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【プロ野球】

大谷が自主トレ公開 「無心に頑張りたい」

2017年1月7日 紙面から

自主トレを公開し、鏡に向かってネットスローする日本ハムの大谷=鎌ケ谷スタジアムの室内練習場で(北田美和子撮影)

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 3月に日本代表としてワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨む日本ハムの大谷翔平投手(22)が6日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で約1時間半の自主トレを公開した。プロ入り後初めて正月も岩手の実家に戻らず、東京都内のジムなどで体を動かし続けてきた二刀流。「自分が必要と思うことをいろいろやってきた。シーズン連覇の目標もあるが、まずはWBCにしっかり合わせていきたい」と抱負を語った。

 今年のテーマに挙げたのは「無」の一文字。「無心に頑張りたい。無駄な欲はいらない。練習の時はシンプルにもっとうまく打ちたい、もっとうまく投げたいと、それしか考えてない」という。

 その言葉通り、この日は室内練習場に現れると34分間、鏡の前で黙々とマシンを相手にバットを振り、球拾いの間もフォーム確認しながらネットスローで球を集めていく。その後はやはり鏡に向かって23分間のネットスロー。数十人の報道陣の視線を一身に浴びながらも、修行僧のような無の境地で、自分と向き合っていた。

 オフは優勝旅行や表彰式、さまざまなイベントで多忙を極めた。「初めて長嶋(茂雄)さんとお会いして、その空気感にすごく刺激を受けた」などと、野球以外の経験も深めたが、「練習量はしっかり確保することを心掛けた」と、初出場のWBCに向けた準備に余念はない。

 2017年に手に入れたいモノは「満足感や充実感」。「昨季は優勝しても個人的には貢献度が少なかった。もっとできることがあった」という貪欲な22歳は、WBCでの世界一、シーズン連覇の先に、充実感を手にしてのメジャー挑戦を夢見ている。 (竹村和佳子)

 

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