遺伝子操作してEPAS1を抑制すると、IL―31も減った。患者の免疫細胞を培養して行った実験でも、同様の結果だったという。

 こうした解析や実験により、EPAS1がIL―31の増減を左右し、かゆみを引き起こす源となっている、とチームは結論付けた。

 チームの福井宣規教授(免疫遺伝学)は「EPAS1をつくらせないような薬剤を開発し、新しい治療法の選択肢を示したい」としている。〔共同〕

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