アルゼンチン南部の約5200万年前の地層からホオズキ類の化石が見つかり、新種に分類したと、米ペンシルベニア州立大などの研究チームが8日までに米科学誌サイエンスに発表した。実を包む袋状のがくが、化石として発見されるのは珍しい。
この化石の種名は、南米南部のパタゴニア地方が「世界の果て」と呼ばれることから、ラテン語で同じ意味の「インフィネムンディ」と名付けられた。ホオズキ類は袋状のがくが水に浮きやすく、内部の実が守られるため、河川や湖沼の多い湿地で進化した可能性があるという。
ホオズキ類が属すナス科には、ナスやトマト、ジャガイモ、タバコなど、作物として重要な種が含まれる。南米はかつて、オーストラリアや南極などとともに大きな「ゴンドワナ大陸」の一部だったが、分裂するにつれ多様な動植物が出現したと考えられており、研究チームはナス科植物がさまざまな種に分かれたのは従来の推定より早かったとの見方を示した。

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