格安SIMが少し前とは比べ物にならないくらい一般的になってきましたね。
現存する格安SIM会社の多くはdocomoの回線を使っており、docomo端末からの乗り換えは容易に出来ます。しかし、実はauの回線を扱っているMVNO*1もいくつかあります。
この記事では、今現在、auと契約している方をメインの対象として、お使いの端末(もちろんiPhoneも!)そのままで乗り換えできるオススメの格安SIM会社の紹介と、料金プランや特徴の比較をしていきます。
格安SIMへの乗り換えを強くオススメしたい人
以下の条件に当てはまる方は格安SIMへ乗り換えすると、一気にスマホ料金が安くなる可能性があります。
- 現在のスマホ料金が高いと感じている
- 音声通話はそれほど多用しない(or短時間)
- 1カ月で使用するデータ容量は10GB以下
- キャリアメール(@ezweb.ne.jp)が使えなくてもOK
ここで、auの一般的な料金プランと、格安SIM会社の料金プランを比較してみましょう。
auの一般的な料金プラン
- LTEプラン 934円
- LTEフラット 5,700円
- LTE NET 300円
mineoの一般的な料金プラン
- デュアルタイプ(5GB) 2,190円
「ちょっとお得」というレベルではないですね。格段に安くなる感じです。
それじゃあ、一体どんなSIM会社があるの?ということで、ここからは、auから乗り換えできる格安SIM会社をランキング形式で紹介をしていきます。
第1位 mineo(マイネオ)
mineoは2016年の「価格.com格安SIM満足度ランキング第1位」になった、格安SIM会社の中でも、最も人気のあるMVNOのひとつです。
コストパフォーマンスが高い
mineoの料金プランは格安SIMの中でも最安クラスです。それに、「安かろう悪かろう」ではなく、つながりやすさも格安SIMトップレベル。
さらに9:00~21:00までオンラインで公式スタッフがチャット対応してくれるのでサポートも安心。マイネオ公式コミュニティサイト「マイネ王」でmineoに関する疑問も解消できます。
余ったデータ通信料を翌月に持ち越しできる
使い切れなかったパケットを翌月に繰り越すことができます。無駄なく使い切ることができますね。
余ったパケットをユーザー同士でシェアできる
mineoのユニークな特徴は、「ユーザー同士でパケットをシェアできる」ということです。
これは、「フリータンク」と呼ばれるもので、「今月はちょっとパケット足りないなあ…」と思ったら、パケットをもらう。「今月ちょっと余ったな」と思ったら、パケットを寄付する、という感じです。
ユーザーの善意で成り立っているシステムですね。
料金プラン
月間基本データ容量 | データ通信のみ | データ通信+090音声通話 |
---|---|---|
500GB | 700円 | 1310円 |
1GB*2 | 800円 | 1410円 |
3GB | 900円 | 1510円 |
5GB | 1580円 | 2190円 |
10GB | 2520円 | 3130円 |
もしデータ容量を使い切ってしまった場合は、100MB(150円)単位でチャージできるほか、チャージをしなくても最大200kbpsでのデータ通信は可能になっています。メールやLINEなどの軽めの通信なら十分な速度です。
通話定額サービス
mineoの音声通話は基本20円/30秒ですが、定額プランの設定もあります。
プラン | 月額料金 | 内容 |
---|---|---|
通話定額30 | 840円/月 | 30分まで定額 |
通話定額60 | 1680円/月 | 60分まで定額 |
※定額通話超過後は20円/30秒
mineoと契約する際の注意点
・手持ちの端末がmineoに対応しているかどうか確かめましょう
各種事務手数料
手続き | 手数料 |
---|---|
新規契約時 | 3000円 |
データ容量変更 | 無料 |
SIMカード再発行 | 2000円 |
MNPによる転出 | 2000円*3 |
解約金 | 無し |
第2位 UQ mobile(UQモバイル)
UQ mobileはUQコミュニケーションが提供する格安SIMです。モバイルルーターのWiMAXを提供することでもおなじみの会社ですね。
最近は、深田恭子さん、多部未華子さん、ガチャピン・ムックらが出演するユニークなCMで知名度も上がり、格安SIM会社の中でも存在感が大きくなっています。
とにかく通信速度が速い&安定している
UQ mobileの強みは、なんといっても「通信品質」です。
前述したマイネオも格安SIMの中では品質トップクラスですが、どちらか比較するとUQ mobileの方が速くて安定的です。ネットワークの範囲も広く、人口カバー率では99%超です。人のいるところは大体カバーしていると思ってOKですね。
さらに、格安SIMの通信は、アクセスが集中するお昼時は通信が遅くなりがちなのですが、UQ mobileはお昼時の通信速度がダントツです。
下り通信速度 | 朝 | 昼 | 夜 |
---|---|---|---|
格安SIM平均 | 2~3Mbps | 0.5~2Mbps | 3~4Mbps |
UQ mobile | 10Mbps | 24Mbps | 16Mbps |
(データ参考:モバレコhttps://mobareco.jp/a80294/)
