11月8日1時に追記しました。
こんにちは。わっふるです。
今日は久しぶりに、サックスの練習をしました。
1人で基礎の練習をする時間も好きですが、もちろん大勢で合奏するのも好きです。
なので、アメリカに来て、こっちの高校に編入する時も吹奏楽部に入りたいなーと思ってました。
ところが。
タイトルにもある通り、アメリカの高校(もちろん全ての高校では無いと思いますが)には吹奏楽部が無かったんです。
正確には、吹奏楽「部」は無かったんです。
アメリカの高校には、吹奏楽の「授業」があったんです。
もくじ
日本とアメリカの芸術の授業の違い
日本の高校の芸術の授業って、美術・書道・音楽くらいですよね。一方、アメリカの高校ではさらに細かく授業が分かれています。美術なら平面画(実際は2D artというアバウト名前でした笑)・立体造形・彫刻、音楽なら合唱・吹奏楽・オーケストラといった具合に。
また、日本では教科によって授業時間が異なりますが(英語や数学は週8コマ、芸術は週1コマとか)、アメリカでは英語も数学も選択科目(芸術を含め、技術・家庭科など実技・外国語など)も1日1コマ、週5コマありました。
吹奏楽の授業の流れ
毎日あるとはいえ、1コマ50分の限られた時間で出来ることはあまりありません。
なので、個人やパート(楽器)ごとでの練習時間は無く、全員で基礎合奏(音程や吹き方を身につけるための練習曲の合奏)をした後に、木管楽器・金管楽器・打楽器に分かれてのセクションor全員での曲の合奏でいっぱいいっぱいでした。
曲の吹けないところは放課後や週末に個人で持ち帰って練習、という感じでした。
設備
私の通っていた高校は公立だったのですが、日本の私立並みに設備が充実していました。
楽器はレンタル料を払わなければいけないものの、学校が貸してくれます。もちろん個人で購入して、それを使ってもOK。一人一人に楽器用のロッカーが与えられ、他の授業の間はそこに置いておけます。そして、先生の許可は必要ですが、放課後・週末に家に持ち帰ることも可能です。
音楽室には、体育館くらいの合奏スペース・音大にあるような個人練習用の個室が4つくらい・教室サイズの部屋がありました。また、キャパ1000人くらいの演奏ホールも所有していて、3〜4ヶ月に一度コンサートを開いたり、コンクール会場として利用されていました。
コンクール
日本の吹奏楽のコンクールといえば、夏〜秋。それが終わると3年生は引退って感じです。アメリカでは部活ではなく授業なので、引退とかはありません。コンクールの時期も学年末の春でした。
また、日本のコンクールは地区→県→地域→全国と上がっていくのに対し、アメリカは地区→州で終了でした。さすがに全国大会は難しいですもんね(笑)
テスト
吹奏楽の授業といえど、もちろんテストはあります。ペーパーと実技の2形式でした。
ペーパーテストの記号問題はほぼ日本の音楽のテストと同じ感じでした。(スタッカートの意味は?とか。)記述問題は個人的には面白くて、1曲初めて聴く曲を鑑賞して、その曲に物語をつけなさいという問題などがありました。
実技は前もって指定された曲の、その場で指定された一部分をひとりひとり吹く、というものでした。
部活
吹奏楽部は無かったのですが、吹奏楽に関連した部活(というかクラブ)はありました。
夏(6〜10月)はマーチングバンド(アメフトの応援)、冬(11〜3月)はペップバンド(バスケの応援)やジャズバンドがありました。日本だと吹奏楽部の応援といえば野球ですけど、アメリカでは野球部の存在感が薄かったです...。
吹奏楽の授業はレベル別で4クラスありましたが、部活はクラスに関係なく参加できました。
私自身はペップバンドでアルトサックス、ジャズバンドでキーボードで参加しました。練習は各バンド週に1~2回、2時間程度。バスケ応援は大体木曜日の夜5時から10時くらいまであったので、次の日が辛かったけど(笑)日本との違いに触れられて楽しかったです♪
体育・運動部
吹奏楽の授業と同様に、運動部も授業があるのか?答えはNoです。
体育は日本のように球技や水泳を行う「体育」の授業と、筋トレ中心の「ウェイト」の授業があります。各科目の中で、吹奏楽同様レベル別に分けられるようです。
部活はシーズンごと(秋・冬・春)に行われます。秋はクロスカントリー・サッカー・テニス・フットボール・フットボールチア・ゴルフ・バレーボール、冬はバスケ・バスケチア・水泳・レスリング、春は野球・ラクロス・陸上・ソフトボールなど。秋はフットボール、冬はバスケをやる生徒もいますし、吹奏楽の授業を取っているけど、放課後は陸上部に参加する生徒もいます。
まとめ
授業として部活をやっているようで、私にとってはとても不思議な時間でした。
また、日本の部活とアメリカの授業を比べて気づいたこともありました。日本はパート(楽器)ごとの繋がりが強く、その中で先輩後輩の関係が大切になっていく。また、個々が部員の一人だ、という責任がありました。
一方、アメリカの授業はどちらかというと上手いも下手も個人の責任、ただそれでその人の成績やクラス決めに反映される、という感じでした。どちらにも長所短所あるけれど、両方経験できたことは良かったと思います。
大学生になったらまたどうなるのか、楽しみです。
ちなみに、アメリカでは吹奏楽団のことを指す言葉がbrass band(正確には金管主体のバンド)とかwind ensembleとか色々ありますが、bandと呼ぶのが一番ポピュラーです。
Thank you for reading :)