新執行長に本多氏 京都・西本願寺
西本願寺(浄土真宗本願寺派本山、京都市下京区)は8日、執行機関「内局」のトップの執行(しゅぎょう)長に、同派の元総務本多隆朗(たかお)氏(73)を選んだと発表した。任期は7日から2年間。
西本願寺の議決機関、本願寺評議会臨時会が7日開催され、2013年3月に執行長に就任した佐々木鴻昭(こうしょう)氏(73)が2期目の任期途中で退任。同派門主の大谷光淳(こうじゅん)住職(39)が指名した候補者2人から、評議員による選挙で本多氏が選ばれた。
本多氏は大阪府茨木市の称名寺住職。2001年から宗会議員を務め、その間、宗派の執行機関、総局の閣僚に当たる総務を4度務めた。8日に会見した本多氏は「修学旅行生を含めて、西本願寺に来て良かったと思っていただきたい。門信徒以外の方々とご縁を結びたい」と抱負を話した。
このほか、副執行長に小樽別院輪番の富永慎秀氏(69)、執行に同派統合企画室長の中尾史峰氏(65)が決まった。
西本願寺と、包括法人の浄土真宗本願寺派にはそれぞれ執行機関があり、本山は執行長、宗派は総長がトップ。いずれも宗教法人の代表役員。
【 2016年12月08日 23時10分 】