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【国内6番目の緑内障治療薬】ミケルナ配合点眼液が発売や!

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2017年1月11日に販売開始になった国内で6番目の配合点眼薬「ミケルナ配合点眼液」の紹介や☆

なんやかんやで、今までで5つの配合点眼薬が出てたんやなぁ。

今回のミケルナ点眼液は大塚製薬(製造販売元)と千寿製薬(提携)として医薬品情報提供活動が行われていくとの事。

●これまで販売された5品目と共に一覧表にまとめた資料からわかることの勉強

●ミケルナ配合点眼液の特長についての勉強

それぞれまとめていこうと思う☆

ほな、今日も付き合ってくださいね🎵

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☆国内販売されている緑内障治療薬の配合剤を一覧まとめ

え?これまで5つも出てるの?

えーと、ザラカム・・・デュオトラバ・・・コソプト・・・アソルガ・・・???あ、タプコム!

それぞれ成分は何が入ってたかな?

用法は1日1回やっけ?2回か?

貯蔵方法って、えーと・・・冷蔵庫に入れるのは・・・。

 

そんな感じになりませんか?

なので一覧表を作ったよ☆

 

販売順に並べてみました!!

1番古いのはザラカムなんやね☆

2010年は配合点眼薬ラッシュやったことがわかります。

デュオトラバ配合点眼液とコソプト点眼液も同年に販売されてます。

3年後の2013年に久しぶりの配合点眼薬であるアゾルガ配合懸濁性点眼液が販売され、

翌年、2014年にタプコム配合点眼液が販売になっていた。

ほほぅ、よぅまとまっとるやん!!( 自画自賛(^◇^)/ )

 

●実はこれまでの5剤はすべてチモロール塩酸塩との配合点眼液やってん!

 

一覧表から明らかなのはコレやね。

βブロッカーであるチモロール塩酸塩。

これが今までは汎用されてきた。

ちなみに今回初めてβブロッカー点眼液として配合されたカルテオロール塩酸塩。

このチモロール塩酸塩とカルテオロール塩酸塩の違いって何やろね?調べてみよう。

 

チモロール塩酸塩 VS カルテオロール塩酸塩

まずは比較表から

どっちも古い成分やなぁ!!!30年以上前に販売開始になっているねんね!

違いは、カルテオロール塩酸塩がちょっと販売が遅い。

それ以外に何か違いはあるのか??調べたら・・・ありました!

InoueK,OkugawaK,KatoSetal:Ocularfactorsrelevanttoanti-glaucomatouseyedrop-relatedkeratoepitheliopathy.JGlaucoma12:480-485,2003

この文献から示唆されているんですが、

βブロッカー点眼の比較において、

 

カルテオロール塩酸塩はチモロール塩酸塩と比較すると点状表層角膜症を起こしにくい。

 

という報告があってん。

 

また、

全層角膜移植後の眼表面と涙液機能に対するカルテオロールとチモロール点眼の比較

においては、カルテオロール塩酸塩が 有意差 をもってチモロール塩酸塩よりもフルオレセインスコアの上昇が少なく、

これが意味するのは、

 

カルテオロール塩酸塩の方がチモロール塩酸塩よりも、点眼後に角結膜上皮障害を起こす率が低い

 

という事。

 

まぁ、平たく言うと、カルテオロールの方が目に優しいっちゅうこっちゃな☆

 

そもそもβブロッカー点眼液には

  • 使用後の角膜知覚の低下
  • 杯細胞の減少
  • 涙液産生の低下
  • 点状表層角膜症

の報告があって、

角膜上皮再生が重要となる角膜移植後においてこういった好ましくない作用がより重篤な副作用につながる可能性がある。

とされてきてん。

 

これを踏まえて、次に行きます。本題です。

 

☆ミケルナ配合点眼液について基礎情報

 

成分: ラタノプロスト + カルテオロール塩酸塩

1mL中、ラタノプロスト50μg + カルテオロール塩酸塩20mgを含む

製品でいうと、キサラタン点眼液+ミケランLA点眼液2%となる

 

添加物アルギニンを含んでいる

➡アルギニンってのは「とろみ」の成分のことや。つまり、これが入っていることによって点眼液がトロッとしているねん。これによって点眼してから目の表面にとどまっている時間が長くなるわけや。もちろん、それによって持続的に効果を発揮できるし、吸収も良くなる。

