頭部に白色を一部残しながらも、裏側も砂地模様となったヒラメ=鳥羽水族館提供
三重県鳥羽市の鳥羽水族館は9日、表も裏も同じ模様をした珍しいヒラメの展示を始めた。通常なら白色の裏側が、頭の一部を残して表側と同様、褐色の砂地模様をしている。
鳥羽湾で船釣りをしていた同県明和町の大学生、北村航大さん(19)が6日、水深30メートルの海底から釣り上げた。体長43センチ、重さ900グラムで推定生後2、3年。同館は色素か遺伝子の異常とみている。
砂地模様は身を潜める効果があるが、海底にすむため裏側は見せ場が少ない。飼育員は「ヒラメに役立つと思えないが、水族館には新年のすてきな贈り物」と人気を呼びそうな珍客を歓迎。【林一茂】