茂木克信
2017年1月9日20時40分
東日本大震災の津波で大きな被害が出た宮城県東松島市野蒜(のびる)地区に、市立宮野森小学校の新校舎が完成した。木のぬくもりを感じられる校舎で、10日から児童が学び始める。1年生のときから仮設のプレハブ校舎で学び続けてきた児童もいて、最後の3学期に間に合った。
校舎は木造一部2階建てで、使った材木は約5千本。梁(はり)や柱を隠さず温かな雰囲気を出した。教室は廊下側がガラス張りで、窓から里山が見える。
宮野森小は児童数143人。野蒜小と宮戸小が昨春、統合して開校した。9日には落成式があり、6年生の阿部来春(こはる)さんは「プレハブは音が響くので、廊下をゆっくり歩かないといけない。そんな気遣いも、もういらない」と喜んだ。(茂木克信)
新着ニュース
おすすめコンテンツ