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【ゴルフ】

松山2位浮上 新年初Vへ加速

2017年1月9日 紙面から

◇トーナメント・オブ・チャンピオンズ<第3日>

 ▽7日、米ハワイ州カパルア、プランテーションC(7452ヤード、パー73)▽晴れ時々曇り、25度、北北東6メートル▽賞金総額610万ドル(約7億1370万円)、優勝120万ドル(約1億4040万円)▽32選手

 【カパルア(米ハワイ州)テッド・ムース】2017年初戦で松山英樹(24)=レクサス=が最終日最終組に入った。6位で第3ラウンドを開始し、8バーディー、1ボギーの66をマーク。この日のベストスコアタイで通算16アンダーに伸ばし、2位に上がった。首位のジャスティン・トーマス(米国)と2打差で新年初Vを目指す。

 2017年初Vへ、そして日本人初の米男子ツアー通算4勝目へ、松山が大きく近づいた。期待の目を向ける日本人ギャラリーや報道陣とは対照的に、本人は「きょうまであまりスコアを気にしないでやっていたら、こんなに伸びた。あしたも気にしないでやりたい」と静かに最終日を迎える。

 アウトは8番パー3でグリーン手前ラフからの寄せを2・5メートルオーバーさせてしまうなど3バーディー、1ボギー。圧巻はインの5バーディーだ。10番で98ヤードを80センチにつけ、12番は3・5メートルを決めた。14番はグリーンそばからの寄せをチップインさせ、大歓声に右手でガッツポーズ。15番も取った時点で首位に並んだ。後続のトーマスが直後に14番でイーグルを決めたため、すぐに引き離されたが、18番も難なくバーディーで締めた。

 第3ラウンドはフェアウエーを外したホールとパーオンを逃したホールが三つずつあったが、大けがはなし。パット数は27で収めた。それでも、完璧を目指す本人は「スコアは伸びているので悪いことは言いたくないが、自分の中ではまだまだ。逆に(調子が)悪くなっていっている」と笑顔はなかった。

 アイアンショットをもう少しピンに近づけられる距離感がほしいという。周囲からかけられる期待についても「それは周りの評価であって、僕自身のものではない」と冷静。取材対応後、練習グリーンで最後の一人になるまで寄せとパッティングを繰り返した。ミスすると怒りの声を上げるほど熱のこもった練習で、最後は1・5メートルのパットを3度続けて入れ、ようやく終えた。

 最終日に同組で回るトーマスは松山より若い23歳だが、松山が直近5戦(個人戦)で唯一優勝を逃した昨年10月のCIMBクラシックで優勝した因縁の相手。くしくもその雪辱戦となる。「彼にはウイークポイントがない。飛距離が出るし、ショートゲームも素晴らしい。追い付くためには相当伸ばさないと」と気を引き締めた。

 

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