ＶＷ排ガス不正 ＦＢＩが米法人幹部逮捕 米メディア1月10日 4時15分

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ドイツのフォルクスワーゲンが排ガス規制を逃れるため、ディーゼル車に不正なソフトウエアを搭載していた問題をめぐって、アメリカの複数のメディアは、ＦＢＩ＝連邦捜査局がアメリカ法人の幹部を虚偽の報告を行った詐欺の疑いで逮捕したと伝えました。

フォルクスワーゲンはおととし９月、排ガス規制を逃れるため、ディーゼル車に試験のときだけ有害物質の排出を低く抑える不正なソフトウエアを搭載していたことを明らかにしました。

この不正に関連し、アメリカの複数のメディアは９日、ＦＢＩが、フォルクスワーゲンのアメリカ法人で２０１４年からおととし３月にかけて法令順守部門の責任者を務めていた幹部１人を、アメリカ当局に虚偽の報告をした詐欺の疑いで逮捕したと伝えました。
アメリカでフォルクスワーゲンの幹部が逮捕されたのはこれが初めてです。

フォルクスワーゲンは「引き続きアメリカ司法省と協力していく。捜査中の事案についてはコメントできない」としています。
また、フォルクスワーゲンのアメリカ法人のハインリッヒ・ウェブケン社長は、デトロイトで開かれているモーターショーで、記者団に対して「とても驚いています。捜査中の案件なのでコメントはできませんが、政府に対して緊密に協力していきます」と述べました。

排ガス不正をめぐって、アメリカの司法当局はこれまでにフォルクスワーゲンの技術者１人を詐欺などの罪で起訴していて、引き続き不正が行われたいきさつや経営陣の不正への関与などについて捜査を進めています。