この記事には、多くのネタバレが含まれます。
2017年冬アニメ『リトルウィッチアカデミア』1話の感想、あらすじ、オススメ記事をまとめました。
2話と3話も、この記事に付け足していく予定です。
原作 TRIGGER / 吉成曜
監督 吉成曜
アニメーション制作 TRIGGER
Cast
アツコ・カガリ:潘めぐみ ロッテ・ヤンソン:折笠富美子 スーシィ・マンババラン:村瀬迪与 ダイアナ・キャベンディッシュ:日笠陽子 アマンダ・オニール:志田有彩 コンスタンツェ・アマーリエ・フォン・ブラウンシュバンク=アルブレヒツベルガー:村川梨衣 ヤスミンカ・アントネンコ:上田麗奈 シャイニィシャリオ:日髙のり子
TOKYO MX 毎週日曜日24:00~
BS11 毎週日曜日24:30~
Netflix 1月9日より毎週月曜配信開始
■1話感想
□シャイニィシャリオの魔法ショー
魔法ショーから始まりましたが、主人公・アツコ達が住む世界では魔法使いが実在するものとして認められてるみたいですね。通販で魔法が学べるみたいですしw
シャイニィシャリオのパフォーマンスを見て、アツコは魔法使いになる事を決めます。
シャリオ「忘れないで、信じる心があなたの魔法よ」
話し方といい仕草といい、シャリオはアツコ達とキャラ造形が違い過ぎますねw 一人だけ、他作品からやってきたみたいです。
躍動感のある空間描写は、圧巻。お客さんを沸かせていた魔法は、ディズニーっぽいというか、一般受けしそうな演出でした。
アクションシーンなんかでは、顔の形をギャグ漫画みたいに崩しています。ああいう表現は、味があって好きです。
作画がTV放送のクオリティと思えない程高くて、ビックリしました。
それと観客席に、公式HPのキャラ詳細で紹介されている、ダイアナというキャラがいましたが、その説明文によると主人公のライバルになりそうです。
□停留所で、何故か説明し出す魔女っ子達
「ねぇ知らない? この辺にバス停があるはずなんだけど」
「バス停なんかないよ。この町に」
えぇ…。
多くの説明的な描写の甲斐あって、アツコ・スーシィ・ロッテのキャラクターは大体把握できたし、今後の展開をあれこれと想像できました。
退学が視聴者に緊迫感をあたえる要素になるんだろうな、とか。学内ヒエラルキーがこうなるんじゃないかな、とか。
新生活や成長する過程などを見せられると、その新鮮さからワクワクしてきます。
アツコは、前向きで明るい魅力的なキャラクターですが、人(スーシィ)にぶつかってもキチンと謝らないのはいけませんね。小声では謝っていましたけど。
そういった嫌われかねない性格も、「成長する余地があるよ」という表現なのかもしれません。
アツコに付きまとわれるスーシィの対応は面白かった。
とにかく無言を貫く。全く相手にしない…訳ではないんだけど、アツコが喜ぶような反応は絶対にしたくない、といった感じ。
「ところで、今日の始業式にくる新入生、一人は魔女家系じゃないって」
「ルーナノヴァまでは、レイラインで結ばれてる」
「レイラインには太古の昔から魔法のエネルギーが走ってる」
「そのエネルギーに乗れば、ルーナノヴァに飛んでいける」
ありがたいですねぇ。三人組の魔女っ子達が、視聴者のために一生懸命説明してくれました。
この世界にも、ハリーポッターにあったような階級社会が存在するようです。まぁハリポタには、魔法学校が経営難という設定はないでしょうけどw
箒に乗れない事をバカにされたアツコでしたが、入学資格はどうなってるんだろう? 「事前に教えたれよ」と言いたくなります。
□アーシュラ先生は、シャイニィシャリオか?