お昼もストレスなくデータ通信したい方は、UQ mobileオススメです。
節約モードならSNSデータ消費ゼロ
UQ mobileはデータ消費に関して、「節約モード」と「高速モード」があります。
消費モード | 最大速度 | 用途例 | データ消費 |
---|---|---|---|
節約モード | 300Kbps | SNS | なし |
高速モード | 150Mbps | 動画 | あり |
節約モードはご覧のとおり、通信速度はキャップがかかってしまいまいますが、なんとデータ消費量ゼロ!つまり、通信速度があまり必要ないLINEやfacebookなどのSNSを節約モードで使用すれば、データ消費をせずにSNSを利用できるわけです。
スマホの利用がSNS中心の方にはお得ですね。
データ容量無制限プランでも安い
UQモバイルは格安SIMには珍しい「データ容量無制限プラン」の設定があります。公式発表の最大送受信速度が500Kbpsなので重い動画閲覧などが少し見づらいかもしれませんが、なんと料金は月1980円。音声通話付きでも2680円と破格の安さです。
※直近3日間で6GB以上の通信料を消費した場合、通信速度が制限される可能性があります
料金プラン
月間基本データ容量 | データ通信のみ | データ通信+音声通話 | 通信速度 |
---|---|---|---|
3GB | 980円 | 1680円 | 送受信最大150Mbps*4s |
無制限 | 1980円 | 2680円 | 送受信最大500kbps |
UQ mobileのプランは明快で、音声通話の有無、データ容量制限の有無によって決まる4パターンです。
UQ mobileと契約する際の注意点
・手持ちの端末がUQ mobileに対応しているかどうか確かめましょう
【UQ mobile】お手持ちの端末が使えるかどうかチェックする
各種事務手数料
手続き | 手数料 | 備考 |
---|---|---|
初期費用(SIM) | 3000円 | |
解約金 | 9500円 | 音声通話プランで12カ月以内の解約の場合 |
第3位 IIJmio(みおふぉん)
IIJmioは2012年から格安SIMの提供をしているMVNOです。
正直言って、それぞれ強みのあるmineoやUQ mobileと比較すると、この会社の強みはなかなか見出しづらいです。強いて言うなら、古くから格安SIMを提供しているという安心感でしょう。
通信品質・速度は平均的
通信品質や速度については平均的と言えます。ランチタイムはかなり通信速度が落ちるので注意が必要です。
追加格安SIMの購入で、スマホ2台持ちやタブレットに
追加SIMを購入すること(2000円/1枚)で、2つ以上の端末でIIJmioのプランを利用することができます(400円/月)。
例えば、3GBのプランで契約した場合、スマホで1GB、タブレットで2GBまで使える、という感じです。
短時間向け通話定額プランがある
IIJmioの通話プランは「みおふぉん」と呼ばれているのですが、短時間なら定額かけ放題のプランがあります。
同一名義で契約している家族同士なら、長時間の会話も定額です。
プラン | 3分以内プラン | 5分以内プラン |
---|---|---|
月額料金 | 600円 | 830円 |
国内通話 | 3分以内の通話無料*5 | 5分以内の通話無料*6 |
同一契約者間通話 | 10分以内の通話無料*7 | 30分以内の通話無料*8 |
超過時も10円/30秒なので、20円/30秒の他社と比べると割安ですね。
料金プラン
月間基本データ容量 | データ通信のみ | データ通信+音声通話 |
---|---|---|
3GB | 900円 | 1600円 |
5GB | 1520円 | 2220円 |
10GB | 2560円 | 3260円 |
IIJmioの料金プランは安さで言えばmineoと同レベルです。
データ容量を使い切ってしまった場合は、200円/100MBから追加購入が出来ます。
IIJmioと契約する際の注意点
・手持ちの端末がIIJmioに対応しているかどうか確かめましょう
各種事務手数料
手続き | 手数料 |
---|---|
初期費用 | 3000円 |
SIMカード再発行 | 2000円 |
SIMカード追加 | 2000円 |
MNP転出 | 3000円 |
解約金(音声通話) | 12カ月-利用月数×1000円 |
au乗り換え対応3社の比較
最後に、ここまで比較してきた3社を、それぞれ項目ごとにまとめてみました。
項目 | mineo | UQ mobile | IIJmio |
---|---|---|---|
コスパ | S | A | S |
通信品質 | A | S | B |
サポート | S | S | A |
プランの柔軟性 | S | B | A |
総合評価 | S | A | B |
やはり個人的には、どの項目から見ても平均点以上なmineo(マイネオ)が、auからの乗り換えでは最強かなと思います。もう迷ったらmineoで間違いないです。
データ容量無制限が魅力な人、とにかく通信速度重視な人はUQ mobile。
家族ぐるみで複数台契約する方はIIJmioがオススメという感じですね。
是非、これを機会にスマホ料金の見直し、格安SIMへの乗り換えを検討してみてください。
※当記事の価格表記は基本的に税抜きです。