小沢が会見「裏金一切ない」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100123-00000563-san-soci
小沢氏が記者会見「裏献金一切もらっていない」
1月23日20時27分配信 産経新聞
政治資金規正法違反事件で東京地検特捜部の参考人聴取を受けていた民主党の小沢一郎幹事長は、23日午後8時15分ごろから、東京都千代田区のホテルニューオータニで記者会見した。
小沢氏は会見に先立ち、資金管理団体「陸山会」の土地購入と資金の流れについて説明するとして文書を公表、あらためて虚偽記入への関与を否定。資金管理団体「陸山会」の土地購入の資金とされる4億円について、「一部は建設会社からの裏献金であるやの報道がなされているが、事実無根。私は不正な裏献金など一切もらっていない」と説明した。
会見した小沢氏は、聴取に対し「私は隠し立てすることはないので、記憶している限り、事実をそのまま包み隠さずお話を申し上げた」と述べた。また、「与えられた職責を全うしたい」と述べ、党幹事長職を辞任しない意向を明らかにした。
水谷建設からの「裏献金」とされる金については「そのような不正の金は水谷建設はもちろん、ほかの会社からも一切受け取っていない。秘書や秘書だった者も受け取っていないと確信していると申し上げた」と話した。
事情聴取は黙秘権の告知を受けて行われたことを明らかにし「(黙秘権は)行使しておらず、すべて答えております」と述べた。2通の調書に署名したという。説明責任については「今後さらに、国民に説明すべきことは説明していきたい」と述べた上で、「捜査にはいつでも協力すると伝えてきた。結果として今日になった。捜査には今後も協力してまいりたい」と話した。
小沢氏は「国民を騒がせ、恐縮している。申し訳ない」と陳謝したが、「検察はぜひ、公平、公正な捜査を行っていただきたい」とも語った。マスコミに対しても「ぜひ出来るだけ公正、冷静に報道してほしい」と述べた。
最後に、刑事責任を問われた場合の対応について、「そのような疑問を解いてもらうために、今日はすべて説明した。そうなったら、どうするのかということは考えていない」と答えた。
発表文書の全文は以下の通り。
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本日は、午後2時ごろより午後6時30分ころまで、東京地検特捜部の要請を受けて事情説明をいたしました。
今までは、検察官への説明前の段階だったので、発言は差し控えておりましたが、この機会に、新聞・テレビ等で報道されております陸山会の不動産購入と、これに関する資金の流れ等についてご説明いたします。
【陸山会に4億円を貸し付けた経緯】
秘書の数も増え、妻帯者も増えたので、事務所兼用の住居を提供したいと思っていたところ、秘書が本件土地を見つけてきて、これはいいのではないかということになりました。それで、秘書に不動産業者にあたらせたところ、土地売買代金額が金3億4000万円余りと決まりました。
そこで、この土地を購入することになりましたが、当時陸山会の経理を担当していた秘書から各政治団体の資金をかき集めればなんとかなるが、そうすると各政治団体の活動費がほとんどなくなってしまうので、私に何とか資金調達できないかと言ってきました。
そこで、私は自分個人の資産の4億円を一時的に陸山会に貸し付けることとしたのです。
【平成16年10月に私が陸山会に貸し付けた4億円の原資について】
(1)昭和60年に湯島の自宅を売却して、深沢の自宅の土地を購入し建物を建てた際、税引き後残った約2億円を積み立てておいた銀行口座から平成元年11月に引き出した資金2億円
(2)平成9年12月に銀行の私の家族名義の口座から引き出した資金3億円
(3)平成14年4月に銀行の私の家族名義の口座から引き出した資金6000万円を東京都港区元赤坂の事務所の金庫にて保管していました。平成16年10月には、同金庫に4億数千万円残っており、うち4億円を陸山会に貸し付けました。
4億円の一部は建設会社からの裏献金であるやの報道がなされておりますが、事実無根です。私は不正な裏金など一切もらっておりませんし、私の事務所の者ももらっていないと確信しています。
【4億円の銀行口座への入金や売買代金支払いへの関与について】
全て担当秘書が行っており、私は、全く関与していないので、具体的な処理については分かりません。
【所有権移転日を平成17年にした理由について】
そのことについては何の相談も受けておりません。
購入資金は自分で出しており隠し立てする必要はないし、また所有権移転日を翌年にすることに政治的にも何のメリットもないので、何故翌年にしたのか私には分かりません。
【収支報告書の記載について】