アツコに呪文を唱えろと言っていた魔法学校の先生・アーシュラは、公式ホームページのキャラ紹介によると、かつてシャイニィシャリオだったという噂があるみたいです。先生にアルコルと呼ばれていた使い魔(?)の鳥は、アツコが持っていたヌイグルミにそっくりだし、冒頭の魔法ショーにも似たような鳥が出ていました。
というか、シャリオとアーシュラ先生の声優さんが同じですねw
同一人物と思わせるためのミスリードかもしれませんが、何かしらの関係はあるんでしょう。
□被害者ロッテ登場
絵に描いたような真面目・気弱キャラ、ロッテ。
(なに、この不憫そうな子。貧乏くじ引かされそう…)と思っていたら、やっぱり苦労しちゃう系のキャラでした。
ロッテ「もしかして塩もってる? レイラインは塩分を嫌うの」
ホントかよw
故意でなかったとはいえ、おかしな場所に出たのはアツコに原因があります。
スーシィは、アルクトゥルスに行こうとしていたみたいなので、被害者という感じはあまりしません(被害はこうむっているんだけど)。
そして彼女は生け贄にしたりしてやり返すけど、ロッテは完全に被害者です。人助けをしたと思ったら、ひどい場所に放り込まれるし。
彼女には、逞しく生きていって欲しいですね。
スーシィは、ぶつかられてばっかりだ。停留所への道中で体当たりされ、レイラインではヌイグルミを顔面にくらい、アルクトゥルスではアツコにのしかかれる。
スーシィ「迷惑この上ないって、アンタのことね…」
同情します。
スーシィが、魔女はこのくらいじゃ死なないと言っていました。
最低でも30メートルは落ちて、おまけにアッコも落ちてきたんですけど…。顔色悪い見かけによらず、頑丈なんだなぁ。
アツコ「そんなぁ~、困るよ~。始業式に間に合わなくなる~」
そうなったのは、一体誰の所為なんでしょうねぇ~?w
アツコは、人に迷惑をかけても平然としているので、アクが強い奴だと感じる人も多いだろうな。スーシィを死んだと勘違いしての行動はギャグシーンだからいいけど、ロッテの箒が折れてしまった事に対しては一言あってもいいと思う。
原因を作ったのは、アツコ自身だしね。
□マンドレイク&コカトリス戦
マンドレイクを見て何が起こるか分かり、「ぷぷぷ」と笑いをこらえるスーシィは、いい性格をしていますw
一見ひ弱に見える彼女ですが、結構機敏に動きますね。魔女としても優秀みたいだし、有能キャラなんでしょうか。
運動音痴を絵に描いたようなキャラ・ロッテの動作も、意外に悪くなかったです。
スーシィ「…よし」
スーシィ「ねぇ、そこに立ってて」
そして、躊躇なくアツコとロッテを『生け贄』するスーシィ。やっぱりいい性格をしてますw
スーシィ「『馬鹿め、悔しかったら私を食べな』って意味」
コカトリスって言葉が分かるんだ。
デカイ鶏にしか見えなかったけど、妙な迫力がありましたね。目玉がギョロギョロしてて気持ち悪いし、牙とか生えてるし。
爆発から飛び出し火を吹く姿は、ドラゴンというか怪獣でした。
マンドレイクにコカトリスを襲わせようと咄嗟に思いついたアツコは、機転がきくタイプみたいですね。
てっきり、脳筋なのかと思ってました。
助けてもらったので「ねぇ…乗れば?」とデレていたスーシィは、まさかのツンデレ枠なのか? いや、ツンツンはしてないから違うか。ああいうのは、何デレというのだろう。
シャイニーロッドのおかげで危機を脱した訳ですが、あの場所にあったのは何か理由があるんでしょうね。アツコはシャリオをただ慕っているだけじゃなくて、なにか接点がありそうです。冒頭での「信じる心が~」という呼び掛けも、アツコに向けたものだったのかもしれません。
弓を射った後、レイラインと繋がっていました。
謎が多い杖…だか弓だ。
◇
止め絵も悪くないですが、動かす事に力点を置いているようで、怪物から逃げ回るシーンになると目が離せなくなりました。ピンチの最中に呪文を唱えていたあたりの演出は、ヒーローものの王道展開っぽかったですね。
日常描写が主体の作品だと思ってたので、アクションが多目だったのはちょっと意外でした。
登場人物達がみんな個性的で、生き生きとしています。特に、アツコとスーシィが魅力的。
キャラ以外でも、作画と演出がいいです。1話から複線が多く張られていたようなので、シナリオにも期待できそうですね。
ちょっと強引なところもあったけど、覇権が狙えそうだと思うくらい面白かったです。