JK見学店体験記~Dear Mr.”N”~

「JK見学店」――女の子がマジックミラーを隔てたその先で、エッチなパフォーマンスをする様を「見学」するという、まあ要はエッチなお店の一形態である。僕がこのようなお店の存在を知るに至ったのは、某N氏がtumblrに不定期で投稿している風俗体験記を読んだことによる。僕自身、N氏との面識は一切無いのだが、『フォロワーのフォロワー』くらいの距離感であり、多方面のエッチ話に精通している(ここはウィットが効いています)という噂をよく耳にすることから、「性の探究者」として、陰ながら尊敬しているお方である。ちょっと盛った。


本レポートは、N氏のそれをリスペクトしたものとして執筆させて頂くことをお許し願いたい(問題があれば即座に削除いたしますのでご一報願います)。


かくして見学店の存在を知った僕であったが、赴く機会に恵まれぬまま相当の年月が過ぎた。理由の内訳としては『エッチなお店に入った経験が皆無で怖い』という気持ちが33%、『1人で行くよりも友人数人で押しかけた方が楽しそうだが、こんな計画に誘える友人がいない』という現実が33%、『お金が無い』が34%である。


そんな中、関東に住むフォロワーのA氏、S氏の2人が関西方面への旅行計画を立案、関西住みである僕は2人の案内役をすることとなった。A氏とS氏とは共に数年来の付き合いで、殊にエッチコンテンツにおいては、お互いに気に入ったコンテンツをオンラインで共有し合うなど、ソウルメイト改めチンポメイトと呼ぶに等しい関係にある(本人たちからすれば不名誉極まりない呼び方なので非常に申し訳ない)。旅行は4日構成で、最初の3日間の旅程はすんなりと決まったが、最終日である4日はなかなか予定が決まらない。そんな中、誰が言い出したかは定かではないが、「N氏が行ってた見学店行く?」という計画が持ち上がった。実は、A氏とS氏は互いにN氏との交流があり、N氏が大阪の地で”見”たとされるお店についての情報を入手していたのである。


そして旅行4日目となる2017年某日――『運命の日』が訪れる。大阪中心部のホテルを拠点に行動していた2人と正午頃に合流し、まずは一息つくべく近くの猫カフェに向かう。何故猫カフェ?と思われるかもしれないが、前日に「猫カフェ行きたくない?」という話をしたからである。それだけである。お店で女の子を見る前にお店で猫を見るのである。猫が先、人間は後である。まさに現代社会そのものである。ちなみに猫カフェの店員がかなり可愛らしいお方だったのだが、本題からは外れるので割愛させて頂く。猫カフェを出たのち、これまたフォロワーのB氏、W氏の2名が合流、雑な観光を済ませた後、5人で昼食を食べる。


ここまで書いておいてなんだが、この時点での僕の心はかなり揺らいでいた。この日に至るまでの3日間で僕はかなりの散財をしてしまっており、比較的リーズナブルな見学店といえども、お財布へのダメージは計り知れない。これはS氏も同じだったようで、昼食後にお目当てのお店に向かうまでの間、2人で「どうすっかなあ……」みたいなことをブツブツと呟いていた。


余談だが、2日ほど前のS氏は「ワンランク上げてリフレもアリ」と言っていた。あの時の気概はどうしたんだよ。一方のA氏は何事もグイグイと行くタイプの人間で、「ここまで来て退くなんて男じゃねえよ!」的なことを言っていた。気がする。言ってなかったかも。


そんな話をしているうちにN氏が”見”たとされるお店の下までやってきた。いわば聖地である。当該のレポートにも書かれていた通り、某スクールアイドルアニメにクリソツな名前である。というかロゴが完全にアウトである。迷いに迷っていた僕だったが、いよいよ退くに退けない空気になっていたので、意を決してA氏とS氏と共に建物内へと足を踏み入れる。B氏とW氏はハナから行くつもりではなかったようで、エレベーターに乗り込む3人をさながら出征する兵士を見るような目で見送ってくれた。まあ、戦場も見学店も逝く(イく)ことには変わりないのだが(ワハハ)。


さて、イカしたギャグでクソ長い前座を締めくくったところでようやくレポートの本題である見学店への入店を果たす。ちなみにエレベーターの開扉時間がめちゃくちゃ短かったが、洗礼だと思ってありがたく挟まれてあげた。2回。