私は、本件不動産に関する収支報告書の記載については全く把握していませんでした。また、収支報告書の記載内容について、相談されたり、報告を受けたこともありません。
【収支報告書の内容の確認について】
常々、担当秘書には、政治団体の収支についてはきちんと管理し、報告するように言っていましたが、実際に私自身が帳簿や収支報告書を見たことはありません。担当秘書を信頼し、実務については一切任せておりました。
担当秘書から、各政治団体ごとの収入支出と残高などの概要について報告を受けることはありましたが、収支報告書の内容を一つ一つ確認したことはありません。
【売買代金支払い後に定期預金を組んで預金担保に借り入れをした理由について】
具体的な事務処理については、私は関与していないので分かりません。
【銀行から融資を受ける際に個人が借り入れ、陸山会に貸し付けた理由】
これについても私は関与していないので分かりません。
ただし、以前に陸山会が不動産を購入した際にも金融機関から個人での借入を要請されたこともあったので、担当秘書から銀行の書類に署名するように頼まれ、そういう理由からと思って署名したことはあります。
――――――
産経新聞【小沢氏聴取】資金の流れ追及、「3つのウソ」 より
■動画
20100123 小沢会見 1/3
http://www.youtube.com/watch?v=hGzHs8X13pI
■動画
20100123 小沢会見 2/3
http://www.youtube.com/watch?v=q8psr_1FAH8
■動画
20100123 小沢会見 3/3
http://www.youtube.com/watch?v=v8-nGH0WKqg
1月23日、午後2時から午後6時半頃まで、小沢一郎は東京地検特捜部の事情聴取を受けた。
その後、午後8時頃から記者会見を開いた。
その記者会見の様子は既に動画が出来ているので、上に掲載した。
私も含めて分かり難いことが多い、と感じている人は少なくないと思う。
また、小沢側、東京地検特捜部側、それぞれに多くの疑問点を残してると思う。
今回の小沢の事情聴取を契機に、今回の事件のポイントや、小沢側と東京地検特捜部側のそれぞれの問題点をまとめてみた。
今回の事件のポイントは主に次の2点だ。
1点目は、資金管理団体「陸山会」の土地購入代金の4億円の原資に、水谷建設などからの不正な裏献金が含まれていたかどうか。
もう1点は、裏献金を隠すために収支報告書への虚偽記載を認識・関与していたかどうか。
最初に小沢の問題点を述べて、後から東京地検特捜部の問題点を述べる。
1.小沢側の問題点(疑問点)
まず1点目の「陸山会」の土地代金に充てた4億円の原資については、
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(1)1985年に自宅土地の売買などをした後、税引き後に残った2億円を積み立てておいた銀行口座から89年11月に引き出した2億円
(2)97年12月に銀行の家族名義の口座から引き出した3億円
(3)2002年4月、家族名義の口座から引き出した6千万円を事務所の金庫に保管していた。04年10月にはこの金庫に4億数千万円残っており、うち4億円を陸山会に貸し付けた
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としたうえで、「不正な裏金など一切もらっておりません」などと報道や指摘を否定した。
ただ、これについては、水谷建設の元幹部らは04年10月中旬、石川容疑者に現金5000万円を提供したと供述し、翌営業日(金曜日もらって3日後の月曜日)に、石川容疑者が同額の5000万円を「陸山会」の銀行口座に入金していたことも判明している。
あとは、特捜部が水谷建設の元幹部らの供述を裏付けることが出来るかどうかにかかっている。
現金で裏献金をもらった翌営業日(金曜日もらって3日後の月曜日)に石川容疑者が同額の5000万円を「陸山会」の銀行口座に入金していたとされるが、現金を銀行に持ち込んで入金したかどうかを知りたいところだ。
石川容疑者が銀行に現金を持ち込んで「陸山会」の銀行口座に入金したかどうかは分かっているはずなので、教えてほしいものだ。
もう1点の収支報告書への虚偽記載の認識・関与について小沢は、
「具体的な事務については担当の者が行った。私が実務的な点についてまで、立ち入って関与したことはない」
と述べ、会見で配布した文書の中で、
「記載内容について報告を受けたことはない」
と主張した。
ただ、これについては、石川容疑者がこれまでの調べに対して、この4億円の収入を収支報告書に記載しない方針について、土地購入の直前、小沢氏に報告して了承を得ていたと供述している。
更に、小沢は銀行融資を受ける際の書類に署名もしている。
その他、小沢側の全体的な問題として、小沢は何故もっと早い時期から国民にも分かるようにきちんと説明を繰り返してこなかったのか。
