ツイッター攻撃に、映画俳優「私たちは友達だ」とさらり
【ロサンゼルス長野宏美】今度の標的は映画俳優のアーノルド・シュワルツェネッガー前カリフォルニア州知事--。トランプ次期米大統領は6日、ツイッターで「映画スターももはやこれまでだ」と攻撃した。
シュワルツェネッガー氏はトランプ氏が司会を務めて人気だった米リアリティー番組「セレブリティ・アプレンティス」の後任のホスト役になり、2日に初回が始まった。米メディアによると、初回視聴者は490万人で、トランプ氏が司会だった2015年の650万人より下がった。
トランプ氏は今も番組の製作総指揮者だが、ツイッターで「視聴率王の自分と比べたらシュワルツェネッガーは完敗だ」とあざけり、「でもどうでもいい。彼はヒラリー(クリントン前国務長官)を支持した」と大統領選の恨みをぶつけた。
シュワルツェネッガー氏はトランプ氏と同じ共和党員だが、「米国市民になって以来、初めて共和党の大統領候補に投票しない」と事前に明かしていた。
トランプ氏はそれを根に持ったとみられるが、シュワルツェネッガー氏はツイッターで「そんなことより大事な仕事がある」と切り返し、「リンカーン元大統領の演説から学んでほしい」と引用を動画で投稿。「選挙は終わった。私たちは友達だ。敵ではない。一緒にがんばろう」と呼びかけた。