ドアを開けてお店に入ると、某ネットに強い弁護士によく似たスーツ姿の男性が応対してくれた。「このようなお店のご利用は初めてですか?」と訊いてきたので、素直に「はい」と答えると、「当店はマジックミラー越しに女の子を眺めて、楽しんでいただくお店で……」といったような簡潔な説明をしてくれたが、「楽しんでいただく」のくだりでニヤニヤしながら明らかに手淫の動きをしていた。ええー、そんな露骨でいいんかーい、と心の中でツッコミを入れつつも普通に笑ってしまった。後で気付いた話だが、この辺りはN氏が書いていたことと同じなので敬虔なN氏ファンの方には新鮮味に欠ける話かもしれない。


さて、お次は第一関門となるコース選択である。僕は入店後1時間程度で日本橋を離れなければならない用事があったため、最もリーズナブルな40分5500円、指名1回10分付きのコースを選択した。すると男性が「いやいや、こちらですと指名も1回のみで大変勿体無いですよ!」と食い気味に諭してくる。ははあ、流石にこういうところはイメージしていた通りだなと感心したものである。


暫くゴネていると基本プランには載っていない50分6500円、指名1回10分+1000円分のオプション券というプランを提示された。これなら単純計算で先述のプランよりも10分お得、ということでとりあえずこちらを選択した。ちなみに「こちらは本来であればサイトを見たお客様限定なんですが、今回は団体のお客様ということで特別に……」的なことを言っていたが、N氏も同じプランを使っていたので恐らくちょっとゴネれば普通に誰でも使えると思われる。皆さんも是非ゴネてみて欲しい。


料金は先払いで、会計を済ませると荷物を全てロッカーに入れるように言われた。要は盗撮対策である。スマートフォンや財布も含め全ての荷物を預け終わると、続けて金属探知機によるボディーチェックを受ける。某弁護士似の男性に全身くまなく触られる経験は中々無いであろう。ボディーチェックを受けている間にA氏が発した「こういうのは女の子にやってもらったら気持ち良くなれるのにな」という発言が印象深かった。そりゃそうである。ところでロッカー横には大量のポケットティッシュが山積みされていた。露骨かよ。


チェックが終わると50分にセットされたキッチンタイマーを手渡され、いよいよ個室への入室となる。先ほどのロッカーの番号と個室の番号がそれぞれ対応しており、S氏が1番、A氏が2番、僕が5番となっていた。え、僕だけ寂しくない?という思いと、色々聞かれなくて安心という思いが半々だったが、何はともあれ遂に入室を果たした。


個室といっても入口はカーテン、隣とは合板で仕切られているのみであり、恐らくこちらが声を出せば隣には筒抜けであろう。慎重に行動せねばならない。さながら伝説の傭兵の気分である。個室内には座椅子が1つ、加えて前方にのみスポンジ製のマットが敷かれていた。膝をついてシコれということであろうか。無論、正面はマジックミラーとなっており、女の子がパフォーマンスする部屋(以下、女の子ゾーンと呼びます)を見ることができる。左右の壁には先述したオプションの一覧表が貼られていた。


ここでオプションについて軽く説明させて頂く。オプションとは、オプションである。追加料金を支払うことでソーセージを咥えてくれたり、ストッキングを穿いてくれたり、アイスを舐めてくれたり……といったような、まあ皆さんが想像している通りのやつである。各オプションは軒並み1000円、『15分延長』のみが3000円という金額設定となっていた。今回選択したプランには1000円分のオプション無料券が付いており、これを如何に使うかが勝負の分かれ目となるだろう。


さて、入室後のファーストインプレッションとしては、興奮というよりも「ほう……これが本物の見学店……」といったような、感慨深さのようなものを覚えた。女の子ゾーンに目をやると、現在出勤(店側は『登校』という表現を使っていたのが味わい深い)している女の子は5人。一応JK観察店という触れ込みなので、全員制服を身に纏っている。好みが分かれそうな子もいるが、全体的には非常にレベルが高いと言っていいだろう。


ここでとある疑問が生じる。自分の指名時間以外はどうすればいいのだろうか?という点だ。入室前に指名用紙やオプション券と共に手渡された『当店の楽しみ方』的な紙を見ると、『自分の指名時間以外は他の人が指名した女の子のパフォーマンスを見よう!』といった文言があるではないか。上等じゃねえか。そういうことならじっくり見させてもらおうじゃねえか。


丁度、1人の女の子が2つ隣の個室の前でパフォーマンスを繰り広げていた。仰向けになった状態で足を大きく開き、体を大きく前後に揺すっている。恐らく最もオーソドックスと思われる、疑似正常位である。上に着ているブラウスがはだけており、体を動かすたびにブラジャーに包まれたおっぱいが揺れているのが非常にエロいと思った(僕はおっぱいが好きなので)。


