しつこいようだけど、「平和の少女像(を放置していること)がウィーン条約に違反している」という日本政府の主張と、あたかもそれが正当な主張であるかのように下支えする一部の大学教員の発言は、たいへん問題が大きいと思うので、あらためて書いておく。
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「努力する」と謳っているのに何もしていないではないか(すでに設置されていたソウルはともかく釜山に新しく設置させるとは努力していない証拠だ)という主張も見かけた。だが、釜山は政府の意向を受けてひとたび撤去したと発言している。韓国政府は「協議」を通じて「解決の努力」をしたわけだ。
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努力が成果に結びついていないといわれればその通りだとしか言いようがないが、はたしてそれは問答無用で駐韓大使を償還するなどという手段に見合うほどのことだろうか。
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ともかく、もともと言いがかりあるいはこじつけにすぎないものを、あたかも正当なものであるかのように言いつくろうのは、(政治的にはともかく)学者として誠実な態度だとは言えない。「平和の少女像そのものが憎い」という情緒にお墨付きを与えるものでしかなかろう。自省を促したい。
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