読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

スポナビライブとDAZN契約するならどっち?コンテンツやサービスの使い勝手などから比較してみた。

スポーツ配信
広告

どうも、ゴトーだ。

f:id:hogehoge223:20161226193208j:plain

俺は三度の飯よりスポーツが好きでな。
競技を問わず全般的によくチェックしている。

今回は近年勢いを増しているスポーツ専門の動画配信サービスの代表格である、スポナビライブとDAZNの比較をして行きたい。
またテレビ放送からネット配信に映る際の注意点にも触れている。

スポーツの動画配信サービスについて

f:id:hogehoge223:20170106201633j:plain

これまでJリーグや海外サッカー、プロ野球中継はスカパー!、テニスはWOWOWと、地上波放送以外のスポーツコンテンツを見たい人は別途有料放送を契約する人が0多かったと思う。
スポーツ好きからするともっと地上波で放送してほしいと思わなくはないが、かといって視聴率が取れるものは限られているので時代の流れとして仕方ない部分が多い。

さて、スカパー!やWOWOWはオンデマンドで一部ネット配信を行っているとはいえ、基本的にはテレビ媒体での放送だ。

しかし時代は着実にインターネットでの動画配信に傾いてきているのは間違いない。
例えば、Jリーグは2017年から10年に渡ってリーグ戦を独占的に放送することになるし、これまでスカパー!とWOWOWの領分だったプレミアリーグやリーガ・エスパニョーラの試合はスポナビライブが全試合中継することになる。

以前からHuluやNetflixといった動画配信サービスは一定数利用されてきたが、2016年からDAZNやスポナビライブが稼働してきたことで、本格的にスポーツ観戦もネット媒体にシフトし始めている。

この記事ではスポーツ配信サービスとしては2トップともいえるDAZNとスポナビライブを細かく比較していきたいと思う。

配信コンテンツの大まかな違い

f:id:hogehoge223:20170106210005j:plain

両サービスとも複数の競技にまたがって、充実した配信コンテンツを提供しているが、一つ一つ比較していくと大分長くなってしまうので、まずは大まかな全体像を示したいと思う。

方向性

スポナビライブ 国内のスポーツファン向け
DAZN Jリーグ + 海外競技全般

DAZNはアメリカの4大スポーツを抑えていたり、海外のモーターレースやロードレースなど滅多に見ないような競技まで幅広く抑えている。

逆にスポナビライブはNBAよりBリーグを全試合中継したり、NHK以外では唯一大相撲を配信したりと、国内向けのイメージが強い。

キラーコンテンツ

スポナビライブ 海外サッカー、プロ野球、テニス、Bリーグ
DAZN Jリーグ

この辺はマーケティング力の差が現れている気がする。

DAZNは放映権料が高そうな競技を抑えている割に、日本向けのキラーコンテンツがJリーグくらいしかないが、スポナビライブは日本向けにコスパの良い競技を上手く選んでいる印象が強い。

例えばテニスでもグランドスラムはWOWOWに任せて、それ以下の大会を放送するというスタンスを明確に取っているが、海外サービスだとそこまで割り切れないんだろうな、と勝手に思っている。

各競技の比較

サッカー

スポナビライブ プレミアリーグ、リーガ・エスパニョーラの全試合放送
DAZN J1~J3の全試合放送
ブンデスリーガ1部全試合、2部は主要試合
セリエAは1節につき最大8試合
リーグアンは1節最大2試合
ドイツ、イタリア、イングランド、スペイン、フランスのカップ戦
ワールドカップ 南米、欧州、北中米カリブ海予選

こうして並べてみるとDAZNの幅広さが良く分かる。
中でもJリーグとブンデスリーガの全試合放送は魅力的。

反対にスポナビライブはプレミアリーグ、リーガ・エスパニョーラの全試合放送だけに特化している。
これまでWOWOWがリーガの全試合をオンデマンドで提供していたが、全試合の放映権をスポナビライブが得たようで、WOWOWの放映が1節につき5試合に減っている。

野球

スポナビライブ プロ野球: 10球団(巨人、広島除く)の中継
MLB: 1試合日に4試合放送
DAZN プロ野球: DeNA、広島の主催試合の中継
MLB: 1試合日に4試合放送(英語実況が2試合)

プロ野球はスポナビライブのキラーコンテンツでもあるので、スポナビライブの圧勝と言っても良い。
MLBは同じ試合数だが、DAZNの方は2試合は英語実況になってしまう。

ちなみにプロ野球はどちらも主催試合の放送なので、DAZNでは対象チームの試合は全体の半分ほどしか放映しないので注意。

テニス

スポナビライブ ATP250シリーズ: 15大会(全40大会)
ATP500シリーズ: 12大会(全13大会)
マスターズ: 9大会(全大会)
ワールドツアーファイナル: 1大会(全1大会)
DAZN WTAプレミアトーナメント、WTAインターナショナルトーナメントの全試合
ATPツアー250シリーズ(?)