また、小沢は参考人として事情聴取を要請されていたにもかかわらず、すぐには応じず、その間、囲碁などをしていたのがテレビでも散々放映された。
もしかすると事情聴取に応じず誤魔化そうとしていたのかもしれない。
2ちゃんねるで【小沢氏 事情聴取後記者会見内容&指摘まとめ】が投稿されていたので紹介しよう。
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2010/01/23
小沢氏 事情聴取後記者会見内容&指摘まとめ
※事情聴取については被疑者として黙秘権を提示され、なおかつ調書2枚にサイン
①1989年の11月に2億円を引き出して2004年10月までの14年間事務所に保管していた
②1997年の12月に3億円を引き出して2004年10月までの7年間事務所に保管していた
③2002年の4月に6000万を引き出して2004年10月までの2年半事務所に保管していた
④2004年11月に新一万円札が発行されている。保管していたのなら旧一万円札
⑤1990年当時、定期預金金利は7.5%。これを解約して事務所に保管していたことになる
⑥自宅売却で得た億単位の金を現金で受け取って保管していたことになる
⑦4億級の土地取引を秘書が独断でやったことになるが、文書には小沢本人の署名有り
⑧その保管していた金についてはゼネコンからの献金ではないと主張。
⑨その保管していた資産に対しての脱税疑惑
⑩知らない・関与していない・秘書がやっていた とはいいつつも小沢氏本人のサイン有り
⑪本日2010/01/23の検察事情聴取は 黙秘権 を提示され、調書2枚にサインをした
⑫これまで一切関わっていないと説明してきたが、日本テレビ女性記者により
「一切関わっていないのだとすれば、なぜ単純ミスだという評価がこれまでできたのですか?」
と突っ込まれ あーーえーーあーーえーー
⑬政治資金管理団体が土地購入する必要ってあるのか?
⑭秘書には政治団体の収支についてはきちんと管理し報告するように言ってきていたのに
実際は自分自身はそれを見たことはありませんって釈明っておかしくね?ここでも責任もたないのか
⑮民団って韓国の税金もらってる公務員なわけだから、それが選挙支援って内政干渉じゃね?
⑯岩手県民団、トンスルは今日は各板で大忙し
⑰fusiana裏2ちゃんねるにプーチン大統領登場
⑱各党の反応。 国民新・亀井氏「見てないよ、知らない。」
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市民から声援を送られる東京地検特捜部(2010年1月16日)
2.東京地検特捜部側の問題点(疑問点)
一方の東京地検特捜部にも、不可思議な点は多い。
私が特に「おかしいぞ」と感じたのは、つい最近にあった次の報道だ。
http://news24.jp/articles/2010/01/21/07152012.html
都内で5千万円渡した…新幹線の領収書提出
民主党・小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる政治資金規正法違反事件で、「(元秘書で)衆議院議員の石川知裕容疑者に5000万円を渡した」と話している三重・桑名市の中堅ゼネコン「水谷建設」の元幹部が、東京にいたことを示す新幹線の切符購入の領収書を東京地検特捜部に提出していたことがわかった。
水谷建設の元幹部は特捜部に対し、岩手県の胆沢ダム工事を受注した謝礼として「石川容疑者に04年10月15日、都内のホテルで5000万円を手渡した」と話していることがわかっている。関係者によると、この元幹部は特捜部に対し、当時、東京に来ていたことを示す新幹線の切符購入の領収書を提出しているということで、特捜部は元幹部の話を裏付ける証拠の一つとみている。
石川容疑者は調べに対し、5000万円の受け取りを否定しているが、同じ金額が銀行の翌営業日の10月18日に陸山会の口座に振り込まれ、特捜部は、土地購入の直前であったことから、裏献金を隠す目的が事件の核心だとみて、裏付け捜査を進めている。
< 2010年1月21日 12:53 >日テレ
http://fnn.fujitv.co.jp/news/headlines/articles/CONN00170430.html
陸山会」土地購入事件 水谷建設元幹部、現金提供時の喫茶店の領収書を特捜部に提出
民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体の土地購入をめぐる事件で、中堅ゼネコン・水谷建設の元幹部が、小沢幹事長側に5,000万円を提供した際に利用したとされる喫茶店の領収書を、東京地検特捜部に提出していたことが新たにわかった。
