今でこそ、悪の道に進んでしまった私ですが大昔は違いました。
今から十数年前、新成人を迎えた私は、地元に執着も無かったのですが成人式に出席しました。
元々、強く出席する気持ちもなかったのですが嘉門洋子の翌年に嘉門達夫を呼ぶという地元の采配に心惹かれ、また地元の友人に再会できることもあり、成人式会場へ向かいました。
・・・
みんな久しぶりだなー
「久しぶり!私のこと覚えてる?」
ヤバい…。誰だろ?
スゴいカワイイな。
こんな美人忘れるかなぁ?
「やっぱり覚えてないでしょ?」
え~と?ごめん。
「私、どすこい、どすこいよ!」
どすこい?!
あのどすこいか!?
ずいぶん変わったなぁ~
「あなたにヒドいあだ名をつけられたのが悔しくてね。」
…。す、すみません。
・・・
「久しぶりー元気してた?」
…。ずいぶんふくよかな女性だな。
こっちの方がどすこいがぴったりだ。
え~と。ごめんなさい。
どなたでしたっけ?
「は?忘れてるの?最低。」
申し訳ない…。
「O山よ!O山!」
…。
本当に申し訳ない。
「は?覚えてないの?コイツ、マジで?」
…。
「私よ!私!パーやん!」
パーやん?
自らをパーやんと名乗る女性がいるとは…。
フフッ(笑)
「!!」
「コイツ最悪!」
「アンタがつけたあだ名でしょ!」
「それを覚えてないってどういうこと?!」
・・・
私は周囲から責められ、罵倒され、その場から逃げ出してしまいました。
真摯に謝罪を行い許しを乞うべきところで逃げ出した私は、大人の階段の最初の1歩を大きく踏み外すことになったのです。
成人を迎えると同時に自らの業により地元に居づらくなった私が、慣れない土地で悪の道に堕ちていくのは想像に難くはないでしょう。
自らの過ちに向き合うこともせず、地元を飛び出した私が、年数を経ただけで許されるはずがありません。
年を重ねただけでは大人にはなれないのです。
ましてや成人式に出席したくらいでは大人にはなれません。
新成人の皆さん、大人になりましょう。
君たちが幼い頃に憧れたヒーローのような大人になりましょう。
慌てなくてもいいんです。
少しずつ大人になりましょう。
完璧な大人なんていません。
私でもまだまだ大人になりきれないこともあります。
少年から青年、そして中年になりましたがいまだに少年ジャンプを読んでいます。
もちろん大人ですから立ち読みではなく購入ですがね。
そんな未熟な私が大人として認められているのはなぜか?
それは周囲と助け合いながら過ごしているからです。
みんな周囲と助け合いながら大人になるのです。
周囲と助け合いが出来ないと子どもっぽい残念なオジサン、オバサンになってしまいますからね。
新成人の皆さん、理想の大人になって下さい。
ゆっくりちょっとずつカッコいい大人になって下さい。
おっと、年を重ねると話が長くなっていけませんね。
そろそろここいらで失礼致しますよ。
これからボスのプリンをうっかり食べたヤツを調査して血祭りにする仕事がありますからね。
大人になるとどんなくだらない仕事も結果を出すことが求められますからね。
それでは、皆さんの未来が良いものであることを願います。
新成人おめでとう!