今年は国産初のアニメが劇場公開されて100年。音がつき、カラーになり、何度目かの3D(立体視)ブームが来て……と、アニメも実写映画同様に技術革新の波を浴び、それを興行の売り物にしてきたわけですが、ただいま売り出し中なのは「4D」。映像に合わせて座席が揺れたり風や霧が出たり匂いがしたりする体感型の上映です。
むか~しジョン・ウォーターズの「ポリエステル」という匂い付き映画があってのう……とオッサンはついつぶやきたくなりますが、その4Dの波が思わぬところへ。「ルパン三世 カリオストロの城」(1979年)が4D化されて20日から期間限定特別上映されるそうで、「デモをするからガクガクブルブルしに来い」とお誘いをいただきました。実は4Dは初めてで、体験前は「神聖な名作になにをするんじゃ」でしたが、抜粋でいくつかのシーンを体験した後は「コレはコレで面白いんじゃないの」。ではそのてんまつをどうぞ。
4Dには、開発した会社の違う「4DX」と「MX4D」の2形式があるそうですが、今回の「カリ城」は後者。普通のオフィスビルの一室で、四つ並んだシートに座ると、目の前に大きな液晶モニター、流れる映像は2014年に公開されたリマスター版、音響は5.1ch。そして予告編&本編抜粋スタート!
わかってはいてもフィアット5…
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1967年、東京生まれ。91年、朝日新聞社入社。文化くらし報道部でアニメやマンガを担当。ツイッターでもつぶやいています。単行本「1面トップはロボットアニメ 小原篤のアニマゲ丼」(日本評論社)発売中。
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