「日本経済新聞 電子版」の有料会員数が国内の有料報道サイトで初めて50万人を超えた。2010年3月の創刊から6年10カ月。20代を中心とする若者層の読者が急速に増え、成長をけん引している。
世界の新聞社の有料報道サイトでは米ニューヨーク・タイムズの155万人(昨年9月時点)がトップで、2位は米ウォール・ストリート・ジャーナルの96万人(同)。3位は日経グループの英フィナンシャル・タイムズの64万人で、日経電子版はそれに次ぐ規模だ。
16年に日経電子版の有料会員になった人は20代が4万人超と最も多く、34%を占めた。その比率は創刊当初から倍増している。新社会人のほか、就活生が企業情報の収集の手段として有料会員になるケースが増えている。
日経電子版はスマートフォンで読みやすいアプリや「日経会社情報デジタル」など仕事に役立つ機能を強化してきた。米大統領選など注目ニュースは刻々と変わる情勢を交流サイト(SNS)で配信し、ビジュアルデータで分かりやすくみせる工夫を取り入れるなどコンテンツ面でも新たな取り組みを続けている。無料登録会員を合わせた総会員数は330万人を超えた。