余談だが、入店後、男性店員から説明を受けている間、店内に「ギシッ……ギシッ……」という大きな音が響き渡っており、何も知らなかった僕は「200kgくらいの男性がダイナミックなオナニーをしているのかな……」と恐怖していたのだが、この疑似正常位によってお尻がミラーに打ち付けられる音こそがそれだったのである。このことに気付いた瞬間は脳に電流が走った。アハ体験である。一種のカタルシスである。


しかしながら、部屋を1つ隔てているのでよく見えない。おたくがマジックミラーに張り付いて必死に覗き見をしている姿は非常に滑稽である。同時に入店した2人が1,2番個室に通され、自分が5番個室に通されたということは、4番の個室にも人がいるということだろう。僕は、4番個室にいるであろう、顔も名前も知らぬ勇者に対して早く指名権を使うよう念を唱え続けた。


そんな思いが通じたのか、間もなく4番個室の前に1人の女の子(以下、ほむらちゃんとします)がやってくる。ほむらちゃんは顔立ちの綺麗さだけでいえば5人の中でもトップクラスと評して差し支えないほどの美少女だった。こんなところで働かなくても普通に地下アイドルとかで食っていけるんじゃなかろうかという感じである。歌の練習とかした方がいいよ。


そうは思いつつも、すぐ隣で美少女がエッチなパフォーマンスをしてくれるというのだからありがたい話である。ほむらちゃんは4番個室に向かって「ご指名ありがとうございます~♡ ○○番のほむらです♡ よろしくお願いします♡」的なことを言っていたが、マジックミラーの遮音性が意外と高いのか、あまりはっきりとは聞き取れなかった。


女の子ゾーン側にもキッチンタイマーが設置されているようで、ほむらちゃんはタイマーを10分にセットし、そのままブラウスのボタンを外し始めた。おっぱい大好き人間の僕からすればこれだけでも射精ものである。ブラジャーを指でめくったり、おっぱいを寄せたり、指でむにむにしたりと、おっぱい周辺を弄るパフォーマンスが繰り広げられていく。最初はおっぱいタイムでちゅよ~♡ということだろう。おっぱいが先、おまんこは後。額縁に入れて飾りたい美しい日本語である。


ひとしきりおっぱいを弄り終わると、彼女は座った状態で足を開いてパンツを見せ、そのまま秘部を指でぐりぐりし始めた。いわゆる疑似オナニーである。エスカレートしていくと、パンツを手で引っ張って秘部に食い込ませる、といった行為を繰り広げるのだが、その時に見た光景に僕は驚愕した。


本来毛が生えているべき部分に、毛が、無い。無いのである。


パイパンである。


エロ漫画でよく見るやつである。この事実に感動してしまった僕は、つい「え、マジで?」と声を出してしまった。恐らく4番個室の人にも聞こえていただろう。なんかすみません。


その後は先の女の子がしていたような疑似正常位、疑似立ちバックなどの”いかにも”なパフォーマンスを次々と見せつけてくれた。普通にめちゃくちゃ興奮したので、僕は早くもおちんちんを出して一線を超えない程度に上下運動を行っていた。


ここでふと我に返る。自分の指名時間をどのタイミングで使うか、という問題が浮上したのである。世間を騒がせている燃料問題や難民問題や領土問題並みに根深い問題である。50分の見学時間に対して指名時間は10分。使いどころが難しい。使うのを渋っていたら残り10分を切ってもお目当ての子がパフォーマンスの最中……といった事態を招くことにもなりかねない。そんな愚行は絶対に犯してはならない。


そもそも、まだどの女の子を指名するかすら決めあぐねているのだ。候補としては現在隣で絶賛パフォーマンス中のほむらちゃんか、ほむらちゃんと並んでトップクラスの美少女であるさなちゃんの二択か……と思っていたところ、ほむらちゃんに続き3番個室の前で新たにパフォーマンスを始めていたいずみちゃんという子が目に入った。いずみちゃんは先述の2人と比べるとやや癖のある爬虫類系(あまり良い表現ではない気がするのだが)の、如何にもマセてますといったような顔立ちだった。最近ビッチ物の使用頻度が高まっている自分にとっては大アリの選択肢である。


重要なのはここからである。このいずみちゃん、僕が高校3年生の時に在籍していたクラスの女の子に心なしか似ている気がした。その子に対しては特別好意を抱いていたというわけではないのだが(そもそも彼氏がいたし)、今はそういうことはどうでもいい。面識がある女の子(っぽい女の子)が目の前でエッチなことをする――これ以上ないくらいの興奮が味わえるだろう。この点でいずみちゃんは他の2人に対して1ポイント上回った。


