【球界ここだけの話(780)】
2017年の新人王候補として期待される近藤。関西のスポーツ紙の1面を飾る日は訪れる?【拡大】
友人たちに2017年パ・リーグ新人王は? と問われてある名前を即答したら沈黙、そして失笑…。1年後、ヤツらの呆然(ぼうぜん)とする顔が見たいもんです(笑)。
誰もが田中正義(ソフトバンク)や佐々木千隼(ロッテ)を予想する中、私が敢然と“指名”したのは近藤大亮。オリックスの昨年度ドラフト2位右腕。パナソニックから入団したナイスガイはまさかの故障で1年目1軍登板1試合のみ。屈辱の日々を過ごしたが、その「1試合のみ」のおかげで、新人王の資格は有したまま2年目を迎える。
昨秋の高知キャンプ。オリックスの投手陣だけでなく、テストのため来日していたメジャー129試合登板を誇るゴンザレス・ヘルメン投手も「並んで投げるのは遠慮したい」と驚いたほど。小気味良い投球。見たことない方はシーズンをお楽しみに。
そんな近藤が昨秋のある朝、苦笑いしながら尋ねてきた。
「サンスポの1面に登場するには、どうしたらいいですか?」
突然、どうしたのか?
「クソーッ! けさ、藤谷が○○新聞の1面ですよ。まだ、プロに入ってないのに。僕は1年経過して1度もないです」
藤谷とは、阪神ドラフト8位入団の藤谷洸介投手。パナソニック時代にかわいがっていた後輩が1年遅れてプロ入り。すると、もう1面のメーン見出し&写真にドーン!
ここで関西以外の方にちょっと説明を。関西のスポーツ紙はほぼ毎日、阪神の記事ばかり。オリックスで1試合3本塁打放っても、完投しても、サヨナラ打を放っても120%1面になれない。