熊本地震で被災の益城町で成人式

熊本地震で被災の益城町で成人式
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一連の熊本地震で大きな被害を受けた熊本県益城町で、8日、成人式が行われ、新成人たちが復興への決意を新たにしました。
一連の熊本地震で大きな被害を受けた益城町では、地震から8か月余りたった今も人口の2割以上にあたるおよそ7300人が仮設住宅などでの生活を余儀なくされています。

8日、町では成人式が行われ、スーツや色とりどりの振り袖などに身を包んだ新成人が出席しました。式典では、はじめに西村博則町長が祝辞を述べた上で、「益城町の復興を進めていく一員として力を貸してほしい」と呼びかけました。

これに対し、新成人を代表して、熊本大学1年生の西村恭平さん(20)が「熊本の復興元年とも言える年に成人式を迎え、課せられた使命を感じています。社会に貢献できる人間になれるよう努力して参ります」と決意を述べました。

新成人たちは友人と一緒に写真を撮るなどして、久しぶりの再会を楽しんでいました。

益城町によりますと、町内のことしの新成人は322人で、去年より27人多いということです。ことし春から熊本市内の病院で働くという河端早紀さん(20)は「地震で自宅が全壊しつらかったですが、ひとりの大人として前向きに頑張っていきたいです」と話していました。
また、河端さんの母親は「自分が30年前に成人式で着た着物を着せてあげたくて、全壊した自宅のタンスから取り出してもらいました。無事に着せることが出来てうれしいです」と話していました。