さらに、その日の僕は所用によりスーツを着用していた。スーツとはいっても、ジャケットを脱げばワイシャツ1枚、つまり高校の制服とさして変わらない。そう、今僕は高校生で、高校の制服を身に纏っているのだ。制服を着た男女が至近距離で互いにエッチなことをするのだ。これはもう実質セックスである。夢の制服セックスである。禁断の制服セックスである。ここで『高校の知り合いに似ている』という事実が大幅に生きてくるのだ。これでいずみちゃんが2ポイントリードだ。


そしてダメ押しの一手が僕を襲う。いずみちゃん、おっぱいがまあまあでかい。


かくして、僕の腹は決まった。入室前に渡された指名カードにいずみちゃんの番号を記入する。戦地出征のようだと言ったが、僕の手元にあるのは赤紙ではなく白い指名カードだ――。


ここからは戦術的な話となる。手元にある1000円分のオプション券をどう使うか、という問題に対処せねばならないのだ。オプション一覧を見返すも、果たしてここに正解があるのか……?という思いに苛まれる。王道としてはソーセージなのだろうが、実は僕は所謂フェラチオがあまり好きではない。一部の方々からは殺されそうな発言だが、あまり好きではないものはどう足掻いてもあまり好きではないのだ。許して欲しい。かといってタイツやソックスといったオプションについても、そっち方面のフェチシズムに疎い人間である故に食指が動かなかった。


そんな中、『2000円余分に出して3000円の15分の指名追加券を買う』という妙案を思いついた。指名時間が25分になるのである。分からない人のために説明しておくが、10+15は25なのだ。2000円の投資で指名時間が2.5倍になるのである(10を2.5倍すると25になります)。しかしながら、ご存じの通り基本料金の6500円を払った時点で僕の懐事情はかなり厳しくなってしまっていた。更なる2000円の出費はオーバーキルでしかない。クリティカルスターが10個くらい貯まってもおかしくない。しかし折角の指名を10分で終わらせていいものか……。僕は3分ほど熟考に熟考を重ねた。


結論から言う。延長した。2000円払った。


読者の皆さんは、僕のことを『欲望に負けたヘタレ野郎』『節制もできないクズ野郎』『猿』といった風に思われるかもしれない。しかしこの選択は、緻密に練られた作戦に基づいたものであるということをご理解頂きたい。


順を追って解説しよう。まず、僕の指名対象は、現在2つ隣の個室の前でパフォーマンス中のいずみちゃんである。恐らく指名時間は通常の10分。そして開始後5分程度が経過している。


そして僕に残された見学時間は30分程度。いずみちゃんのパフォーマンスが終わると残りは丁度25分程度になるものと思われる。後半の25分をフル活用して気持ち良く退店しよう、という魂胆だ。楽しみは後にとっておく、というやつである。


重要なのは2点目だ。パフォーマンスを行っている子は、”それっぽい”表情や仕草はするものの、やはり演技感というか、余裕のようなものが抜け切らないのである。殊に彼女たちは、エアセックスにおいてはAV女優顔負けの演技力かもしれない。プロのギタリストがエアギターも上手いとは限らない。


そういうこともあって、彼女たちの顔にはプロならではの余裕が滲み出ているのだ。僕はドSでもドMでもないが、どちらかというとマウントを取りたい側の人間である。どうせならこの余裕を叩き割ってやりたい。そんな思いがふつふつとこみ上げてきた。いくらプロといえど、前の人の指名時間と合わせて35分間ぶっ続けでパフォーマンスを行っていれば、流石に疲れが見えてくるに違いない。


そして最後に、これはあわよくば達成できればいいかな、程度に思っていたことだが、時間が増えれば当然射精のチャンスも増える。「どうせなら2回射精した方がお得じゃね?」と、そういうことである。10分の指名時間で1回射精できる奴がいるなら、25分で2回射精することも不可能ではないだろう。


完璧すぎる作戦だ。今の僕は諸葛孔明だ。これは赤壁の戦いなのだ。まあ、目の前にあるのはレッドなクリフではなくマジックなミラーなのだが。


腹を括った僕は、いずみちゃんの番号が書かれた指名カードと1000円分のオプション券を持ってフロントへ向かった(おちんちんは仕舞いました)。


「2000円追加で15分追加、できますよね?」

恐る恐る訊ねると、店員は快諾してくれた。

「こちら10分と15分別々で使うこともできますが……」

うるせえ、ぶっ続けだ。というのは心の声。

「通しでお願いします!」

と強く答え、ロッカーに預けた財布から2000円を取り出し、支払いを済ませた。預金残高いくらだっけなあ。


個室に戻ると、タイマーは残り27分を示していた。いずみちゃんはまだパフォーマンスを続けている。やべえ、計算狂ったか?とそわそわしていると、1分ほど経ったところでいずみちゃんのパフォーマンスが終了した。だが、本番はこれからだ。計25分の指名カードを手渡されたいずみちゃんは、流石にやや戸惑いの色を見せた。計画通りである。


