J1横浜Mの元日本代表MF中村俊輔(38)のJ1磐田移籍について、両クラブが大筋合意したことが7日、関係者の話で分かった。
中村は横浜Mから年俸1億2000万円の提示を受けていた。磐田では8000万円に下がるとみられるが、移籍を決断した。この1年でシティー・フットボール・グループ(CFG)の影響が強まったクラブへの不信感はそれほど強い。「お金じゃない。最後はサッカーだけに向き合い、燃え尽きたい」と、日本代表でともにプレーした名波監督が率いる磐田を選んだ。
長年支えたスタッフが次々と契約満了を通告されるといった体制変更にショックを受け、モンバエルツ監督とは断絶状態だった。対話の乏しさに不満が募り、退団するDF小林らへのねぎらいがないことに怒って食ってかかったこともある。強化責任者のドル氏は間を取り持てず、居場所がないと感じた中村は「鬱になる」と悩んだ。
長谷川社長ら幹部が監督の去就といった意思決定も自主的に下せず、選手の間には失望や不安が広がっている。中村だけでなく、さらに斎藤ら主力が退団する可能性がある。(金額は推定)