嘉風「自分の相撲」ウルフほうふつ!豪快「つり落とし」
2017年1月9日6時0分 スポーツ報知
◆大相撲 初場所初日 ○嘉風(つり落とし)千代翔馬●(8日・両国国技館)
嘉風が記憶をよみがえらせる大技を決めた。
1989年の九州場所5日目。横綱・千代の富士(先代九重親方)が関脇・寺尾(錣山親方)に決めたつり落としを彷彿(ほうふつ)とさせる豪快な一撃。千代翔馬を投げ捨てると「自分の相撲が取れました」と淡々と語った。スピードのある相手を冷静に料理し「たてみつを取った時に相手が左から突き落としに来た。流れに逆らわず回転してついていけました」とニヤリ。日体大3年時にアマ横綱を獲得した際、天皇、皇后両陛下が観戦にきたことも明かし「観戦してもらったのは歴代アマ横綱では僕だけ」と胸を張った。締め込みをエメラルドグリーンからえんじ色に変更し心機一転。「自分のいいところが出ました」と会心のスタート切った。