水谷建設の元幹部は、特捜部に対し、「2004年10月に石川知裕容疑者(36)に、2005年4月に大久保 隆規容疑者(48)に、それぞれ現金5,000万円を東京・港区のホテルで紙袋に入 れて渡した」と供述していることがわかっている。
関係者によると、2回目の2005年は、ホテル2階にある喫茶店の奥の席で、水谷建設の元幹部ら2人が現金5,000万円を大久保容疑者に渡していて、その時の喫茶店の領収書を、特捜部に提出していたことが新たにわかった。
特捜部は、供述を裏づける有力な証拠とみている。
一方、1回目の2004年は、元幹部が、石川容疑者と2人だけで会い、ホテルの2階のフロント近くのソファで現金5,000万円を渡したという。
特捜部の調べに対し、大久保容疑者と石川容疑者は、金の受け取りを否定しているという。
小沢幹事長の事情聴取は、23日に都内で行われ、特捜部は不透明な資金の流れについて説明を求めるとみられる。
(01/22 11:49)フジテレビ
特捜部は水谷建設の元幹部の話を裏付ける証拠の一つとみているとしているが、新幹線の領収書やホテルの喫茶店の領収書は裏献金を渡した証拠には到底なり得ない。
私は、21日と22日にこんなものまで証拠の一つとして報道させているようでは特捜部はかなり苦戦していて追い込まれているのだと思った。
東京地検特捜部の佐久間達也特捜部長は、主任検事を務めた長銀の粉飾決算事件では被告人全員が無罪判決という完全敗北をした。
更に、佐久間特捜部長が副部長時代に捜査・起訴した佐藤栄佐久前福島県知事の事件でも、結局水谷建設から佐藤知事への賄賂に関する検察の主張は崩れてしまった。
そして、昨年からやっている西松建設事件でも、重要証人だった西松建設元総務部長が公判で発言を翻すなど、小沢の公設秘書だった大久保被告が無罪になる可能性も高まっているという。
これだけ大チョンボを連発しているということは、もしかすると佐久間特捜部長の手腕に大きな欠陥があるのかもしれない。
東京地検特捜部に対する批判の中では、元東京地検特捜部や長崎地検などで政治資金絡みの事件を担当した郷原信郎氏の指摘が最も参考になると思うので1月17日の収録だが、紹介しよう。
■動画Veoh
元東京地検特捜部・郷原氏「なぜ逮捕かわからない」(29:45)
http://www.veoh.com/browse/videos/category/news/watch/v19677746bgAHgaYS#
■動画You Tube
検察対小沢、元地検郷原さんに聞く(1)
http://www.youtube.com/watch?v=TMZtq-Kz5yg
■動画
検察対小沢、元地検郷原さんに聞く(2)
http://www.youtube.com/watch?v=CtN0Z_esE4Y
■動画
検察対小沢、元地検郷原さんに聞く(3)
http://www.youtube.com/watch?v=zpce5n-vBI4
●動画の要旨
資金管理団体「陸山会」が収支報告書に記載しなかったのは、2005年に銀行から融資を受けた4億円だが、「陸山会」は2004年の小沢からの4億円の借り入れは収支報告書に記載している。
検察やマスコミは2005年の銀行からの4億円の借り入れを収支報告書に記載しなかったことを問題にしている。
しかし、つなぎ融資である2004年の小沢からの4億円の現金借り入れは記載されており、翌年、小沢からの4億円の現金借り入れは銀行からの融資借り入れに振り替わっていった。
その振り替わっていった4億円を2005年にまた記載し直して合計8億円の資金の流れを収支報告書の記載しなかったのが悪かったと言っているようだが、何が悪いのか何が犯罪なのかさっぱり分からない。
問題は4億円の中に水谷建設などゼネコンからの裏献金が含まれているかどうかだ。
今回、東京地検特捜部は、服役中の水谷建設の社長が刑務所の中で供述した内容を基に、陸山会の4億円のうち少なくとも5000万円の不正な裏金があると見ている。
しかし、特捜部は以前、水谷建設の社長の証言を基に福島県の佐藤栄作知事を逮捕したが、結局水谷建設から佐藤栄作知事への賄賂はなかった。
小沢に裏献金があるとすれば、飽くまで裏で使うはずだが、それならなぜ表に出して土地代金に充てないとならないのか。
裏金が含まれているとは考え難い。
去年、小沢の秘書の大久保を逮捕したが、小沢の「天の声」のために献金をしていたという構図は明らかにならなかった。
去年の西松建設側の公判では、検察が西松建設からの献金は小沢の「天の声」に関連して行われたように主張したが、結局献金が公共工事の受注との対価性がないことがはっきりしてしまった。
西松建設からの献金が公共工事の対価性のあるものではないと裁判の判決が出ている。
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