国政介入:朴大統領弾劾反対集会に参加した高校生に激しい人身攻撃

国政介入:朴大統領弾劾反対集会に参加した高校生に激しい人身攻撃

 昨年12月31日、ソウル市の徳寿宮大漢門前で行われた「7次弾劾反対太極旗集会」を訪れた。ある高校生が壇上に上がって朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の弾劾に反対する発言を行った。

 同生徒は「ソウルのフィボン高に通っているキム○○です」と紹介した後、「学校教育が全国教職員労働組合のようになっている。こんなふうに教育されてきたため、大韓民国で悪役は朴槿恵だと思ってきたが、よく見たところ朴槿恵は無罪で、左派の側が魔女狩りを行っている」と主張した。

 キム君は「すでに弾劾は法的に正しい手続きで進められているが、左派の側が弾劾手続きを前倒しするというのには裏がある」と訴えた。60、70代が多い弾劾反対集会で、同生徒の発言は大きな注目を集めた。

 ところでこの発言を録画した動画がインターネットにアップされた後、キム君に対する攻撃が始まった。ネット上では「徽文高(フィムンコ)に通う若い親朴(朴槿恵大統領寄り)」とし、キム君を露骨に責め立てる書き込みが殺到したのだ。弾劾賛成派の一部が「フィボン高」というキム君の発音を「徽文高」と過って理解した。揚げ句の果てには、徽文高が1月2日に学校のホームページで「31日の集会で発言した高校生『キム』君は本校の生徒ではない」と釈明する始末となった。

 すると今度はキム君をめぐり「徽文高とうそをついた」「実は高校生でもなく、24歳の無職だ」といった非難がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で広がった。キム君が脱北者という根拠のない主張までも飛び出した。「キム君の母が『熱血的な朴サモ』(朴槿恵大統領を愛する集まり)」といったようにキム君の家族のプライバシーまで侵害され始めた。

 ある医者はSNSに「自分のことを徽文高の生徒と言って弾劾反対集会に参加し発言した者が、実は徽文高ではなくフィボン高を卒業した24歳の成人で、母親は熱血的な朴サモの会員であるということが判明している部分」と書き込んだ。

 しかし、キム君は19歳で実際にフィボン高に通っている3年生であることが分かった。脱北者でもなかった。キム君に対して行き過ぎた人身攻撃が行われると、一部のインターネットユーザーは「デマを流すことは魔女狩りだ。自浄が必要だ」と指摘した。キム君は「母親まで話題に挙げるのは非常に心外だ。法的対応を検討している」と明らかにした。

キム・ジヨン記者
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