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“爆買い”再び? 初売り絶好調

更新:01/05 19:35

 今年のお正月、百貨店の「初売り」が絶好調でした。軒並み去年以上の売り上げを記録するなか、特に目立ったのが外国人観光客だったといいます。「爆買い」復活の背景には、あの人の存在もあるようです。

 年明け、元日の朝から「初売り」を行ったそごう神戸店。開店前、3000人が列をつくりました。

 Q.きょうの予算はどのくらい?
 「(指で2)」(来店客)
 Q.2万円?
 「20万円」
 Q.20万!

 1年の景気を占う百貨店の初売り。今年は軒並み好調な数字が並びました。阪急うめだ本店は前年比15%増、高島屋大阪店(7.3%増)や大丸心斎橋店(6.5%増)も前の年を大幅に上回りました。

 近年は趣向を凝らした福袋が各社の腕の見せ所となっていますが、大丸が販売した家の福袋2017万円には申し込みが入り、そごうが販売した豪華客船の旅150万円も定員を超える応募があり抽選に。

 高島屋が販売した女子プロ野球チームと対戦できる権利(2万9000円)も完売しました。開業当初は苦戦が伝えられていたあべのハルカス近鉄本店でも、今年の初売りでは888万円の宝石福袋が売れ、売上高も前年比2.4%増と好調でした。その要因となったのが…

 「特に売り上げ増加が目立ったのが化粧品です。こちらはインバウンドの方が多く来店した効果で、非常に大きな数字となりました」(近鉄百貨店営業統括本部 浅野孝治郎さん)

 そう、外国人観光客です。免税品だけでみると売り上げは去年の約5割増しに。一時は勢いを失ったあの「爆買い」が大阪で復活しつつあるのです。その背景にあるとされるのが…

 「トランプノミクス」

 去年11月の当選後、大型減税や公共投資を打ち出しアメリカの景気上昇への期待感を演出しているトランプ氏。その影響は世界中に波及していて日本でもトランプ氏の当選後、円安とともに株価が急上昇。トランプ氏への期待が経済を支える状態となっています。
 円安によって復活しつつある「爆買い」。一方で、日本人の財布のヒモはゆるんでいるのでしょうか?

 Q.景気がよくなってると感じる?
 「あんまり感じないけど、周りは良くなっていると言ってます」(女性客)
 「ちょっとだけ主人のボーナスが上がったかな」(女性客)

 トランプ氏の大統領就任は今月20日。その後も円安株高は続くのか。固唾を呑んで見守る1年となりそうです。

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