☆初見殺し世間で難しい難しい言われている「トラキア776」ですが、
実は1回クリアしてしまえば何てことないゲームになります。
その理由が題名の☆初見殺しです。
一部例外はありますが、今作で難しいと言われてる部分の原因は大抵初見殺し。
このゲームの仕組みや増援の出現ポイントを知ってしまうと、色々バランスがぶっ壊れているので
逆にやりたい放題できるようになります。
ここが今作にはまる人が多い理由でしょう。
☆杖ゲーぶっ壊れです。やりたい放題できる原因はほとんど「杖」と「ブリザード」にあります。
今作、杖の射程が
無限です。
リブローもサイレスも
スリープも
バサークも全部無限です。
そして、状態異常は章が終わるまで
自然完治することがありません。
一度かかるとずっと毒状態、ずっと睡眠状態、ずっと狂乱状態です。
さらにさらに、魔力が杖を使うユニットより低いと
100%杖が命中します。
(低いとそもそも使えない)
ブリザードは遠距離魔法で、当たった相手を睡眠状態にします。
睡眠状態になると、HPと幸運と体格以外
全パラメータ0になり何もできなくなります。
どんな強ユニットでも誰でも倒せるようになります。
ただし、ブリザードを使えるレベルまで風の武器レベルを上げるのは大変なため、使い手は限られています。
よって、初手で杖とブリザードを使ってやっかいな敵を無力化するのが終盤の基本戦術になります。
(「
やっかいな敵」は当然、状態異常杖を使ってくる敵です)

☆捕縛相手より体格が高い場合に、「攻撃」コマンドの下に「
捕える」コマンドがでます。
これは、一時的に
HP・幸運以外の全パラメータが1/2になりますが、倒せた場合相手を担ぎます。
眠っているときは体格さえ高ければ戦闘無しで担げます。
担いだ敵は受け渡しできたり、
持っている道具を全て奪うことができます。
これもやりたい放題できる原因の一つです。
最初に手に入ったスリープ・サイレスを使って敵のスリープ・サイレス持ちを無力化し、その敵を捕縛してまた新たなスリープ・サイレスを手に入れていく・・・と。
これを延々と繰り返し、
詐欺のねずみ講式にスリープ・サイレスなどを増やしていくことができます。
また、シスター達は武器を装備出来ない故に戦闘無しで担がれてしまうため(
専用武器以外全て持っていかれる)、運用に注意しなければなりません。
この「
捕える」というシステム、ベルウィックサーガでもありますが、FEでは後にも先にも今作だけでした。
☆最強の盗賊盗賊がここまで強い作品はそうそうありません。
どう強いかというと、「
盗む」の性能がおかしいです。
相手の持っている武器の重さより体格が高いと、問答無用で盗めてしまいます。
ボスも無力化できてしまいます。
間違いなく最強です。
ただし、盗賊ユニット達は総じて体格の成長率が低いので、ステータス吟味をする必要があります。
個人的にオススメはできません。作業ゲーと化してしまいます。
☆無茶苦茶な増援今作、増援即行動です。
増援即行動自体は普通に他でも採用されているので問題はありません。
しかし、出てくるユニットがおかしいです。
「
フェンリル」という高性能遠距離魔法持ちが突然出てきたり、
アーチが出てきたりもします。
スリープ持ちも出てきます。
知っていないと、危険すぎる増援が多いです。
☆疲労味方に、疲労値が存在します。
疲労値は戦闘や杖を使う度に増加し、
出撃選択時にHPより疲労値が高いと出撃できません。
その章でイベントや説得があるキャラも問答無用で出れません。
疲労をリセットするアイテムはありますが、非常に高価です。
やすやすと使えるものではありません。
この仕様ゆえに、2軍ユニットが必須です。
いないと困ります。
主人公リーフは疲労値が存在しません。
☆出撃位置を変更できない題名の通りです。変更できません。
勝手に2.3部隊に分けられたり、後方部隊に回されたりします。
軍師アウグストにあやかって「
アウグストの罠」と呼ばれています。