そして遂に、いずみちゃんが僕の個室の前へとやってくる。恒例となる挨拶タイムだ。

「はじめまして♡いずみです♡本日は25分もご指名、ありがとうございます♡頑張りますので、最後まで見てくれたら嬉しい……な?」

え、めっちゃ良い子やんけ。なんか申し訳なくなってきた。しかしこちらもなけなしの金を払っているのだ。25分たっぷり楽しませて頂く。


ちなみにいずみちゃんがタイマーをセットした時点で僕のタイマーは残り24分となっていた。詳しくは後述するが、これが唯一の失敗となってしまった(勘の良い読者の皆さんならお気付きだろう)。


いよいよパフォーマンスが始まる。挨拶が終わると、いずみちゃんは女の子座りの状態でブラウスのボタンを外し始めた。この流れは共通なのだろう。ブラジャーは白色で、おっぱいは先の見立てほど巨乳というわけではなかったが、非常に美しい形をしている。美しい乳と書いて美乳というやつである。


流石にブラジャーまでは外してくれなかったが、いずみちゃんはそのまま露わになったおっぱいを手で寄せたり、乳首をちら見せしてくれたりした。乳首はかなり綺麗なピンク色をしており、目にした時は思わず「おお……」と感嘆の声を上げてしまった。隣の人、いつもすみません。


おっぱいをミラーに押し付けるという、エッチなビデオでよく見るシチュエーションもあったのだが、個室が暗いこともあって、押し潰されたおっぱいはほとんど真っ黒になってしまった。少々残念ではあるが、これはこれである種のエロスを感じる。


第一次おっぱいタイム(仮称)が終わると、お次はこれも恒例の流れとなるオナニータイムへと移行する。いずみちゃんは大きく足を開き、ブラジャーとセットと思われる白い下着をこれでもかというほど見せ付けてきた。ここで僕は再び感嘆の声を上げることとなる――。


白いパンツ(注1)に、シミがあるのだ。シミとは、衣服等の生地や木材に異物の色素が付着しできる色ムラのことである(注2)。しかも、ちょっと茶色いシミである。僕は童貞かつおたくなので断言こそできないが、パンツにできるシミの原因はアレかアレかアレくらいしか無いだろう。この手のおたくを興奮させるために、予め人為的に付けたシミである可能性も否定はできないが、それだったらそれで面白い。おもてなしの精神を感じる。I○Cのお偉いさんも見学店でおもてなしを受けたのかもしれない。さしずめ滝○クリトリスということか(ワハハ)。もしくは、ここに至るまでの度重なるオナニーパフォーマンスによって沈着してしまったものかもしれない。そっちだったらもっと興奮する。


何はともあれ、目の前で女の子がオナニーをしており、そしてそのパンツにはシミがある。おたくにとってはこの事実だけで十分である。隣のほむらちゃんの行為も見ていたとはいえ、やはり正面から見ると臨場感がある。やはり秘部は正面から見るに限る。


続けて、彼女はパンツの裾を引っ張り上げ、クロッチ部分を秘部にグイグイと食い込ませていく。先ほどほむらちゃんのパイパン事実が発覚したのと同じプレイである。いずみちゃんは果たしてどちらだろうか。有毛か、無毛か。しかし、正面からだと肝心な部分がなかなか見えない。恥肉に挟まれた肝心な部分2に関しても見えそうで見えない。非常にもどかしい。見えそうで見えない程度に見せるために女の子同士でリハーサルとかやってるのかな、と思うとそれはそれで興奮するのだが。


そんな中、突如としてパンツが大きく横にずらされた。ほんの一瞬の出来事だったが、そこには確かに黒い茂みが見えた。陰毛だ!思わず彼女の顔に目を移すと、悪戯っぽく舌を出して笑っているではないか。悔しい。弄ばれているではないか。えも言われぬ敗北感に苛まれつつもちんちんはぎんぎんだ。身体は正直である。この時に見た陰毛が脳裏に焼き付いて今もなお離れず、このままだと陰毛フェチになってしまいそうである。


