(以下、2013年年末に書いたものを編集して再掲)
ボタンの接触が悪くてイライラしたので、ビデオのリモコンを補修しました。
事前のリサーチでは、接点をアルコールで拭いたり鉛筆で黒く塗ると接触が回復するとありますが、それらは一時的にしか効果が無いことを経験済みです。
そこで私はアルミ箔を貼付けて治す方法にしました。
インターネットでよく見る方法では、アルミ箔を接着剤で付ける例がありますが、私は両面テープを使いました。接着力は劣りますが、次の利点があります。
・扱いが楽。接着剤は量の加減が難しく、付けすぎ、不足になりやすい。
・やり直しがきく。失敗した場合や、将来的にまた修理する時もあるだろう。
・接着剤は選択が難しい。ゴムと金属の両方につく事が必要で、かつ粘性の低い物にしないと厚みが出て接点が接触しっぱなしになる可能性がある。
また、アルミ箔はハサミで四角く切る例をよく見ますが、私はパンチを使って丸く抜きました。角があると、そこから剥がれやすくなるので。
さて、具体的な作業の様子を以下に写真で示します。
これからアルミ箔(アルミホイル)に両面テープを貼る所。

アルミホイルは料理用に売られていたものです。
水回りの補修用などでアルミテープが売られていますが、表面がコーティングされていて導通のないものが多いようです。そうでないことの確認のために、あらかじめテスターで導通を確認しています。
両面テープは出来るだけ薄いものを使います。厚みがあると、接点が接触しっぱなしになるかもしれません。ちなみに「きれいに剥がせます」なんて両面テープは接着力が弱いので論外。
「パンチ」がなんだか知らない人のために、パンチを使っている所。

上から木槌や金槌で打ち付けて使うものです。ちなみに下に敷いているのはまな板。くれぐれも机の上に直に置いて作業しないように。
私の場合は、貼付ける接触面に合わせて、3.0〜4.5mmの径の複数の大きさを使い分けています。
打ち抜いたパンチの先

パンチを使うとこんな具合に丸く打ち抜けます。
これを、テープの糊の面を出来るだけ触らないように、ピンセットを使って剥がし、リモコンの接点に貼ります。
リモコンのボタンの裏の接点に置いた所。

ピンセットの先にあるホイルは今、置いたばかり。この後、鉛筆のお尻で全体をゴムに押し付け、爪楊枝でふちをさらに押し付けてよく接着させます。
それでもうまく付かない場合は、あらかじめゴムの面を中性洗剤かアルコールでよく洗って乾かしてください。
以上の結果、1年くらいは十分に接触不良を起こさなくなります。
ただし、修理しないでほっておいたボタンの接触が悪くなったように感じることがあります。これは、直ったボタンの調子が良いから相対的に悪く感じるのだと思いますが、イライラするので、「まだ必要ない」と思うボタンもついでに修理してしまうのが良いでしょう。
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このトピックは編集されました 1 年, 10 月 前 by
赤カブのケン.