DAZNが放送する「WTA」は女子テニスのことで、プレミアトーナメントは上から3番目のグレード、インターナショナルトーナメントは4番目のグレードの大会。
ATP250シリーズも放送予定に入っているが、何試合放送するかのアナウンスはない。

スポナビライブはグランドスラムより下の大会はほとんど全て抑えていて、グランドスラムはWOWOW、マスターズ以下はスポナビライブという流れになりそう。

日本のファンのニーズを考えるとテニスもスポナビライブの方が充実している。

バスケットボール

スポナビライブ Bリーグ全試合放送
DAZN NBAのレギュラーシーズン140試合
その他、オールスターゲーム、プレイオフ、ファイナル

DAZNのNBAは30チームが年間82試合を行うので、実は1試合日につき1〜2試合と網羅性は低い。
反対にスポナビライブは日本のBリーグを全試合放送している。

格闘技

スポナビライブ KNOCK OUT(キックボクシング)
DAZN UFC(総合格闘技)、Glory(キックボクシング)

スポナビライブは国内の新興キックボクシングイベントである「KNOCK OUT」を放送しているのに対して、DAZNは世界最大の総合格闘技イベントである「UFC」と同じく世界有数のキックイベント「Glory」を中継している。

両サービスの独自コンテンツ

スポナビライブ 大相撲、なでしこリーグ、アメリカズカップ(ヨットレース)、女子プロ野球、女子ソフトボール
DAZN ラグビー(国内外のリーグ)、バレーボール(Vリーグなど)、モーターレース(F1、GP2、GP3など)、NFL、NHL、ゴルフ、ダーツ、ボウリング、ビリヤード、フィッシング、バドミントン、スカッシュ、馬術、水泳、陸上、ロードレース

コンテンツの数になるとやはりDAZNの方が強い。
フィッシングやスカッシュ、馬術などは見る人が本当にいるのか心配になってくるが、とにかく数が凄い。

スポナビライブは国内特化で攻めていて、あまり物量に頼らないイメージ。

UIを比較

スポナビライブ

スマホアプリ

f:id:hogehoge223:20170106220847j:plain

本家スポナビアプリのように横スワイプで競技を切り替えながら、現在配信中の競技を中心に、見逃し配信できるものが並んでいる。

UIはかなりオーソドックスなので特筆すべき点はなし。
強いて言えば、現在視聴している動画はYouTubeアプリのように分離した画面で保持してくれれば、「ながら視聴」ができて便利なのだが。

PCブラウザ

f:id:hogehoge223:20170106215535j:plain

スマホアプリとほとんど同じような作り。

シングルページのアプリケーションになっていて、ページ遷移がシームレスなのでサクサク動くのが好印象。こちらもオーソドックスな作りなので、それ以外に特筆すべき点はなし。

総評

おそらくアプリケーションはYahooが作成しているので、日本のユーザーなら誰でも違和感なく使えるものになっている。
海外の最先端アプリのようなオシャレさはないが、動作も軽快で利便性に特化している。

DAZN

スマホアプリ

ホーム画面に様々なコンテンツが並んでいて、競技を探す時は一番下のメニューを横スクロールしながら探していく。
なぜかDAZNでは通常なら縦にスクロールするところがほぼ全て横スクロールが要求されるので、他のアプリと操作性が違って戸惑うことが多い。

スクロールに慣性が効かなくてカクカクしてしまったり(iOSアプリ)、動画のシークバーを操作しても何分何秒に飛ぶのか分からないので、正しい位置に飛べないなど問題は挙げればキリがない。

PCブラウザ

f:id:hogehoge223:20170106215753j:plain

こちらもスマホアプリの作りを踏襲していて、やたらと横スクロールが要求される。ファーストビューに収まっているのなら良いが、たくさんある中から探す時には横スクロールはかなり辛い。

しかもシフト押しながらマウスを転がしても横スクロールは反応しないので、いちいちボタンをクリックしてスクロールしないといけないという鬼仕様。

動画もなぜかマウスを動かすとオーバーレイがかかってしまうなど謎の挙動がたくさんあるので、アプリ以上にストレスがたまる設定になっている。

総評

一見すると独自デザインが格好良く見えるが、実際使ってみると謎仕様ばかりでかなり使いづらい。
特に横スクロールがこれでもかと要求されるが、素直にページを分けて縦にスクロールさせたほうが良いと思う。