ミケラン点眼液はこのアルギニンを添加物として入れることで2007年にミケランLA点眼液として販売されたっていう経緯があるねん。

 

使用上の重要な注意

アルギニンを添加物として配合しているため、他の点眼剤との併用時には、本剤がほかの点眼剤の吸収性に、あるいは他剤が本剤の持続性に影響を与える可能性がある。

よって、他の点眼剤との併用に当たっては、本剤の投与前に少なくとも10分間の間隔を空けて、本剤を最後に点眼するように指導する事。

もし本剤の後に点眼をしなくてはならなくなった場合には十分な時間を空けて点眼する事。

 

効能・効果:緑内障、高眼圧症

 

用法。用量:1回1滴、1日1回。 本剤は1本2.5mLです。

両眼に点眼するなら何日分になるかわかる?

わからない人は、 目薬1本で何日分?投薬時のポイントもついでにまとめたよ を読んでくださいね。

 

保存: 室温保存

➡ありがたい!遮光がないねん!!!ラタノプロストが配合されているけど、室温保存OK。

これはジェネリックがそうなっているし今更、驚きはないな。

 

☆ミケルナ配合点眼液の特長

 

●プロスタグランジンF2α誘導体とβブロッカーの配合点眼液

それぞれの作用をまとめるで♬

 

①プロスタグランジンF2α誘導体の成分、ラタノプロスト(キサラタン®)は、プロスタノイド受容体(FP受容体)を介して、なんやかんやで(難解な作用機序はカットします。)眼房水の流出量が増加するっちゅう説がある。あと、毛様体平滑筋っていう目の筋肉に作用して毛様体筋を緩ませて眼房水を流出させる説がある。

➡ひとまず、眼房水を流出させて眼圧を下げるのがプロスタグランジンF2α誘導体の作用

 

②βブロッカーは、毛様体上皮での眼房水の生産にストップをかける作用をもって、眼圧を下げる。

 

ちなみに、両者とも緑内障・高眼圧賞の第一選択薬(ファーストチョイス!)に挙げられてるねんで!

これが合体した製品だもんなぁ。

ミケルナ、やるやんけ☆

 

●はじめてβブロッカーにカルテオロール塩酸塩を含んだ合剤である

 

ここまで踏まえているとわかることがありますよ。

ミケルナ配合点眼液は今までの配合点眼液よりも、角結膜に対して優しい薬であることがセールスポイントである。という事が!!!!

このポイント、患者さんに強調して伝えたらええんとちゃうかなぁ?

 

●アルギニンを含んでいるので効果が持続性。1日1回の点眼でOK

 

これがデカイな。

従来なら、

キサラタンを点眼する➡10分あけて➡ミケランLA点眼2%を点眼する

って感じで10分間は絶対にかかった点眼の時間が、

ミケルナ配合点眼液を点眼する。おわり!

ってなったんやもん。

 

楽や。

 

圧倒的に、楽やで!!!!

 

めんどくない!

 

さらに患者さんが点眼し忘れる。点眼のやり方をミスる。

こういうのが減るよね。

 

ええやん。

 

●新薬扱いではない!

 

いきなり14日処方の制限なしや!

これはイイねぇ。

 

☆最後にお値段は??

 

ミケルナ点眼液は1mLあたり、729.20円です。1本(2.5mL)あたり1823円や。

 

ちなみに、

キサラタンは1mLあたり671円☞1本(2.5mL)あたり1677.5円

ミケランLA点眼2%は525.10円☞1本(2.5mL)あたり1312.75円

併せて1本ずつで、2990.25円

先発品調剤なら、ミケルナ配合点眼液は使うのは楽やし、値段は1000円以上安くなるんやね。

 

ジェネリックならどうか?検証

ラタノプロスト点眼の最安値は1mLあたり309円☞1本あたり772.5円

カルテオロール塩酸塩LA点眼2%は1mLあたり356.7円☞1本あたり891.75円

併せて1本ずつで1664.25円

ちょっとミケルナ配合点眼液より安いけど、毎日の点眼の手間を考えるとミケルナが圧倒的に良いね。

 

結論:ミケルナ配合点眼液は良い!!!!

マーデュオックス軟膏 やら ドボベット軟膏 とえらい違いや。見習ってください。

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