映画「THE ACTOR」公開初日の舞台あいさつでポスターを手に映画を紹介する大沢樹生監督(右)と主演の野村宏伸さん=東京都渋谷区「ユーロライブ」で2017年1月7日、大村健一撮影
映画「THE ACTOR」公開初日の舞台あいさつで「多くの方に見てほしい」と呼びかける大沢樹生監督=東京都渋谷区「ユーロライブ」で2017年1月7日、大村健一撮影
元光GENJIで2作目 「次は喜多嶋舞さん主演で…」
1980年代後半から90年代前半にかけて人気を集めたアイドルグループ「光GENJI」の元メンバーで、俳優の大沢樹生さん(47)の監督2作目の映画「THE ACTOR(ジ・アクター)」の上映が7日、東京都渋谷区円山町の「ユーロライブ」で始まり、大沢さんらが舞台あいさつに立った。アイドル時代から映画監督にあこがれ、低予算という制約の中で企画、脚本も含め製作にあたった大沢さんは「製作費は約2億円……の10分の1ぐらいで、生みの苦しみもあったが、見てもらってなんぼなので多くの方に届いてほしい」と話した。
昨年末に大阪で上映されており、東京が2カ所目。野村宏伸さん(51)演じるやくざの主人公が、ひょんなきっかけから俳優としての階段を上っていくストーリーで、服役中に妻を亡くした主人公が幼い一人娘と不器用ながらも向き合って親子の絆を深めていく「ホームドラマ」の部分も見どころの一つだ。大沢さんも2歳の娘がおり、自身と重ね合わせながら脚本を書いた。主演の野村さんも「自分も昨年6月、娘が生まれたばかりだったので共感できた」という。
初日は約200人が訪れて満員となり、大沢監督は「次回作は『THE ACTRESS(ジ・アクトレス)』にして、(2005年に離婚した前妻の)喜多嶋舞さんに主演をお願いしようかな」と冗談めかすなど上機嫌だった。東京での上映は9日までで、8、9日とも午後1時半からの上映後、大沢さんと出演者によるトークショーがある。【大村健一/デジタル報道センター】