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私は幼少より音楽 (ピアノ) を始めましたが、作曲自体を本格的にスタートしたのは3年くらい前からになります。結構最近なんですね・・・。
作曲しているジャンルはバンドなどの歌ものではなくゲームミュージックを始めとした「BGM」になりますが、なぜゲームミュージックなのか?
それらを少し振り返ってみたいと思います。
目次
ゲーム音楽が好きな理由
Photo by MIKI Yoshihito
ゲーム音楽が好きな理由、元を正せば「様々な音楽ジャンルの集合体」だからです。
私は子供の頃から特定のジャズやオーケストラ、というジャンルに触れて好きになったというパターンではなく、ゲーム音楽として昇華されたジャンルの音楽として影響を受ける、このパターンでした。
思春期を過ぎ、自分から色々な音楽のルーツを聴き始めた頃、ある日それに近いジャンルを偶然見つけて「あぁ、あのゲーム音楽のルーツはこれだったんだ」そんな感じでした。
子供の頃は、好きなゲーム音楽の曲をピアノで練習したりしている時、リズムやジャンル感などそんなこと考えもせず (そもそも知らないので)、本当に曲が良い、メロディが良い、その理由だけで練習に心頭していました。
リズムも「これはロックだから、バラードだから、ラテンだから」なんて意識して弾いていません。単純にメロディを歌うように弾いているだけです。
弾くイメージとしては、サウンドトラックを参考に、そしてゲームで流れた時のイメージを持って表現する、という感じでしたね。
シンセサイザーに触れたことが大きい
私は高校でバイトを始め、そのお金で初めてシンセサイザーを購入しました。
やはり、鍵盤楽器からスタートし、シンセサイザーを手に入れる流れだとゲーム音楽や、サウンドトラックに興味が湧くのはキーボーディストには多いようです。
色々な音を出せるから、オーケストラの音色でゲーム音楽っぽい感じで弾いてみたりすることがよく有ります。
キーボードやシンセを始めとして作曲に興味が湧き、やはりゲーム音楽を作ってみたくなりました。その流れで、それらの手順を発信しようと思いこのブログを作るきっかけにもなりましたので、私の中で全部つながっているんですね。
ブログを始めたことで、自分の考えを発信し始めたのは本当に大きいと思います。
ゲーム音楽から好きになる幅広さ
Photo by Simple Man
今では様々なスタイルのゲーム・ミュージックが存在します。
その中でも、特に RPG の音楽はその内容の幅広さから、クラシック、ポップス、ジャズ、ラテン、民族音楽、ミニマル、など様々なジャンルが使われてます。
さらには、それらのジャンルを踏まえた上でゲーム音楽という特殊な使われ方、求められているものがあると思います。
曲を違和感なくループさせることや、ハードによって鳴らせる音源の制約があるなど。
今現在、ゲーム音楽が一つの音楽ジャンルとして認められたのは、現在のレジェンドクラスのゲームコンポーザーたちの功績によるものです。
様々なジャンルの音楽をゲーム音楽という形に落とし込み、聴きやすくアレンジ、昇華したことが重要であると思います。
私はそれによって色々な音楽が好きになり「じゃあプログレのルーツを聴いてみよう」このような行動に移します。
そうして「幅広いジャンルが好きになるキッカケ」になるんですね。
人によってはシューティングで電子音楽、EDM であったり、シミュレーションRPGで映画音楽的なオーケストラ、育成ゲームでイージーリスニング、推理アドベンチャーでジャズ、ホラーゲームでアンビエントなど、色々と特定の分野のジャンルを好きになるキッカケもあると思います。
色々な音楽ジャンルがベースになっているゲーム音楽が好きな方は、このように色々な音楽が好きになる可能性を秘めているのではないでしょうか。
クラシック音楽のオーケストラは眠くなるけど「ゲーム音楽のオーケストラならカッコよくてメロディも分かりやすくて聴きやすい」これはよくある例だと思います。
当然、それはゲーム体験を通して聴き込むという前提も挙げられますが、このようにゲーム音楽を好きになるメリットは多いと私は思います。
過去作品にしがみ付く
近況を振り返ってみました。
作曲の話になりますが、
好きに作って1年、そして「フリー音楽素材」というコンセプトで曲を作り始めてからもうすぐ2年近く経ちます。