そんな衝撃的なオナニータイムも程無くして終わりを迎え、いずみちゃんはそのまま近くに置かれていたクッションを手に取り、枕代わりにして仰向けに寝転がる。疑似正常位だ。


余談だが、女の子ゾーン内に幾つも置かれているこのクッションは、キノコの形を模したものだった。ああ、キノコって、そういうことですよね。徹底してますね。と感心しながら眺めたものである。


しばらく疑似正常位を眺めながら上下運動を続けていた僕だったが、いざ目の前この光景が広がっていると、先に述べたギシギシ音もリアリティの向上に一役買っているように思えた。臨場感がまるで違う。隣の個室に向けてなされている疑似正常位は割と滑稽に見えるが、正面からだとその真価が発揮される、といった具合である。是非皆さんも実際に体験して欲しい。


お次も恒例の疑似立ちバックだ。彼女は立ち上がり、スカートを捲ってお尻を大きくミラーに押し付けた。実に綺麗なお尻であった。正面からでは気付かなかったが、彼女のパンツには薄紫色のレースが付いており、これがまた艶やかなエロスを醸し出していた。紫色というのはすなわちセックスである。常識である。


そのまま彼女は、ミラーに押し付けた2つの大きな尻たぶをぐいっと開いて見せた。パンツを隔てている上に、おっぱいの時と同様、部屋が暗いのでこれまたよく見えなかったが、「この薄布1枚の向こうに菊の花が咲いているのか……」と思うと無性に興奮するのである。ちなみに、僕はそこまでアナルが好きなわけでないのだが、やはり生で見ると話が違ってくる。エロい。


10分の指名であれば、この疑似立ちバックの次に再び疑似正常位を行ってジ・エンド、といった具合なのだが、僕は25分指名の男である。2射精計画を実行するのであればこの辺りで一度発射しておきたい。しかしながら、僕はここで致命的なミスを犯していることに気付く。


射精できそうにないのである。


お前のオナニー事情なんて聞きたくねえよ、という方が大半だと思われるので非常に申し訳ない話なのだが、僕は日頃自宅で足ピンオナニーをしている(足ピンって何?というピュアな方はググってね)。やめた方がいいよ、と言われ続けていたが、全く改善する気が無かった弊害がここへ来て顕現してきたのである。誤算だ。ちんちんはマックスパワーなのに出るものは出ない。スーパーサイヤ人になったのにかめはめ波を封印されたようなものだ。


この時点で2射精計画は早々に諦めることとした。やっぱ世の中量より質だ。そう自分に言い聞かせつつも、右手を動かすことはやめなかった。


気を取り直して見学を続ける。疑似立ちバックを終えた彼女は何を披露してくれるのだろうか。そう思っていたところ、彼女は再び女の子座りをし、こちらに向き直る。この時、僕は膝をついた状態でミラー近くまでおちんちんを突き出していた。すると、彼女は先ほど陰毛を見せ付けてきた時のように悪戯っぽく笑い、ミラーを指でコツコツと突いてきた。問題は、彼女が突いた場所である。


彼女の指は、明らかに僕のタートルのヘッドをロックオンしていたのである。


僕はある仮説を立てた。


あ、これ、ひょっとしなくても、見えてます?見えてますよね?と。


完全に余談となるが、この日の前日に、僕はとある飲食店に立ち寄った。その飲食店の店内と、外のトイレへと続く道を繋ぐ扉がマジックミラー仕上げとなっていたのだ。翌日に見学店に行くという可能性を考慮した僕は、マジックミラーの鏡面がどれくらい透けて見えるのか、という点を検証した。


結論から言うと、まあまあ普通に透けて見えた。勿論、この世には質の良いマジックミラーも質の悪いマジックミラーも存在するだろう。質の良いマジックミラーなら完全に外からの視線をシャットアウトできるのかもしれない。しかし、僕が検証したマジックミラーは確かに透けた。そして今、いずみちゃんは僕のお亀のお頭を的確に指差してきた。この2つの事実が、『このマジックミラーは透けている』という仮説を確かなものたらしめている。


こういうわけで、これ以降は僕も彼女に見られているという前提で見学に勤しむこととなる。僕の亀頭を指差してきた彼女は、その箇所にぶちゅっとキスをした。


え?マジで?そんなことまでしてくれんの?