回線状況

DAZNにとっての最大の不安要素は回線が劣悪なことで、推奨回線速度を満たしていても、動画が低画質化したり停止してしまうことがある。

個人差があるようでそれほど酷くないという人もいるが、使い物にならないというくらいに悲鳴をあげているユーザーも多い。
DAZNはJリーグから移行してくる人が大量にいるはずだが、安定したテレビ放送から、急にDAZNに切り替わったらJリーグサポーターから暴動が起きるんじゃないのかと心配するレベル。

見逃し配信を見ようにもシークバーをいじってもジャンプ先の時間が正確にわからなかったり、読み込み時間が非常に長かったりで、目当ての時間に到達するだけで一苦労になっている。

反対にスポナビライブは本来なら平均レベルなのだが、DAZNの回線がアレなせいで、相対的にかなり良く感じる。

Huluなど他の動画配信サイトと同じレベルにはなっていて、普通に視聴する分にはさして不満に感じるところはない。
回線速度が早ければ高画質に切り替えて、テレビに移しても不満なく見られるはずだ。(通常画質だとちょっと粗いと感じるが)

こちらはシークバーをいじっても正確な時間に飛べるし、読み込み時間も常識的な範囲になっている。

その他の機能

- スポナビライブ DAZN
追っかけ再生
画質設定 三段階から選択可 自動
登録必須か 必須でない 登録が必須
無料体験 1ヶ月 1ヶ月

追っかけ再生

例えば生中継の番組中に、食事などで抜けた場合、その時点で止めておけば、その先の動画情報をキャッシュしてくれて、ネタバレを食うこと無く中断した時点から再生することができる。
録画機能が充実したテレビを使っている人にはおなじみの機能かもしれない。

追っかけ再生を使えば、あまり重要でないシーンを飛ばしながら、擬似的に生放送を見られて非常に便利なのだが、この機能はスポナビライブしか対応していない。

本来テレビからの移行組が多いDAZNこそ実装しないといけないのだが、なぜか未対応。

登録必須か

スポナビライブは無料体験によるユーザー登録をしなくても、サービスを利用することができて、無料放送などはその場ですぐに再生できる。

DAZNはクレジット情報などを入力して本登録を済ませてからでないと利用できないので、スポナビライブの方が敷居が低くなっている。

料金

スポナビライブ 月額3000円 (2017年3月まで1500円)
携帯がソフトバンクなら月額500円
DAZN 月額1750円

携帯がソフトバンクならスポナビライブの方が安く、それ以外ならDAZNの方が安くなっている。
(ただし2017年3月まではスポナビライブの方が安い)

スポナビライブはソフトバンクが運営しているので、携帯ごとソフトバンクに移させようとしている魂胆が見え見えなくらいに、ソフトバンクユーザーを優遇している。

テレビでの視聴

- スポナビライブ DAZN
Fire TV
Chromecast
Apple TV

テレビ視聴のための主要なデバイスは両サービスともに対応しているので、テレビ視聴に関しては問題なし。

ちなみにこれらのデバイスは、テレビに挿すだけで、簡単にネット配信動画をテレビで見られるという優れもの。
プライムビデオやHuluなどがよく見られているが、当然スポーツ中継にも使えるのでオススメ。

結局どちらが良いの?

基本的にはここまで紹介した内容に沿って、皆さんが良いなと思った方を試してもらえればと思う。
どちらも無料体験できるし、特にスポナビライブは会員登録しなくてもお試しで使えるので、まずは使ってみるというのも手だ。

それでも決めかねている方のためにいくつかロードマップを示そう。

競技 スポナビライブの強み DAZNの強み
サッカー プレミア、リーガが好きな人 Jリーグが好きな人
野球 プロ野球全般が好きな人 広島ファンの人
テニス マスターズ以下の男子テニスを見たい人 プレミアトーナメント以下の女子テニスを見たい人
バスケットボール Bリーグをガッツリ見たい人 NBAを少しでも見たい人
その他 大相撲など国内競技を見たい人 アメリカ4大スポーツなど海外のビッグイベントを見たい人
料金 携帯がソフトバンクの人 携帯がソフトバンク以外の人

まとめ

両サービスともに2016年に始まったばかりで、まだ一部のフットワークが早いユーザーが使っている段階に過ぎない。
どちらも莫大な金額の投資をしている段階で、おそらく採算は全く取れていないだろう。

DAZNがJリーグの放送を始めた辺りから、一般のスポーツファンもネット配信に切り替えていって、その流れが一般化したら採算が取れてくるのではないかと思っている。

この記事を読んでいる方はその流れに関心がある敏感な方だと思うので、少しでも興味が湧いたら、無料体験でもしてもらえるキッカケになれば幸いだ。


紹介記事

実は両サービスとも個別の詳細な紹介記事を書いている。
この記事と大分重複する内容があるが、契約したいと思った方で、さらにサービスを知りたい方にはオススメだ。