最近になって自分なりに色々と過去に作った曲を聴き返していましたが、一つ感じたことがあります。
「昔作った曲に満足している自分がいた」
途中で作曲を中断したことがありました、1ヶ月〜2ヶ月ほど。まぁブログに夢中だったのですがw
その時に自分の過去に作った曲を聴き返していると、よくこれだけ作ったなぁ〜と満足している自分がいました。
そして最近になってそれらを聴き返していると「全然ダメだな」と感じます。
この感情の違いは何なのか・・・。
それは「現在進行系で作曲しているかどうか」
過去の栄光にしがみ付く、というのが一番分かりやすい言葉でしょうか。
やってないと過去に作ったもので満足してしまうのです。
一度手が止まると、なかなか以前のようにすぐ再開、継続が出来なくなります。
一貫性を持つこと
私は普通に色々なジャンルの音楽が好きですが、作曲をしていく上で
「自分の好きなものは多いほうがいいのかどうか」
これは未だ良く分かっておりません。単純に良いとは思いますが・・・ただ、
「器用貧乏になっていないか」
そう思う時もあります。
(これについては自分が何をしたいか、どうしていきたいか、を決めないと議論する余地もないのですが・・・)
どれも中途半端に手を出し、とりあえず作ってみる、という方向性でしたが、今考えると最初はそれで幅広くて良いと思います。
ですが、このままでは特定の分野で突き抜けることが出来ないと感じています。
決して視野を狭くするという発想ではなく「どれも好きな上で一貫性を保つために自分の得意分野を見出す」という話です。
ただ、最初からそれらを特定するのは容易ではありません。まだ作ってないジャンルの音楽もありますし、どれも手を付けたからと言ってすぐに掴めるものではありません。
作ってみなければ自分が好きか得意かどうかも分かりませんし「好きであっても、作るのはまた違う」という普遍性もあります。
これはあらゆる分野で言えることだと思います。
考えのまとめ
作曲をスタートしたのは、ゲーム音楽が好きでそのような曲を作りたかったから。そして色々な曲を作り表現したかったから。
ゲーム音楽、特に RPG などは様々な場面の曲があり、喜怒哀楽はもちろん、各シーンに合う曲作りが必要になります。まぁ何の音楽もそうですが・・・。
私が作ってきた傾向として振り返ってみると「シーンに合うように意識して作る」ことが多かったのですが、「こういう気持ちになってもらいたい」という視点は抜けていました。
今後はその部分について強化を図りたいですね。
前提としては、曲を聴いてどんな気分になるかは聴く人が勝手に解釈したり、感じたりすることなので発信側が固執することではありません。
「そんなのお前が決めることじゃないよ?」
ただそのような音楽ジャンルが存在するのは確かです。
「こういう気持ちになってもらいたい」
最近の自分の傾向としては、音楽を聴くことでリラックスしたりしてもらいたい、という一つの考えが出てきました。
それがアンビエント、ヒーリング音楽、環境音楽に手を出した理由になってきます。
まだまだどうなるか未知な部分もありますが、このジャンルに手を出したことにより作曲で意識する部分が少し広がったように思えます。
いずれも並行して作っていきたいですね。
また、手に取る音楽関連の書籍も変わりました。
最近では理論とかそういうのはあまり興味がなくなってきており、音楽の心理学の面白さに興味が湧いてきています。
音楽を聴く人は、どこを聴いており、どの部分をどう感じるのか、それは音の長さなのかリズムなのか、音の大きさなのか、など。
曲だけ作っているとどうしてもクオリティや理論的に固執してしまいますが、この辺のテーマが心理学を読まないとあまり触れれない部分なので、またきちんと読んだらレビューしたいです。
最後に
ゲーム音楽に大きな影響を受けた身としては、色々なジャンルの音楽が好きです。
しかし、それゆえに幅広く手を出してしまった方向性に、そろそろ終止符を打ち、ひとまず「一貫性を持って作っていく姿勢が必要」になってきたな〜と感じています。
その皮切りとして、今年は月ごとにテーマを設けて追求していきたいですね。
とにかく数を熟なすことで、何かが見えてくるのでないかと思っています。
そのためには継続力が必要なのですが、私生活とうまくバランスをとって成立させていきたいですね。
創作活動をしていると、いつもこんな事ばかり考えているんだなぁ・・・汗