絵面としては完全にフェラである。2,3回ほどキスをすると、彼女はそのまま舌を出してミラーを丁寧に舐め回してくる。フェラやん。先ほど僕はフェラチオがあまり好きではないと述べたが、この一件で考えを改めた。フェラ、ええやん。


追い討ちをかけるように、彼女はミラーを舐めながら上目遣いでこちらを見つめてくる。いやいや、これ絶対見えてますって。これで見えてなかったら超能力者やでと。見えているという前提があると、全ての挙止動作が意味深なものに思えてくる。先ほどとは異なる興奮が襲ってくる。


おっぱい大好きマンである僕としてはやはりもう一度おっぱいが見たかったので、胸元をクイクイっとめくるジェスチャーを送った。見えているならば応えてくれるかもしれない。


しかしそんな思いも虚しく、おっぱいを見せてくれることはなかった。やはり上半身はおちんちんと比べてやや手前にあるが故に見えにくいのだろうか。それともハナから見えているという前提が間違っているのか。それとも僕が自分で乳首を弄って気持ち良くなっていると思われているのだろうか。あいにく僕はそっち方面の開発はしていない。


そんなことを思っていると、彼女は再び仰向けになる。恐らくまた疑似正常位が始まるのだろう。既に10分以上が経過しており、ここから先は未知の領域である。単純に今までの流れを2周するだけだろうか?とも思っていたのだが、ここで先ほどの仮説をさらに確たるものとする衝撃的な出来事が起きる。


寝転がった彼女の2本の足が、僕のおちんちんを再びロックオンしたのだ。その時、僕は立った状態で手淫を行っていた。つまり、おちんちんの位置も先ほどより高くなっている。最初の方にも書いた通り、個室内では通常膝をついた状態でシコることを想定していると思われるため、これはややイレギュラーな状態である。


そんな中で、両足を的確におちんちんの前まで持ってくることが、何も見えていない人間にできるだろうか?いや、できない。これはもうほぼ確実に見えていると言っていいだろう。


おちんちんに狙いを定めた彼女は、2本のおみ足を交互にスリスリし始める。あ、足コキだ!何回感動してるんだよとツッコまれそうだが、僕はまたもや感動を覚えてしまった。マジックミラー越しとはいえ、おちんちんと足裏が至近距離にあるのだ。これは実質足コキだ。ちなみに彼女は黒のソックスを穿いていた。エッチである。黒ソックスはセックスである、と古事記にも記されている。


眼前に広がる疑似足コキ。当然僕の右手にも力が入るが、未だに射精に至れそうにはない。流石の僕もそろそろ焦りが見えてくる。残り時間は10分と少し。25分も掛けて射精できないとなればこれほど情けないことはない。早漏は情けなさの象徴だが、遅漏もまた情けないものである。


丁度、彼女が再び身体を揺すって疑似正常位を始めたので、この辺りから僕は様々な体勢での手淫を試みることとなる。まずは基本となる膝をついた状態、そして立った状態、胡坐をかいた状態など、限られたスペース内で考えられうる様々な体勢を取ってみる。実に滑稽である。


そんなことをしているうちにも時間は刻一刻と過ぎていく。無情である。20分近くも右手を動かし続けていると、流石に疲労が見え隠れしてくる。おまけに室内はかなり暖かく、恐らく顔もかなり上気し、真っ赤になっていることだろう。


しかしこれは彼女も同じである。マジックミラーの向こうでは、当初とは比べ物にならないほどに顔を紅く染めたいずみちゃんがパフォーマンスを行っている。作戦は成功と言っていいだろう。この辺りから、2人の間に一体感的なものが芽生えていたように思う(おたく特有の都合のいい妄想です)。


疑似正常位を終えた彼女は、再びこちらを向き直り、またもや正確な狙いをつけて僕のおちんちんの位置を指差してくる。もう驚くこともない。そしてお約束と言わんばかりに、ねっとりとした口付けをし、そのままミラーを舐め回してくる。文章では3分の1も伝わらないが、これが本当にエロいのだ。「追加オプションにしなくていいの?」というくらいにはエロい。


残り時間は5分となったが、この状況にいよいよ僕のボルテージも上昇してくる。ラストスパートは近い。ここまでしてもらって射精できなかったら、それはそれで彼女に申し訳が立たないというものだ。


先ほどと同じ状況になったので、僕はダメ元でもう一度胸元を弄るジェスチャーを送った。するとである。彼女は乳房を両手でグイっと寄せ、その先端にある控えめな蕾を曝け出したままミラーに押し付けてきたのである。そして、彼女はそのまま両手を交互に回転させ始めたではないか。


パ、パ、パ、パ、パ、パ、パイズリやないかい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


叫んだ。僕は叫んだ。脳内で。まさかここまでしてくれるとは思ってもみなかった。勘の良い読者の皆さんならお気付きだろうが、おっぱいが好きな人間は例外なくパイズリも好きなのである。多分。


