奈良 薬師寺東塔の解体修理 塔の心柱立てる立柱式

奈良 薬師寺東塔の解体修理 塔の心柱立てる立柱式
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奈良市の薬師寺で、およそ110年ぶりの解体修理が行われている国宝の東塔を再び組み立てる作業が、9日から本格的に始まり、塔の中央に巨大な「心柱」を立てる立柱式が行われました。
薬師寺の東塔はおよそ1300年前に寺が創建されたときから残る建物です。およそ110年ぶりとなる解体修理が8年前から進められていて、このほど木材の修復や土台の強化が完了しました。

そして9日から塔を再び組み立てる作業が本格的に始まり、中央に長さ18メートル余りの巨大な「心柱」を立てる立柱式が行われました。
全国から集まった信徒や工事関係者などおよそ900人が見守り、僧侶たちが散華と呼ばれる色とりどりの紙をまいて作業の安全を祈りました。
続いて僧侶たちがお経を唱える中、クレーンでつるされた心柱が慎重に土台の中央部に据えられました。
薬師寺の村上太胤管主は「東塔の再建が順調に進んでいくものと心強く思っています」と話していました。

東塔は平成32年に組み立て作業が完了し、大小の屋根が交互に重なる美しい姿がよみがえる予定です。