蹴球探訪
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【首都スポ】大学ラグビー 運命握る司令塔SO対決!! 帝京大はジャパン経験者の松田2017年1月7日 紙面から
ラグビーの第53回全国大学選手権は9日、東京・秩父宮ラグビー場で決勝が行われる。前人未到の8連覇に挑む帝京大と、初優勝を目指す東海大という昨季と同じ顔合わせ。注目は司令塔、SOの戦いぶりだ。帝京大は大学ラグビー界最高の選手と目される松田力也(4年・伏見工)、対する東海大はルーキーの真野泰地(1年・東海大仰星)。勝利の味を知り尽くした歴戦の名手に新鋭が挑む−。このSO対決は、まさに決勝の構図そのもの。背番号10の対決から目が離せない! (文・写真=大友信彦) 「大学生同士の試合はこれが最後になりますから。笑って終われるようにしたい」 2日の準決勝を戦い終えると、帝京大のSO松田は柔らかな笑顔を見せた。京都・伏見工2年で高校日本代表に、高3ではジュニアジャパンに選ばれ、帝京大では1年から司令塔役を担って、V5からV7まで絶対王者のタクトを振ってきた。大学ラグビーの王道を走ってきたベストプレーヤーは、ラストイヤーも順調に決勝のステージに上がってきた。 天理大との準決勝は前半38分まで7−5。周りからは苦戦したように見えたが…。 「焦りはなかったですね。敵陣には入っていたし、最後に取り切るところでミスが出ていたのは個々がトライを取り急いでしまったから。修正点ははっきりしていました」 この冷静な観察眼と修正実行力が、王者の司令塔たるゆえんだ。実際、準決勝は後半に4トライを奪い、42−24というスコア以上に安心感のある勝利を収めた。 次の標的は「大学選手権8連覇」だ。過去、新日鉄釜石(現釜石シーウェイブス)と神戸製鋼が旧全国社会人大会と日本選手権で7連覇を飾っているが、ともに8連覇は達成できなかった。帝京大は、そんな難事業を、毎年選手が入れ替わる大学界で達成しようとしている。 決勝の相手は、昨季も決勝で戦った東海大。「キーマンの外国人選手2人を前に出させずに止められれば、帝京らしいゲームはできます」と松田は言い切った。控えめな抱負に、底知れぬ自信がにじんだ。 ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。 PR情報
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