2010年2月12日11時41分
「制服」でズボンをずり下げる「腰パン」はNG? バンクーバー五輪の選手村入村式で、全日本スキー連盟はスノーボードの国母和宏選手(21)を「服装の乱れ」を理由に出席を自粛させた。最近の中学、高校では「腰パン」があふれる。指導する先生にも頭の痛い問題のようだ。
公式服のネクタイを緩めてシャツはすそ出し。ずり下げてだぶつかせたズボン。サングラスに鼻ピアス。バンクーバーに向かう国母選手はこんな格好だった。現地入りの報道を見た人から、スキー連盟に批判が寄せられた。
ズボンを腰骨より数センチ下げて履くのが「腰パン」。もとは米国のアフリカ系の若者の流行だ。日本では1990年代から広まった。
国母選手は中学時代から世界の一線で活躍し、今大会でもメダル候補。服装にも、自分なりのこだわりが強い。
ただ、日本オリンピック委員会(JOC)には国際大会での「代表選手団公式服装規程」という決まりがあり、「自覚と誇りを持って選手団公式服装を着用しなければならない」と定められている。
サッカー日本代表は英国ブランド「ダンヒル」と契約し、移動時にはスーツを着る。日本サッカー協会は「社会人としての常識を保つように」と指示する程度という。
「事前に、何が求められているか話しておけば、実力とは関係ない場面で、こんなすれ違いはなかったのでは」。石川県の公立高校の女性教諭(59)は同情的だ。
自らの高校では、男子生徒の3分の2が「腰パン」。今どきの子には当たり前の格好で、注意しても何が悪いのか分からず、きょとんとされるという。だが、就職活動の前には「相手が何を求めているか考える力をつけて」と指導する。「頭ごなしに注意してはかえって信頼関係を失う」
甲子園の出場経験がある九州の高校野球指導者は「世界トップレベルなら、ふるまいもそうであってほしい」とくぎを刺しつつ、「社会全体に寛容さが消え、服装や言動など競技以外でも厳しくチェックされる時代になった。以前は、もう少し長い目で見てもらえた」とも話す。
バンクーバー五輪の開会式で、日本選手団は公式ウエアの白いダウンジャケットで参加する見通し。国母選手が参加するかは未定という。(星賀亨弘、中村真理子、バンクーバー=稲垣康介)
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(日本時間)03月01日(月)07時58分現在
| 順位 | 国 | |||
|---|---|---|---|---|
| 1 | 14 | 7 | 5 | |
| 2 | 10 | 13 | 7 | |
| 3 | 9 | 15 | 13 | |
| 4 | 9 | 8 | 6 | |
| 5 | 6 | 6 | 2 | |
| 20 | 0 | 3 | 2 |
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