☆索敵マップの登場索敵マップが登場したのは今作からです。
しかし今作の索敵マップ、
非常に難しいです。
敵はこちらが見えているのは相変わらずですが、
こっちからは地形すら見えません。
地形も見えないところを進んでいくのは、とても不安です。
初見なら、たいまつやトーチは必須と言っても過言ではありません。
☆再行動この仕様は糞です。断言します。「
再行動」の横にある星の数に応じて、
ピロン!となって再行動する可能性があります。
味方で出ようが敵で出ようが、計算が狂ってしまいます。
☆指揮官レベル「
指揮」の横にある星の数に応じて、命中・回避が
☆×3%上がります。
大抵味方より敵の方が高いので、
何だかハンデを負っている気分になります。
敵の「
指揮」持ちは早めに倒すべきです。
「指揮☆10」のとある敵ユニットは倒せませんが。
☆100%と0%が存在しない今作は最近のFEとは違って命中率が表示通りなので、
1%でも十分当たる可能性があるし、99%でも十分外れる可能性があります。
つまり常に不安が残るようになりました。
100%は別に存在してもいいような気がしますが・・・。
☆杖が外れる後にも先にも今作だけです。
杖の追撃も存在します。
検証はしてませんが、杖使いの技が大体
10以上になると外れることはなくなります。
☆聖戦士の書持っていると成長率の上がるアイテムです。
HP以外の全てのステータスの上限値が
20なので、HPと体格以外はフルカンストも余裕で狙えます。
☆アーチが強い強いです。めっちゃ痛いです。しかも大体数が多い上に、凄くいやらしいところに配置されています。
アーチの対処の方法が、この
トラキア776では重要となります。
☆AIが非常に賢い全FEで最も賢いと思います。
特に、
装備を奪われた際に武器屋で武器を買うのにはとても驚かされました。
☆追撃必殺係数隠しデータです。
プレイしていると、
特定のユニット達だけ追撃時に異様に必殺が出やすいことに気付くと思います。
これは、それぞれのユニットに追撃必殺係数というのが設定されており、追撃時だけ「
追撃必殺係数×必殺値」の必殺値で攻撃するからです。
最大
5、最低
0です。
4・5のユニットは必殺の高い武器を持てば、追撃時
確定で必殺が出ます。
また、初撃時はどんなに必殺値が高くても上限が
25%です。
☆主人公より先に離脱しないと、牢獄送りor一生行方不明21章外伝までなら、離脱できなくても牢獄送りで済み、救い出すことができます。
それ以降は
行方不明扱いです。
うっかりリーフを先に離脱させないようにしましょう。
☆魔の24章外伝FE屈指の糞マップです。
難しいというよりも、イライラさせられます。
状態異常杖持ちの敵が多い、索敵マップ、遠距離魔法、「怒り」持ちバーサーカー、ヨツムンヘル、
ワープ床に乗ってしまうと強制的に処刑部屋送り、とイライラ要素満載です。
ヨツムンヘルというのは、「
ヨツムンガルド」と「
ヘル」という魔法のコンボです。
「ヨツムンガルド」で毒状態にしたあと、「ヘル」でHPを1にされて次ターン開始時に
即死が確定してしまいます。
ワープ床は本当に糞です。
マップ中に
見分けのつかないワープ床が散りばめられており、乗ってしまうと
処刑部屋へと送り込まれてしまいます。
処刑部屋に一度入ってしまうと、
ワープ・リワープ・レスキューの杖を使う以外に抜け出す手段がありません。
しかも
離脱マップなので、その3つの杖が無くなると処刑部屋に閉じ込められたユニットは離脱ができず、
一生行方不明で終わります。
せめてワープ床に特徴を付けるべきだったと思います。
交換しながら歩くとワープ床が発動しないという裏ワザはありますが、
すごく煩わしい。面倒くさい。
このマップに来ないのが一番の攻略法でしょう。

今作は、今のFEの基盤となった革新的な要素が非常に多いです。
それ故に雑だと感じる部分も多いですが、そこが逆にはまるところでもあります。
ファイアーエムブレム トラキア776 ユニット・キャラ評価