残り時間は5分を切っている。これ以上ないくらいのサービスを受けた僕は、ここぞとばかりにスパートをかけた。物が物なら火を起こすこともできるくらいには素早い動きだったと思う。


しかしここで足ピン問題が再浮上する。疑似パイズリを至近距離で体験する場合、どう足掻いても膝をついた状態か直立した状態でなければならない。これでは足ピン中毒患者は射精できないということが、先の経験で判明している。


困った。実に困った。そんなことを考えているうちにも残り時間は確実に減っていく。気分はさながらセリヌンティウスのもとへと走り続けるメロスのようである。僕はメロス、いや、エロスだ。僕は、信頼に報いなければならぬ。いまはただその一事だ。シコれ!エロス。


残り3分。疑似パイズリを終えた彼女は足を開いてご無沙汰となる疑似オナニーを始めた。時間的にもこれが最後のパフォーマンスとなるだろう。迷っている暇はない。僕は最後の手段に出た。


皆さんがすっかり存在を忘れていたであろう座椅子に腰を下ろし、足を開き目一杯伸ばして座った。足ピニストの本領発揮である。何故今までこれを封印していたのかというと、この体勢では、どう頑張っても背中が個室からはみ出してしまうからである。カーテンが掛けられているとはいえ、カーテンの膨らみを見ればどんな体勢で事に及んでいるのかは一目瞭然だ。それはなんか嫌である。だが、今はそんなことを言っていられる状況ではない。


ところで、互いに向き合って地べたに座りながらオナニーをしているこのシチュエーション。もうお分かりだろう。そう、オナニー見せ合いシチュである。まさか最後の最後でこのようなややマニアックなシチュエーションを迎えられるとは思わなかった。神に感謝だ。いや、むしろ神は目の前でオナニーをしてくれているいずみちゃんなのかもしれない。






――言うにや及ぶ。まだ陽は沈まぬ。最後の死力を尽して、エロスはシコった。エロスの頭は、からっぽだ。何一つ考えていない。ただ、わけのわからぬ大きな力にひきずられてシコった。陽は、ゆらゆら地平線に没し、まさに最後の一片の残光も、消えようとした時、エロスは疾風の如くティッシュに射精した。間に合った――。






大げさに書いたが、残り2分30秒を切ったところで無事射精した。快感と共に、安堵の念が込み上げてくる。本当に良かった。


2分という時間は実に僅かなものである。射精した後のティッシュを綺麗に纏めたり、乱れたズボン周りを整えたり、脱いでおいたジャケットを羽織ったりしているうちに、タイマーはけたたましい音を立てて、僕の人生初となる見学は終わりを告げたのだった――。




心残りとしては、いずみちゃんのセットしたタイマーよりも僕のタイマーの方が先に鳴ってしまったために、最後の挨拶を聞くことができなかったという点であろう。これだけは本当に残念だし、25分間頑張るつもりでいた彼女に対しても申し訳が立たない。しかしながら、総括すると実に素晴らしい体験であったと断言できる。




共に闘ったA氏、S氏、1時間も外で待機してくれたB氏、W氏、お得なプランを提示してくれた男性店員、幾多のパフォーマンスをお見せしてくれた4人の女の子、そして最高のおもてなしを提供してくれたいずみちゃん、加えて、見学店を知るきっかけとなったN氏に、心より感謝の意を表したい。本当に、ありがとうございました。




退店後、A氏とS氏の両名と『報告会』を行ったが、A氏はほむらちゃんと並ぶトップクラスの美少女と評したさなちゃん、S氏はほむらちゃんを指名したそうだ。2人ともご満悦な様子で、晴れやかな面持ちだった。N氏も述べていたが、見学店は退店後もこういった形で盛り上がれるのが凄く良い。


その後、外で待たせていたB氏、W氏と合流し、時間的にもギリギリだった僕は早々に一同と別れることとなった。去り際にB氏が「勇者の見送りや」と呟いていたが、勇者の冒険はまだまだ始まったばかりだ。


『一つ上の男(旅行中のA氏の口癖)』を目指すべく、今後は見学店のみならず、様々なお店にチャレンジしていきたい所存である。この決意表明を以って、本レポートの結びとさせて頂く。




注 :

1. おたくはショーツのことをパンツと呼ぶ(というかショーツとパンツの違いが分からない)

2. Wikipedia 『シミ』 <https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%9F>


Special Thanks :

太宰治


※文中に出てくる人名・組織名は全て偽名です。ご理解とご了承願います。」

posted : Monday, January 9th, 2017

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