韓国の朴槿恵大統領の実弟で会社役員、朴志晩氏の秘書の男性が昨年12月30日、ソウルの自宅で死亡しているのが見つかっていたことが2日、関係者の話で分かった。警察は病死と説明しているが、最大野党「共に民主党」は、2011年の朴氏の親戚を巡る事件とともに変死の可能性があるとして、全容解明が必要だと主張した。

 朴氏の親戚を巡っては、遠縁の朴ヨンチョル氏が11年9月に刺殺された際、現場近くの山中でヨンチョル氏のいとこの朴ヨンス氏が首をつって死んでいるのが見つかった。警察はヨンス氏がヨンチョル氏を殺害した後自殺したとして処理したが、関係者は2人の体内から睡眠薬の成分が検出されたなどとしており、不審点が多い。

 当時から事件を取材するジャーナリストは2日、今回死亡した男性はヨンチョル氏らが死亡した当時の事情を知っていた可能性があると指摘した。(共同)